ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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Life10.5:使い魔と傍観者達

【イッセーSIDE】

 

 

 

 

アーシアが俺の家にホームステイし、なぜか駒王学園高等部二年に編入してから数日が経った。

 

外国人であるアーシアは、俺の両親に受け入れてもらえるか不安だったけど逆に俺の両親もアーシアに受け入れてもらえるかどうかで悩んでいた。

 

なんというか、アーシアと俺の両親が同じ考えでいたから「俺よりも親子してんなー」って心の中で突っ込んじゃったよ!

 

まあ、アーシアと両親は最初こそぎこちなかったが今では家族の一員として双方楽しく暮らしている。

 

そして、とある日の夜―――

 

「わ、私もイッセーさんと一緒に裸で寝ますー!」

 

「それをオレが許すとでも? イッセーとの添い寝はイッセーや俺と同じ強さを持つ奴雌以外は認めねぇぜ?」

 

ほぼ裸のアーシアが、全裸のレダ(腰からモンスター姿の尻尾を出現させた)が尻尾でアーシアを拘束していた。

 

なんでこんなことが起きているかというと、いつも通り寝ようとすると部屋着から瞬時に全裸になったレダが俺と一緒に寝ようとしたところを、偶然俺の部屋に来たアーシアが目撃。

 

そして―――

 

「れ、レダさん!? なんで裸でイッセーさんと一緒のベットに!?」

 

「何でって、オレとイッセーは番だからな。これくらいは日常茶飯事だぜ?」

 

「うぅ…だったら私も裸でイッセーさんと寝ます!」

 

と言ったやり取りを経て今に至る。

 

実際レダは俺や自分と同じくらい強い奴しか認めていない。

 

元がモンスターだったし、俺とは長い付き合いだからそう言ったところはあるんだけど、こういったエッチなイベントに関してはよりそういった事が顕著だ。

 

知合いの魔法使いも、なぜか俺と一緒に風呂に入って来た時もそうだったんだけど、彼女は俺達と同じくらい強かったのでレダは認めている。

 

そうこう考えていると、レダはアーシアを掴んでいた尻尾を軽く振り回し―――

 

「きゅぅ~」

 

アーシアを気絶させた。

 

「おいおい…相手は悪魔に転生したとはいえまだ人よりもちょっと強い女の子だぞ」

 

「ハッ、その程度じゃイッセーとの裸の付き合いは許さねぇし異性としても付き合いは許さねぇ―――でないとお前自身が傷付くからな。とりあずその女を部屋に連れて行って寝かせてこい」

 

「わかったよ―――悪ぃな、アーシア」

 

俺は気絶したアーシアの寝巻を着せてそのまま彼女の自室に寝かせ、自分の部屋へと戻った。

 

そして、寝る直前にレダの色んな素敵な部分を堪能することになり無事に寝不足になった。

 

でも、柔らかい部分は最高だったぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

レダとアーシアの添い寝合戦?から翌日。

 

朝はそのおかげでアーシアが若干不機嫌だったが、一緒に登校したり昼飯食ったりして機嫌が戻った。

 

さて、アーシアの悪魔家業に関しては、チラシ配りは元々体力がなかったアーシアはきつかったみたいだが繰り返しやっていくことで体力がついていき慣れていた。

 

悪魔家業についてもこれと言って変な依頼はなく、元シスターの経験が生きているのかお悩み相談や話し相手などの依頼が多く順調に業績を伸ばしているみたいだ。

 

俺の仮眷属としての悪魔家業はだって?

