ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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遅ばせながらいつも誤字報告してくださる皆様方、ありがとうございます!
これからも拙作をよろしくお願いします!


Life4:修行と紅姫の願い

【イッセーSIDE】

 

 

 

 

さて、リアス部長達の模擬戦から翌日の朝5時。

 

別荘前広場に皆を集めていた。

ちなみに、レダは周囲の警戒をしている。

 

リアス部長はこれでも魔王の妹で、グレモリー家の別荘とはいえ何者かが襲ってくるかも知れないからな。

 

「これから修業を始めますが、それぞれの修行分野ごとに組み分けをします」

 

「組み分けですか?」

 

アーシアが首をかしげながら聞いてきた。

 

「戦いの特性は細かく分けるとそれぞれタイプがあるんだ。接近戦のパワータイプ遠距離のウィザード機動力や速さのスピード防御のタンク技術のテクニック回復や支援のサポート指揮のコマンダーの7種類」

 

俺は知り合いの魔法使いが作ってくれた魔法道具の一つである立体映像を映し出す道具でそれぞれの特性を表示した。

 

「そして、それらをもっと簡単に分類するとパワー、テクニック、サポート、ウィザード、コマンダーの五種類になるんだ。皆の現状としては木場がテクニックタイプ、塔城ちゃんはパワータイプ、アーシアはサポートタイプ、姫島先輩はウィザードタイプ、リアス部長はウィザードタイプ兼コマンダータイプと言ったところだな」

 

「一日戦っただけで僕たちの情報を此処まで纏めるなんて…」

 

「なんだか、私よりも王に向いていて少しショックね…」

 

「…ですが、チェスなどの戦略ゲームは弱すぎます」

 

塔城ちゃんのコメントが辛らつだなぁ。

最初の修行でボコボコにしたのを根に持っているな。

 

俺は咳払いをして話を戻す。

 

「それで、これらを基に模擬戦を考慮して修行に関して組み合わせを実施しました。組み分けは―――」

 

俺は魔法道具で組み分けを発表する。

 

 


①木場・塔城ちゃん

②リアス部長・姫島先輩

③アーシア


 

 

「とまあ、こんな感じの組み合わせです。接近戦、遠距離戦、支援と大まかに分けました。質問はありますか?」

 

俺がそう言うと、姫島先輩が手を挙げて口を開いた。

 

「組み合わせは解りましたが、これらを兵藤君一人で見るのですか?」

 

「そこに関しては問題ないです」

 

そう答えながら、俺はもう一つの魔法道具を取り出し設定を二人にして起動。

 

すると、俺と瓜二つの存在がこの場所に現れた。

 

「こうやって分身を作って三組同時に見ます。ちなみに分身の耐久性は本体の俺より低いですが、それ以外は俺と同じなので問題ないです」

 

俺の言葉にアーシア以外の皆が絶句した。

 

ん?なんか変なこと言ったか?

 

「ひょ、兵藤君。そんな高度すぎる分身をどうやって…?」

 

「知り合いの魔法使いが作った魔法道具だよ。最上級クラスまでは三人まで同じ実力の分身を作れる優れものだ。意識も常に共有できるけど耐久性が低いのと登録された人物以外使えないけどな」

 

俺の説明にさらに絶句するアーシア以外の皆。

 

「兵藤君の知り合いってもしかして、私たちが知っているというか伝説の魔法使いクラスなのかもしれませんね」

 

「ええ。しかも平然と使っている兵藤君は凄い事をしている自覚がないようね…」

 

「…強い人は変人が多いと聞きますがその通りですね」

 

なんか、俺を見る皆の眼が変な感じだな。

 

別に変じゃないと思うけど…。

 

「とりあえず修行を始めましょうか。分身は木場と塔城ちゃんペア、アーシアに付いてもらう。リアス部長と姫島先輩ペアは本体の俺が付くからよろしくお願いします」

 

俺は場の空気を仕切りなおし、修行の開始を宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは木場と塔城ちゃんの修行からだ。

 

「んじゃ、木場と塔城ちゃんに聞くけど魔力を何で使わないんだ?」

 

「僕は神器があるからかな?」

 

「今の身体能力でも十分やれていたので」

 

なるほど、やっぱり今のリアス部長達は自分の力を過信している部分があるな。

しかも手数は優れた部分のみで十分っと。

 

