成護Side
「俺は…俺はガオウを守れなかった! それだけじゃない!俺のせいで…人間を許せない! でも、本当に許せないのは、俺だ!」
『そうだ。そうやって暗き感情を高めていけ!』
「それ以上はやらせるか!」
俺はハクアに殴りかかる。ハクアはガオウから離れ、両腕を広げていた。
『まさか神獣へと至るとは…長生きはするものだな』
「長生きしすぎだ!クソ野郎!」
「成護…そう予想はしてたけどまさか神獣になるとはね」
「姉さん…この神獣って何だ?」
「神の獣…全てを癒し、全ての獣を穏やかにする力を持った存在…それこそが貴方に宿った呪い…いいえ、呪いから祝福へと変わった」
「要するに…あのクソ野郎を倒すのに充分な力を持っているって事か?」
「そうなるわ」
『この時代の子孫…その神獣の力も頂こう!』
黒い爪が迫り来る中、俺はハクアの攻撃を受け止める
「この力を奪ったところでお前には扱えないだろうな!」
俺は蹴りを喰らわせ、ハクアを吹き飛ばすがハクアは黒い翼から無数のエネルギー弾を発射していく。俺は白い翼からエネルギー弾を飛ばして全部相殺する
『素晴らしい力だ!だが!』
ハクアの視線の先にいるスバル。自分への憎しみに姿が見る見るうちに変わっていき、もう狼とは思えない姿に変わっていた
「スバルは、ニコダイヤの力を集め過ぎました。このままでは、彼は…」
あっちもどうにかするべきだけど、大丈夫だ。
リリアンSide
「スバル! 誰もアンタを恨んでなんかないよ! トラメもアタシも、ガオウ様だって!」
ザクロがそう言う中、スバルは巨大な黒い卵へと変わっていった
「まずいよ…スバル、見えなくなっちゃった!」
このままだと…
悟Side
離れたところでみんなが戦っている。だけど僕は…
「みんな…見てる事しかできないなんて…ボクにできる事があれば…」
何も出来ないことに悔しさを感じる中、突然眩い光が溢れ出した。
「な、何だ!?」
「鏡石に姿が映ると願いが叶う」
いつか聞いたこの声…僕はその声の方を見るとそこには……
「オレの願いは決まってる。お前と出会った、あの日から!」
そこにいたのは銀髪の小柄な少年。僕は彼が誰なのか直ぐに分かった
「大福…」
大福は僕にそっと手を差し伸べた
「悟、お前の願いは何だ?」
「ボクの願いも決まってる…いろはちゃん達の、プリキュアの力になりたい!」
僕は大福の手を握り返した瞬間、眩い光と共にあの時と同じ姿に変わった
「その願い、叶えようぜ! 一緒に!」
リリアンSide
スバルから放たれるエネルギー状の狼に防戦一方の中…
「みんな!」
「悟君! 大福ちゃん!」
兎山くんと大福ちゃんがエネルギー状の狼をかき消し、二人が生み出した鈴状の光でスバルを包み込んでいた卵に穴が空いた
「さあ! みんな、行って!」
「ここは任せろ!」
私たちは直ぐさまその穴に飛び込み、スバルの所へと向かった
スバルの中は真っ暗だった。
「いた! スバル!」
ワンダフルがそう言うと奥の方には闇に縛られた狼の姿をしたスバルがいた。私たちは直ぐに助けに行こうとするが、エネルギー状の狼たちが妨害していく。私とニャミーの二人でその狼たちを抑えていく
「2人はスバルを!」
「「うん!」」
ワンダフルとフレンディがスバルの所へと向かい、スバルの所に近付いたところでワンダフルが遠吠えをするとスバルが反応した
「あのね、スバル! ガオウは、スバルの事、全然怒ってないよ!」
「何? でたらめを言うな!」
「でたらめじゃないよ! さっき、ガオウに会ったし!」
「ウソだ…ガオウはいない…俺が何度呼びかけても応えなかった!」
抱きつくワンダフルをスバルは必死に振り払おうとする中、ワンダフルはガオウの気持ちを伝えようとしていた
「スバル! スバルは、ガオウとおしゃべりしたいんだね! 分かるよ! 私も、いろはとおしゃべりしたかったから!プリキュアになって、話せるようになって、ケンカしちゃう事もあったけど、気持ちを伝え合って、すごくわんだふるになったよ…だから、私、スバルにガオウの気持ちを伝えに来たんだ…」
「ガオウの、気持ち?」
「スバルとガオウは仲良しなんだよね?一緒にいると、楽しくて…大切だから、守りたい…ガオウはスバルが、だーい好きなんだよ!だから、スバルが苦しんでると、ガオウも苦しいんだって…」
スバルの闇がゆっくりと晴れていく。妨害していた狼たちも霧散していった
「スバル…」
「スバル!あなたの気持ちを…あなたの声を、聞かせて…」
「大丈夫…あなたは1人じゃない…こわくないよ…」
「そう…みんなが、あなたを気にしてるわ…1人で苦しまないで…」
「なぜだ! なぜだ!なぜだ? 俺は、罪なき動物達を苦しめ、お前達を傷付けたのに…」
「ワオーンって聞こえたら、ワオーンって返事したいし、スバルが泣いてたら、ギューってしたいの!一緒にわんだふるになろう!」
私たちはスバルを救うために、力を合わせる
「ニコの力をみんなに!」
『開け! ニコエボリューション!ダイヤモンドリボンスタイル!もーっと友達!プリキュア! エターナルキズナシャワー!』
「温かい…ガオウ、もう一度、お前に会いたかった…」
成護Side
『確かに神獣の力は強いが、どうやら我の前では無意味だったな』
さっきまで互角だったのに、ハクアの力は増していた。
「スバルの闇が強すぎるから…それに連動してハクアも強くなってるみたいね」
どうしたものかと考えていると、スバルを包んでいた卵から眩い光が溢れ出した。その瞬間、ハクアの身体から闇が抜け落ちていく
『なんだ?これは……!?まさか!?』
「どうやらあっちは終わったみたいだな」
俺は右手に力を込める。ハクアは確かに強かった。スバルの闇と連動して、更に強くなっていたのは驚いたけど…だけど…信じていた。リリアンが…みんなが何とかしてくれるって…
『我の計画はこのまま終わるわけには!?』
「悪いが、お前の計画は終わりだよ!!」
俺はハクアの顔面を思い切り殴り、ハクアは取り込んでいた闇を霧散させながら小さな宝玉へと変わった
「神獣としての力…罰として…お前がしてきた事をその中で永遠に味わってろ……」
感想待ってます