ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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エクスカリバー編スタートです!


第3章:月光校庭のエクスカリバー
Life1:現れた聖剣


【イッセーSIDE】

 

 

 

 

生徒会との顔合せから数日後の放課後。

 

リアス部長からとあるお願いをされていた。

 

「え? 部活を俺の家で?」

 

「えぇ。明日は年一回の旧校舎の大規模クリーニングで定例会議が出来ないのよ。私の部屋は…個人的な事情で無理だからイッセーの家で良いかしら?」

 

なんか、リアス部長の個人的な事情が気になるけど詮索はしないでおこう。

 

「自分は良いですけど、家主である父さんと母さんに聞かないといけないのでちょっと待っててくださいね」

 

俺は最近ガラケーから乗り換えたスマホを取り出し、ショートメールで母さんにリアス部長に聞かれたことを送った。

 

すぐに返信が帰ってきて返事はOK。

 

そんなこんなで、翌日の放課後。

 

家のリビングにオカ研メンバーが集まり、早速部活の報告会と会議が始まっていた。

 

「さて、表の活動方針なのだけれど、悪魔としての活動も兼ねてとある無人島で行方が分からなかった[ウェパル家]の末裔さんの保護と取材をするわ」

 

「ウェパル家といえば人魚伝説の元になった悪魔でしたね」

 

「美しい声でも有名ですね。もしかして大公の依頼ですか?」

 

「ええ。本当はすぐにでも行きたいのだけれど、ウェパル家の末裔さんから冥界に行くための挨拶周りや荷造り関係でそれなりの期間が欲しいと言われたの」

 

なんか、理由が現代人じみてる。

まあ、人間界に長く住めばそれなりの文化変化もあるのかもな。

 

それにしても人魚か……魔法使いの知人に見せてもらった本来の人魚を見た時はショックだったなぁ……。

 

だって、普通はさっき話してたウェパル家の姿である上半身人間の下半身魚ってなるはずなのに、本来の人魚は上半身魚の下半身人間ていう誰得なクリーチャーな姿なんだぜ!?

 

そしてその人魚は魔法使いの知人の使い魔である、変わった模様のシャチに美味しく頂かれたけどね。

 

「人魚伝説の元になった方、会ってみたいです!」

 

「ええ。ウェパル家の容姿は歴代容姿端麗と言われているわ。写真もお願いしてみましょう」

 

俺も会ってみたいな。

そして、人魚=クリーチャーという記憶を上書きしたいぜ!

 

それから詳しい活動方針の話し合いが終わり、今月の悪魔家業の契約者数の発表が始まった。

 

「さて、契約者数の発表をするわ。私は大公案件だけだから除外するわね―――まず朱乃15件、祐斗10件、小猫10件、そしてアーシアが5件よ」

 

「私は先月から数字をキープですわね」

 

「僕は一件少なかったかな」

 

「…私は二件上がりました」

 

姫島先輩、木場、塔城ちゃんはそれぞれの結果に対して感想を言う。

 

アーシアはというと―――

 

「5件…これはどうなのでしょうか?」

 

「いや、俺に聞かれても……」

 

俺はリアス部長に視線を送り、その意図を組んだのかアーシアに話かけた。

 

「アーシア。新人悪魔が契約が取れないことはよくある事。そんな中、5件も契約を取れたのは凄い事よ」

 

「ええ。私が新人の頃は2件がやっとでしたので凄いですわ」

 

「僕は1件だから、アーシアさんは凄いよ」

 

「…私は0件だったので、凄い成績です」

 

三人がアーシアの活躍ぶりを褒め、それを受けたアーシアは嬉しそうにしていた。

 

そういえば、アーシアの契約者の大半は現代に疲れた社会人などの相談などが中心らしい。

中には社畜から脱却して成功した人も居るとか。

 

そうなると、契約者数も妥当って感じだな。

 

俺の初の契約はフリードの惨殺現場だったからなぁ…。

しかも、それ以降は悪魔家業の手伝いは中止で、最近ははぐれ悪魔の討伐ばかりだ。

 

最近じゃA級*1はぐれ悪魔を四体同時に討伐した位だな。

 

「あら、皆さん頑張っているわね~。よければお茶とお菓子はいかがですか?」

 

丁度、悪魔家業関係の話が終わったタイミングで母さんが、トレーでお茶とお菓子を人数分持ってきてくれた。

 

「ありがとうございます。兵藤さん」

 