「それで、今のままでも大丈夫だと高をくくった結果、俺に惨敗したよな?」

 

「うっ…痛いところを突くね」

 

「…ですが、その事に関しては兵藤先輩が私達よりもはるかに強いのが原因です」

 

「そうだな。今の二人やリアス部長達と俺じゃ戦闘能力も経験もはるかに上だ。でも、今の皆が戦う際の考えをちゃんとしていれば、俺は加減をもっと抑えて実力を出して、負けるにしてもあんな惨敗はしなかったな」

 

「「戦う際の考え?」」

 

2人は首をかしげた。

 

「そうだな…。木場、お前は敵に攻撃をした。だが、その攻撃は効果がなく攻撃に使った魔剣は破壊された。そんな状況に陥ったらどうする?」

 

「そうだね…。いったん距離を取って新しい魔剣を創造して攻撃するかな?」

 

「その時点でアウトだ」

 

「え?」

 

俺の指摘に呆気にとられる木場。

 

「まず前提から考えてあらゆる特性を持つ魔剣を自由に想像できる魔剣創造の使い方として間違っている。初手の攻撃の時点で魔剣創造で数種類の魔剣を用意して一本使い物にならなくてもすぐに攻撃できるようにするんだ」

 

「でも、そんなことしたらすぐにスタミナが…」

 

「それは木場自身の神器の扱いの練度不足だ。いくら剣術やスピードがあっても攻撃手段である神器をおろそかにするのは只の甘えだ。そして悪魔になったのに魔力を使わないのも論外だ。魔力を使って身体能力を強化したり魔剣自体の切れ味を強化したりとかできるんだぞ?」

 

「仰る通りだね…」

 

木場は頬をぽりぽり搔きながら反省した。

 

「さて、塔城ちゃん。君は戦車の駒の特性に頼りすぎだ。木場にも言ったがそこに魔力を用いた身体能力強化や攻撃の瞬間に魔力を練った一撃を繰り出せば攻守ともに今以上の力を発揮できるんだ」

 

「…言われてみれば魔力を使った事がありませんでした」

 

俺に言われてようやく自分達の可能性に気付く二人。

 

せっかく悪魔に転生したんだから、戦う為の可能性とか手段を増やすとか考えても良いはずなんだけどなぁ…。

 

まあ、俺と違って命を賭けた戦いとか格上との実戦をしたことがないみたいだし仕方がないか。

 

「そんで、二人というか皆に言える事なんだけど、攻撃手段がワンパターン、相手の動きを目で追いすぎ、戦いについての心構えが甘すぎる」

 

「うっ…」

「……ッ」

 

「一歩外の世界での戦闘じゃ、今の皆は倒しやすいカモ同然。だから、それらを解決するために目隠しした状態で魔力を操りながら俺と実戦形式の組み手を朝から晩までこなしてもらう」

 

俺は覇甲を発動させながら二人に目隠しを渡す。

 

「これって……」

 

「…やばい修行」

 

「なに、朝の5時から17時までやるだけだ。一時間ごとに5分休憩するし昼は1時間休憩するからオーバーワークギリギリを攻めた感じだ。言っておくが容赦はしないからな?」

 

俺は拳を鳴らしながら構える。

 

「小猫ちゃん……」

 

「…部長を助ける為にはやるしかないです」

 

「だね…取り合えず生き残ることから頑張ろう」

 

「…はい」

 

なんか、木場と塔城ちゃんが死地に行く兵士の覚悟みたいな雰囲気を醸し出している。

なんかラスボス扱いされてる気がして解せないな…。

 

ま、これも皆の将来を守る為と思って心を鬼にしてやりますか!

 

 

 

 

 

 

 

さて、時間が少しだけ戻ってアーシアの修行。

 

「さて、アーシアに確認するがグレモリー眷属の中で自分が一番弱く、そして唯一の治療役と日常での修行で教えているけどそれは大丈夫だよな」

 

「はい。あの実戦で私が参加しても結果は変わらないどころか悪化させていたかもしれません」

 

「よし。ちゃんと自覚できているなら大丈夫だな。さて、今回はいつもの修行を5割増しで行いつつ神器の強化をしてもらう」

 

「はい! 私頑張ります!」

 

「良い返事だ。俺は神器は持っていないけどそれなりに知識はある。それを踏まえてまずはアーシアの治療は近くでないと効力を発揮できない。だから、治療を遠距離かつ味方のみに作用する様にすること。これが目標だ」

