ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》 作:ライダーマスク
さて、ライザーの運命は如何に!?(まあ、現作よりかはマシな結末でダメージ的にはひどい結末になりそうですが)
Life1:悩める紅姫
【イッセーSIDE】
アーシアが使い魔である
「ほら、アーシア。ペースが乱れているぞ」
「は、はい~!」
俺はアーシアのトレーニングを見ていた。
なんでこんなことをしているのかというと、アーシアがリアス部長に―――
―――「私も皆さんのように役に立てるように強くなりたいです!」
っとお願いをされたらしい。
お願いされたリアス部長は監督しようにも、最近はどこか考えることが多くあまり周りを見れていない事を鑑みて俺にアーシアの修行をして欲しいとお願いされた。
今まで悪魔家業に関しては、はぐれ悪魔討伐しか手伝う事がなかったから俺としても気分転換みたいな感じで了承した。
とはいえ、俺が師事してもらった事と言えば勉強とか知識。
戦闘技術に関しては魔法位で、ここまで戦う技術が身に着いたのはずっと実戦ばかりだったせいもある。
でも戦闘経験がないアーシアに取って武器もない実戦は無理という事で、まずは戦えるために体づくりと称してトレーニングをさせている。
そして、今はランニングをしている。
ランニングと言ってもただのランニングではなく、アーシアの体に魔法使いの知り合いから作ってもらったトレーニング用の魔法道具で身体全体にある程度負荷をかけている。
分かりやすく例えるなら、今のアーシアは通常の重力を3倍強化した重力下で動いている感じだ。
本当は俺用の道具なんだけど、こうした調節が出来るからアーシアにも使える。
俺がトレーニングで使っている時は、
今は殆どアーシアに貸している状態だから、今度知り合いの魔法使いが日本に来た時に複数人用に作ってもらおう。
報酬がアレなのはちょっとキツイけど、作ってもらう以上対価は払わないとな。
そして、アーシアは俺が指定したコースを残り2秒で走り終えた。
「はぁ…はぁ……終わり…ました……」
その場に座り込むアーシア。
まあ、タイムとしては結構伸びている。
最初なんて完走できずにリタイアしていて次の修行なんて出来なかったからな。
「よし、今度は近接格闘術だ」
「は…はい!」
今度は家の庭に移ってアーシアに近接格闘を教える。
悪魔だから魔法や魔力の扱いについて教えた方が良いんじゃないか? っという意見もありそうだけど、魔法や魔力を用いた時の弱点は近接戦だ。
大概の魔法や魔力を用いた戦いは遠距離中距離の砲撃戦。
相手が同じであればいいけど、戦いなれて実戦も経験している戦士や兵士は一つの手段ではなく複数の攻撃手段を持っている。
ライダーバトルでも色んなアドベントカードがあり、持っているカードをどのタイミングで発動するかとか結構重要だ。
一番ヤバいのはアドベントカードで発動し召喚した武器やモンスター、果ては技すら消滅させるカードなんかもあったくらいだしな。
そういうわけで、アーシアには最初にピンチになった時の対処法として近接格闘を教えている。
「やぁ!」
アーシアが右ストレートを放ち、俺はその攻撃を指一本で受け止める。
「まだ、攻撃の軸がブレブレだ。もっと集中して」
「はい!」
アーシアは指摘されたことをすぐに反映し、さっきよりも安定した格闘をしてくる。
「その調子だ。そしたら今度は両手に加えて蹴りや体全体を使った攻撃をするんだ。基礎は前に教えた通りに」
「はい!」
俺が教えた通り蹴りや体全体を使って格闘攻撃を俺に放ってくる。
動きは良いけど、まだ異形世界で通用できるレベルじゃないかな。
今の段階は人間の格闘技の地区大会で善戦できる感じだ。
この段階まで2週間くらいだから成長スピードは速いかな。
「よし、今度は俺が攻撃するから避けるか防御、いなす事を考えつつ実戦に近づけるぞ」
「はい!」
それから、俺もかなり加減して攻撃を繰り出した。
結果は―――
「きゅぅ~」
「まだ早かったかな…?」
俺の攻撃を全部受けてダウンしてしまった。
◇
