お手付き強要はヤメロォ!?   作:クロアブースト

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かなのお話の前に今のMEMとかなのスペックについて触れるお話。
因みに歌や動きの描写はキングクリムゾン予定。
専門知識無いから絶対ボロ出るので……


二代目B小町とアクア

「まさかこんな形で再会するとはねアクア」

「ルビーから聞いて驚いたがまさかアイドルを目指してるとは思わなかったぞ有馬」

 

レッスン場でアクアとかなは予期せぬ再会をすることになる。

 

アクアがルビーの練習風景を見たいという要望で、二代目B小町メンバー達が行っているレッスン場に来ていた。

本来ならば家族だろうが、部外者立ち入り禁止なのだがアクアの義理の親が苺プロ社長であることと、プロデューサーAが出先の用事で留守にしている為に自主練だったからこそ許可されたのであった。

 

「せっかくだからアンタに推し変させてやるわよ」

「やれるもんならやってみろ」

 

バチバチと売り言葉に買い言葉を放つ二人。

それを見ているのは同じく二代目B小町のメンバーであるルビーとMEMである。

 

「ところで今日はどうするのMEMちょ?」

「自主練ならやっぱり勝負かなぁ。私達はトップアイドルを目指す以上は互いに切磋琢磨していかないとだし」

「そうだね!」

 

MEMの言葉にルビーは眼を輝かせる。

勝負というよりは自分より先を進んでいる二人のソロライブを見れるというのをルビーは楽しみにしているからだ。

 

「かなちゃん。今回は先にやっても良い?」

「良いわよ受けて立つわ」

 

そうして二代目B小町メンバーとアクアはMEMのソロライブを見ることになる。

そしてかなはアクアに忠告をする。

 

「アクア、MEMのソロライブを見るのは初めて?」

「ああ、そうだが」

「だったら身構えておきなさい。呑まれるわよ」

「は?」

 

ドン!

 

「!?」

 

かなの忠告と共にMEMが閉じていた眼を開けた途端に重圧が降り掛かる。

眼を開けたMEMからは神秘的なプレッシャーが放たれ、アクアを呑み込んだ。

そのプレッシャーはまるで海に入ったかの様な感覚。

しかし圧迫感はなく、海に浮かぶような心地良さすら感じさせる。

MEMの喉から発する人魚姫を思わせる様な美しい声と、乙姫を思わせる流麗なダンスはアクアを魅了し一挙手一投足から釘付けになり、気が付けばMEMのソロライブは終了していた。

 

「MEMちょ凄いよ!本当に乙姫みたいだった!」

「流石ね。私も呑まれたわよ」

「たはは…ありがとう二人共」

(これがさっきまでのライブをしてたMEMと同一人物なのか!?)

 

ルビーとかなの褒め言葉に腕を後頭部に乗せつつ答えるMEM。

そしてアクアはソロライブと終了後の雰囲気の違いに驚愕する。

 

MEMがインフルエンサーとしてソロライブをする際に、多くの視聴者や古参ファン達をファンにした理由。

それはまるでスイッチが入ると幻想的な神様がMEMの身体に宿ったかの様に雰囲気が変わるのである。

可愛いや愛嬌のある普段とは変わり、神秘的な魅力でファンを虜にしていく。

Aがアイを超える才能を引き出して身に付けさせた技術を組み合わせた結果であり、まだ発展途上とも言える。

だがアイ恒久推しを自称するアクアをしてもベクトルこそ異なるがアイに並ぶと思わざるを得ないレベルであった。

 

「どうだったアクア。MEMのライブは?」

「ああ…凄いとしか言いようがないな……」

「そうでしょアクア!やっぱりMEMちょ凄いよね!」

「あはは、ありがとうね☆」

「!?」

 

MEMからのウインクを受けてアクアは顔が真っ赤になり胸がドキドキするのを感じる。

ギャップと吊り橋効果。

数々の古参ファンや視聴者達を堕としたMEMの攻撃にときめき掛けたのである。

 

「あー!?駄目だよお兄ちゃん!幾らMEMちょが可愛いからって恋しちゃ!MEMちょは私達と一緒にアイドルになるんだから!」

「そんなんじゃねぇよ。……まあ一瞬クラッと来たのは認めるが」

「駄目よMEM。アクアは陰キャだから、その殺し文句は致命傷になるわ」

「陰キャ呼ばわりは止めろ」

 

