ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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Life7:魔王達との邂逅

【リアスSIDE】

 

 

 

 

 

《ライザー・フェニックス陣営の[王]再起不能(リタイア)。よって今回のレーティングゲームは、リアス・グレモリー陣営の勝利です》

 

グレイフィアのアナウンスが聞こえ、私達の勝利が決まった。

 

これでライザーとの婚約を気にする事は無くなった。

 

でも、私はその考えよりも先に兵藤君がライザーを倒す瞬間を見ていた。

 

ライザー自身も決して弱くはない。

 

レーティングゲーム公式戦は10勝2敗。

しかも、その二敗は懇意にしている家への配慮による親善試合だったから、実質無敗。

 

既にレーティングゲームのランキングに入り込めるほどと言われている逸材で、上級悪魔でも上位に入る強さよ。

 

でも、彼がライザーと戦ってから一方的な戦いだった。

 

私達であれば防ぐので精一杯のライザーの攻撃を軽々と消し去り、目に見えない速さと機動力でライザーを無力化。

 

そして、とどめの一撃で放った兵藤君の相棒であるレダさんの火炎を纏った蹴り。

 

ライザーをリタイアさせるどころか正門付近のエリアを消し飛ばすかのように破壊、ゲームフィールドを大きく破壊した。

 

今までのゲームでフィールドを破壊した例はない。

 

そして、兵藤君が放った攻撃は紛れもない魔王クラス級。

 

下手すればお兄様やグレイフィア、レーティングゲーム上位ランカーすら倒せる。

 

兵藤君を味方につけて居なければ、私達は大敗を喫していた。

 

兵藤君を頼らないといったけど、ライザーを任せている時点で彼任せのゲームなのは覆せなかった。

朱乃が落とされたのが良い証拠ね。

 

恐らく今回のゲームで「グレモリー家次期当主は龍騎士を使って無理やり婚約を解消した」と言われるのは確かね。

 

今回のゲームを振り返っていると祐斗と小猫がこちらに来ていた。

 

2人とも全身にやけどを負っている、レイヴェルもただ守られている存在じゃないって事ね。

 

「リアス部長。兵藤君はどうやってあそこまで強くなったんでしょうか?」

 

「…規格外通り越して異常な強さです」

 

アーシアに治療されながら二人は、兵藤君の戦う姿を見てそう感想を漏らした。

 

「わからないわ。一つだけ言えることは私たちは「井の中の蛙大海を知らず」って事かしらね。彼は人でありながら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()紛れもない世界の強者ね」

 

「そうですね…。僕たちは兵藤君の修行で以前よりも強くなりました。でも、彼を見ているとまだまだ強くならないといけないと感じました」

 

「…私も、もっと強くなって部長や皆さんを守れる強さを手に入れたいです」

 

「私もです」

 

祐斗、小猫、アーシアがそれぞれの心境を抱きながら語った。

朱乃もゲーム専用の治療室で同じことを思っているはずよ

 

アーシアはともかく三人は色々とあるものね。

 

私も強くならないといけない。

自分の将来の為にも、そして―――彼の横に並んで愛する為にも。

 

 

 

 

【リアスSIDE OUT】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【イッセーSIDE】

 

 

 

 

 

『これ…どうしよう…』

 

『派手にやったな』

 

俺のドラゴンライダーキックで吹き飛ばした正門を中心とした場所が、丸ごと消えて次元の狭間が見えていた。

 

このゲームフィールドが会場だから全力を出したんだけど、ここまでになるなんてなぁ。

 

まあ、これくらいの威力があれば観戦者やこれからリアス部長を邪魔しようとする奴等や俺の家族に手を出そうと画策する奴らは少なくなるな。

 

それに奥の手は魔法で一つ、龍騎で二つあるしな。

 

すると、俺が居る近くの場所からグレイフィアさんが転移してきた。

 

「この度のゲームお疲れさまでした。個人的な言葉になりますが、リアスお嬢様(義妹)の将来を守っていただき有難うございます」

 

『あ、どうも』

 

なんか、リアス部長の名前を呼ぶときに含みがあったけど、もしかしたらグレイフィアさんとリアス部長には従者と次期当主以外に別の繋がりがあるかもしれないのかな?