あれから起こして俺が使える六つの魔法のうちの一つで、精神を回復させ朝食を食べている。
体の傷に関しては、アーシアの神器における修行で自分で治療している。
「修行を始めてから朝ご飯が格段に美味しくなった気がします」
「運動後の食事は重要だからそれが影響しているかもな」
「そう言ってくれると作り甲斐があるわ~。でもイッセー、あまりアーシアちゃんに無理をさせない様にね」
「ああ。俺達に取っては娘同然だからな。アーシアちゃん、イッセーが無理させたときは遠慮なく俺や母さんに良いなさい。ちゃんと拳骨と説教を食らわせるからな!」
「あはは…ありがとうございます」
父さんの言葉でアーシアは嬉しそうにしながらも困惑していた。
まあ、父さんが拳骨したら逆に父さんが拳を痛めそうで怖いけどね。
「ウメェ~やっぱイッセーの母親が作る飯は最高だな!」
そして、レダは今日も常識外れの量の朝ご飯を食べてご満悦だ。
もうすぐ月末だし、家にレダの食費分お金を入れておこう。
◇
朝食を終えて駒王学園に来た俺とアーシア。
「おおー!アーシアちゃんおはよう!」
「おはようアーシアちゃん! 今日も可愛いね!」
「おはようございます。松田さん、元浜さん」
登校したアーシアに挨拶する松田と元浜。
アーシアに挨拶を返された二人は嬉しそうにしている。
この二人は覗きや白昼堂々のセクハラ発言で、たいていの女子に嫌われているから挨拶をしても嫌悪されたり逃げられている。
そんな日常にアーシアという美少女の挨拶返しはたまらないもんだろうな。
ていうか―――
「俺も来てるんだけど?」
「うるさいわ! 紳士同盟を破りし裏切り者め!」
「そうだぞ! 大体なんでアーシアちゃんという美少女がお前の家にホームステイしに来るんだ!」
「俺や両親は有名な国の言葉は大抵話せるし、文化とかも理解が深いから妥当だろ。まあ、アーシアは努力家で自頭も良いから日本語の読みと会話は数日でマスターしてるけど」
実は悪魔は世界の言語を異形世界の一部を除いて全て喋れるようになる。
それは転生悪魔も同様でアーシアのそういった事で読みと喋りは転生した直後に出来ている。
ただし、書くことはちゃんと勉強しないとできない為、漢字関係は今でも大分苦戦している。
そんな事を考えていると、松田と元浜が詰め寄って来た。
「し・か・も! あの学園で有名な美女美少女軍団が所属しているオカルト研究部に入部だぁ?」
「全運動部の勧誘を蹴ってオカルト研究部に入部なぞ、全運動部部長がブチ切れ状態という噂もあるぞ!」
「そうだ! 責任とって今すぐ退部してどこかの運動部に入って来い! そして、お前の代わりに俺達がオカルト研究部に入部してやる!」
「ていうか、紹介しろ!」
「「お願いします!」」
怒ったり泣いたり、お願いされたりと松田と元浜は情緒不安定だ。
最近こんな感じのやり取りが続いて結構めんどくさい。
「あのな? 俺がオカルト研究部に入部したのは|リアス部長に大きな借りがあるから《俺が龍騎士の正体だと言う事を自分と眷属内で秘密にしてくれている》だ。お前等みたいに美少女にお近づきになりたいとか、あわよくばその裸体を見たいとかそんな不純な動機で入ってねーよ」
「な、なぜ…俺達の考えが…?」
「お前は俺達紳士同盟から外れてエロを卒業したはずなのに!?」
「あのな、お前等とは何年付き合いがあると思っているんだよ。それくらい中学から成長していないお前等の考えを読むなんざ楽勝だよ」
「グッ…イッセーが本格的に俺達の天敵に…ッ!」
「お前の妨害がなければ、今頃女子高校生の裸体を何度も拝めていたものを…ッ」
床に這いつくばりながら、拳を床にたたきつける二人。
俺もライダーバトル関係がなければ、こんな感じなダメ高校生になっていたと思うと怖いな。
「あのな、二人がそんな犯罪変態行為をしなければ多少はモテていたはずだぞ? お前らの芯は良いんだからよ?」
「うっさい! 裏切り者め!」
「そうだ! お前の言葉なぞ信じられるか!」
そう言いながら自分の席に戻りしょげる二人。
どうすれば二人の覗きや変態行為を抑制できるんだろうか…。
やっぱ、俺みたいに人や世界の闇を見ないと無理なのか?