 

グレモリー先輩ことリアス部長曰く―――

 

―――「貴方は行く先々でトラブルに巻き込まれそうだし、そんなトラブルに首を突っ込みそうだから、しばらくはぐれ悪魔討伐の手伝いだけでお願い」

 

っとまあ、こんな感じではぐれ悪魔の討伐のみの仕事となっている。

 

結構な額の報酬をもらっているし、はぐれ悪魔によって殺される人が少なくなるし俺にとっては良い事ずくめだ。

 

そして、今日はリアス部長からアーシアにとある提案を持ち掛けられた。

 

「アーシア。貴女も眷属悪魔としての生活に慣れてきた頃合いだし、そろそろ使い魔を持ってみない?」

 

「使い魔ですか?」

 

「ええ。アーシアはまだ持っていないでしょう?」

 

使い魔って悪魔と魔術使いや魔法使いが使役する存在の総称だったよな。

 

俺の知合いの魔法使いも使い魔を持っていたらしいんだけど、ライバルであるもう一人の存在と戦い続けて、三つの勢力が大戦争をやっている戦場に現れて大暴れ。

 

それを傍迷惑と思った戦争中の勢力が一時的に同盟を組んで倒されて封印されたって言っていたな。

 

そのことを話す魔法使いの表情は滅茶苦茶怒りに染まっていたな。

 

なんなら「封印先を見つけたら全力でぶっ飛ばしてやるー!!」って言っていたし。

 

そんな事を考えていると、リアス部長は手元にデフォルメされたマスコットみたいな蝙蝠を出現させた。

 

「これが私の使い魔よ。いつもは人間に変化してアーシアや兵藤君がやっていたチラシ配りをしてもらっているわ」

 

リアス部長がそう言うと、その使い魔が光り姿を20代位の綺麗なお姉さんに変わっていた。

 

そういえば、駅の近くでチラシ配りをしていた変な気配がする人だなって思っていたけど変化した使い魔だったのか。

 

「私以外にも使い魔を持っているわ。朱乃、小猫、裕斗、アーシアに見せて頂戴」

 

リアス部長の指示に皆も同じように使い魔を出現させる。

 

「私はこの子ですわ」

 

姫島先輩は日本に出てくる鬼をデフォルメした姿の使い魔。

 

俺が知っている鬼とは違うんだな~。

 

「…シロです」

 

塔城ちゃんは白い子猫だ。

見た目も愛らしいが、本人の名前と使い魔の姿が一緒でややこしくないか?

 

 

「…兵藤先輩。今私の事を小さいって思いましたか?」

 

「そんなこと今思うわけないじゃん…」

 

「…思ったことはあるんですね」

 

塔城ちゃんがジト目で睨んでくる。

 

仕方がないだろ!

可愛らしいんだから!

 

「僕はこれだよ」

 

木場は黒と白の毛が特徴な鷲のような鳥だった。

なんか、いかにもって感じでカッコいいな。

 

俺としては、馬が使い魔の方が似合う気がする。

 

「皆さん凄いですねー。あ、そういえばイッセーさんも使い魔的なのが居ますよね?」

 

「そういえば居たね。二つ名の由来でもある龍騎士の龍だったね」

 

「…赤い変わった見た目のドラゴンでしたね」

 

「とてつもない力を感じましたわ。名前も無双龍ドラグレッダーさんでしたよね?」

 

「丁度いい機会だし、兵藤君もあのドラゴンさんを呼んでもらっても良いかしら?」

 

いつの間にか俺がレダを呼びだす雰囲気になっている…。

 

うーん、どうしようか…。

むやみやたらに呼ぶのも迷惑だけど……。

 

俺がレダを呼びだそうかどうか悩んでいると、隣に人の姿のレダが突然現れた。

 

「よお、イッセー」

 

「「「「!?」」」」

 

突然現れたレダに皆はビックリしていた。

 

まあ、突然現れたからびっくりするよな。

 

「おい、レダ。いきなり現れるなよ。みんなびっくするだろ?」

 

「別に良いじゃねぇか。それに、こいつらはオレの事を呼んで欲しいって言っていたし」

 

「え!? なんでその事を!? って貴女が龍騎士さんのドラゴンなの!?」

 

リアス部長がレダの話に入る。

 

「イッセーと俺はお前等のモンスターとは違って深いつながりがあるんだよ。こうしてイッセーが見たり聞いたことはオレがしたいときに共有されるってことだ。そして―――」

 

レダは人から姿を変化させ、元の姿であるドラグレッダーになる。

 