かなの溜め息混じりの言葉にアクアは突っ込みながら平静を取り戻す。

無論本気でアクアがMEMに恋した訳では無い。

しかしMEMのソロライブとウインクでのファンサービス含めて男性ファンと言う名の奴隷に堕としかねない一撃なのを痛感しただけである。

 

「次はかなちゃんの番だね」

「良いわよ。けどせっかくなら今回はどっちが良かったか審査して貰いましょうか。アクア、今回のライブでどっちが推せるか審査しなさい」

「は?」

「審査基準は何でも良いわよ」

「どうして俺なんだよ」

「だってルビーにやらせたらどっちも推せるで終わるんだもの」

「あ〜」

 

納得するしかない理由であった。

アクアもルビーならアイ以外のアイドルならどっちも推せるで終わらせそうなのが浮かんだからである。

 

「酷い!ちゃんと審査出来るもん!」

「前回やった時の感想がどっちも良かったで優劣付けなかったじゃない。信用ならないわ」

「ぐぬぬ…」

 

ルビーが唸るが気にしないかな。

 

「だがルビーだっているだろう」

「まだ無理よ。ルビーは基礎も自分の武器も自覚してない。そんなんじゃ弱い者虐めにしかならないわよ」

「「!?」」

 

その言葉にアクアとルビーはショックを受ける。

 

「クソプロデューサーが連れて来た以上、ルビーにはアイを超えるだけの潜在能力はあるわ。けどルビーはまだ私達と同じレベルに届いてない」

 

かなは冷静に語る。

現に現在の二代目B小町は新参者であるルビーの成長を待つ段階であり、Aの求める水準をクリアさえすればアイドルユニット結成という待機期間である。

 

「勿論挑みたいなら挑戦を受け付けるけど、アクアがシスコン評価ありきでも負ける気がしないわ」

「俺は別にシスコンじゃない」

「だったら万に一つも勝てないわ。ルビー、私は未熟なままのアンタじゃなくて、私達より強くなったアンタと勝負したい」

「!?」

「アンタが私達との実力差に焦りを抱いてるのは知ってる。けど私達は待たないし、アンタがトップアイドルを競うなら私達を追い抜くレベルで成長する必要がある。アンタならそれが出来ると信じてる」

「先輩……」

「私は自分の目で見たものしか信じないからアンタならその覚悟があると知ってる。だから今は一挙手一投足でも盗めるものがあれば取り入れて成長しなさい」

「うん。分かったよ先輩」

 

ルビーは頷く。

実力不足とは言いつつも成長を期待する面倒見の良い先輩がそこにはいたのである。

 

「面倒見が良いんだな」

「否定はしないけど半分は自分の為よ」

「自分の為?」

「そうよ。トップアイドル目指すなら強いライバルがいた方がゾクゾクするじゃない」

「!?」

 

かなの瞳には強者と戦う喜びを期待する闘志が宿っていた。

 

「だからルビーには一刻も早く成長して欲しいのよ。まあクソプロデューサーが引き上げるから心配はしてないけど」

「本当にルビーにそこまでの才能があるのか?」

「熱意は分かったけど才能はまだ分からない。私もMEMもクソプロデューサーに才能を開花させられるまで自分ですら想像出来なかったんだから今考えても時間の無駄よ」

 

そうして次はかなのソロライブの番である。

 

アクアは身構えた。MEMの凄まじさを知ったからこそ事前に備えた。

しかしそれは失敗する。

仮にもAが別ベクトルでアイを超えうると判断した才能は身構えた程度では不足だった。

 

スゥゥゥ

 

「!?」

 

まるで花畑にいるかの様に錯覚する。

いや実際にいないのは理解しているのだが、かなの歌声はその光景を連想させるまでに感情を揺さぶられた。

 

太陽の光を浴びて植物が育つように、かなの歌声を聞いた者達は感情を揺さぶられ引き上げられる。

そしてかなは持ち前の太陽の様に自分こそが最も可愛いという演技を組み合わせたダンスをすることで気分を最高潮まで引き上げる。

 

MEMが安息を与えるならば、かなは身を焦がす程の情動を与えてファン達を無理矢理楽しむテンションへと引き上げる。

唯一無二の太陽のように、周囲にいる人間は皆、かなに焦がれて手を伸ばし、虜にされるしかない。

 

かなの歌声が終わると同時に熱狂的な高まりが静まるのを持ってアクアはかなのライブの終了を理解する。

 

