わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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今回は動物化回!


66 アニマルパニック!?

成護Side

 

俺達は寂れた神社に来ていたのだが……

 

「1! 2!」

 

「ワン! ワン!」

 

「3! 4!」

 

「ワン! ワン!」

 

「1! 2!」

 

「ワン! ワン!」

 

「3! 4!」

 

「ワン! ワーン!」

 

元気よく神社の階段を登る人間形態のこむぎと見知らぬ犬……

 

「うー…わんだふるー!」

 

「ワンダフルー!」

 

「はっ…じゃないかも!」

 

「どうしたの、いろは?」

 

「だって、どうして!? 戻らないワーン!」

 

こむぎと一緒にいた犬はひょんなことから犬になったいろはだった。それだけではなく

 

「まゆは猫になっても可愛い…」

 

「ね、ね、猫になっちゃったニャ!」

 

まゆも猫になっていた。

 

「どうしよどうしよ! どうしよどうしよ!」

 

「これは一体…」

 

「た、大変だ…大事件だ!」

 

確かに大事件だが…俺もまたこの事件に巻き込まれていた。

 

「悟…いいか、絶対に手綱を離すなよ!疲れたらメエメエに替わって貰え!いいか!絶対にだぞ!」

 

俺は俺で猫の姿になってしまい、リードをつけて貰い押さえて貰っていた。

 

「ワンニャン大事件だワーン!」

 

いろははそう叫ぶけど、とりあえず巻き込まれなかった姉さんとノーヴはのんびり観察してないで欲しい

 

「ワーン! どうしよどうしよ! どうしよどうしよ!」

 

「いろはちゃん、落ち着いて…」

 

「私も落ち着きたいけど、なぜか走りたくなるワン!」

 

「走るの楽しいもんね!」

 

「ちょっとだけって思っても止まらなくなっちゃうワン!」

 

「分かる! 分かる!」

 

「まさに、犬さんあるあるなんですね…」

 

「どうして、こうなっちゃったのか…」

 

焦るいろは。まゆはまゆでユキに抱かれながら撫でられ蕩けていた。

 

「はっ! まゆちゃんが溶けかけてるワン!」

 

「いいな、私もなでたいワン!」

 

「じゃあ、私がなでてあげる!」

 

こむぎがそう言うと姉さんが小声で…「そこは悟くんが撫でないと…」と言ってたのは気にしない方が良いか?

 

「え…」

 

「なでなで…」

 

「私じゃなくて、まゆちゃん…ワフーン…」

 

撫でられて嬉しそうないろは。ノーヴはそれを見て小声で…「僕も撫でて良いかな?って言いなさいよ。彼氏くん」って言ってたのも気にしない方が良いか

 

「溶けてる場合じゃない! ホント、何でこんな事になったんだっけ?」

 

俺達がこうなったのは数十分前のこと……

 

俺達はこの神社…遠吠神社に来たのはガオウの根城の可能性があるため、それを調べるためともしガオウがいた場合話し合いをするためだったが、こむぎやユキが調べてもガオウたちの姿はなかった。あったのはつい最近までここにいたと言う痕跡のみ…

どうにかガオウの居場所を探ろうとニコ様が人の姿になり、力を使おうとするが、突然ニコ様が力を暴発させてしまった。俺、いろは、まゆがその暴発の時に出た煙に包まれ、煙が晴れると……

 

「はぁ…ビックリしたワン…ワン!?」

 

「まゆ?」

 

「ニャ?」

 

「ワン!?」

 

「おいこれ…ニャ…」

 

「いろはちゃん?成護くん?」

 

「まゆちゃん?」

 

『ええーっ!?』

 

「もしかして、これって、ニコ様の力ワン?」

 

「テヘ! そうでーす! ごめんねー!」

 

ニコ様…少しは悪びれてくれ……

 

「まだ力が不安定みたい」

 

『え!?』

 

