わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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83 近付くもの

成護Side

 

ガオウの正体…それは…

 

「アニマル神社で見つかった日記、あれを書いた人が…スバル」

 

「でも、それって、すごく昔の人のはずじゃ…」

 

「それになぜ狼の姿をしているの?」

 

やっぱり…狼だとしてもどうにも違和感があったが…まさかあの日記を書いたスバルだったとは…

 

「オレは、狼たちと共に生きるつもりだった。だが、それは、叶わなかった…賢く、誇り高く、仲間思いな狼たち…しかし…そんな狼たちを人間は、忌み嫌い、住みかを奪い…ガオウの命までも…オレは、怒りを抱えたまま、長い時をねむっていた。だが…目覚めてしまったんだ。その時、声が聞こえたんだ、のうのうと栄えて、生き続けている人間たちの声が!人間達を!ガオウに代わって、友の無念を晴らす!」

 

スバルから溢れ出す闇のオーラ。そのオーラが周辺にも影響が出始めている。

 

「草木が急に…成長してる」

 

「すごい、いきおい!」

 

「いったん、ひきましょう!」

 

「取りもどす…狼たちがくらした森を」

 

リリアン達は何処かへ避難し、俺も追い掛けようとするがペインに足を掴まれそのまま地面に叩きつけられた。

 

「お前の相手は俺だろ!」

 

「お前たちは知ってたんだな!ガオウの正体を!」

 

「あぁそうだ!だがそんなことどうでもいい!この痛みから解放するために!俺はてめぇを殺す!」

 

「くっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

まぼろSide

 

突然街が木々に覆われていく。これは…

 

「どうやらガオウが…いや、スバルが目的を達成しようとしている」

 

「スバル…例の日記の…そう、ガオウの正体はスバルだったのね」

 

「そうだ…奴の深くそして強い憎しみが力となり、目的を達成しようとしている!」

 

「そう…彼もまた人間に恨みを…」

 

私は不死鳥の翼を広げると同時にノーヴがライフの後ろに回り込み、攻撃を仕掛ける。だがノーヴの攻撃はライフに傷1つ付けられず、そのまま殴り飛ばされる

 

「かはっ!?」

 

「ノーヴ…そこで大人しくしていろ…離れたとは言え、仲間をこれ以上は傷つけたくない」

 

「……ライフ」

 

「仲間意識が強いのね…」

 

「当たり前だ…我々も呪いに苦しんできた。その呪いから解放されるためにはお前たち住野の人間を殺すか…自ら命を絶つかだが…俺には命を絶つ方法はない!」

 

ライフが拳を大きく振り上げてくる。私は翼で防いでいく。

 

「俺を倒したければ封印するんだな!だがそれは…」

 

「えぇ、無理そうね。結局の所、貴方を封印しても憎しみが増すだけ…」

 

だからこそライフを倒すことは不可能…だけど、1つだけあるとしたら……分かり合うこと…でもライフから感じる怒り…それをどうにかするのは難しそうね…

そう思っていると腕輪が突然砕けた。

 

「これは!?」

 

「どうした!その腕輪が壊れたことで何がある!」

 

この腕輪はあの人がくれたもの…あの人が作り上げたもの…これが壊れたと言うことは……あの人が…

 

「幻獣解放…不死鳥+九尾!」

 

燃え上がる炎の翼と九本の尻尾から放つ強力な一撃をライフに喰らわせる。

 

「なんだ!?力が増している!?」

 

「この腕輪は力の制御も行っている。それが壊れたことで本来の力で戦えるようになったけど……」

 

腕輪が壊れたことで本来の力が解放された。それによって感じる…ゆっくりと近付いてくる気配……

 

「ライフ…悪いけど休戦よ」

 

「何?どう言うつもりだ!」

 

「貴方達の呪いの元凶が近付いている」

 

「呪いの元凶だと!?それはお前たち…」

 

「えぇ、私達のはずよ。だけど違うの…どうやって生き続けていたのか分からないけど……そもそもの元凶が近付いている…」

 

 

 

 

 

 

 

リリアンSide

 

一旦引いた私達。成護くんの姿はないけどまだ何処かで戦っているはず…

それに街が木々に覆われていく。あれは…

 

「新たな世界を生み出せるニコダイヤのお力で、ニコさまは、ニコガーデンをお作りになりました」

 

「じゃあ、スバルはその力で、アニマルタウンを、自分たちの世界に変えようとしてるってこと?」

 

「この力は、多分、あの玉から発せられている、あれを引きはなせば…」

 