『龍騎の契約モンスターの無双龍ドラグレッダー本来の姿だ』

 

レダ本来の姿に皆や召喚された使い魔たちが委縮してしまった。

 

「おい、皆が怖がってるぞ」

 

『別に威圧なんてしちゃいねぇよ。こいつらが弱いだけだろ』

 

「あのなぁ~。なんかすみませんね、うちのレダが」

 

「い、いいのよ……」

 

「あのドラゴンさんから感じる波動…少なくとも最上級クラスだよね?」

 

「ええ。龍騎士さんが魔王クラスと噂されるのも納得がいきますわ…」

 

「いつもはちょっと残念な人なのに、契約している存在や実力は規格外ですね」

 

えぇ…俺って残念な人って思われていたのかよ…。

 

『そこの白髪のチビッ子の意見には同意だな。どうでもいいところでイッセーはヘマするからな』

 

「…チビって言わないでください」

 

塔城ちゃんはコンプレックスを言われたら実力差関係なくツッコむんだな。

ある意味凄い。

 

『それはそうと、俺は使い魔じゃなくてイッセーの契約モンスターで相棒だ。

そう呼ばれるのは嫌だからやめろよな?』

 

「えぇ。そうするわ…。貴女や兵藤君に頼ることが今後増えていくかもしれないから、その時はよろしくお願いするわ」

 

『ああ。イッセーが力を貸すならオレも貸してやるよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

レダの本格的な御披露目から翌日の夕方。

 

グレモリー眷属と俺は、アーシアの使い魔を手に入れるべく古い時代から悪魔が使い魔をゲットする地帯―――使い魔の森に来ていた。

 

一般的な森林とは違って暗めな雰囲気で、いかにも出そうな雰囲気だ。

 

ちなみに、俺はこの森に何度か来ている。

理由? はぐれ悪魔とかはぐれに類ずる奴らを倒す時に来た。

 

そして、俺も同行している理由は悪魔の活動を見学して欲しいとの事で来ている。

 

そして数分後―――

 

「おや、時間通りに来たようだな。グレモリーの嬢ちゃん!」

 

「ザトゥージさんお久しぶりですね」

 

俺達の前に帽子のつばを後ろにして被り、タンクトップに半ズボンといった少年風のラフな格好をしたオッサンが現れた。

 

「アーシア、兵藤君。彼はザトゥージさんよ。使い魔専門の研究者でプロフェッショナルの悪魔なの」

 

「おう! そこのお二人さん。俺の名前はザトゥージ! 悪魔領マダラタウン出身の使い魔マスターだぜ!」

 

「どうも。見学で来た兵藤一誠です」

 

「初めまして! リアス様の僧侶のアーシア・アルジェントです!」

 

「よろしくな! 嬢ちゃんの方が使い魔所望でそこの男は見学で良いよな?」

 

「はい、ザトゥージさん。見学の件を聞き入れてくださりありがとうございます」

 

「良いってことよ! アジュカ様には研究関係で世話になっているから、その方の新しい試みに付き合うのが仁義ってもんだ」

 

この人は悪魔の駒・仮眷属制度の事を知っているみたいだな。

話からして制度を作った魔王さんと知り合いからなのだろう。

 

「さて、アーシア。今日はザトゥージさんのアドバイスを参考にして自分の使い魔を手に入れるのよ。まあ、時期によって現れない存在もいるからその時はしっかりと使い魔について勉強して頂戴」

 

「わかりました!」

 

アーシアが元気よく返事をする。

 

「兵藤君もザトゥージさんの話を聞いて使い魔について勉強してくれると助かるわ」

 

「ええ。全力で勉強させていただきます!」

 

こうしてアーシアの使い魔探しと、俺の悪魔についての勉強会が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんで、グレモリー嬢ちゃんの新人さんはどんな使い魔が好みなんだ?」

 

使い魔の森を歩きながら、ザトゥージさんがアーシアに質問した。

 

「そうですね~可愛い使い魔が欲しいです」

 

