ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》 作:ライダーマスク
Life1:過去の回想
〔主人公SIDE〕
俺の名前は兵藤一誠。
二年前まではエロを愛するただの熱血少年だった男だ。
今じゃ、エロというよりも人助けの方が好きな自警団みたいなもんだな。
ま、エロが好きなことには変わりないけどな!
そんなこんなで俺は、自分で建てた13基のお墓参りに来ているからだ。
何で俺が13基という多い墓を建ててお参りしているか。
それは、この墓に刻まれた人たちは一年前に起きたとある男が妹を蘇らせるための儀式〔ライダーバトル〕で〔仮面ライダー〕として戦い死んでいった人たちの墓。
そして今日はそのバトルロイヤルに関する全てが終わった日だからだ
[ライダーバトル]―――13人の人間が主催者である"神崎士郎"という男から渡されたカードデッキを使い[ミラーワールド]*1という現実世界が反転したような世界に存在する[ミラーモンスター]*2と契約。
そして、仮面ライダーという戦士に変身し最後の一人になるまで殺し合い最後に残った一人のどんな望みでも叶えるという儀式めいたもの。
俺以外の12人のライダーはそれぞれ叶えるべき願いの為に参戦、俺は本来参戦するはずの人が参加する前にミラーモンスターに襲われて死亡。
その場に偶然言わせた俺が、本来の参加者が持っていたカードデッキを拾いミラーモンスターに襲われてながら、もう一体現れたミラーモンスターである"無双龍ドラグレッダー"と契約して仮面ライダー龍騎として参戦することになった。
最初は自分を守りつつ、ミラーモンスターに理不尽に襲われる一般人を守りたい意志で戦ってきた。
闘う過程でライダーバトル主催である神崎士郎の妹である神崎優衣さん。
俺よりも先に[仮面ライダーナイト]として参戦していた秋山蓮さんと出会った。
蓮さんとは、仮面ライダー同士潰し合う運命だと半ば敵対していた。
でも優衣さんの説得で一時的に停戦し一緒に戦う事になった。
そこから数多のミラーモンスターや俺や蓮さん以外の仮面ライダー達とライダーバトルを繰り広げていった。
俺は戦いを続けていくうちにこのバトルロイヤル自体を止めて、元凶である神崎士郎を止めたいという優衣さんの願いを叶えるために戦うと決めた。
一緒に戦ってくれた仮面ライダーや、最後まで敵として立ちはだかった仮面ライダー。
それぞれの願いの為に戦い続け次々と仮面ライダーたちの命が散っていった。
時には神崎士郎の手引きによって生まれた鏡の世界のもう一人の俺こと[仮面ライダーリュウガ]と戦った。
そいつは戦いの果てに生まれた俺の闇。
最初こそ俺はそいつを否定して戦ったが、それでは勝てなかった。
だからこそ、俺はそいつを―――自分の闇を受け入れて戦い勝利した。
ライダーバトルは終局を迎えて残ったライダーは俺と蓮さん、そして神崎士郎が変身する[仮面ライダーオーディン]。
蓮さんは自分の願い―――生死の境を彷徨う恋人を助ける為に俺に戦いを挑んできた。
最初に戦った時は俺は勝てなかったけど、俺との闘いを通じて蓮さんは自分の願いに迷いが―――「こんなことをして恋人が助かっても心から喜べない」。
そんな迷いが生じて全力が出せず俺が圧倒した。
俺は蓮さんを説得し自分の願いをライダーバトルではなく自分で叶えることを決意。
そして、人の願いを利用する神崎士郎を止める為に俺と蓮さんは共に仮面ライダーオーディンに挑んだ。
ライダーバトルで散っていった仮面ライダー達の命と神崎士郎の妹である優衣さんの兄を止めて欲しいという願いを背負って。
今まで戦ってきたどの仮面ライダーよりも超越したっ強さで俺と蓮さんは死を感じるほど苦戦した。
だけど、自分の信念を糧に必死に抗って仮面ライダーオーディンを倒し、神崎士郎を説得しバトルロイヤルとミラーワールドを消滅させることに成功した。
だが、ミラーワールドを消滅させる過程でその世界に存在していたミラーモンスターが現実世界へと逃げようとしていた。
それを許せば現実世界の生きとし生けるもの達が危ない。
俺と蓮さんは、それを阻止するために数多のミラーモンスターと戦い続けた。
その戦い途中で蓮さんは俺をかばって死んだ。