「させないよ」

 

気がつくと私達の前にザクロがいた。

 

「ザクロ!どうして…街を壊したくないんじゃなかったの?」

 

「だとしても…それをガオウさまが…スバルが、望むなら!」

 

襲い掛かる狼たち。ワンダフルが狼たちを相手する中、私とニャミーはザクロと対峙し、ザクロの蹴りをニャミーは防いでいく

 

「あなた、スバルのこと知っていたわね」

 

「当たり前さ、惚れた相手を間違えるわけないじゃない」

 

「知っていてどうして? 人間は嫌いだって…」

 

「人間は嫌いだって…スバルは特別さ、スバルは、ガオウさまと友達だった。だからあたしたちは、仲間として群れに迎え入れた!人間が狼を攻撃してきた時もスバルは最後まで守ろうとしてくれた!そして今もガオウさまとなり、狼たちの無念を晴らそうとしてくれているんだ。そんなスバルを…1人きりにできるわけないだろ!」

 

ザクロ…ザクロは知っていたからこそ…スバルの味方で居続けたんだね…

 

「友達だったんだ…わたしたちが生まれる。ずっと前から、人間と狼が友達だった…それって…すごいね!」

 

ザクロの話を聞き、フレンディは嬉しそうにしていた。そしてワンダフルも

 

「すっごく、わんだふるだね!」

 

「わんだふる?」

 

「スバルの怒りは、友達を思う気持ちから生まれたものだったんだ。やさしい人なんだね…それなら!やっぱり、この子たちにこんなことさせちゃいけないよ!」

 

フレンディはキラリンペンギンの力を使い、狼たちを一箇所に集め始める。

 

「ガルガルやガオガオーンになった子たちが言ってた心が暗くなって、苦しかったって…それなら、この子たちだって、苦しんでいるはず!そんなの誰も、望んでないよ!」

 

狼たちを全て集めていき、高いところから飛んだところでワンダフルがキラリンキツネの力で巨大なタイヤとなり、更に私のリリアンネットで狼たちを捕縛し、狼たちを閉じ込めた。だが一匹の狼がフレンディを襲うが、フレンディは優しく狼に触れる

 

「大丈夫、私たちに任せて。怒って、吠え続けるのも、辛いよね」

 

フレンディの言葉に狼は大人しくなった

 

「まったく…訳分かんないよ。何度痛い目にあっても、諦めもせず、一体、何がしたいんだい…」

 

「私、言ってるよ。最初に会った時から、ずっと…あなたたちと友達になりたいって」

 

「ハァ…ダメだ…あんたたち、やっぱきらいになれないよ」

 

ザクロの言葉を聞き、ワンダフルとフレンディが嬉しそうにするのであった。

 

「な…何だい」

 

「きらいじゃないなら、好きってことでしょ?うれしい~」

 

「私も嬉しい!」

 

「抵抗しても、無駄よ、その子たち、しつこいんだから」

 

「ニャミーの時もそうだったもんね」

 

「大人しくギュッとされてなさい」

 

「ニャミーもギューする?」

 

「私は、もういいから!」

 

ザクロも楽しそうに笑い、それから大人しくなった

狼たちを撫でる

 

「悪かったね…もう、いいんだ…頼む」

 

「ニコの力をみんなに!」

 

『開け! ニコエボリューション!』

 

『ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』

 

キズナシャワーで狼たちを浄化するがザクロだけは残った。

ザクロも自分だけ残ったことに驚いていた。

 

「なんで、あたしだけ…」

 

「ここまできたら、最後まで付き合いなさい」

 

「最後って…でも、スバルは、あたしじゃダメなんだ…」

 

「諦めないで!好きなんでしょ」

 

「えぇ」

 

「惚れた相手って、さっき自分で言ってたでしょ!」

 

「何だい!?あんた、急に何の話だい!」

 

「わたしも、いろはのこと大好きだよ!まゆも、ユキも、悟も、大福も、成護たちも!」

 

「人間でも狼でも、好きって、とっても素敵な気持ちだよね。それって特別なワンダフルだよ」

 

「特別な…例え人間の世界を壊しても、仲間が、もどるわけじゃない。こんなこと、望んでやるようなヤツじゃないんだ。スバル…助けよう、一緒に!」

 

「いっしょに!」

 

ザクロが協力してくれる事になったが、突然スバルが現れた

 

「スバル!」

 

「森よ…広がれ、覆いつくせ、人間たちの街を…」

 

スバルの力によって一気に街は木々に覆われ始め、私達はそれに巻き込まれるのであった。




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