 

そう、アーシアの持つ聖母の微笑みは治癒系の神器の中で上位に入り種族選ばす重傷すら一瞬で治療できる優れもの。

だけど、それが限られた条件である近づかないと治療できないし治療の練度もまだまだだ。

 

それが遠距離かつ味方のみに作用するのであれば戦術が大きく広がり味方の生存率が上がる。

 

「イッセーさんの言いたいことはわかりましたが、どのようにすればいいでしょうか?」

 

「まず神器全ての特長として所有者の強い思いに応え力が変化や進化する特性がある。そして悪魔は魔力を意識的に操れるから、これらを利用してまずは治癒の力を形にする。そしてそれを対象に当てる。この二つのプロセスからやってみようか」

 

「治癒の力を形に…」

 

「そうだな、飛ばすから投げる物体や映像のCGなんかをイメージしたらいいかな? 例えば……六式体刻魔法―――[療癒(りょうゆ)

 

俺が使える六つの魔法の一つ、外傷を治療することに特化した魔法である[療癒(りょうゆ)]を発動。

俺の両手から淡い緑色のオーラが現れる。

 

「綺麗ですね」

 

「これは俺が扱う6種の魔法でアーシアが持っている神器と同じ効力を持っている。これをこうする」

 

俺は手元のオーラを球状に変化させる。

 

「オーラが丸くなりました!」

 

「これが力を形にする状態。そして―――」

 

俺は球状にした療癒をアーシアに放ち着弾させる。

 

「こうして放つ。今回の修行でアーシアにはこれをマスターしてもらいつつ、魔力での身体強化と基礎体力向上の修行をやる。言っておくがいつもの修行よりもキツイから覚悟しておけよ?」

 

「はい! がんばります!」

 

 

 

 

 

 

同じくさかのぼって本体である俺はリアス部長と姫島先輩の修行を見ている。

 

といっても、ダメなところは木場と塔城ちゃんと同じで変わったところと言えば神器関係がない所。

 

「さて、さっきも言いましたが二人の攻撃は木場と塔城ちゃん以上に攻撃がワンパターンなのと防御能力とスピードが低いのと接近戦がお粗末すぎます」

 

「そうですわね…」

 

「何も言えないわ…」

 

俺の指摘に肩を落とす二人。

 

「二人の攻撃である滅びの魔力と雷は火力としては申し分ないですが、それ以外はてんでダメです。もし木場と塔城ちゃんが倒され、アーシアも倒されてたとなると、二人がそんな奴相手に生き残る可能性は0です」

 

「そうなると私たちは近距離相手に対する対抗手段を強化していく感じでいいのかしら?」

 

「それもありますが、防御関係の強化、そして皆の共通の課題である攻撃パターンを増やす事。これをやっていきます。ちなみにリアス部長は追加でもう一つあります」

 

「私?」

 

リアス部長は意外そうに反応する。

 

「はい。はっきり言えばリアス部長は滅びの性質に頼りすぎです。その性質をなんの強化も変化もなくバカスカ撃っても同格や格上、対ウィザードタイプ専門の一段格下相手に避けられて一瞬で倒されます」

 

「当たれば一撃必殺だったからそんな状況、考えもしなかったわ」

 

「そう言う自分の力を過信した行為が一番危ないんですよ。これは今後戦っていくうえで皆の考えから無くしていきたいですが、特にグレモリー眷属の王であるリアス部長はそう言った考えを無くしていった方が良いです」

 

俺の指摘に少しだけ落ち込んだリアス部長だが、すぐさま立ち直り俺の方を向いた。

 

「そうね。今のままじゃいられないのは百も承知。兵藤君、遠慮なく私をしごいて頂戴!」

 

「ええ。私も同じようにお願いしますわ」

 

リアス部長と姫島先輩は覚悟を決めた表情をしていた。

結構キツイいい方したけど、落ち込んだままじゃなくて良かったな。

 

「それじゃあ、早速修行をしていきましょう」

 

そして、戦闘内容は木場たちと異なるがそれ以外は同じような修行をリアス部長と姫島先輩で始めた。

 

聞いた瞬間は木場たちと同じ反応だったけど、そこは自分の未来がかかっていると思って頑張って欲しいな!