 

「それで、申し訳ないのですが少しばかり時間を貰っても大丈夫でしょうか?」

 

『まあ、要件次第ですが…』

 

「はい。実はこのゲームを観戦している魔王サーゼクス・ルシファー様、魔王アジュカ・ベルゼブブ様。そしてグレモリー家とフェニックス家の両当主が貴方と話したいと伝言を預かっています」

 

魔王2人に今回のゲームが起こった原因の両家当主が会いたがってる?

 

まあ、俺が異形世界で有名な龍騎士だってことが判明したからなんだろうけど唐突だな。

しかも、断っても大丈夫な感じがするから妙だし。

 

まあ―――

 

『自分は良いですけど、リアス部長達に遅れるって言っておいてくれれば良いですよ』

 

「そこはしっかりと伝言を伝えますのでご安心を」

 

『ありがとうございます。それじゃあ招待に応じます』

 

「ありがとうございます、兵藤一誠様。今は龍騎士様と呼ぶべきでしょうか?」

 

『本名呼びは別に良いですけど、この姿は〔龍騎士〕じゃなくて[仮面ライダー龍騎]なのでそこだけ訂正した貰えば助かります。あ、龍騎でもいいです』

 

「わかりました。龍騎様」

 

俺はゲームフィールドからグレイフィアさんの案内で、魔王2人とグレモリー家当主、フェニックス家当主が居る場所へと転移していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

グレイフィアさんの転移で着いた先は豪華な廊下。

 

恐らく名家にある魔王やVIP専用の施設なのだろう。

 

「ついてきてください」

 

俺は龍騎の姿のまま、グレイフィアさんに着いていくと大きな扉の前に着いた。

 

「皆様方、龍騎士殿を連れてきました」

 

「―――ああ、入ってきてくれ」

 

扉の奥から男の声が聞こえると同時に扉が開く。

 

「この部屋に貴方とお会いしたい方々が控えています。どうぞ」

 

『わかりました』

 

俺はグレイフィアさんに促されるまま部屋に入ると、そこには十数人の悪魔が居て俺に視線を向けていた。

 

「あの姿…」

 

「確かに噂通りの…」

 

「纏う雰囲気も最上級クラスを超えておる…」

 

ひそひそと俺を見ながら話す悪魔達。

大半はグレモリー家やフェニックス家の関係者だろう。

 

部屋の奥にいるライザーやレイヴェルさんに似た悪魔がフェニックス家当主、リアス部長と似た雰囲気を持つダンディな赤髪の悪魔がリアス部長のお父さんで当主だろう。

 

そして、この部屋にいるどの悪魔よりも強く勢力長クラス以上の実力を感じる二人の悪魔。

 

一人はグレモリー家当主を少し若くした風貌の美青年と、もう一人は少し暗めの緑色の髪と紫色の瞳が特徴の妖艶な雰囲気を出している美青年。

 

この二人が今回のゲームを観戦していた現魔王だろう。

 

「龍騎士殿、こちらに来てくれるかな」

 

魔王であろう赤髪の美青年の人に呼ばれ、俺はその人達の近くまで来た。

 

「我々の要請で来てくれて感謝する。私は四大魔王の一角を拝命させてもらっているサーゼクス・ルシファーだ。そしてリアスの実兄でもある」

 

『どうも。リアスさんの仮眷属させてもらっている兵藤一誠こと仮面ライダー龍騎です』

 

「おや、その姿には正式名称があったのか。申し訳ない、こちらも君の事は姿や実力が魔王クラスという噂でしか把握できていないのでね」

 

『いえいえ。自分も今日まで正体を隠していたので。それで隣の方が―――』

 

俺が妖艶な雰囲気を出している美青年を見ると、一歩前に出て自己紹介を始めた。

 

「サーゼクスと同じく私は四大魔王の一角を拝命させてもらっているアジュカ・ベルゼブブだ。悪魔の駒の開発者でありレーティングゲームの運営をやっている。そして、君が試験的に受けているシステムもね」

