わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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ハロウィン回、お祭り回と思いきや……


64 アニマルタウンのハロウィン

成護Side

 

今日はハロウィン。アニマルタウンもハロウィンで賑わっていた。

俺達住野家はまゆの家に来ていた。

 

「成護くんたちも仮装してるんだね」

 

「まぁ俺と九郎は仮装する気はなかったけど…」

 

「俺は…七海が…とりあえず七海の所に行ってくる」

 

九郎はそう言って恥ずかしそうにしながら蟹江の所に行くのであった。

 

「九郎さんと蟹江さんは相変わらず仲良いね」

 

「それと…まゆ。その仮装似合ってるぞ」

 

「えへへ、ありがとう。成護くんもその仮装…なの?」

 

まゆは猫耳を付けたウェイトレスみたいな仮装。俺は狼のお面を頭に付け、和装の格好をしていた。

さっき蟹江の所に行った九郎は烏のお面を付け、俺と同じ和装の格好をしていた。

 

「まぁ……仮装みたいなものかな?」

 

「そっか…成護くん。似合ってるよ」

 

「おう、ありがとう」

 

そんな俺達のやり取りを見ていたユキはというと…

 

「二人きりになりたいなら言って、1時間くらい時間を潰してくるわ」

 

何か変な気を遣われてしまった。

 

「そういえばまぼろさんとノーヴさんは?」

 

「二人は二人で楽しんでるよ…」

 

 

 

 

まぼろSide

 

「賑やかね…」

 

「そんな黄昏れながら言ってると年寄り臭いわよ」

 

ノーヴと二人で街の様子を見つつ、そんな話をしていた。

 

「それにしても貴方のその格好……見ていて私の細胞が苛つくんだけど?」

 

ノーヴは殺気を交えながらそう告げた。細胞が……ね

 

「苛つくのも無理もないわ。この格好は私達の忌むべき装束だから……」

 

私は和装に狐のお面を付けた仮装。この姿は……

 

「忌むべきね……だったら違う格好すれば良いんじゃない?」

 

「……意味を変えたかった…それだけよ」

 

私がそう言うとノーヴは複雑そうな顔をしていた。本当に……意味を変えられれば……

 

「良い心がけだね。まぼろ」

 

不意に声を掛けられ、振り向くとそこには一人の男がいた。ノーヴは身構えるが……私はそれを止めた。

 

「久し振りね…貴方が送った腕輪…役に立ってるわ…ただ…」

 

私はユニコーンの力を発動させ、男の首筋に角を当てた

 

「成護のあの力を覚醒するためにあの腕輪を渡したの?」

 

「そう殺気を出すなよ……抑えきれなくなるだろ」

 

この男は……

 

「貴方、何者なの?腕輪ってまぼろたちが付けているものかしら?」

 

「あの腕輪は私が送ったものだよ。まぼろたちの力を覚醒させ、安定させるもの…その結果…成護の力は更なる覚醒を果たした。まぁ五分五分だったけど」

 

「本当に相変わらず……」

 

「成護の神なる獣に覚醒する事で、神と呼ばれた存在が現れる。それだけだ」

 

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

まゆたちと一緒にいろはたちの所に行くといろはと悟はお揃いでウサギの仮装をしていた。

 

「2人はウサギの仮装だね」

 

「え…」

 

「似合ってる! お似合い!」

 

本当に仲良しだな…まぁ恋人同士になったからこそだけど…

 

「見て見て! こむぎの仮装、なーんだ?」

 

そう言ってこむぎは自分の仮装を見せた。あれって…

 

「え? 犬? かな?」

 

「どう見ても犬でしょ」

 

「違うよ違うよ! ワオーン! オオカミだよ!」

 

ごめん、俺も犬にしか見えなかった。

 

「犬とどう違うの?」

 

「犬もオオカミも、同じイヌ科だからね…」

 

「こむぎはずっと言ってたもんね。オオカミになりたいって」

 

「うん!」

 

「どうして?」

 

「えっとね…」

 

悟が話そうとするとクラスメイトがやって来て遮られた。蟹江の姿はないけど、九郎とイチャイチャしてるのか?

 

 

 

 

 

九郎Side

 

「九郎さん、その…似合ってますか?」

 

七海がモジモジしながらそう言っていた。蟹の頭を付けているけど…七海は本当に蟹が好きだな

 

「可愛いと思うぞ」

 

「ありがとうございます///」

 

「もっと…よく見せてくれ」

 

「そ、その///九郎さん///」

 

 

 

 

 

成護Side

 

ハロウィンで賑わう中、茂みの方でメエメエが様子を見ていた。

 

「なんだか不思議なお祭りですね、ハロウィン…意味不メェー…」

 

「あ、羊!」

 

「すっごいリアル!」

 

「私、羊毛のお手入れには、こだわっていますから!」

 

「ホントだ! モフモフ!」

 

「ちょ、ちょっと…モフモフし過ぎちゃダメェー!」

 

「ね! 本物みたい!」

 

メエメエ、子供に囲まれてよかったな……

 

「もう、メエメエったら、全然内緒にできないんだから…」

 

ニコ様が呆れながらそう言うけど…

 

「大丈夫ですよ。今日はハロウィン。アニマルタウンの人達はみんな、動物に仮装してますから!」

 

悟が一応はフォローしていた。

 

「ニコ様、朝からいなかったよね? どこ行ってたの?」

 

「お散歩?」

 

「うん! ちょっとね!」

 

「みんな、ニッコニコだね…ニコ、ニッコリしちゃう!」

 

確かにみんな、楽しそうだな。

 

「ニコ様、ダイヤが光ってる!」

 

「ニコのダイヤは、みんなの笑顔…ニコニコパワーで光るんだよ!」

 

「ニコガーデンが襲われた時、ダメージを負ったんだけど、アニマルタウンでみんなのニコニコパワーをもらって、元気になっちゃった!」

 

「じゃあ、これから、もっともっと元気になるよ!」

 

「アニマルタウンは、わんだふるがいっぱいだからね!」

 

それからまた色んな人が来て写真を撮ろうとする中、気が付くとこむぎの姿がなかった。




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