「どうよアクア。私のソロライブは!」

 

ニカッと笑顔を向けるかなにアクアはまたしてもドギマギさせる。

アイに届きうるアイドルの笑顔はファンを虜にしかねない凶器になり得るのだと身を持って知るのであった。

 

「あ、ああ……凄かったよ」

「でしょう!なら良かったわ」

 

顔を赤らめて眼を逸らすアクアに満足した表情で頷くかな。

 

「お兄ちゃん、ちょっと惚れっぽ過ぎない」

「言わないでくれ……」

「うんうん。私もアイドル課来たばっかりの頃魅せられて見惚れちゃったんだよねぇ」

 

ルビーからのジト目が痛いアクア。

MEMは体験者だからか理解出来ると頷いていた。

しかしMEMが同様の事をルビーにやらかしたのを自覚してないのは余談である。

気持ちが落ち着いて来たアクアは改めてかなに向き合う。

 

「二人が凄いのは認める。まあそれでもアイにはまだ及ばないが……」

「ふっ、堪えるじゃない。負け惜しみじゃないのを祈るわ」

「仕方ないよかなちゃん。今回はお互いの切り札の歌じゃないから」

「何だと……」

 

MEMの言葉に驚愕する。

まだ上があるのかと驚愕するアクアだが、当然存在する。

個人練習での範囲で切り札の競い合いは身体への負荷からAのいない場所では制限されているのである。

 

「今回は練習だからギア"セカンド"と言ったところよ」

「流石に競い合いで"サード"使ったら喉への負担大きいから仕方ないよね」

「私先輩の"フォース"聞きたい!次のレッスンで聞かせてよ先輩」

「駄目よルビー。フォースは本当の奥の手、一度歌えばその日は他の練習出来ない位疲労するから当分はやらないわ」

「そんなぁ…先輩の全力の歌聞きたいのに……」

 

(セカンド!?サードにフォース!?まだあれより数段階も上があるっていうのか!?)

 

困惑するアクア。男心を擽るようなまだ上のステージが有馬かなにあるのだが、それだけでは終わらない。

 

「そう言えばMEMちょも今日は何時もより控えめだったね」

「流石に個人練習での競い合いで"二級"以上のスペックで歌うのはちょっと危ないからね」

「"一級"はともかく"特級"は止めなさいよMEM。アンタこの前練習終わった後に"特級"スペックで歌った後に倒れたんだから」

「はい……気を付けます……」

(階級の意味は分かる。けどあれ以上のスペックって意味が分からない!特級になるとファンを昇天させるとでも言うのかよ!?)

 

しかし現実は無常である。

有馬かなと競い合えるMEMも上のステージがあるのだ。

アクアとしてはルビーを置いておくのが心配になった。

何せこんな怪物級のアイドル達と一緒にいて潰れたりしないのかの不安である。

 

「ルビー、お前は今のままで充分だから」

「え、何いきなり?」

 

心配するアクアに困惑するルビー。

しかしアクアはまだ知らない。

既にプロデューサーAによる魔改造計画は始動しており、ルビーはかなの"セカンド"やMEMの"二級"相当のレベルへ引き上げるレッスンスケジュールを立てられている。

プロデューサーAがいたら「ルビーさんはあちら側に立つ人ですよ」と言っていただろう。

そして数週間後に会得したルビーが喜々としてアクアに披露して脳を焼かれる事になるのであった。




ルビー加入時の二代目B小町のポケモン風勢力図
グラードン(有馬かな)vsカイオーガ(MEM)vsコダック(星野ルビー)

二代目B小町のアイドルデビュー時の理想
ゲンシグラードン(有馬かな)vsゲンシカイオーガ(MEM)vsメガレックウザ(星野ルビー)

星野アイはミュウツー位かな。因みにポケモン風勢力図はタイプ相性じゃなくて種族値的な差を表す。
もしアイが生きてたらメガ進化してただろうけど、本編だとメガ進化前に死んじゃったので二代目B小町は問題なく超えれる模様。

因みに本編はアイドル戦国時代に突入するので推しの子特有の主人公補正は無いものとするので純粋な性能勝負になる。
本編におけるルビーのアイドルとしての才能を信じろ(狂言)

二代目B小町とAのR18√興味あるか?

  • トップアイドルは純潔だから興味なし
  • R18で分けるならアリ
  • 白百合Pのアクアマリン堕ちなら…
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