わんだふるぷりきゅあ!混ざり合った獣たち   作:水甲

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今回でこの物語も最終回です!


最終回 ワンダフルな日常

戦いが終わり、平穏が訪れてから数日後……

教室ではクラスメイトが狼たちの話をしているが、聞いている限りでは良いイメージの話が聞けていた。

 

「これは、ボクの仮説なんだけど、スバルが書いた日記は、100年以上ずっとアニマル神社に保管されていたよね。なんでかなって考えてたんだけど、狼について書かれた日記を読んで、心打たれた人がいたんじゃないかって。動物にも心があって、友達になれる。それが分かって、その気持ちが受け継がれて、人と動物が仲良く暮らす街…アニマルタウンができたんじゃないかって」

 

悟の仮説…多分だけどあってる感じがするな…

 

「アニマルタウンができたのは、スバルやガオウのおかげって事?」

 

「うん。きっと、そうだよ!」

 

「まぁそうじゃなきゃな…」

 

そんな話をしていると大熊があることを聞いてきた

 

「『ワオーン!』といえば、いろはちゃん、こむぎちゃんは元気?」

 

「あ…うん」

 

「こむぎちゃんもユキちゃんも、急に転校しちゃうなんて、寂し過ぎるよ…」

 

いつも通りの平穏な日常に戻ったのに、やっぱり何処か寂しい感じがするな……

 

 

 

 

放課後、俺はまゆと一緒にまゆの家に来ていた。まゆは外で日なたぼっこしているユキに声をかけた

 

「ユキ! ただいま!」

 

「ニャー」

 

まゆもやっぱり何処か寂しそうにしてるな…そう思いながらまゆの家に入るとまゆのお母さんが出迎えてくれたが…

 

「ただいま!」

 

「まゆ! おかえりニャン!あら、成護くんいらっしゃい」

 

まゆのお母さんは手でハートを作って出迎えてくれていたけど、何だ?そのポーズ?

 

「ママ、それは?」

 

「最近バズってるアイドルの決めポーズよ!」

 

「アイドル?」

 

それから俺達はいろはの家のドッグランを訪れて、例のアイドルのポーズについていろはと悟に話すと…

 

「今すごく話題になってるアイドルだよ」

 

「これ?」

 

「なになに?」

 

スマホに映された映像には、金髪の少女がライブをしている。

 

「わあ、可愛い!」

 

「アイドルって、可愛くってキラキラしてて、憧れちゃうよね!」

 

「ねー!」

 

確かにキラキラしてるけど……映像に映り込むバイザーつけた奴は何だろ?どうにも気になるけど……

そう思っているとユキがスマホの画面に触れた

 

「あ! どうしたの?」

 

「ニャー…」

 

「まゆ。私を構いなさい」

 

「ハハッ、そんな感じだね!」

 

「ああ…ご機嫌斜めなユキも可愛い!ユキ! こっち向いて! そうそう! 可愛い! 私の一番の推しはユキだよ!」

 

「まゆちゃん、お父さんそっくり!」

 

「だって、可愛いユキを、最高に可愛く撮りたいから!この前もね、すごく良い写真撮れたんだ!」

 

「あ! これ、ふれあいパークの時の!」

 

「これは、ニコガーデンに行った時のだね」

 

まだ一年も経ってないのに、こんなに思い出があるんだな

 

「楽しかったよね! ニコガーデンの子達、狼達、色んな動物と出会って、友達になれた!」

 

「おしゃべりも沢山したよね!」

 

「うん。色んな動物と会えて、話して、仲良くなって、すごくワクワクしたよ!」

 

そんな中、こむぎがボールを咥えて遊んで欲しそうにしていた。いろははボールを投げて、こむぎはそれを追い掛けた

 

「楽しかったよね…本当に…ワンダフル過ぎる毎日だったな…」

 

「ワンダフル過ぎて、寂しいね…大福と話すって夢が叶ったのは嬉しかったけど、でも、もう話せないんだなって思うと…」

 

「私も、ユキに話しかけるたび、やっぱりユキの声が聞きたいなって…」

 

「俺も…みんなとこうして話す前は寂しいとかよりも騒がしいが強かったけど…やっぱり寂しいもんだな」

 

「私も…私もね、こむぎと一緒にプリキュアやったり、いっぱいおしゃべりしたり、それがすごく楽しかったから…楽し過ぎて…寂しいな…」

 

いろはがそう告げた瞬間、一瞬だけ眩い光に包まれたと思うと…

 

「いろはー!」

 

こむぎがいろはの胸に飛び込んだ。それだけじゃなく…

 

「いろは! 寂しくないワン!こむぎは、いろはと、ずっと一緒ワン! ずーっと仲良しワン!」

 

聞き慣れた声…更に…

 

「まゆ。あなたの話、いつも聞いてたけど、これからは、私の話も聞いてくれる?」

 

「ユキ…もちろんだよ…」

 

まさかまたこうして話せるように…ニコ様の力か?いや、もしかしたら…

俺は鏡石がある方を見つめた。叶えてくれたのか…

 

「悟君!」

 

「メエメエ!?」

 

すると空からメエメエが降ってきた

 

「メエメエと悟君は、ずっと一緒…」

 

そう言い掛けたメエメエだが、大福に蹴り飛ばされていた

 

「メエメエ! どうして?」

 

「悟君や皆さんに会いたくなってしまって…本当はダメェーなんですけど、時々ならと、ニコ様が…」

 

「フッ、また賑やかになりそうだな…」

 

「え? 大福!?」

 

「話せなくても、マブダチはマブダチだけどよ、話せた方がワンダフルだな」

 

「うん…すごくワンダフルだよ!」

 

「こむぎ…」

 

「何? いろは!」

 

「言いたい事いっぱいあったのに…変だね…上手く声にならないよ…」

 

「いつでもいいよ! だって、こむぎは、いろはと、ずーっと一緒にいるワン!」

 

また話せるようになって、まゆ達は本当に嬉しそうだな…

 

「平穏な日常に戻ったと思ったら、また騒がしくなりそうだな…でも…」

 

俺はこの騒がしい日常が戻ってきて、何処か嬉しく思い、気づいたら笑っていた。

 

「ワンダフルな日常がまた始まるな」

 

「成護くん…嬉しそうだね」

 

「まゆ、悪いか?」

 

「ううん、悪くないよ」

 

俺とまゆは互いに笑い合うのであった。




これにて最終回!
これまで読んでくださり、ありがとうございます。
成護達の物語は終わりますが、キミプリの映画の方でまた…
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