都合により短めです
成護Side
ある日のこと、学校でいろはからある誘いを受けた。
「フクちゃんのお祝い?」
「そう!今度の土曜日でフクちゃんがお鶴さんの家に来てから18年になるからそのお祝い」
フクちゃんって確か前に会ったな……まぁ別に暇だしいいか
「分かった。俺も行くよ」
「それじゃ今日の放課後、お祝いの準備にお鶴さんの家に行こうね」
「了解」
それにしても…フクちゃんってあの犬だよな……結構な歳だし……いや、余計なことを考えない方が良いか…
放課後、いつものメンバーでお鶴さんの家に来た俺。そこにはお鶴さんの友達のお亀さん、お鹿さんも来ていた。
俺達は飾り付けをしているといろはがある写真を見つけた。
「あの写真、誰?」
「若い頃のお鶴ちゃんと鈴ちゃんよ」
「鈴ちゃん?」
「2人は小さい頃から一緒に育ってね、本当の姉妹みたいに仲が良かったのよ。でも、高校生の頃、鈴ちゃんはなくなってね…」
「お鶴ちゃん、言ってたわ。こんなに悲しい思いをするなら、もう犬は飼わないって…」
悲しい思いか……俺もこうしていろはたちと関わってきたからこそ、ペットは言うなれば家族の一員だからな……
「でも、18年前、譲渡会といって、飼い主のいない犬に、新しい家族を紹介するお手伝いをしていた時…」
一匹の犬が角の方にいたらしく、どうにも人を怖がり、譲渡会に来てくれた人と触れあえない中、その犬はお鶴さんを見て、側に寄ってきたらしい。
「それが、お鶴ちゃんとフクちゃんの運命の出会い」
「フクちゃんが来てから、お鶴ちゃんは本当に幸せそう…」
「だから、私達、フクちゃんには、感謝してもしきれないのよ…」
俺達はフクちゃんを抱き抱えるお鶴さんを見た。何というか幸せな光景だな……
「お鶴さんとフクちゃん、仲良し!」
「うん。2人のために、お祝いの準備、頑張ろう!」
それから俺達は土曜日まで準備を進めていくのだった。
金曜日の夜、俺は明日のことを姉さんたちに伝えると…
「ふーん、私も行こうかしら?」
「まぁ飛び入りは別に大丈夫らしいけど…九郎は?」
「すまん、その日はデートだ」
「私も行くわ。それだけ長い間愛情を注いできた犬を見てみたいわ」
九郎は…仕方ないか。ノーヴはその力ゆえ興味があるみたいだな…とりあえず俺はいろはに姉さん達も来ることを伝えるのであった。
そして土曜日…俺達はお鶴さんの家を訪ねるとお鶴さんは元気が無かった。話を聞くとどうにもフクちゃんが少し前から立ち上がらなくなったらしい。
「フクちゃんとお話ししてあげてくれる?」
「フクちゃん! 今日は、フクちゃんがこのお家に来て18年なんだって!18年、お鶴さんとずーっと一緒! すごいね!」
こむぎがそうやって話しかけている中、姉さんはそっと俺だけを呼び、外で話をした
「あのフクちゃんって子…もう限界が近いわね」
「そう…なのか…」
「成護も気が付いていたでしょ?あの子の寿命について…」
「あぁ…」
俺達住野家の呪いのせいなのか寿命が近い動物が分かるようになっている。嫌な能力だよな…いや、能力というよりは呪いか…
「見守ってあげましょう」
「そう…だな」
俺と姉さんは中に戻ろうとした瞬間、いろは達が飛び出してきた。
「成護くん!?ガオガオーンが出た!」
まゆからそう言われ、俺達は急いでガオガオーンの所へと向かった。
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