わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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85 全ての元凶

成護Side

 

暴れ回る巨大化したスバル。フレンディたちは必死に呼びかけていた

 

「スバル! こむぎに聞いたよ! あなたに優しくしてもらったって! あなたは、動物に好かれる優しい人だって!」

 

「優しさでは何もできない! 友を救う事さえ!」

 

「でも、友達のためでも、ニコガーデンやアニマルタウンのみんなを苦しめちゃダメだよ!」

 

「黙れ!」

 

フレンディはスバルから放たれた闇のエネルギーを喰らってしまい、蹌踉けたところに更に闇のエネルギーが迫ってきていた

 

「フレンディ!」

 

ワンダフルが咄嗟にフレンディを庇い、闇のエネルギーを喰らい、そのまま近くのビルの屋上に落ちてしまった

 

「こむぎー!」

 

 

 

俺達は慌ててワンダフルに駆け寄るとワンダフルは変身が解除されてしまい、元の犬の姿に戻り、意識を失っていた

 

「こむぎ…目を開けて…目を開けて! こむぎ!」

 

倒れたこむぎを見て、スバルは苦しみだした

 

「なんだ?スバルの様子が…」

 

「これは…」

 

「泣いてる?」

 

「あの時と同じ…」

 

「あの時って?」

 

「スバルは、アタシ達狼を守るために、行動を共にしていた…でも、ガオウ様は、そんなスバルを守るために、命を落としてしまったんだ…」

 

「そんな…」

 

「ガオウ様を失って、群れは散り散りになり、アタシ達狼は追い詰められていった…でも、スバルは、アタシ達を守るため、最後まで戦い続けてくれたんだ…スバルやめて!もういい! これ以上、あたしたちのために怒ってくれなくていいんだ!このままじゃ、あんたが!」

 

『無理だな』

 

突然声が響くと苦しむスバルの所に一人の老人がいた。あれは…誰なのか分からないが…何者かは分かる。アイツは…アイツこそは…

 

『スバルよ。その悲しみ、苦しみ、怒り、憎しみに抗うな。飲まれろ!』

 

老人がスバルに呼びかけ続ける。その瞬間、上空から姉さんとライフ、ノーヴが老人に襲い掛かる

 

「見つけたぞ!」

 

「貴方が…」

 

「こいつが…」

 

『ほう、子孫に呪われた獣たちか。こうして相まみえるとはな』

 

老人は姉さん達の攻撃を受け止めていた。

 

「あの人は……誰なの?」

 

リリアンの問いに俺が変わりに答えた

 

「あの姿、あの声を聞いて分かった。アイツは俺達住野家が呪われる原因を作った奴……住野ハクア…」

 

『その姿…ふふ、観測者が言っていたとおり神獣へと進化したものが現れるとはな。だが、もう遅い!』

 

ハクアの身体から溢れ出す闇のエネルギーが姉さん達を吹き飛ばし、老人の姿から禍々しい山羊のような姿へと変わった

 

『スバルのその深く黒い感情。それによって私の計画…研究は完成した!この姿こそが究極の獣!終焉をもたらす獣の姿!』

 

背中から蝙蝠のような大きな翼を広げ、森中に闇をまき散らしていく

 

「どういうことだい!アイツはスバルを利用してたって…」

 

『スバルの眷属か…簡単だ!私がスバルの中に深く暗い感情を芽生えさせた!村人達が狼を恐れ、始末するように仕向けもした!そして、その憎しみを増大させるために、動物達に実験を行った!全てはこの姿になるために!』

 

要するに自分勝手な研究のために、色々とやってた元凶って事だな…姉さんたちはハクアを抑え込んでいる。俺も行きたいけど、こむぎは…

 

 

 

 

 

 

 

こむぎSide

 

気がつくと光り輝く鏡石の前にいた

 

「鏡石、光ってるワン…」

 

「ワオーン!」

 

「ワオーン? ワオーン!」

 

不意に聞こえた遠吠えを返事をする

 

「ワオーン!」

 

「やっぱり! スバルの声と違うと思ったワン!」

 

こむぎの前に一匹の狼が姿を見せてくれた

 

「私、犬飼こむぎワン! ワオーンは誰ワン?そっか! そうだったんだ! ワンワンワン! こむぎも会えて嬉しい!いいよ! こむぎもそうしたいって思ってたし、任せてワン!」

 

 

 

成護Side

 

「ワオーン! あ…」

 

突然遠吠えをするこむぎ。まさか意識を取り戻したのか!?

 

「こむぎ…よかった…」

 

「いろはー!」

 

「もう目覚めないかと…」

 

「こむぎは、いろはとずーっと一緒だワン!こむぎは、いろはと一緒にいたくて…だから、プリキュアになったんだよ…」

 

こむぎはワンダフルに変身し、フレンディに手を伸ばした

 

「スバルに、伝えたい事があるんだ。フレンディ…一緒に来てくれる?」

 

「もちろん…私も、ワンダフルと一緒に走るために、プリキュアになったんだから!」

 

「行こう!」

 

「うん!」

 

みんながスバルの所に向かおうとしたとき、俺はリリアンを呼び止めた

 

「リリアン!みんな、俺はあの元凶を潰してくる」

 

「成護くん…うん」

 

リリアンは心配そうにしていたが、直ぐに笑顔で頷いた。俺はそんなリリアンにキスをした

 

「ふぇ///」

 

「リリアン…少しだけ力分けてくれ」

 

「うん!」

 

俺とリリアンは抱き締めあい、お互いの戦いへと向かうのであった




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