―――「イッセー…。お前は生きろ…ッ! 誰の為でもない…他人の為に…優しくなれるお前が…ライダーとして……悲劇から人々を守る…仮面ライダー龍騎として…ッ!」
そう俺に言い遺した。
俺は蓮さんの命を背負い、数多のミラーモンスターと崩壊が進んでいくミラーワールドで5年間、飲まず食わず休まず、ずっと戦い続けた。
そして、自分が契約しているミラーモンスターであるドラグレッダー以外の全てのミラーモンスターを倒した。
そして、消滅する寸前のミラーワールドと共に消えゆく神崎士郎に最期にこう託された。
―――「世界の脅威はミラーワールドやミラーモンスターだけではない。兵藤一誠、お前はそれらの脅威と戦う運命にある。せめてもの私ができるお前への罪滅ぼしだ」
そう言われ、俺は仮面ライダー龍騎としての力と他のライダーが使っていた[アドベントカード]。
ミラーモンスターであるドラグレッダーを現実の存在として顕現させてもらった。
◇
俺は最後に蓮さんとその隣にある神崎士郎と優衣さんの墓に花束を添えてお参りを終えた。
原因はわからないけど、ライダーバトルで死んでいった仮面ライダー達は現実世界では忘れ去られていた。
だからこそ、自分の願いの為に命を懸けて戦ってきた人たちを忘れない為に……現実にいた事を証明する為に俺が墓を建てた。
お金に関しては神崎士郎の最期の手引きか、アイツが現実世界において様々な特許で稼いだ莫大な金額が俺に引き継がれていたものを使った。
ちなみに、ミラーワールドで五年間戦い続けたから、現実世界で行方不明になっているはずなんだけど現実世界では五時間しか経過してなかった。
神崎士郎みたいに頭がよくないから原因はわからないけど、一つの世界の消滅という大きな減少に時空がゆがんだ影響ってやつなのかもしれない。
とはいえ、肉体年齢は五年経過したから中学生活最後は20歳で過ごす羽目になった。
両親や親友には凄く驚かれたけど、急な成長期として誤魔化したけど心配する両親が病院の検査を受けさせた時はひやひやしたな。
まあ、正常だったから問題ないけど。
「よし、帰るか」
俺は近くに止めていたバイク*3に乗って墓を後にした。
◇
墓参りを終えた翌日。
俺が住んでいる田舎と都会の狭間にあるような街―――駒王町。
そのはずれにある森林に居た。
なんで、そんな場所に今年から高校生である俺が来ているのかというと―――
「おやおや…罠をしかけたら早速、人間が連れたぞぉ」
俺の前に現れた化け物。
上半身は人みたいだが腕が四本になって居たり、下半身に至っては蜘蛛の見たいな昆虫の体になっている。
俺がバトルロイヤル関連を片付けてからというものの、こんな感じの化け物や悪魔と契約したからとか意味不明な動悸で殺すみたいな変な奴らが一般人を襲っている。
正確には町に入ってきたら、ミラーモンスターが現れる前兆*4みたいに感じ取れるようになっていた。
「釣れたんじゃなくて来てやったんだよ。お前を倒す為にな」
「ほう…たかが人間ごときが上級悪魔を殺したこのデモニ様を倒すと? 滑稽な話だな」
「その上級悪魔とかよくわからないけど、お前は一般人を食うバケモンなのは間違いないだろ?」
「所詮人間は我が食糧にすぎぬ。ほら、人間の常識には食物連鎖という言葉があるのだろう? 我にとっては人間は生産者で我は消費者というわけだ」
そう言う割にはコイツから醜悪な感情が感じ取れる。
恐らく人の悲鳴を楽しむ口だな。
「そうかよ。でもな、消費者だって生産者に食われ殺されることだってあるんだぜ?」
俺はポケットから龍をイメージいた金の紋章が施された[龍騎のカードデッキ]を左手で取り出す。
「それが武器か? そのような小さきもので我を殺せるとは笑えるな」
「言ってろ」
俺は取り出したカードデッキを前方に掲げる。
すると、虚空から銀色の機械式のベルト―――[Vバックル]が出現、不思議な効果音と共に俺の腰に装着される。
左手に持ったカードデッキを腰に、右手を左斜め上に付きだすようなポーズを取り口上を言い放つ。
「―――変身!」
カードデッキをそのままVバックル正面のカードデッキ装填口に装填。
すると、俺の周りに灰色の龍をイメージした仮面の戦士の虚像が出現、不思議な音と共に俺に向って回転するように収束。
そして、俺の姿が赤いアンダースーツに黒と銀色の鎧、龍を模したバイザーの下に赤い複眼を光らせる戦士―――[仮面ライダー龍騎]に変わった。
