ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》 作:ライダーマスク
【イッセーSIDE】
若干キレ気味なレダが、突然俺に抱けと迫って来たリアス部長が拘束されている現状。
どうしよう、色々と起りすぎてどうしていいかわからない。
「貴方は…兵藤君の……ドラゴン…ッ」
「おう。さて、なんで俺のイッセーと交尾しようとしたのか言い訳を聞かせてもらおうか?」
「そ、それは……もうこれしかないのよ。あんな人と結ばれるくらいなら、兵藤君みたいな誠実で真っすぐな人と……」
リアス部長の言葉と思いつめた表情に首をかしげる俺とレダ。
「あんな人と結ばれるって……ん? もしかして…」
「何かわかったのか、イッセー?」
「んー、まだリアス部長の言葉しか情報がないけど立場や言葉的に、リアス部長に婚約者がいてその人が本人にとって最悪な相手だから誰かと既成事実を作ってその婚約を破棄しようとした―――ってところですよね?」
俺がリアス部長の眼を見ながらそう言うと、全部当たっていたのか諦めた様な表情に変わり口を開いた。
当たっているようだ。
良かったぁ……。
以前にも、
「兵藤君の言う通りよ。私には婚約者がいる……でもその相手は私にとって最悪な人。だから、龍騎士で性格も良い兵藤君と既成事実を作れば婚約を回避できると思ったのよ…」
「おいおい…」
レダが呆れた表情をしながらリアス部長をおろして拘束を解いた。
まあ、俺としてもリアス部長の行動は呆れを通り越して、自分がやっている行為がいかに俺や俺の関係者に迷惑をかけているか自覚がなさすぎるのは頂けない。
それも、俺や知り合い以外に興味がないレダに呆れられるほどに。
「あのですね、そんな事して悪魔の婚約を破棄できるなんて考えが甘すぎますよ」
「で、でも…私には……」
「でもじゃないです。もしそんなことをすれば周りの爵位持ちの悪魔は「龍騎士はグレモリー家の次期当主を襲って無理やり既成事実を作った」っとありもしない脚色を付けられて悪魔全体から俺や両親が危険にされされるんですよ?」
「そ、そんな事…。私が正直に………」
「次期当主の言葉が簡単にまかり通るわけないじゃないですか。それも古い貴族体制が色濃く残っている悪魔なら猶更ですよ」
「というか、それ抜きにしてもイッセーの事を全く考えていない行動にがっかりだな。イッセーも割とバカだがそういうところはきっちりと考えるぜ?」
「……ッ」
レダの言及に自分がしようとした事に気付くリアス部長。
まあ、俺も学生だから言わないけどリアス部長は若いゆえに短絡的な事を思いついて疑わず突っ走った結果って感じか。
俺が好きなリアルロボット作品にある名言に「自分自身の若さゆえの過ち」というモノがあるけどそれだろう。
「とりあえず、話を聞くんでそこに座ってください。レダも良いよな?」
「ああ。一応は反省しているみたいだしな」
リアス部長から詳しい話を聞こうとした時だった―――
「「ッ!?」」
俺の部屋に未知の転移反応を感じた。
そして、リアス部長が転移してきた場所の丁度隣に銀色の悪魔式転移陣が出現、そこから長い銀色の髪を大きな三つ編みにまとめ、メイド服を着たきれいな女性もとい悪魔が現れた。
ここに転移してきたのもそうだけど、この銀髪メイドは相当やるな。
少なく見積もっても最上級クラス上位、下手すれば勢力長クラスの実力はある。
レダも俺と同じように銀髪メイドの実力を察して警戒している。
そんな銀髪メイドは、リアス部長を見るなり溜息をついて呆れた表情をしていた。
リアス部長も銀髪メイドと面識があるのか、申し訳なさそうな表情をしていた。
「こんな事をして、破談へ持ち込もうとしたようですね?」
「ええ。こうでもしないとって思ったのだけれど、それをやろうとした彼に見事に説教されて、今更ながら気付けて反省しているところよ」
「ちゃんと反省してください。あのような下賤な輩に操を捧げると知れば旦那様とサーゼクス様が悲しまれますよ」
うわ、初対面なのに下賤な輩とか言われていかにも侮蔑って感じの視線を向けられたぞ!?
いくらなんでも失礼だろ!?
