わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

63 / 88
63 これからも…

成護Side

 

二人の話はまだ続いていた。俺ももう少しだけ隠れて聞いておかないと…

 

「こむぎったら、変な顔!」

 

「懐かしいな! マロンは、こうやってマッサージされるのが好きだったんだよ!」

 

「へー」

 

「それに、マロンはとても少食でね!」

 

「え? 少食?」

 

「ああ。すぐに体調を崩すし、臆病で、いつも私の後ろに隠れていたんだ!」

 

「信じられない!こむぎは、とっても食いしん坊だし、好奇心旺盛で、1人でどこにでも行っちゃうんですよ!」

 

「え!? 本当に!? それは驚いた!」

 

「私もビックリです!」

 

二人は楽しそうに話してるけど、聞いてるこっちとしてはなんとも言えない気持ちになるな…

 

「きっと君が、沢山の愛情を注いでくれたからだね…今までマロンを大切に育ててくれて、ありがとう…」

 

「今日、栗原さんに会いに来たのは、伝えたい事があったからなんです…」

 

「伝えたい事?」

 

「私、2年前にこむぎを保護した時、お母さんと約束したんです…もしも、こむぎの前の家族が見つかったら、ちゃんとこむぎとお別れして、前の家族の元に返してあげるって…」

 

こむぎの表情を見る限り、知らなかったみたいだな。

 

「だけど、毎日こむぎと過ごして、どんどん仲良くなって、いっぱいケンカして、私、こむぎの事が大好きになって…こむぎと離れるなんて、絶対に嫌…ワガママ言ってごめんなさい…でも、私、ずっとずっと、こむぎと一緒にいたいんです…だから、お願いします…」

 

涙を流しながらお願いするいろは。俺の役目も終わりで良いかな?そう思い、まゆたちの所に戻ると…

 

「お!お前ら!」

 

トラメが俺達の前に現れた。こんな時に…

 

「遊んで貰うぜ!闇をまといし黒き獣よ! 吠えろ!」

 

トラメはオコジョみたいガオガオーンを呼び出した。悟は栗原を連れて避難し

 

「みんな行くよ!」

 

「「ワンダフルパクト!」」

 

「「シャイニーキャッツパクト!」」

 

「「プリキュア! マイエボリューション!」」

 

「スリー!」

 

「ツー!」

 

「ワン!」

 

「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」

 

「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」

 

「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」

 

「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」

 

「みんな一緒に!」

 

「せーの!」

 

「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」

 

みんながプリキュアに変身し、俺も獣の力を解放すると俺の前にグラトが現れた。

 

「なんだ…ノーヴはいないのか?」

 

「裏切り者を始末するって言うのか?」

 

「始末?するわけないだろ。ノーヴはノーヴのやりたいようにすればいいし、俺もお前たちを食らったら満足するかも!」

 

殴りかかるグラト。俺は避けるが何故か腕に噛み跡がつけられた

 

「お前らを食らいやすくするために、手にも口を出せるようになった!」

 

連続で殴りかかるグラト。避けるたびにダメージが……リリアン達はオコジョのガオガオーンだからか素早い動きに翻弄され、リリアンとニャミーが攻撃を喰らっていた。

 

「くっ、助けたいけど…」

 

グラトの猛攻を何とかしないと……そんな時だった。身体の中から力が溢れ、眩い光と共にグラトを殴り飛ばしていた。

 

「ぐう!?何だ?今のは……!?」

 

グラトも俺の予想外の一撃に怯み、ダメージが大きかったのかそのまま姿を消した。

 

「獣の力を全力で出した時よりも強い力……」

 

ムジナとの戦いの時に感じた力と同じだけど……とりあえず今はリリアン達の所にいかないと!

 

 

 

リリアン達の所に行くとワンダフルを守るためにフレンディがバリアでガオガオーンの攻撃を防ぐ。それを見たワンダフルは…

 

「フレンディ…私だって同じ…ずっとずっと、いろはと一緒にいたい!」

 

ワンダフルがバリアを展開させ、ガオガオーンを弾き飛ばす。ワンダフル自身も自分の気持ちにちゃんと気が付いたみたいだな。

ガオガオーンは未だに素早い動きで翻弄するが、ワンダフルたちはキラリンウサギの力を使い、ガオガオーンの動きを音で察知し、ガオガオーンを囲い込むことに成功する。そして…

 

「ニコの力をみんなに!」

 

『開け! ニコエボリューション!』

 

『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』

 

ガオガオーンを無事浄化するのであった。

 

「なーんだ。終わりか」

 

トラメもガオガオーンが浄化するのを見て、帰るのであった。

 

 

 

 

 

ガオガオーンを無事浄化し終わり、栗原の所に戻ると…

 

「あ! おじいちゃん!」

 

こむぎが栗原の側に駆け寄り、抱き付いていた。

 

「ええ!? 君は…」

 

「こむぎ!」

 

「こむぎね、ちょっとだけ思い出したんだ! おじいちゃん、いつもこうやってギューってして、いっぱいなでなでしてくれたよね!すごくホッとして、嬉しかった…こむぎね、おじいちゃんと一緒にいれて、すっごくわんだふるだったよ!」

 

「ワン、ダフル?」

 

「いろはが教えてくれたの! 元気で、仲良しで、最高って事!こむぎ、おじいちゃんも、いろはも大好き! みんなの事も大好き! みんながわんだふるな世界って、とっても素敵だよ!」

 

こむぎ…自分の気持ちをしっかり伝えるのは良いけど、栗原からしたら見知らぬ女の子にいきなり変なことを言われてるようなものだぞ

 

「こ、こむぎ…人間の姿で言っても分かんないよ…」

 

「じゃあ、犬に戻って…」

 

「犬の姿でしゃべっちゃダメ…」

 

「ええ…じゃあ、どうする?」

 

「どうするって、ええと…」

 

「犬飼さん。さっきのお願いの返事をしないといけないね。マロンを…いや、こむぎを、これからもよろしくお願いします。君達は、これからも、ずっと一緒だよ…」

 

「本当に…」

 

「2人は、最高に、ワンダフルだからね!」

 

栗原も色々と察し、いろはとこむぎはこれからも一緒にいることになったみたいだな。

それにしても未だに急に現れたあの力は…何なんだろうな?姉さんに聞いてみるか…?




感想待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。