「お礼なんていいのよ、リアスさん。いつもバカ息子が学園生活にしろ異形の世界にしろお世話になっていますから」

 

「いえいえ、むしろ私や眷属の皆がイッセーに沢山助けられています」

 

「あら~そう言ってくれると母親冥利に尽きますわ。イッセー本当に成長して、母さん嬉しいわ」

 

「さいですか…」

 

まあ、昔は犯罪スレスレというか犯罪行為していたし何も言えないんだよな。

それが許されたのも、バカやった事への報復が過剰だったのもあるし。

 

「そうそう、良いものを持ってきたのよ」

 

そう考えていると、母さんがトレーの下に持っていた本……いや、あれはアルバムだな。

 

タイトルは〔イッセー成長記〕って書いてある。

 

多分俺の幼少期の写真がある奴だな。

 

「兵藤さん…まさか…!?」

 

「ええ。これはイッセーが生まれてから今に至るまでの成長記録のアルバムよ!」

 

「「!?」」

 

母さんの言葉にリアス部長とアーシアが目の色を変えて反応した。

 

「イッセーさんのお母さん! 今すぐ見せてください!」

 

「私にも見せてください!」

 

「ええ、どうぞ」

 

そう言って、リアス部長とアーシアが俺の成長日記のアルバムを食いつくように見て、他の皆もついでと言わんばかりに見ていた。

 

ガキの頃の俺に皆は興味があったのか。

 

別に見られても良いけど。

 

「これは生まれたての時のイッセーよ」

 

「すやすやと寝ていますわね」

 

「健康児で産婦人科のお医者さんも元気な男野だとお墨付きをもらったのよ。それに母乳をよく飲んで、哺乳瓶でのミルクの方が少なかったわね」

 

「…おっぱい離れが遅かったんですね」

 

「うっせーよ、小猫ちゃん」

 

俺もその時の話を聞いたときはビックリだった。

ていうか、赤ちゃん用のミルクよりも母乳を飲みまくる赤ちゃんで、俺を担当した産婦人科の先生や看護師さんの間で未だに語り継がれているらしい。

 

「これが小学生の時のイッセーよ」

 

「あらあら…大きな魚を持ちあげていま……これって鮪ですわよね?」

 

「…鮪ですね」

 

「しかも、10㎏以上ある本鮪じゃない?」

 

リアス部長達が俺がデカイ本鮪を両手で掲げている写真を見て驚いていた。

 

ああー、懐かしいな。

 

「これはね。家族で二泊三日で旅行に行って海に行った時なのだけれど、イッセーが予想以上にはしゃいでね、普通に遊ばせていたらいつの間にかこの本鮪を素手で取って来たのよ」

 

「「「「「…」」」」」

 

母さんの説明に俺を見る皆。

 

小学校低学年の俺が遠くまで泳いで鮪を取ってくるなんて非常識だもんな。

 

実は、この写真の真実は遠くまで流された俺が何とか自力で泳いで帰ろうとしていた途中で、上半身裸の白い長髪と同じ色の長いひげが特徴のオッサンと出会って、その時にこの鮪を貰って近くの海まで送ってくれたんだよな。

 

名前を聞いてもおせっかいな神様とか言って去っていったから、いまだにわからないんだよな。

 

「…イッセー先輩は子供の時から規格外だったんですね」

 

「そうよね。じゃないとあんな出鱈目な強さを持てるはずないもの」

 

「イッセーさん凄いです!」

 

なんだろう、純粋に褒めてくれたのがアーシアだけでなんかショックだ。

 

それから、俺のガキの頃の写真お披露目大会が続いた。

 

途中でリアス部長とアーシアが―――

 

―――「小さいイッセー…!小さいイッセー…!小さいイッセー…!小さいイッセー…!」

 

―――「小さいイッセーさん…!小さいイッセーさん…!小さいイッセーさん…!小さいイッセーさん…!」

 

っと興奮しながら変態なハイライトをしながら見ていた。

 

なんか怖かったな。

頼むから、俺に一時的に幼少期に戻らせる術式とかやらないでくれよ。

 

そういった魔法を効かないけど、無意識に反射したらやばい。

 

そんなこんなでアルバムお披露目大会が続く中、木場がとあるページを見て楽しげな雰囲気から一変、何やら不穏な雰囲気に変わった。

 

「兵藤君……これに見覚えはあるかい?」

 