「アァ? そこのクソメイド、イッセーの事を下賤って言ったのか?」
レダの切れた声が聞こえて、振り向くとガチギレして完全に戦闘モードに入ったレダが銀髪メイドに近付いてメンチを切っていた。
「人間とリアス様が住む世界は違うのです。このような変哲もない者がリアス様の操を奪われるなぞ下賤以外の何者でもないです」
「あの嬢ちゃんに手を出すどころかテメェが止めたかったモンを止めた恩人であるイッセーを下賤呼ばわりとはいただけねぇな? それに初対面で挨拶もなく断りもねぇ、しかも土足で上がって、グレモリー家のメイドは随分と礼儀がなっていない名ばかりのメイドみたいだなぁ?」
「グレモリー家のメイド長である私を侮辱ですか……死にたいのですか?」
レダが銀髪メイドを煽ったおかげで一触即発の雰囲気になっているじゃねぇか!
これは止めないと駒王町が滅びかねない!
「ちょっとストーップ!」
俺は2人の間に入って一触即発の雰囲気を止める。
「あ、イッセー何で止めんだよ? こいつはありもしないただの偏見でお前を侮辱したんだぜ?」
「レダが言った指摘は俺も思っているから大丈夫だ。それに俺の為に怒ってくれた事にも感謝はしているよ。でもだからって余計に相手を煽るな! ここには何も知らない一般の人達や父さんと母さんが居るんだぞ!」
「そうだったな…悪ィ、頭に血が上りすぎた」
レダは一呼吸置きながら数歩下がる。
「それと、グレモリー家のメイドさん? レダの言っている事は正しいからな? いくらリアス部長関連でも証拠もなしに下賤呼ばわりとかそんな目で見られる筋合いはどこにもないですし、レダ…彼女がああ言うのも仕方がないですよ?」
「その通りよ、グレイフィア。私も色々と取り乱したから言うのが遅れたけれど、ここは冥界でもなくグレモリー家の所有地でもなく人間の世界で人間が暮らす家。この状況を作った原因は私でも貴女の言動は立派な礼儀知らずよ」
俺とリアス部長の指摘に、銀髪メイド―――リアス部長がグレイフィアと呼んだ人は頭を深々と下げた。
「お二方の仰る通りです。私がとった言動はグレモリー家の名を傷つける行為。申し訳ありませんリアス様。そして貴方に対しての失礼な発言、大変申し訳ございませんでした」
「まあ、わかってくれたら良いですよ。さて、リアス部長。本当は詳しい話を聞きたいところですけど、こんな状況じゃ冷静に話せないと思うので、明日か明後日でも話してくれればいいので、このメイドさんと一緒に帰ってもらって大丈夫です」
「……わかったわ。グレイフィア、私の家に戻りましょう。今回の話はそこで聞くわ。朱乃も同伴でいいわよね?」
「王たる者、傍らに女王を置くのは常です。問題ありません」
「ええ―――兵藤君。今回は私の過ちを止めて気付かせてくれてありがとう。そして私とグレイフィアの失礼な行為の補填は必ずするわ」
「改めて、申し訳ございませんでした。リアス様の知人の方々」
「まあ、最悪の事態は避けれたんで良いですよ。あ。自分はリアス部長の仮眷属やってます、兵藤一誠です」
「オレはイッセーの相棒のレダだ。今度あんなことしたら覚えてろよ?」
「リアス様の仮眷属でしたか。改めて自己紹介を―――グレモリー家メイド長のグレイフィアです。此度は申し訳ありませんでした」
それから、リアス部長とグレイフィアさんは転移でこの場から去っていった。
「はぁ…なんか面倒ごとに巻き込まれた気がするな…」
「いつもの事じゃねぇか」
「いつもって…」
「ていうか、イッセーは面倒ごとに首を突っ込むタイプだから自業自得だ―――そんじゃ、今日はヤらせてもらうぞ?」
そう言い乍ら唐突に服を脱ぎ始めるレダ。
え…今日ヤるって事!?
「ちょ、ちょっと待てよ! 今日に限って!? 流石にそういう雰囲気じゃないでしょ!?」
「オレは、オレの許しなく抱かれかけたことがイラつくんだよ。そのイライラの解消の為に今日は20回ヤるぞ」
全裸になったレダが俺をベットに押し倒して服を脱がし始めた!
