わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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今回、書いててマジで辛かった…


75 幸福…

成護Side

 

ガオガオーンの所へと向かうとそこにはトラメと巨大なトカゲ…いや、あれはティラノサウルス!?

 

「いくよ!みんな!」

 

いろはたちはガオガオーンに怯むことなく、プリキュアに変身する

 

「「ワンダフルパクト!」」

 

「「シャイニーキャッツパクト!」」

 

「「プリキュア! マイエボリューション!」」

 

「スリー!」

 

「ツー!」

 

「ワン!」

 

「みんな大好き素敵な世界! キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ!」

 

「みんなの笑顔で彩る世界! キュアフレンディ!あなたの声をきかせて!」

 

「気高くかわいくきらめく世界! キュアニャミー!仕方ない、構ってあげる!」

 

「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!こわくない、こわくない!」

 

「みんな一緒に!」

 

「せーの!」

 

「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」

 

相手が相手だ。俺と姉さんは獣の力を解放し、ノーヴも鞭を構える。ガオガオーンはフレンディたちに襲い掛かる。フレンディたちはバリアを張り防ごうとするがいとも簡単にバリアが破壊され吹き飛ばされた。俺達が背後から抑えようとするが、俺達三人の前にライフが立ち塞がった。

 

「久し振りにやろうか…」

 

ライフがそう言った瞬間、一瞬で俺達三人を殴り飛ばした。

 

「こいつ!?」

 

「流石はライフね…」

 

「こいつは私が相手するから2人は…」

 

「悪いがお前らは俺の相手だけしていろ」

 

ライフが指を鳴らした瞬間、俺達の身体が動かなくなり、止まった俺達をライフは蹴り飛ばした

 

「命あるものに対し、俺はその動きを封じる……」

 

「厄介すぎだろ…」

 

「命あるもの…ね。それなら!」

 

姉さんは力を解放すると九本の尻尾を生やし、頭に狐の耳が生えた。

 

「幻獣…九尾!」

 

姉さんは素早く動き、ライフの背後に回り込む。ライフは手をかざすと姉さんの動きを止めるが…

 

「予想通り!」

 

一本の尻尾がライフを吹き飛ばす。

 

「貴方の力…動きを封じるならガオガオーンやプリキュアたちにも影響があるはず…だけどそうじゃないところを見ると…その視線に入ったものだけを封じるみたいね」

 

「ほう…だが!俺の能力がそれだけだと思うなよ!」

 

姉さんとライフがぶつかり合う。その間に俺とノーヴはガオガオーンに向かっていくが、ガオガオーンのパワーの前に俺達は苦戦をすることに…

 

「傷つけずにやるのは難しいな…」

 

「でも…」

 

リリアン達はキラリンベアーの力を使っても力負けしている。どうする…どうすれば…

 

 

 

 

 

 

ライフSide

 

住野の人間と戦う中、トラメの姿が見えなくなった。辺りを見渡すとトラメは離れた場所で1人の老女の所にいた。

 

「あの老女が連れているのは…」

 

今にも命の火が消え入りそうな…

 

「余所見なんてしてる…」

 

「止まれ!」

 

俺がそう命じた瞬間、住野の人間はそのまま倒れ込み、俺はトラメの近くに移動した

 

「おい! どうしたんだ、こいつ?」

 

「この子は、もう長くないの…病院に連れて行きたいのだけれど、道が…」

 

トラメは老女の言葉を聞き、舌打ちをするとガオガオーンに止まれと命じ、その間にプリキュアはガオガオーンを浄化した。

その結果、破壊された道路は元に戻り…

 

「ほら、行けよ」

 

「え、ええ…」

 

トラメは老女を見送ると……

 

「ちぇっ…つまんねーの…」

 

「何を感じた?」

 

「ライフだっけ?別に…放っておけなかっただけだよ。文句あるのか?」

 

「ない。俺もまた命に関した存在だからな」

 

「……あっそ」

 

トラメは姿を消し、俺も撤退した。

 

 

 

 

 

 

 

成護Side

 

ガオガオーンの動きが止まり、浄化したけど…一体何なんだ?