「可愛いと来たか。強いのは良いのかい?」

 

「私はこの通りまだ悪魔になって間もなくここにいる皆さんの中で一番弱いんです。ですので、まずは親しみやすい使い魔さんと契約してそこから強い使い魔さんとも契約していきたいんです」

 

「ほぉ~使い魔に対して明確なビジョンがあるのは良いことだぜぃ。グレモリー嬢ちゃん。将来有望な人を眷属にしたな!」

 

「ええ」

 

アーシアなりに悪魔の生活にしっかりと向き合っている良い証拠だな。

 

「んじゃ、こういった使い魔はどうだい?」

 

ザトゥージさんが背負っていたリュックから分厚い本を取り出すと内容をアーシアに見せるように開いていった。

 

「うわー皆さん可愛いです!」

 

「この一覧にある使い魔は初心者にお勧めで親しみやすい魔物ばかりだ。一部は今の時期はこの地に居ないからこれくらいしか紹介できないけどな」

 

「そうなんですね~」

 

アーシアはカタログの内容を見ながらザトゥージさんの説明を聞いていく。

 

俺もアーシアの後ろに向ってカタログの内容を覗き込む。

 

内容は女子受けしそうなゆるキャラみたいな魔物が写真付きで詳細や解説が細かく読みやすく掲載されていた。

 

中には一般社会で有名なマスコットキャラと激似なやつとか居た。

 

それから、道中で現れた魔物をザトゥージさんが生態や特性を含めて解説してくれた。

 

ゴリマッチョな女性の姿をした水の精霊のウンディーネ。

首無し騎士で有名なデユラハン。

そして、三つのこぶを持っているメイカイミツコブラクダ。

 

なぜか、ラクダだけはリアス部長が異常なほど嫌がっていたんだよな。

人間でいうところの犬嫌いみたいなものだと木場が説明してくれた。

 

「うーん。嬢ちゃんの望む使い魔はよく出るはずなんだがここ最近強い魔物が徘徊するようになってから出てこないんだよな」

 

「そうなんですか?」

 

俺はザトゥージさんに質問した。

 

「ああ。ウンディーネやデュラハンは高位の魔物だ。なによりこの付近でアイツがよく出現しているせいかもしれないんだぜぃ」

 

「奴ってなんですか?」

 

「ああ―――」

 

ザトゥージさんが本をめくるとそこには二ページ分使われた開きいっぱいに迫力の絵で描かれた一匹のドラゴン。

 

名前は―――

 

天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)―――ティアマット? たしか五大龍王の一角でしたよね?」

 

「ああ。龍王唯一の雌にして龍王最強だ。使い魔にしようとした悪魔は俺が知る限りいないぜぃ」

 

「そんな奴が最近この森の近くをうろうろしているんですか?」

 

「ああ。昨日も遠目だがあの山を徘徊していたな―――って、こいつは!?」

 

ザトゥージさんが何かに気付いたか、忍び足で駆け寄りとある木の上を見た。

 

俺達も続いてみてみると、そこには青い綺麗な鱗をもった可愛らしいドラゴンみたいな生物が居た。

 

「ありゃ、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)の幼体じゃねぇか! かなりレアだぜぃ!」

 

「私も初めて見るわ」

 

「ドラゴンの幼体ってそう簡単にお目にかかれないから貴重だね」

 

部長達が物珍しそうに見ている。

 

たしか、知り合いの魔法使いもドラゴンの幼体と遭遇するのは宝くじの三等を当てるレベルでレアって言っていたな。

 

「わぁ~」

 

アーシアも目を輝かせながら蒼雷龍を見ていた。

 

「見た目も可愛いし使い魔にしてみたらどうだ?」

 

「え!? わ、私がですか!?」

 

「そりゃいい提案じゃねえか。嬢ちゃん、あの幼体くらいだったらおまえさんでも使い魔に出来る可能性はあるぜぃ? それに見た目も可愛らしいし成長すれば心強い味方になるしな」

 

