成護side
ある日のこと、教室である話が聞こえてきた。
『えー!?』
「蟹江ちゃん、それ、ホント?」
「ホント! ホント! 昨日の夜、パパの車に乗って交差点を通った時、鏡石が光ってたの! だから急いでお願いしちゃった!推しのライブが当たりますようにって!」
「見間違いじゃないのか? 車のライトが鏡石に反射して、光ったように見えただけだろ?」
「猿渡! あんたは、すぐにそうやってイチャモンつけるんだから! 本当に光ったんだってば!」
「どうだかな!」
鏡石ね……そんなもんもあったな。俺は興味がないからどうでも良かったけど……何故か変なお願いをしようとする奴が一人いた。
「私も鏡石にお願いしようかな……平気でウソをつける大ウソつきになれますようにって……」
「え?」
「待って! 落ち着いて! そんな事お願いしちゃダメだからね!」
「こむぎも鏡石にいっぱいお願いしたよ! いろはとお話したいって!」
『え?』
「そうなの?」
「うん!」
「そういえば犬飼さんも、こむぎちゃんも、コンパクトの鏡に映って姿が変わる……光る鏡のコンパクトと鏡石の伝説……もしかしたら、鏡石が、色々な謎を解く手掛かりになるかも……」
「謎?」
「どうして犬飼さんとこむぎちゃんが、プリキュアになったのか……なぜガルガルが現れるのはアニマルタウンだけなのか……」
「確かに謎だね……」
「謎だね!」
「考える分にはいいが、姉さんには頼むなよ。お前たち」
「まぼろさんに頼んじゃダメなの?」
「あの人なら調べられるイメージがあるけど……」
「うんうん、昨日もニコガーデンを調べたいって行ってたもん!」
姉さんがニコガーデンに……だからか……何か羊の毛を持って帰っていたのか……
「姉さんに頼んだら、多分バラバラにした状態で戻ってくるからな」
「それは……止めた方がいいね」
猫屋敷も色々と察して姉さんに調べてもらうことをやめるのだった。
とは言え、鏡石の事が気になる。俺は家に帰り姉さんを探すが……
「出掛けてるのか?」
少し外に出て探してみるか……
獣の力を使って姉さんの匂いを追っていくと、ドッグランに着いたが姉さんと一緒に犬飼とこむぎがいた。
「三人で何してるんだ?」
「あ、成護くん。あのね!おしゃべりするのって、楽しくて良い事だよね!」
「うん?あ、あぁ……うん?」
「ちょっとした出来事があったのよ」
「しんちゃんたちと遊んでたわん!」
ごめん、頼むから一から話してくれ……
姉さんから話を聞くと犬飼は鏡石の事を調べていたが、結局何も分からずとりあえず気分転換にドッグランで走ろうとなった。その途中で姉さんと出くわしたが、ドッグランには先客が来ていたのだが、何故か犬ではなく、五歳児が走っていたらしい。
その五歳児と走り終えたあと、こむぎがうっかり喋ったのだが、何故かその子供は気にせずこむぎと話したらしく……
「それで結論として犬飼の家族にこむぎのことを教えると…………それにしてもそのしんちゃん?って奴は大物過ぎないか?」
いくらなんでも犬が人の子供を話してあまり驚かず、直ぐ様順応するとは……
「あの子はかなり不思議な子よ。まるで嵐を呼ぶような……」
嵐をよぶって……大袈裟すぎないか?もし姉さんの言う通りなら、世界でも救ったりするのか?その五歳児は
とりあえず犬飼が決めたことを話すためにメエメエと後は兎山を呼び出し…………
「ダメェー!」
まぁメエメエがそう簡単に許可を出すわけないよな
「ニコガーデンやアニマル達の事は秘密にする。そうニコ様に言いつけられているんですから!」
「ええ……でも、ちゃんと話せば分かってもらえると思うんだ……」
「まゆも仲良しワン!」
「信頼できる人になら、ボクも、話していいと思う……犬飼さんのご両親なら大丈夫だよ」
「悟君のご意見は尊重したいところですが、しかし……ダメェー! 絶対に言っちゃダメェー!」
そこまでダメというには何かしらの理由があるのか?でも犬飼たちには特に何も起きてない。ニコガーデンも平和みたいなもんだし……
「何? ダメェー、ダメェーって?」
「羊でもいるのか?」
すると筋肉質の男の人と白衣を着た女性がこっちにやって来た。もしかしてこの二人が犬飼の両親か?
「メェー!」
「メエメエ、羊みたい!」
「みたいじゃなくて、羊です! 羊の執事です!あ……メ、メェー……」
メエメエ……こいつ、わざとやってないか?
感想待ってます!