成護Side
演劇の準備を手伝っていき、ついに本番の日。俺達は舞台袖で集まっていた。
「わあ、すごーい!」
「2人ともカッコいいね! 全然違う人に見えるよ!」
「最高の衣装を作ってもらったし、後は私達が頑張って演じるだけね!」
「気に入ってもらえてよかった…衣装作りってすごく楽しくて、手伝わせてくれてありがとう!」
「こちらこそだよ! 」
「まぁ、まゆが作ったものだからな。衣装の完成度も高いだろ」
「も、もう///成護くんったら///」
「あの2人…自然とイチャイチャしてるわね…」
部長がそう言う中、衣装を纏ったユキがやってきた
「どう、まゆ?」
「すっごく似合ってる! 最高! 本物みたい!」
まゆはユキを見て物凄くテンション高くなり、写真を撮っていた。
「作って良かった…」
「こむぎは…アハッ! 可愛い!」
「ワンワーン!」
こむぎは何かハロウィンで見た衣装を犬バージョンにした感じだった。
「さあ! 最高の舞台にするわよ!」
『おー!』
演劇が始まり、俺達は静かに見届けた。
「こんなところで…こんなところで終わるのか…かつて狼の王と呼ばれた、このウルフェンが…」
「ワン! ワンワン!」
「どうしたんだい、ウィート?ああ! 狼が怪我をしている!」
「グルルルル…」
「大丈夫! 安心して!ボクはプレアデス! こっちはウィートだ!」
「ワフ!」
「すぐに助けてあげるよ!」
「助ける?」
プレアデスは怪我をした狼を助けた。
場面は移り、村の場面に…
「さっさと出ていけ、村人ども! 金ならやると言っておろうが!この村からあの山まで、全部潰して、その上に、私の城を建てるのだ!」
「村には人々の暮らしが、山には動物達の暮らしがあるんだ! そんな事、させてなるものか!」
領主の計画に反対するプレアデス。そんな時、プレアデスが助けた狼が現れた
「ワオーン!」
「あ! 君は、あの時の狼!」
「も、者ども…狼をやっつけろ!」
「狼さん、こっちだ!」
更に場面が移り、狼は女神と出会う場面に…
「ウルフェンよ。あなたに力を授けましょう。人間に変身して、悪い領主から、みんなを救うのです」
「オレが救うのは、群れの仲間だけだ…だが…オレを何度も助けてくれた、あのプレアデスという男は、もう仲間だ!」
演劇が進んでいく中、こむぎとユキの2人がガオガオーンの気配を感じ取った。
「どうしよう!?そろそろユキの出番が…」
まゆが焦る中、ニコ様がやって来てある提案をした
「じゃあ、ニコが女神様になるよ!」
「ええーっ!?」
ニコ様に出来るか不安だけど、今は頼るしかない。劇はニコ様に任せて、俺達はガオガオーンの所に向かった。
ガオガオーンの場所にたどり着くとそこにはカメレオンのガオガオーンとザクロの姿があった。
「みんな!いくよ!」
まゆ達はプリキュアに変身する。
「「ワンダフルパクト!」」
「「シャイニーキャッツパクト!」」
「「プリキュア! マイエボリューション!」」
「スリー!」
「ツー!」
「ワン!」
「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」
「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」
「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」
「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」
「みんな一緒に!」
「せーの!」
「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」
俺も両腕を獣に変えるとガオガオーンは姿を消した。
「あれ?何処に?」
ワンダフルが辺りを見渡していると背後から攻撃を受け、吹き飛ばされた
「カメレオンだから姿を隠すのは得意だよな…」
「そうだったわね。成護。貴方も詳しいわね」
「あぁ、だけど姿が見えないだけだから…身体はちゃんとある」
「それなら…アミティーリボンタンバリン!ニャンニャンニャミー!ヘルプ! キラリンアニマル!キツネ!」
ニャミーがキラリンキツネの力でワンダフルをメークブラシの姿に変え、辺りに色を付けていくとガオガオーンの身体に色がついた。これなら…
「獣の力、全解放!」
俺は腕輪の力を使い、キメラ化してガオガオーンの身体を押さえつけた。そのタイミングでニコ様が駆けつけてきた
「みんな!今だ!」
「ニコの力をみんなに!」
『開け! ニコエボリューション!』
『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』
キズナシャワーでガオガオーンを無事浄化するのであった。
「これも、ガオウ様以外の狼にうつつを抜かしたせい?ごめんなさい、ガオウ様!」
ザクロはそう言い残して帰還したけど、ザクロ、もしかして劇の狼を見て惚れた?
ガオガオーンを浄化し終え、俺達は舞台袖で演劇を見届けた。
「ウルフェン…まさか、君があの時の狼だったなんて…待ってくれ、ウルフェン! たとえ狼であっても、ボクは…」
「狼と人間、共に生きる道などない…」
「そ、そんな事ないよ!」
劇の台詞を聞いて、何かを感じ取り、こむぎが思わずアドリブを入れてしまった
「あ…」
「そそそそ、そんな台詞なかったよね!?」
「でででで、でも、言ってしまった以上、出るしかないよ…」
焦るいろはと悟。そんな時副部長が咄嗟に対応して見せた。
「ウィート! 君も森の女神にお願いして、話せるようにしてもらったのかい?」
「え!? あの…えっと…」
「そうです! この者が、どうしても伝えたい事がある、と…」
ユキも何とか繋げていく。
「あのね! 犬と人が仲良しなんだから、人と狼もぜーったい仲良しになれるよ!あ! デートしたらいいんじゃない!?素敵なお洋服を着て遊びに行くの、デートっていうんだよ!一緒に遊ぼ! 仲良くなれば、わんだふるだよ!」
こうして無事…無事なのか?いや、無事劇は終わったのだった。
「みんな、協力してくれてありがとう! おかげで大成功よ!」
「こむぎさんのアドリブにはビックリしたけど、すっごく良かったよね!」
「こむぎちゃんに子犬役をやってもらえて良かったわ…」
「ウルフェンがね、本当に悲しそうな狼に見えたの…だから、つい言っちゃった!」
「それって、最高の褒め言葉よ!ユキさんの女神様も最高だったね!実は、あの女神様は、ユキさんに演じてもらいたくて書いたの…だけど、私の想像以上に素敵な女神様だったわ…」
「そう…」
「でも、途中で女神様役をしてたあの子は一体誰なの!?」
「わんにゃん中の子? ユキさんの友達? 次もぜひ出てほしいな!」
「あの子は、その、えーっと…」
まぁニコ様の事は説明できないというか何というか…
「ああ、そう。じゃあ、私はもういいのね」
「え? それって…」
「次回作も出てくれるって事!?」
「嫌よ」
「待ってよ、ユキさん!」
「このまま正式に演劇部に!」
「お断り」
ユキも何だかんだ演劇を楽しんだみたいだな。
「所でまゆ?」
「何?成護くん」
「まゆはお姫様役とか…」
「そ、それは///恥ずかしいから///」
「残念だ。まゆのドレス姿見たかった」
「で、でも///相手の王子様役が成護くんなら///」
「まゆ…」
感想待ってます!