「いや、俺はそういう気分じゃないって!?」
「だったらそういう雰囲気にするだけだ。そんじゃ、交尾の時間だ♪」
「ちょ、マ……アァァァーーーー!!!!」
そして、俺はレダに30回絞られた(意味深)。
◇
時間が変わって放課後。
俺は昨日と今日の夜、レダに絞られた影響でシナシナになっている。
ていうか、腰が痛い…。
「あのぉ…イッセーさん大丈夫ですか?」
「うん。なんだか生気を抜かれたって感じがするよ?」
「…きっと、私たちが想像つかないような戦闘を昨日の夜にはぐれ悪魔と繰り広げたんですかね?」
オカルト研究部の部室に向う途中で合流したアーシア、木場、塔城ちゃんに心配されている。
「ま、まあ。大丈夫…だ。腰が痛いのと色々と絞られただけだ…」
「イッセーさんがそう仰るのであれば良いんですが、無理はしないでくださいね」
「ありがとう…アーシア」
クソ…レダの奴、20回って言っていたのに30回もシテきたから最悪だ。
今日は栄養剤呑んで早めに寝よう。
ていうか、旧校舎から昨日来たグレイフィアさんの気配がするな。
もしかしたら、リアス部長の婚約関連を眷属であるアーシア達に話すのかな?
俺は大体察しているからある程度は聞き流そうかな。
そんなことを考えいる俺とアーシア達は、オカルト研究部の部室の扉前まで来ると木場と塔城が部室にいるグレイフィアさんに気付いたような反応を見せた。
「まさか、ここに来るまで僕が気が付かなかったなんてね」
「…同感です。兵藤先輩はどうですか?」
「学園の敷地に来た瞬間気付いたよ」
「あの~皆さん何を?」
俺達のやり取りについていけないアーシアは首を傾けていた。
「アーシアが気付けないのは仕方がないから気にしなくていいよ。とりあえず入ろう」
部室に入るとリアス部長と姫島先輩。
そしてグレイフィアさんが居た。
「皆そろったようね。今日は部活は休止で話しておかなければいけないことがあるの」
「話ですか?」
アーシアが再び首をかしげて、木場と塔城ちゃんも似たような反応を見せた。
「リアス様。私が話しておきましょうか?」
「私から話すわ。此処最近調子を崩してみんなに迷惑をかけていたしね。主に兵藤君に」
リアス部長の言葉にこの場の視線が俺に向いた。
「それは昨日で話が付いたので良いですよ。それと、俺は疲れているんで適当に休んでもいいですか?」
「ええ。私の机で休んで頂戴」
「?まあ、お言葉に甘えて」
リアス部長が席を立ち、代わりの俺は寛ぐように座って体と精神を休ませる。
「さて、話す内容だけれど―――」
リアス部長が話しかけた時―――
―――ゴォォォォォォッ
部屋の真ん中に悪魔式の転移陣と共に炎が渦を巻くように出現した。
熱くはないし多分演出用に仕込んだ炎だろうな。
そして、転移陣の中央には元七十二柱の一つである―――
「…フェニックス」
塔城ちゃんが言ったとおり、フェニックス家の家紋が記されていた。
そして、転移陣から現れたのは赤いスーツをホスト風に着こなした金髪の男。
顔はワル系のイケメンって感じだ。
雰囲気も貴族っぽいからもしかして―――
「人間界は久々だな。そして、愛しのリアス、会いにきたぜ」
あ、この悪魔がリアス部長の婚約者だな。
若干ナルシストみたいだけど、そこまで悪そうには見えないな。
「私は貴方の顔なんて見たくもなかったわ―――ライザー」
◇
さて、突然現れた悪魔はライザー・フェニックスという。
元七十二柱に連なるフェニックス家の三男坊でリアス部長と同じく上級悪魔。
そして、リアス部長の婚約者。
先程、グレイフィアさんから説明を受けた。
姫島先輩は知っていたかこれと言って反応せず、木場と塔城ちゃんもライザー・フェニックスの反応を見て大体察したおかげで少し動揺した位。
一番驚いていたのはアーシアくらいだったな。
「リアスの女王が淹れてくれたお茶は美味いものだ」
「痛み入りますわ」
姫島先輩が居れた紅茶を飲んで感想を言うライザー・フェニックスだが、姫島先輩は簡単に言い繕う感じで笑顔を見せている。