 

 

 

 

 

 

 

 

修業が始まってかれこれ一週間と5日が経過した。

 

俺は別荘のバルコニーで魂に関する研究が記された文献を読みながら、修行について振り返っていった。

 

最初こそ修業が終わる17時ころには満身創痍で、80過ぎたおじいちゃん並みまで疲れ切っていた。

だめど、体は悪魔のおかげか5日後には膝をつく程度の疲れに収まり攻撃の練度や皆に指摘したそれぞれの弱点が改善していっていた。

 

一週間を過ぎてからは、別れていた修行を合同に変更し滅茶苦茶加減したレダ相手に修行でやったことを踏まえてチームワークと戦術をその場で考え、挑んでいく方式にした。

 

一回、レダの奴が加減ミスって全員に重傷を負わせたけど俺の魔法で治療で来たから大事には至らなかった。

 

でも、そんな経験をしたのかそれ以降はリアス部長達の動きがさらに良くなっていき―――

 

―――「修行開始前から劇的に強くなっているな」

 

っと、他人を褒めないレダが珍しく皆を褒めていた。

 

俺もレダと同じ意見で、もしも皆と実戦形式の模擬戦をするならあの時みたいな手加減をすると勝てるけど俺も軽くはない痛手を負ったにちがいない。

 

こりゃ、レーティングゲームに関してはライザー以外はお役御免だな。

 

そう振り返っていた時だった―――

 

「あら、兵藤君」

 

バルコニーの入口からネグリジェ姿のリアス部長が一冊の本をもって現れた。

 

うぉ!? ネグリジェから透けるリアス部長のおっぱいや素敵なスタイルが素晴らしい!

これは脳内保存……。

 

って、そんなこと考えている場合じゃないな。

 

「どうも。こんな時間にここに来るなんて大丈夫ですか?」

 

「まだ、疲れはあるけどゲームが近づくと眠れないの。だから夜風に当たって本を読んで気分転換にね」

 

「〔レーティングゲーム大全〕。レーティングゲームの勉強ですかね? ていうか眼鏡をかけているなんて珍しいですね」

 

「何かに集中したい時にこれを掛けると集中できるのよ。私が付けると変かしら?」

 

「知的な美女って感じがして素敵ですよ!」

 

「ありがとう。まあ、この本に関しては気休めにしかならないのだけどね。一応ってところかしら」

 

「気休めでも十分効果がありますからね。不安は多少なりあると良いですが、持ちすぎは普段の実力を発揮できない原因になりますし」

 

「兵藤君は戦闘に関しては本当にプロなのね。だからこそ魔王クラスの実力を持っている。そんな貴方に巡り会えたのは奇跡ね」

 

奇跡か。

 

確かにリアス部長にとっては俺を仮眷属にしたことで、自分の将来を守れると確信している。

でも、そこに何か思うところがあるようだな。

 

「リアス部長は、グレモリー家当主とフェニックス家当主が仕組んだ出来レースに恨みがあるんですか?」

 

「そうね…私をなに不自由なく育ててくれたお父様や、冥界を支えてくれているフェニックス家当主様に感謝はあるの。でもあなたが言った通り、こうして私の人生を弄ぶかのように最初から私を負けさせるために私が妥協した約束すら破ることに関しては良く思っていないわ」

 

「まあ、向こうの誤算はその約束破りが魔王に知られたのと俺が仮眷属でいる事とゲームに参加した事ですかね?」

 

「ええ。貴方が居れば今回のレーティングゲームは勝てるでしょう。でも、自分の将来を決める事に他人に頼ってしまっている自分が情けないのと、兵藤君のお人よしを利用したみたいで苦しいのもあるわ」

 

リアス部長は落ち込んだ表情をしながらその場で足を両手で包み込み座った。

 

俺としては、自分からリアス部長の提案を承諾した。

 

そして、リアス部長もそんな考えで俺をこのゲームに参加して欲しいとは思っていないこともわかっている。

 

だとしたら、リアス部長が抱えている苦しみは別のところからきているのかもしれないな。

 

ここは少しだけ聞いてみるか。

 

「リアス部長、一つ質問良いですか?」

 

「え、えぇ…」

 

「リアス部長が今回の縁談を拒否しているのは、ライザーが嫌いという以外に何かありますよね?」

 

「どうして、それを……」

 