 

『どうも。それで、自分に話とは?』

 

俺が本題を切り出すと、アジュカ・ベルゼブブさんが話し始めた。

 

「まずは私から話そう。この度はリアス嬢に委任していた悪魔の駒・仮眷属制度(イーヴィルピース・アリアスシステム)のテスターとして受けてくれたことを此処に感謝する」

 

『まあ、リアスぶちょ…リアスさんには色々と良くしてもらっているので』

 

「そう言ってくれると、サーゼクスやジオティクス殿も喜ぶだろう」

 

「ああ。私の自慢の妹だからな!」

 

「その通りだな、サーゼクス」

 

サーゼクスさんとリアス部長の父親らしき人がまんざらでもない笑みを浮かべる。

もしかして、この人達リアス部長を溺愛しているな?

 

「それでだ、この場を借りて君を仮眷属にした事で変化した悪魔の駒だったものをこちらで預かっても良いだろうか? 今後のシステム改良の参考にしたい」

 

『ええ。良いですよ』

 

俺はカードデッキから悪魔の駒が変化したアドベントカードを四枚ドローしアジュカさんに差し出した。

 

「なるほど…対象に合わせて変化する様にしていたが、ゲームの時と同じカードに変化するとはね。絵柄は…チェスの駒の騎士、僧侶、戦車、女王がそれぞれ描かれている……ふむ。ありがとう、しばらくこちらで預からせてもらう」

 

『わかりました』

 

「さて、私の用事は終わった。サーゼクス、良いぞ」

 

「手短に済ませてくれてありがとう、アジュカ。さて、私の用事だが―――まずは妹の為に堕天使の一件や今回のゲームで正体を晒し尽力してくれてありがとう」

 

サーゼクスさんは軽くお辞儀をしながら言った。

 

『いえいえ、アジュカさんの時に言いましたがリアスさんにはお世話になっているのでその恩を返しただけですよ』

 

「君は随分と謙虚のようだね。ならこれ以上の礼を言うのは失礼だろう―――ホントは君の望みを出来る限り一つだけ叶えるつもりだったのだがね」

 

『流石に恐れ多いですよ…』

 

まあ、言いたい望みはあるけど内容が内容だし言いにくいんだよな。

流石に悪魔が持っている神器研究や魂に関する全ての研究資料を見せて欲しいだなんて。

 

「リアスは良い縁を持ったようだ。さて、もう一つ聞きたいことがあるんだが良いかな?」

 

『答えられる範囲であれば』

 

「ああ。なんで君はこのタイミングで自分が龍騎士―――君が言うには仮面ライダー龍騎だと正体を明かしたのかな?」

 

ああー、やっぱりその辺の質問は飛んでくるよな。

他の悪魔の人達も、めっちゃ聞き耳立てているし。

 

まあ、答えるけどね。

 

『そうですね。一つは事故とはいえリアスさんと関わってしまったので正体を隠し続けるには限界が来たと判断したからですね』

 

めっちゃアホな理由で正体ばれしたことは内緒にしておこう。

多分バレるけどね!

 

『それで二つは、リアスさんの将来とリアスさん自身に、今後行うレーティングゲームに俺を使いにくくするというよりかは、俺無しで将来参加するであろうレーティングゲームをやって欲しいからです』

 

「リアスの将来と君自身を使わせないために?」

 

『ええ。将来に関しては、リアスさんは貴方―――魔王の妹である事で貴方に不満を持つ存在がリアスさんを狙う可能性がありますし。その為の護衛と牽制です。魔王クラスが守っているような状態であれば手を出す奴らは減るはずです』

 

他にも、リアス部長という悪魔が俺という魔王クラスの存在と強い協力関係があることで、あわよくば魔王さん達に両親を守ってもらおうってのもあったけどね。

 

まあ、その件はレーティングゲーム開始前の伝言を聞いて叶っちゃったけど。

 

「なるほど…。それでレーティングゲームの件は?」

 