「なんだ…その姿は…?」
『お前を倒す者の姿―――仮面ライダー龍騎だ。冥途の土産に覚えていきやがれ!』
「姿が変わったくらいで生意気な!」
目の前の化け物―――デモニが遅いかかって来た。
俺はそいつの攻撃を片手で軽く受け止める。
「なっ!?」
『そんなもんか? 言ってることに対して大したことないな』
「ヌカセ!」
今度は下半身から口の様な器官を生やして変な液体を出してきた。
念のため最小限の動きですべて回避。
外れた液体は木々や地面を怪しげな煙を出しながら溶かしていった。
龍騎に変身した今じゃ、あの程度は効かないけど生理的に受けたくないな…。
『これならどうだ!!』
今度は手元にゲームに出てくるような魔法陣?みたいなものを出現させてエネルギー弾を撃った来た。
それらは全て両手で弾き全て霧散させる。
「なぜだ…なぜ私の攻撃が効かぬ!? 上級クラスすら大ダメージ鳴る攻撃だぞ」
『さてな?上級クラスとかよくわからないけど、普通のミラーモンスターよりも弱いってことは確かだぜ?』
「訳の分からぬことを…ッ」
俺だって悪魔とか上級クラスとか、わからないことを言われているんですけど……。
これ以上戦いを続けていると周囲にも被害が出そうだし終わりにしようか。
俺は右手でVバックルに装填されたカードデッキにある取り出しようの隙間から仮面ライダー専用カードである[アドベントカード]を一枚ドローする。
ドローしたカードの表紙には赤い龍の頭部を模した手甲が描かれている。
俺は左手に装着されているアドベントカード召喚機[ドラグバイザー]を前方にスライド。
そして、ドラグバイザー後部に現れたカードスロットに先ほどドローしたアドベントカードを挿入。
スライドした部分を戻してアドベントカードを読み込ませる。
≪STRIKE VENT≫
男の機械音声と共に上空から赤い龍の頭部を模した手甲―――[ドラグクロー]が召喚され、俺の右手に装着。
それと同時に俺が契約しているミラーモンスター……今は現実のモンスターだから召喚獣?である"無双龍ドラグレッダー"が現れた。
『よう、イッセー。今回の相手はあの化け物か?』
『ああ』
女の声で男らしい口調で話しかけるドラグレッダー。
俺はそのまま左手を突き出しドラグクローを後方に構え、それと同時にドラグレッダーが後方で構えて口に強力な火炎エネルギーを溜める。
「あれは…ヤバイ!!??」
デモニには逃げようとするが、時すでに遅い!
『ドラグクローファイヤーッ!!』
俺は技名を言い放つと同時にドラグクローを前方に突き出し、ドラグレッダーから強大な火炎が放たれ逃げるデモニに直撃。
「ギャァァァァァァァッ!!!!!」
―――バァァァンッ!!!
デモニの体は爆散し、その場所から奴が持っていたエネルギーの塊が出現。
『んじゃ、頂くぜ』
ドラグレッダーはそう言いながら、出現したエネルギーの塊を食らった。
『これで一件落着だな』
俺はVバックルからカードデッキを外す。
龍騎の姿がガラスが砕ける様に消えて元の人の姿に戻った。
ドラグレッダーもその姿を光らせると、グラビアモデル顔も家のスタイル抜群な赤髪のぼさっとしたロングヘア―の美少女の姿へと変わった。*5
「うーん。コイツのエネルギーはあまり美味しくなかったな…。やっぱりイッセーの親が作る飯が一番うまいぜ」
そう、俺の契約ミラーモンスターである無双龍ドラグレッダーこと"レダ"は、バトルロイヤルのすべてが終息し現実世界の存在へと顕現した後、なぜか俺と意思疎通を始めて俺好みの美少女姿へと擬人化できるようになっていた。
しかも、父さんと母さんの目の前に堂々と「俺はイッセーの契約龍で番だ」とか爆弾発言しやがった!
まあ、番ってのは…ぶっちゃけ合ってるようで……どっちかって言うとレッダが人間の体の生殖機能を試してみたいとかで押し倒されたんですけどね!
中学三年で童貞卒業は複雑だけど、美女に抱かれるのは最高でした!
「それはよかったよ。んじゃ帰るぞ、レダ」
「おう、帰りに牛丼特盛食わせろよな」
「わかったよ」
まあ、最近じゃエネルギーの塊よりも人間の食事にハマった腹ペコワル風美少女ていうキャラになっているんですけどね!
「おっと、もう夜の11時じゃん!」
ともかく明日は高校の入学式。
早くレダに牛丼奢って帰ろう。
俺はレダを連れてその場を後にした。