「そうね。アーシア、せっかくだしチャレンジしてみても良いんじゃない?」

 

俺やザトゥージさん、リアス部長の提案に驚くアーシアだが、もう一度蒼雷龍をみて表情を真剣なものへと変えた。

 

「わ、私! あのドラゴンさんを使い魔にしてみます!」

 

「おう! がんばるんだぜぃ!」

 

ザトゥージさんや皆に応援されながら、アーシアは蒼雷龍が座っている木の近くまで来た。

 

「あ、あの!スプライトドラゴンさん!」

 

アーシアが蒼雷龍に呼びかけると、呼ばれた蒼雷龍はアーシアの方を向いてじっと見つめた。

 

そして、木から飛び降りると同時にアーシアの方へと飛びながら周りをくるくると回りながらアーシアを見定めるように見ていた。

 

アーシアはかなり緊張している。

 

そんなアーシアを蒼雷龍はひとしきり見終わると、アーシアの肩にちょこんと乗って来て頬を優しく舐め始めた。

 

「えーと…これは……」

 

困惑するアーシア、それを見たザトゥージさんはガッツポーズをとっていた。

 

「嬢ちゃん! これは蒼雷龍がお前さんを認めた証ってことだ! 要するに使い魔にできるって事だぜぃ!」

 

「「「「おおー」」」」

 

俺を含めた皆が感心しながら拍手をアーシアに送った。

 

それから使い魔の契約の儀式の準備はザトゥージさんの元、つつがなく進みアーシアは指示通りに魔法陣を展開、その中央に蒼雷龍を座らせた。

 

「あ、アーシア・アルジェントの名において命ず! 汝、我が使い魔として、契約に応じよ!」

 

アーシアが呪文を唱えると、蒼雷龍はかわいらしい鳴き声を発した。

 

「蒼雷龍は心が清い者にしかなつ懐かないんだが、嬢ちゃんは心が清かったから懐いたのかもな」

 

「そうなんですね」

 

多分俺じゃあ一生懐く事は無いドラゴンだな。

だって、煩悩は人並み以上にあるし。

 

「私、この子をラッセーくんと名付けました。名前の雷のライトニングと私が一番尊敬しているイッセーさんの名前を使いました。良いでしょうか?」

 

「ああ。良いぜ」

 

尊敬されるって何だがむず痒いな。

 

それにしても、俺が見たドラゴンとは画風レベルで違う見た目だな。

 

実際、見てきたドラゴンって硬派なファンタージ―ゲームのドラゴンって感じだったし。

 

俺はアーシアが抱きかかえる蒼雷龍ことラッセーを近くで見ようとすると―――

 

「ガゥッ!」

 

ラッセーが全身から青い雷を発し、俺に向って電撃を放ってきた。

 

「ッ。六式体刻魔法弐番―――[覇甲(はこう)

 

6種の魔法の内の一つである攻防属性一体の魔法を発動させ魔法で形成された黒い装甲でかき消した。

 

「ガッ!?」

 

「いくらドラゴンのオスは他生物のオスが大嫌いでもいきなり攻撃はないだろ……」

 

「す、すみません!イッセーさん!」

 

アーシアがラッセーを抱きかかえながら謝る。

 

「別に良いよ。だけどラッセー、むやみやたらに喧嘩を売るのはお勧めしないぜ? じゃないと、主に迷惑をかけるし俺の後ろにいる相棒がどうするかわからないからな」

 

俺はやんわりとラッセーに言う。

 

「…ガゥ―――!?」

 

俺の事が気に食わないラッセーは再び俺に電撃を放とうとするが、いつの間にか俺に着いてきて透明化したモンスター状態のレダがラッセーにだけに見えるように姿を現し威圧した。

 

「キュ~ゥ」

 

レダの威圧に流石に参ったのか、俺とレダを格上と見たかのように頭を下げた。

 

「もう、ラッセー君。イッセーさんや他の方々に迷惑をかけてはダメですよ」

 

「…ガゥ」

 