「勘ですかね。俺は中学二年の時に異形の世界に入りました。そこから色んな人と出会って戦って和解したり、相容れずに殺し合いになったり、正義を振りかざして傍若無人にふるまう存在を殺したり、助けられたはずの命を救えなかったり…。そう言ったことを繰り返していると色々と察せるんですよ」

 

「兵藤君は私が考えている以上に、壮絶な経験をしているのね」

 

「全部自分から首を突っ込んだ結果ですよ」

 

「そう…だったら私も自分の理由を話すわ」

 

リアス部長は立ち上がると夜空に浮かぶ三日月を見ながら話をつづけた。

 

「私はね、[グレモリー]なのよ。何処まで行ってもこの家の名が付きまとうの」

 

「それが嫌なんですか?」

 

「いいえ。この名を私は誇りに思っているの。かの大戦を生き残り民や他種族を思いやれる優しい家に生まれたことは嬉しいわ。でもね、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それが嫌なの。ライザーやお父様、フェニックス家当主も私をグレモリー家の女としか見てくれなくて苦しいの。そして、私は悪魔とかグレモリー家とか滅びの魔力みたいなのを抜きにして―――リアスという一人の女を愛してくれる人と一緒になりたいの

 

そう言いながら、俺の方に振り返り表情を暗くした。

 

「こんな理由で婚約を断る私は幻滅されても仕方がないわ。でも、どうしてもこれだけは譲りたくない……。でも、そんなことで眷属の皆や貴方を巻き込んでいる自分が情けなくて苦しいの」

 

なるほど、自分の願いと真面目さがせめぎ合ってできた苦しみか。

 

いくら上級悪魔で次期当主で駒王町の異形関係の管理者であっても、年頃の女子高校生なのは違いないんだな。

自分が本気で愛した人と一緒になりたいのは、誰もが持つ願いで権利。

 

だからこそ、リアス部長に教えてやらないといけないな。

 

「リアス部長はちゃんとしていますね」

 

「え…?」

 

俺の言葉に呆気にとられるリアス部長。

 

俺も立ち上がり、リアス部長の隣に立ちながら夜空を見上げた。

 

「自分の願いが自分が置かれている立場では我儘だという事を認識している。決して自分の願いだけを正当化せずにいること自体凄いんですよ?」

 

「で、でも…」

 

「世の中には自分の願いの為なら、関係のない人たちを巻き込み罪悪感もなく当然のように命を奪っていく奴らが居ます。そもそも世の中そんな奴等ばかりでウンザリします。だからこそ、リアス部長は輝いて見えるんですよ」

 

「兵藤君…」

 

「俺がリアス部長の仮眷属になったのは両親の保護もありますが、最終的な判断は貴女の人柄や仕事に対する真摯な行動です。もし、普通の悪魔なら俺は勧誘を蹴っています」

 

俺はリアス部長の肩を掴み、眼をまっすぐ見ながら話を続ける。

 

「だからこそ自分の願いを卑下せず真っすぐ叶えるために大切にしてください。()()()()()()()()()()()()()()。ですが、願いは誰かにとっても幸せであり不幸でもあり、将来に影響する事を忘れで下さい。少なくともリアス部長の願いは木場達の幸せになることは間違いないと思います」

 

「良いの? 私は貴族で上級悪魔で次期当主の身で今回の婚約は当然なのに……」

 

「ええ。俺の言葉を理解しているなら。そして、俺や木場たちを信じてください」

 

別に俺だけが戦うわけじゃない。

 

アーシア、木場、塔城ちゃん、姫島先輩、皆がリアス部長の将来の為に戦う。

そんな皆が、リアス部長の願いを否定する事は無いはずだ。

 

「ま、そういう事なんでライザーに関しては任せてください。リアス部長の願いを守る為に[仮面ライダー龍騎]としてライザーと戦って倒して見せますから」

 

俺は右拳を前に掲げながら宣言した。

 

「あ、ありがとう…ひょ、兵藤君…」

 

なんかリアス部長の返事がぎこちないけど、どこか晴れた感じだからもう大丈夫だな。

 

「そんじゃ、俺はもう寝るのでお休みです」

 

「えぇ…おやすみなさい」

 

リアス部長の返事を聞いて、俺は自分の寝室へと戻った。

 

「…兵藤君」

 

頬を赤く染めたリアス部長の変化に気付かずに。




次回、レーティングゲーム開戦!

ライザーとその眷属の運命は如何に!(棒読み)
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