『恐らくですが、今回のゲームの結果でこう悪魔社会で言われるでしょう「リアス・グレモリーは魔王クラスの龍騎士を使って無理矢理、婚約を解消した」と』

 

「そうだね。実際その手の会話がこの部屋にも聞こえたよ」

 

サーゼクスさんの言葉に、その事を言っていたであろう数名の悪魔がビクッと反応した。

 

正直な所、貴族社会じゃ言われても仕方のない事だけどレーティングゲーム未経験者にレーティングゲーム経験者であり実質敗北ゼロの相手をぶつける方がみっともない。

 

おっと…話がずれたな。

 

『こう言われるからこそ、リアスさんは今後参加するレーティングゲームで俺を無暗に使えば自分の評価が下がる事を知り「どうせ彼がいるから問題ないでしょう」という事にはならず自分でちゃんと成長していく起爆剤になる。そう言った感じですね』

 

俺の発言にこの場の悪魔全員が驚いた様子を見せた。

 

まあ、リアス部長は努力家な所が強いから大丈夫だけれど、俺という強者が傍にいる事でそれが変わって俺ばかりを頼るダメな方向に行かないとも限らないからな。

 

下手な成功体験は成長を妨げ、堕落させるって言うし。

 

リアス部長には申し訳ないけど、こうして多少の挫折は経験しておいてほしい。

 

俺も絶望したり挫折して、多少なり成長できたしな。

 

「そこまで深く考えていたとは…。君が本当に学生なのか疑わしくなるよ」

 

『アハハ…』

 

まあ、肉体年齢はとうに20超えていますし、ライダーバトルとか異形世界における闇とかを散々見てきましたからね。

 

「本当にリアスは良い縁に恵まれた様だ。私から言うのも家族びいきに聞こえるかもしれないが、今後もリアスや眷属達を頼むよ」

 

『ええ。仮面ライダー龍騎の名に賭けて守れるものは全部守っていく所存です!』

 

「よろしく頼む。これで私の用事は終わりだ。後はグレモリー卿とフェニックス卿の用事だけだ」

 

サーゼクスさんがそう言うと、その二人が俺の方に来た。

 

「初めまして、龍騎士―――いや仮面ライダー龍騎殿。私はジオティクス・グレモリー。グレモリー家当主でリアスの父だ」

 

「同じく初めまして、仮面ライダー龍騎殿。フェニックス家当主でライザーとレイヴェルの父であるウィンフレア・フェニックス*1だ」

 

『どうも。リアスさんの仮眷属させてもらっている兵藤一誠こと仮面ライダー龍騎です』

 

リアス部長の父親―――ジオティクスさんはともかくとして、ライザーの父親であるウィンフレアさんの対応がちょっと想定外だったな。

 

婚約の縁談を破談にして、ライザーを思いっきりぶっ飛ばしたから恨み言の一つや二つを覚悟していたけどなんかそんな雰囲気じゃないよな。

 

すると、ウィンフレアさんが俺をまっすぐ見て話を始めた。

 

「私は君に感謝しないといけない」

 

『感謝…ですか?』

 

「ああ。息子―――ライザーは勝ち続け敗北を知らずに才能を過信し、傲慢になりすぎていた。縁談の件は残念……いや、リアス嬢の気持ちや妥協案を無下にした我々はむしろ反省すべき事だ。そして、息子も今回のゲームで悪魔以外にもフェニックスを倒す存在がいる事、フェニックスも絶対ではない事を学ぶことが出来た。だからありがとう」

 

『アハハ…』

 

まあ、滅茶苦茶調子に乗っていたのは同感だな。

しかも、婚約者が大切にしている仲間を焼き殺すとか言っていたし、他人の気持ちを察することも大きくなったプライドが邪魔して出来てなかった。

 

そう言った意味で、ウィンフレアさんにとってライザーの敗北もとい挫折でもっと成長して欲しいという事かな?