すると姉さんが胸を押さえながら合流してきた

 

「姉さん、大丈夫か?」

 

「何とか…ね…まさか心臓を止められるとはね」

 

ライフは…いなくなったけど……

それから俺達はフレンディがお鶴さんが何処かへ向かうところを見たと言いだし、フクちゃんに何かあったのかもしれないと思い、いろはの家に向かった。

 

 

 

 

 

 

いろはの家に着くといろはの母親がフクちゃんを看ていた。

俺達は何となくソレを感じ取り、空気は重かった。俺はいろはと一緒に話を聞くことに…

 

「お鶴さん」

 

「はい…」

 

「フクちゃん、すごく頑張ってくれてます。でも、今夜は越せないかもしれません…お別れの準備をして下さい…」

 

「はい…」

 

「お別れって…」

 

やっぱりか…いろはといろはの母親は外に出た。俺も付いていき…

 

「お母さん! 何とかできないの?本当に、本当にフクちゃんには、もう何もできないの?」

 

「今ならまだ、フクちゃんは家に帰れる。お鶴さんと一緒に暮らした場所で、お鶴さんと過ごす事が、フクちゃんにとって一番いいと思うの…」

 

そう…だよな…今、フクちゃんにとってはそうするべきだ。

 

 

 

 

俺達はお鶴さんの家に戻る中…

 

「ニコ様…ニコ様なら、フクちゃんを助けられるんじゃ…」

 

「いろは。あなたも分かってるはずだよ」

 

「あ……でも……まぼろさんなら…」

 

「……いろはちゃんは酷いわね」

 

「え…」

 

「私達の一族は動物達の命を弄び、そして呪いを受けた。いろはちゃんは私にまた同じ過ちを犯させようとしているのかしら?」

 

「あ……ごめんなさい…」

 

「いいわよ。別に…」

 

姉さんはいつも通りの笑顔を見せるが、何処か悲しそうだった。

 

 

 

 

 

俺達はお鶴さんの家でフクちゃんを見ていた。そんな中、まゆは用意していたプレゼントを見せた

 

「あ、そうだ…これ…」

 

「これは?」

 

「フクちゃんへのプレゼント。私達が刺繍したんです」

 

「まあ…見て、フクちゃん。素敵な贈り物ね…」

 

「フクちゃん、ありがとうだって!」

 

「よかったわね、フクちゃん…」

 

みんなが悲しそうにする中、こむぎだけはいつも通りだった。

 

「へー、そうなんだ! 『この座布団、初めてお家に来た時に、お鶴ちゃんがプレゼントしてくれたの』だって!ブランケットと座布団、一緒に使えば、温かフワフワだね!」

 

「こむぎちゃん、フクちゃんの言ってる事が分かるの?」

 

「『お散歩、いっぱい連れてってくれて、ありがとう』だって…『歩けなくても楽しかった』って…」

 

「フクちゃん…あなたと一緒に暮らせて、私…私、とーっても幸せだったわ…あなたが来てくれたから、毎日が本当に楽しかった…」

 

涙を流すお鶴さん…そんな中、俺の中の何かが光り出すと…不思議な空間に俺とニコ様、そしてフクちゃんがいた

 

「成護、貴方も来れるなんてね」

 

「ここは…」

 

「フクちゃんの最後の願いを聞こうと思って…」

 

フクちゃんの最後の願い…それは……

 

「それが、あなたの最後の願いなのですね?」

 

ニコ様がほんの少し力を貸すと…フクちゃんは立ち上がり…

 

「フクちゃん!?」

 

お鶴さんの側に近付く…

 

「フクちゃん…フクちゃん…」

 

「『お鶴ちゃん、だーい好き!』だって!」

 

「私もよ! フクちゃん! これからもずっと、ずーっと…」

 

「『眠たいから抱っこして』って言ってるよ」

 

「ありがとう…フクちゃん…」

 

その後…フクちゃんは虹の橋を渡った……みんなが涙を流す中、俺もまたみんなに見えないように涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、いろはちゃん。フクちゃんのために…」

 

「でも…」

 

「フクちゃんの『フク』は、幸福の『フク』なの…名前の通り、あの子は、私に沢山の幸せをくれたわ…一緒に過ごした幸せは、これからもずっとここにあるのよ…いろはちゃんがお祝いをしてくれて、フクちゃんもきっと幸せだったわ…ありがとう…」

 

そうだな…きっとフクちゃんは幸せだった。受け入れるべきなんだ。だけど…いろはだけは……

 

   

 




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