まあ、笑っていない笑顔で嫌悪感が感じられるから嫌いなんだろうな。
最初こそ俺は別に嫌う程度か?って思ったけど、前言撤回でこりゃ嫌われて当然だって思う。
なぜなら、リアス部長の隣に座るライザー・フェニックスはリアス部長の髪を触ったり、肩やら手を触っている。
明かに嫌がっているリアス部長だけど、それすらライザー・フェニックスは楽しんでいるといった感じだ。
俺としては止めたいところだけど、ライザー・フェニックスが明確にリアス部長や眷属兼仲間であるみんなに手を出すような言動を取らない限りは様子見だ。
首を突っ込むタイミング次第では、リアス部長に迷惑がかかるからな。
「いい加減にして頂戴! 私は前にも言ったはずよ。私はあなたとは結婚しないわ!」
我慢の限界かリアス部長はライザーの手を振り払って、そしてソファから立って言い放つ。
しかし、ライザーはやれやれといった感じで言葉を返す。
「それは以前にも聞いたが。そういうわけにもいかないだろう? 君のお家事情は意外と切羽詰まっているのだろう?」
「貴方に心配されるいわれは無いわ! 私は次期当主、婿くらい自分で決めるわ。私が本気で好きになった人を婿にする。それくらいの権利は私にもあるし、婚約は私が大学卒業までに相手を見つけられなかった場合のはずよ!」
リアス部長が自分の気持ちをハッキリとライザーに告げ、ライザーはそれを聞いて、舌打ちをして部長を睨み付けた。
ていうかリアス部長の話を聞く限り、婚約について妥協案を出して約束したのにライザー・フェニックスはそれを破って来たのかよ。
悪魔が約束を破ったって結構ヤバい情報何では?
「あのな、そんな約束を守れるほど両家の当主は待ってはくれないんだよ。それに俺もフェニックスの看板を背負っているんだ。リアスのくだらない約束と我儘で名前に泥を塗られるわけにはいかないんだ。言っておくが俺はお前の眷属、全員を焼き尽くしてでもお前を冥界に連れて帰るぞ」
ライザー・フェニックスはそう言うと、全身から魔力を炎のように放出し、リアス部長と眷属を威嚇した。
リアス部長も負けじと滅びの魔力のオーラを放出し対抗する。
「うぅ…」
2人の威嚇の衝突による影響でアーシアが苦しそうにしている。
此処は止めておくか―――
「お嬢様、ライザー様、落ち着いてください。これ以上やるのでしたら、私はサーゼクス様の命によりここにいます故、この場に置いて一切の遠慮はしません」
俺が止めようとすると、グレイフィアさんが全身から魔力を放出し二人のオーラと威嚇をかき消した。
しかも、アーシアに影響を及ぼさないように。
この人強いな。
多分、戦うと龍騎のままだと引き分けだな。
あのカードで強化して倒せるって感じだな。
「不死の特性を持つ俺でも
「そうね。この場で争っても意味はないし彼に迷惑がかかるわ」
リアス部長が俺に一瞬だけ目を向けて言う。
「ええ。お客様を我々のいざこざに巻き込むのは申し訳ないので私が止めさせていただきました」
うわ、グレイフィアさん俺が止めようとしたことに気付いていたのかよ。
本当にメイド長なのか?
すると、リアス部長とグレイフィアさんの言葉でようやく俺に気付いたライザー・フェニックスが俺の方を向いた。
「なんだ? 人間がいるとは聞いていないぞ」
「彼は私の仮眷属の兵藤一誠よ。私の婚約者を名乗るのなら[
「アジュカ様が提唱した新たな悪魔の駒の制度だったな。まさか、リアスがテスターをしていたとは。しかし、あんな冴えない人間の坊主を選ぶとはお前も見る目がないようだな」
「え…ライザー。貴方は彼を前にして何も感じないの!?」
「あんなひ弱な坊主など気にも留めること自体穢れる。なんなら、見せしめにアイツを焼き尽くしてやろうか?」
ライザーは手元に生み出した炎の魔力の塊を俺に向けて軽蔑するような視線を向ける。
これってリアス部長の面子を立てる為にわざと怖がった方が良いのかな?