いや、できれば二人には俺が経験したことは経験して欲しくないな。
「やっほー、兵藤」
2人の事を考えていると、後ろから聞きなれた声で呼ばれた。
振り返ると、そこには二つの三つ編みで長めの茶髪を纏め眼鏡をかけた女子がいた。
「桐生か。おはよう」
「桐生さん、おはようございます」
俺に声をかけて来たのは
中学からの腐れ縁で在り、松田と元浜に普通に接している数少ない駒王学園の女子生徒だ。
まあ、根っこは俺や二人と一緒でかなりのスケベで変態的なプレイや趣向などが好きなスケベ女子だけどな。
「また、松田と元浜にダル絡みされたの? よくもまあ飽きないね~」
「飽きないって言うか…まあ日常だしな。ちょっとウザいけど」
「あら、それじゃあ絶交でもするの?」
「いや、アイツらが普通に近づくまで付き合い続けるよ。これでも悪友で親友だしな」
俺がそう言い返すと、桐生は俺の事をマジマジと見てきた。
「な、なんだよ…」
「いや、本当に変わったなって思って。中学二年の夏休み明けから本当に変わったよね。
「その時の事はあまり言わないでくれよ…」
「そう? でも中学三年の夏休み明けから今のイッセーになって、色々と周りの評価も変わったよね。ホント、何があったの?」
「別にいいだろ。それよりも、アーシアに余計なことを吹き込んでないよな?」
「なーんのことかなー」
飄々とした態度で口部へを吹く桐生。
さっきも言ったけど、こいつも俺や松田、元浜に勝るとも劣らないほどのスケベだ。
少し前に、他の女子生徒の恋人関係の相談にドスケベプレイを吹き込んだから見事に女子生徒がドはまりして、彼氏が色々とシナシナになった事がある。
アーシアにもそういった事を吹き込みそうで怖いんだよな。
「桐生、もしアーシアに変なことを吹き込んだら松田と元浜と同じようにシメるからな?」
「女子にそう言った暴力はいけないのよ?」
「俺は男女平等なんだよ」
「イッセーの癖に……まぁ、イッセーにならむしろイジメて欲しいって言うか………」
桐生が突然口からよだれを垂らしながら頬を赤く染めた…。
なんか、最後の言葉が聞き取れなかったけど絶対に嫌な予感がする。
◇
放課後、悪魔家業にはまだ早い時間という事でオカルト研究部のメンバーでちょっとしたチェス大会をしていた。
俺はというと……
「はぁ……」
「イッセーさん、気を落とさないでください」
初戦からアーシアに惨敗して部屋の隅で落ち込んでいる。
「あんなに強いのに、チェスやボードゲームは初心者以下で弱いなんてね」
「得意不得意はありますが、兵藤先輩の意外な弱点が見つかりましたね」
「しかも、チェスを覚えたてのアーシアちゃんにも負けるのは意外ですわ」
木場、塔城ちゃん、姫島先輩の言葉が痛い。
そういえば、ライダーバトルの時も蓮さん、北岡さん、浅倉にバカだと思われていたよなぁ。
普通の戦闘の時は厄介なのに、ほかの対戦ゲームじゃ異常に弱いって言われていたし。
ああ…なんだか悔しい。
でも、こういった事で勝った事がないから反撃する気が起きない…。
そう思いながら、皆の方を見るとリアス部長だけこの状況を楽しんでいない様子だった。
木場の話だとオカルト研究部においてチェスはリアス部長が一番強いって話だけど、今回の大会ではあっさり姫島先輩に負けていたんだよな。