アーシアから軽いしかりを受けてラッセーは、ちゃんと反省する様子を見せた。

 

「なんか、とてつもない威圧を感じたのだけれどアーシアが使い魔を一発で手に入れられたことは良い事ね」

 

「ああ。しかもそれがドラゴンの幼体だなんて俺も使い魔のサポートをして来たが始めただぜぃ」

 

それから、木場や塔城ちゃん姫島先輩はアーシアにおめでとうと言葉を送って使い魔探しは無事に終わった。

 

アーシアの使い魔で盛りあがっている皆から少し距離を取って、周りに聞こえないようにレダと会話を始める。

 

「やりすぎじゃないか?」

 

『ハンッ。実力を測らずに手を出してあの程度で済ませたんだから良いじゃねぇか』

 

「まあ、そうだけど…」

 

『んな事より、イッセーも気づいているだろ?』

 

「ああ。見られているな―――しかも俺とお前だけを」

 

そう、この使い魔の森に来てから強い存在2人に見られている気配がする。

しかも二人ともかなり強い。

 

なんで俺達を…透明化しているレダすらも捉えてみているのか気になるけど、敵意はないから大丈夫だろう。

 

「ま、放っておいても良いんじゃないんか? 特に戦ってないし」

 

『だな。でも、この森を出るまでは警戒は解くなよ?』

 

「わかってるよ」

 

俺はみんなが気付かないまま使い魔の森を出るまで、俺達を見ている存在を警戒した。

 

 

 

【イッセーSIDE OUT】

 

 

 

 

 

 

【三人称SIDE】

 

 

 

イッセー達が使い魔の森を去った後。

 

そこから数キロ離れた山で二人の男女がイッセーとレダを観察するように見ていた。

 

一人は蒼い長髪に藍色の瞳の美女。

もう一人は緑色の髪に妖艶な顔つきをした美青年。

 

「リアスが仮眷属をした者を一目見ようと見に来たは良いが…」

 

「私たちが見ている事に気付いていたようね。しかも、最初から」

 

「ああ。リアスも仮眷属にした者をレポートで報告すると言っていたが、こちらの情報で見る限り駒王学園高等部の学生のようだな」

 

「学生とは言えど実力は少なくともアジュカ、貴方とサーゼクスと同等とみて良いでしょう。まさかあの年で人間で在りながら貴方やサーゼクスと同等クラスとは、最近は強者がこの世界にあふれているわね」

 

「ふむ…。一年前に異形世界でも全勢力から人間狩りを好んでいたウェールズ神話から派生した生まれた最悪の異形勢力妖精國(アヴァロン・ル・フェ)を壊滅させ、解決した者達が居たな」

 

「ええ。神の権能クラスを持っている妖精とあらゆる魔法の生みの親であり、己の物語を永遠に楽しみたい快楽の為に世界崩壊の危機を起し続けた最悪の魔法使い“マーリン・アンブロジウス”の全て滅ぼした[原初の魔女(プリモルディア・ヴェニフィカ)]と称されたアーサー王の実姉と配下の妖精騎士三名、彼女の一番弟子でありアーサー王の実娘であり人のみで聖剣を作り上げたアーサー王の実娘と共に龍騎士が戦ったと噂もある」

 

「妖精国を壊滅させた後は、各地ではぐれや不穏分子を壊滅させているわね。全員が下手な神クラスすら滅ぼせる。一部の異形勢力は力の大きさに排除すべきと言われているわね」

 

「正直なところ、下手に手を出すよりも自由に動いている方が世界が良くなっているから動けないけどね。私とサーゼクスが彼等とぶつかったらどうなるか」

 

「そうね。私も危ないかも」

 

「天龍クラスに至った君が言うと怖いよ」

 

2人はそんなやり取りをした後、それぞれ転移してその場から去っていった。

 

 

 

 

【三人称SIDE OUT】




次回からフェニックス編です!

それから拙作イッセーは使う魔法については次章の修行編で本格参戦し設定はフェニックス編終了時に載せていきます!

それでは、また~
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