でも、お遊び程度の炎を向けられてもどうあがいても怖がれない…。
「ライザー様。あの方はアジュカ様のお客人も同然です。これ以上無礼を働くのであれば私が貴方様を再起不能にします」
「チッ…単なる戯れだよ」
ライザーは魔力を引っ込めながら数歩下がった。
謝罪は無いのかよってツッコみたいけど話がややこしくなりそうだからやめておこう。
昔の俺だったらキレていたから成長したな!
もう、蓮さんや北岡さん、浅倉とかにバカイッセーとか呼ばれずに済むな!
そして、場の雰囲気が落ち着いたところでグレイフィアさんが話を始める。
「さて、グレモリー家当主、フェニックス家当主も当人の意見が食い違いこうなることを予測していました。そして、此度はリアス様が元々約束していた事を無理に破り進めたこともあり、この場で話が纏まらない場合の最終手段を用意しました」
「最終手段? どういう事かしら?」
「此度の縁談をレーティングゲームにて決着を着けるのはいかかでしょうか?」
レーティングゲームで解決ってことは、リアス部長が勝てば婚約は破談でライザーが勝てば即結婚事になるのか?
いや、それじゃあリアス部長が一方的に不利だろ!?
しかも、リアス部長は悪魔としては成熟してないからレーティングゲームは出来ないし。
俺が疑問を募らせる中、グレイフィアさんは話を続ける。
「本来レーティングゲームは成熟した悪魔同士で行われる催し物。ですが、非公式―――身内同士か御家同士のいがみ合いなどの解決においては未成熟の悪魔も参加出来ます」
「そういう事ね…お父様方は私が拒否した時のことを考えて、最終的にゲームで今回の婚約を私にさせようって魂胆なのね………どこまで私の生き方を弄べば気が済むのかしら………っ!」
うん、リアス部長の言ってることが正しいな。
ライザーはフェニックス家の血筋ならばフェニックス家が持つ勢力長クラスの攻撃と強力な聖なる力や光力攻撃以外の攻撃を受けても再生する能力持ち。
加えて、グレイフィアさんやリアス部長の言う事があっていればライザーは成熟した悪魔でレーティングゲームでも好成績を持っている。
要するに完全な出来レースってことか。
俺が思うのもなんだけど、リアス部長の両親やフェニックス家の当主には呆れるな。
未來そのものである若い世代であるリアス部長を蔑ろにしているし。
「では、お嬢様はゲームも拒否すると?」
「そうに決まっているでしょう! こんな可能性もない出来レースを受けるほど私はバカじゃないわ!」
おおーちゃんと断って凄いな。
昨日のことがあるから安請け合いしちゃいそうで怖かったけど大丈夫そうだな。
「なるほど。では、助っ人を一人。それかリアス様の
「「え!?」」
グレイフィアさんの言葉に驚くリアス部長。
いや、俺も一緒に驚いちゃったよ!?
「今回の事は両家当主がリアス様との約束を破った行為でもあります。それを重く見た魔王のお二方が、助っ人か仮眷属の参加を認める様にと両家の当主に命令を下しました」
「お兄様とアジュカ様が……」
そう言いながら俺を見るリアス部長。
「まあ、リアス程度の人脈じゃ俺を倒せる助っ人なんざ呼べないし、そこの冴えない人間じゃ俺の眷属―――兵士すら相手に出来ないだろうよ」
うん、心の中だから言うけど俺なら不死込みでお前を倒せる算段くらいあるよ。
というか、ライザーは相手の戦力を見る目が無さすぎないか?
グレイフィアさん、そういうところで毎回呆れているし。
すると、リアス部長が俺の傍まで来て話し始めた。
「兵藤君…昨日の事もあって頼むのは筋違いかもしれない。でも、それを承知して恥を忍んで言うわ―――このゲームに私の仮眷属として参加して頂戴!」
リアス部長は深々と頭を下げた。
自分の将来を決める事だし色々と割り切っての相談。
なにより、目の前で困っている人が居て俺がそれを助けることが出来るなら助けない選択は無いな。
それに、そろそろ龍騎として表舞台に立っても良いころ合いだし。
「わかりました。兵藤一誠、リアス部長の仮眷属としてこのゲームに参加させていただきます!」
「ありがとう!」
リアス部長が嬉しそうに返事をした。
ライザーが嫌そうな顔をしていたが無視だな。
それから、話は進みリアス部長の将来を決めるレーティングゲームは二週間後に決定し、その間にリアス部長達のパワーアップを図る為に修行をすることになった。
ちなみに師事役は俺となった。