「戻してあげたいんだけど、パワーが回復するのを待たないと…」

 

「それは、いつワン?」

 

「みんなの笑顔がニコニコパワーになるから、みんなの笑顔次第かな?」

 

『え…ええーっ!?』

 

まぁその内戻るなら良いけど……と言うか多数の獣の力を宿した俺がまさか猫になるとは…

 

「まゆとお揃いね」

 

「姉さん…人事だと思って…」

 

ため息をつきつつ、まゆの方を見た瞬間、途轍もない欲が溢れ出した。これは……生物的にはあり得る事だけど……

 

「姉さん!鎖かリードを持ってないか!?縛れるものなら何でも良いから俺を押さえつけられるものを!」

 

「私の力で縛ろうか?」

 

そう言ってノーヴは鞭をリード代わりにしてくれた。

 

「どうしたの?住野くん」

 

「悟……生物的には正しい事だけど…ニコ様の力と俺の中の獣の力の影響なのか動物的本能が強くなって……その…猫の姿のまゆを見たら……」

 

「あ…」

 

「えっと成護くん…もしかして…興奮してるニャ?」

 

「くっ…すまん、まゆ。まともに見れない。可愛すぎる……声を聞くだけでも無理だ……」

 

「そ、そうなんだ…」

 

「あ、あはは…」

 

「要するに成護はまゆちゃんにムラムラしてると…」

 

「まぼろ、ムラムラって?」

 

姉さん、こむぎに変なことを教えない。と言うかムラムラしてるとか言うなよ…

とりあえず俺達は神社を後にして、元の姿に戻れるまでどうするか考えていると…

 

「こういう時は、遊ぼう!いつか元に戻るなら、犬になったいろは達と、今いーっぱい遊びたい!」

 

「あなたにしては悪くない提案ね」

 

「確かに、みんなの笑顔がニコ様のパワーになるのなら、いっぱい遊んでいっぱい笑うのは、良い方法かもしれないよ!」

 

「うん! そうだね!」

 

「私、ちょっと猫を体験してみたかったの!」

 

「実は、私も!」

 

「それじゃあ、みんなで遊ぼう!」

 

『おー!』

 

とりあえず俺達はペットフリーエリアに来て、遊ぶことに…いろはとこむぎは楽しそうに駆け回り、まゆはと言うと…

 

「うーん、良い香り!」

 

ユキに吸われて、思わず猫パンチを繰り出したまゆ。

 

「ユキ、ごめんニャ! 思わず猫パンチしちゃったニャ!」

 

ユキは何処からともなく猫じゃらしを取り出した。

 

「やったニャ! やったニャ、ユキ!」

 

「まゆ、可愛い…」

 

あっちはあっちで楽しそうだな…

そう思っているとニコ様の角のダイヤが光っているのに気が付いた。

 

「あれ? ニコ様、ダイヤが…」

 

「うん! みんなが仲良くしてるのを見てたらね!」

 

「良かった…」

 

「でしたら、悟君! 私と仲良くしましょう! そうすれば、メェーいっぱい溜まりますよ!」

   

「でも、悟は、いろはと遊びたいんじゃない?」

 

「え!?」

 

「え!?」

 

「素直に遊んであげれば良いのに…」

 

「そうね。あの姿ならではの遊び方もあるしね」

 

姉さん、ノーヴが続けていう中、ニコ様はあることを告げた。

 

「いろは、モテてるよ」

 

「え?」

 

見てみるといろはが沢山の犬たちに囲まれていた。どうにもニオイを嗅がれるのは挨拶みたいなものだけど、くすぐったからか思わずいろはは喋ってしまい、悟が慌てていろはを避難させるのであった。

 

「さて、ノーヴ」

 

「えぇ」

 

姉さんとノーヴは悟達を追い掛ける…絶対に楽しんでるだろあれ…

 




成護のアレはただただやりたかった
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