モテモテなあいつを親友ルートに引きずりこむ。   作:小魔神

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第2話

「というわけで、親友ルートのフラグ立て第一弾。一緒に遊びに行こうぜ。お前、放課後ひま?」

 

 こいつを親友ルートに連れ込むためには、まず親愛度をあげる必要がある。ゲームだと色々な方法があるわけだけど、手っ取り早いのは、一緒に外出することだ。

 というわけで、ゲームから得た知識をもとにセナを遊びに誘うことにした。

 

 まぁこいつのことだから、断られるのも致し方ないところではあるんだが。

 

「え、どこでもいいの!?」

 

 なぜかやたら乗り気であった。

 こいつ、そんなに俺と遊びたかったのか!?  

 

 まぁ、そんなわけは無いよな。こいつレベルになれば、わざわざ俺と行かなくてもよりどりみどりで相手は選び放題なわけだし。

 でも、よく考えるとこいつからデートしたとかの話を聞いたことはないな。意外と身持ちが固いのか? 

 

 

「ね、ねぇコウ。だったらカフェとかはどうかな。おすすめの店があるんだけど」

 

「カフェ? 別にお前が行きたいならいいけど、それだとこうして昼食べてるのと変わらないんじゃないか?」

 

 俺としてはもっと非日常感かあるところがいいんだけどな。カフェでコーヒー飲んで駄弁るだけなら教室で十分だと思うわけで。

 あと、個人的にはカフェっていうのがよく分からん。やたら高い金額取られて、普通の物が出てくるイメージしかないんだよな。

 というわけでここは俺の十八番のーーー

 

「どこでもいいんでしょ? 大体、コウはゲームセンターとかバッティングセンターにしか行かないし。別に嫌いじゃないけど、たまにはこういうのも良いと思うよ」

 

 ゲームセンターにしようぜ、とは到底言えなくなったな。けど、こいつが行きたいっていうなら仕方ないか。実際に俺もほとんどカフェなんて行ったことないわけだし、社会勉強を兼ねて遊びに行くのも悪くない。

 財布の中身だけは心配だけど。次のバイト代まであまり贅沢しなければ大丈夫か。

 

「カフェ?に行くとして、パンケーキでも食べるのか」

 

 一時、テレビや雑誌はパンケーキ特集で一杯だった記憶がある。正直、ホットケーキと何が違うんだと言われたら、俺には分からんが、どうせカフェに行くなら食べてみたい。

 

「パンケーキのブームはとっくに終わってるよ。今はモノクロスイーツとかが流行っているのかな」

 

 モノクロスイーツって白黒ってことか? 白黒のスイーツなんてオ○オくらいしか思いつかないんだけど。あれもスイーツというよりはお菓子って感じだしな。

 

 ていうか、パンケーキってブーム終わってんの? 最近、見ないと思ったらすぐこれだよ。ブームの移り変わり早すぎないですか? 

 

「やばい、全然ついていけてないわ俺」

 

「ブームの移り変わりは早いからね。一応モノクロスイーツっていうのは名前の通り白黒のスイーツのこと。個人的には白黒だからどうしたって感じだけど」

 

「ふーん。白黒の何が良いんだろうな」

 

「映えとかそういうのじゃないの? それじゃあ今日の放課後よろしくね」

 

 そう言うやいなや、弁当を片付けていたセナは席を立って自分の教室に戻っていく。機嫌が良いのは何よりだけど、スキップは危ないから止めたほうが良いと思うぞ。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「ありゃ、偉いご機嫌だね」

 

「いや、実は今日の放課後デートすることになってさ」

 

 まさか昨日の今日ですぐにデートに誘ってくるなんて、コウも中々やるなぁ。思わず食いぎみに反応しちゃったけど引かれてないよね?

 

「それで気持ち悪い顔してるわけね。で、どこに行くの?」

 

「いつも通り可愛い顔してるでしょ。まぁ、それはおいておいていくのは駅前のカフェ」

 

 コウはピンと来ていないみたいだけど、あそこって結構ここら辺だと定番のデートスポットなんだよね。そのせいで誘うのもちょっと緊張しちゃったし。

 

「でもあそこ、うちの生徒多いわよ?」

 

「ふ、分かってないわねミズキ。それが作戦なの」

 

「作戦?」

 

「そうそう。コウと二人っきりであそこに行くっていうのは、周りに対してどういう印象を与えると思う?」

 

「まぁ、デートかなとは思うかも? 実際、そういう目的で使われている場所だしね」

 

「そう! つまり、あそこに2人で行くっていうのは付き合っているも同然てこと。コウもその気になると思わない?」

 

 我ながら、良い考えだと思う。まずはコウをその気にさせないといけないし。

 でも、それを聞いたミズキは呆れたようにため息をつく。あと、そのかわいそうな子を見るような目付きはやめてほしい。

 

「ねぇセナ。付き合いたいなら、普通に告白すればいいじゃない。あんた、顔はいいんだし。意外とOKしてくれるかもよ」

 

「これだから脳内お花畑の万年彼氏無しの処女はダメだね。いい? 私はコウに告白してもらいたいの。そのための下準備はするにしてもそこは譲れないの」

  

 これは個人的な考えだけど、告白っていうのは傷つく覚悟がないとできない。どうせならその覚悟を持ってまで気持ちを伝えてくれる人と付き合いたい

 あと、単に告白するのが恥ずかしいって気持ちもないわけじゃないんだけどね。

 ちなみに振られるのが怖いとかそういうのはないです。だってコウが振ることなんて絶対無いだろうし。

 

「まぁ、あんたがそうしたいならそうすればいいけど。でも早めに唾は付けておいたほうが良いと思うわよ。恋敵っていうのはどこから出てくるか分からないし

 

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