そういえば、学園の噂でリアス部長の調子が悪いように見えたり時々暗い顔をしていると言っていた。
アーシアもリアス部長の不調に関して俺に相談してきた位だしな。
とはいえ、そう言った事を俺や部員のみんなに話していないんじゃ俺が声をかけても無駄なのは明白。
リアス部長本人が言ってくれないと俺達も踏み込めないしな。
そう考えている俺は、決勝戦で戦っている木場と姫島先輩の勝負を見届ける。
俺を見つめるリアス部長の視線に気づかずに。
◇
時間は変わって夜。
両親は既に寝ており、アーシアは悪魔家業で帰りは一時間後位。
俺は自分の目標の為に神器に関する書物や研究資料を読んだり、なにか発想や気づきがあれば専用のノートに書いていく事をしている。
「神器は所有者と深いつながりがあり、分離しようとすれば必ず死に至る……。いかなる術式を持っても結果はすべて同じ―――うーん」
どの資料を読んでも神器所持者から神器を安全に取り除く方法は見つからない。
なので、神器所持者から神器を取り除いたら死ぬ原因すらどの文献や研究資料を読んでも不明の一言だけ。
しかも、たいてい神器の強化とか可能性ばかりの資料だらけで俺が望む資料は無い。
ここは魔法使いの知人のアドバイス通り、神器と密接な関係にある魂に関して勉強するしかないのかもな。
今度、いろんな伝手を使って文献や資料を集めて勉強するか!
俺は広げていた資料や文献、ノートを片付け机のライトを消してベットに横たわる。
すると、俺の部屋にリアス部長が使う転移陣が出現した。
「?」
連絡もなしに俺の部屋に来るなんて初めてだな。
そもそも、俺の部屋に直接来ること自体初めてだけどね。
そして、転移陣からリアス部長が現れた。
「連絡もなしに来るなんて珍しい……ですね?」
でも、表情はどこか思い詰めたようでなんだか自暴自棄に近い感じがする。
というかずっと俺の方を見てきて怖い…。
「あの~リアス部長。要件は…?」
「―――抱きなさい?」
「抱くって何をですか?」
「今すぐ―――私を抱きなさい」
「…は?」
リアス部長の言葉に俺は完全に困惑した。
私を抱け?
こんな状況で抱っこっていうのは絶対違う……要するに俺がリアス部長とセクロスしてってことだよな!?
え、なんで!?
「リアス部長、一体どうしたんですか!? 急に言われても…って!」
俺が話をしてる途中でリアス部長が俺を押し倒そうとしてきたから、慌てて彼女の体を抑える。
「お願い………祐斗は根っから騎士だからダメだろうし、兵藤君はこういうことに興味あるでしょう?」
「興味ないと言えば嘘になりますが、誰だってこんな状況で抱けって言われても余程の色欲魔じゃない限り無理ですって!」
多分、松田と元浜も根は良い奴だし相手を伺う能力は高いから俺とおんなじことを言うだろう。
「お願いよ…。至急、私の処女を貰ってちょう―――!?」
リアス部長がそう言いかけると、彼女の体が動かなくなり宙に浮きだした。
「な、急に!?」
驚くリアス部長を横目に、俺は彼女をこのような状態にしている存在がいる方へと向く。
そこには―――
「おいおい、黙って聞いてりゃイッセーに処女をささげるだ? いくらイッセーの協力者でも、俺達より弱えお前が相手っていうのは許さねぇぜ?」
若干キレ気味のレダが尻尾だけモンスター化した部分でリアス部長を拘束していた。
どうしよう…。