 

まあ、あれだけ異性に好かれているなら元は良い奴なのは判るけどね。

 

するとジオティクスさんが話しかけてきた。

 

「私も礼を言わねばならない。娘の為を思ってライザーとの婚約をウィンフレア殿と決めたのだが、心のどこかで貴族や家の事を優先し家族である娘の気持ちを蔑ろに―――いや、悪魔社会を存続させる道具扱いを無意識にしていた。だが、君がゲームでライザーに言った事や娘に言った事で目が覚めたよ。私がやるべきは娘の気持ちを汲み、そして成長を見守る事だと」

 

リアス部長もジオティクスさんとウィンフレアさんが決めた婚約は、自分の将来を思っての事なのは知っている。

ていうか、修行の時に聞いたしな。

 

でも、無意識にそれが娘の為でなく悪魔全体や自分の欲に変わっていた。

 

俺としては何もいう事は無いけど、リアス部長には自分の意志を反映させて将来を苦労させちゃったから俺が代わりに、ちょっとした仕返しをしておこう。

 

『そうですね。少なくとも今回の一件でリアスさんからジオティクスさんへの印象は大きく下がったのは間違いないですね。下手すれば「()()()()()()()()()()()」って当分口をきいてもらえないかもしれませんよ?』

 

俺は冗談交じりにそう言うと、ジオティクスさんは―――

 

え……リアスが…私を大っ嫌い……口を……きいて…もらえない……う、嘘……いや…今回の件で……あり得る……うぅ…

 

そう言いながら近くの椅子に力が抜けるような感じで座り、項垂れながら真っ白になった。

 

『え…』

 

ちょっとまって、そこまでへこむか!?

 

リアス部長だって思春期だしそう言った事をよく言う時期だぞ!?

 

俺だって中学一年の時とか滅茶苦茶反抗期で「うるせークソババァ!!」とか「加齢臭がきついんだよ、クソオヤジ!」とか言っていたぞ!?

 

すると、後ろからサーゼクスさんが話しかけてきた。

 

「すまないね、仮面ライダー龍騎…省略して龍騎殿で良いかな?」

 

『え、えぇ…』

 

「グレモリー卿…私の父は大の娘バカで溺愛していてね。リアスが反抗期の時もああやって意気消沈してしまうんだよ」

 

マジかよ…あそこまでなるって重傷を超えている…。

 

「サーゼクス、お前もリアス嬢が反抗期の時に「ベタベタしてくるお兄様なんて嫌い!」って言われて公務に支障が出るほどああなっていたからな?」

 

うっ…アジュカ…その話はよしてくれ…思い出すだけで…私も父上と同じになりそうだ……

 

ジオティクスさんレベルの致命傷じゃないか!

 

それに、御二人さん吐血しているし!?

そこまでダメージが入るなんて、悪魔の未来やグレモリー家の未来が心配になって来たぞ!?

 

ウィンフレアさんや他の悪魔の人達も頭を抱えている。

 

グレイフィアさんなんて「またか…」みたいに盛大にため息をついているし!

 

なんか…俺が今まで感じていた威厳ある魔王から、やたら強い残念シスコン魔王のイメージが付いちゃったよ!

 

「すまないな龍騎殿、魔王のイメージを崩してしまって」

 

『いえ…大体この世界で強い人は変人が多いですし。アジュカさんみたいにしっかりした人の方が稀ですよ』

 

「良く知っているね。ともかくこれで我々の用事は済んだ。この後は私が駒王学園まで転移で送ろう」

 

『ありがとうございます』

 

 

 

 

 

 

 

魔王2人とグレモリー家及びフェニックス家の当主との、色々と衝撃的な初対面を終えて、アジュカさんに部室まで転移で送ってもらった。

 

既に部室は静まり返っており、一人を除いてみんな帰っているようだ。

 

「すぅ……うぅん……あれ、兵藤君? 帰ってきていたのね」

 

『ええ』

 

俺はVバックルからカードデッキを取りだし変身を解除した。

 

「待たせちゃいました?」

 

「いいえ。私が貴方が来るまで待っていただけだから気にしなくて良いわ」

 

「なら良かったです。それで、なにかありますか?」

 

「そうだったわ。そこに座ってくれるかしら?」

 

俺はリアス部長に言われるがまま近くのソファーに座り、リアス部長も俺の隣に座って来た。

 

そして話を始めてきた。

 

「助けを求めたのは私だけれど、悪魔の政治に巻き込んでごめんなさい…」

 

「大丈夫ですよ。もとから仮眷属になる以上そう言った事に巻き込まれるのは承知しているので」

 

「そう言ってくれると助かるわ。でも、また次の縁談が来たら―――」

 

「そこは大丈夫だと思いますよ? リアス部長のお父さんは今回の件で相当応えたみたいですし」

 

「そうえいば、魔王様二人とお父様、フェニックス卿と会って来たみたいね。でも、応えたって言うのは?」

 

「リアス部長の反抗期を想起させた感じですかね?」

 

「? よくわからないけれどそこまでしてくれたのね。ありがとう」

 

「いえいえ。リアス部長の願いを守るって約束を果たしたまでです」

 

「…ッ!? そ、そう…なのね」

 

リアス部長が顔を赤くして下を向いた。

 

うわ、照れたリアス部長可愛いな!

なんかサーゼクスさんとジオティクスさんがああなるまで可愛がる気持ちがわかった気がする。

 

まあ、あそこまでじゃないけど。

 

というか、リアス部長俺に惚れてね?

 

あれ、この後のパターンは……

 

「兵藤君…いえ、イッセーと呼んでも良いかしら?」

 

「あ、はい!」

 

「ありがとう。それでねイッセー。私からプレゼントがあるから私の方を向いて欲しいの」

 

もじもじしながら恥ずかしそうにするリアス部長は、目をつむりながら俺の肩に両手をおいて唇を俺の唇に近付ける。

 

あ、これあのパターンだ。

 

でも……

 

「あれ、なんか冷たいような……」

 

リアス部長のキスは俺に届かず、レダがモンスター姿になって尻尾でふさいでいた。

 

『オレの番にキスとはいただけねぇな』

 

「その声は、イッセーのドラゴンさん…って!?」

 

リアス部長は眼を開いて驚いていた。

 

『よぉ。良い雰囲気のところ悪いがここから先は、お前がもっと強くなってオレやイッセーと並んで戦えるまでお預けだ』

 

「なんでそうなるのよ! キスくら良いじゃない!」

 

リアス部長が頬を膨らませながらレダに抗議する。

 

『キスもダメだ。お前等の唇同士のキスは番として付きうあってことだろ? だったらイッセーの正妻であるオレが許すわけねぇだろ』

 

「レダさんのケチ!」

 

『ダメって言ったらダメだ―――はむっ』

 

唐突にレダに体を甘噛みされ持ち上げられた!?

 

「ちょッっとレダ!? いきなり何を!」

 

『そんじゃ、イッセーはオレが連れて行くぜ~』

 

レダはリアス部長を煽る様に言い放ち、そのまま開いていた部室の窓から俺を咥えたまま飛び去った!

 

「ちょっと! レダ!? この状態で飛ぶんじゃ……ぎゃぁぁぁぁ!!」

 

「今日くらい、イッセーを貸してくれても良いじゃ―――いえ、こうなったら貴方からイッセーを奪って見せるわ!」

 

リアス部長も悪魔の翼を広げながら追って来た!?

 

『ハンッ! やれるものならやってみな!』

 

「ええ、覚悟しなさい! ドラグレッダーさん!」

 

そして真夜中の空、俺をめぐるレダとリアス部長の空中戦が繰り広げられた。

 

ていうか―――

 

「下しやがれぇぇぇぇぇ!!!」

 

俺は2人の空中戦に巻き込まて、世界中の絶叫マシーンもびっくりな空中アトラクションを経験した。

 

*1
原作にフェニックス家当主の名前がなかったので独自設定として付けました




さて、フェニックス編終了です。

ディアボロス編よりも結構短いですが、説明がないのとお試しで一話の文字数を増やした影響ですかね。

さて次回は番外編で生徒会メンバーとの邂逅とイッセーが扱う魔法の解説を予定しています。

それでは、また!
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