木場は俺に見えるようにアルバムのページを開き、一枚の写真を指差した。

 

その写真は幼稚園児時代の俺と同い年の子が、その子の家だった教会の一室で一緒にゲームをしている姿だった。

 

たしか、こいつは紫藤イリナだったな。

見てくれは男に見えるけど女で、俺のファースト幼馴染だ。

 

昔の俺は気づかなかったけど、イリナの父さんは異形関連の教会関係者だったな。

 

まあ、俺が小学生に上がる前にイリナとその両親は引っ越しちゃったんだけどね。

連絡も取ってないし。

 

「俺の幼馴染がどうかしたんだ?」

 

「いや、その幼馴染さんじゃなくて後ろの剣だよ。見覚えはあるかい?」

 

木場が指したのは、俺達の後ろに飾られた金色の装飾が施された鞘に納められた一本の西洋剣。

 

「ああー、これは多分教会の戦士が扱っていた中級クラスの聖剣だと思うぞ。よく幼馴染の父親が帯剣していたな」

 

俺がそう答えると、木場は不敵な笑みを浮かべながら苦笑した―――その瞳を憎悪の光で満たしながら。

 

「まさか、思いがけないところで見かけるなんてね……ッ」

 

そういえば、レイナーレの一件で木場が言っていたな―――「神父にはちょっとした因縁…個人的に思うところがあるからね」そう言っていた。

 

あの時は、状況が状況だったからそこまで考えていなかったけど、あそこまで瞳が憎悪に満ちるのはよっぽどの事があったのだろう。

 

()()()()()()()()()()()()()()〔復讐者〕と同じ眼をしている。

 

周りを見れば、リアス部長、姫島先輩、塔城ちゃんが複雑な表情で木場を見ていた。

多分、この三人は今の木場がどうして憎悪に満ちているのか知っているな。

 

「あれ…もしかして、何か気分を害する写真でもあったのかしら?」

 

「大丈夫ですか? 木場さん…」

 

母さんとアーシアが木場を心配する。

 

「兵藤君のお母さんのせいじゃないですよ。それにアーシアさんも大丈夫だよ。あくまで個人的な事だからね―――そう、僕が今まで生きてきた目的を思い出したに過ぎないから

 

木場は大丈夫だというが、木場が纏っている異様な雰囲気に大丈夫じゃないことを察している皆。

 

そんな中、俺のスマホから着信音が鳴った。

 

俺は電話してきた主を見て、皆の前で話せない相手だったので一声かけて席を外し自分の部屋に入って鍵を閉めて電話に出た。

 

「もしもし」

 

〘ガハハハッ! 久しぶりだなイッセー!〙

 

「お久しぶりです―――アルマロスさん」

 

俺に電話をかけてきた特撮ヒーローに出てくる悪役っぽい感じで連絡してきたのは、アルマロスさん

 

正確には、堕天使組織である神の子を見張る者(グリゴリ)の幹部にして対術式や対魔法のスペシャリストの聖書に記された伝説の堕天使。

 

そして、俺が龍騎という正体を知る数少ない知り合いの一人だ。

 

出会った経緯はまたの機会に。

 

〘ああ! まずはウチの下っ端がお前が住んでいる街にとんでもないことをしたようだな。グリゴリの幹部としてすまない!〙

 

「別に俺に謝らなくて大丈夫ですよ。それで、貴方から連絡するなんて珍しいですね。何かあったんですか?」

 

〘そうだった。本当はうちの組織の幹部クラスしか知られてはいけない情報なんだが、その情報がお前に大きく絡むからそれを話す為に連絡した〙

 

アルマロスさんの声が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

しかも、グリゴリの幹部クラスしか知られてはいけない情報で、俺関連って嫌な予感しかしないな…。

 

「すっごく嫌な予感はしますけど、何があったんですか?」

 

〘ああ―――俺と同じ幹部のコカビエルが教会から追放された研究者と共に、カトリック本部、プロテスタント本部、バチカンから三本のエクスカリバーを盗んだ〙

 

「え…それって普通にヤバくないですか!?」

 

〘ああ。どうやらコカビエルは教会に喧嘩を売り、熾天使(セラフ)かストラーダ、クリスタルディを引っ張り出し戦争を起こすつもりのようだ〙

 

マジかよ…。

今の時代で三大勢力の対戦を再発!?

 

まあ、今聞いた感じじゃ悪魔は関係なさそうだけど、俺に電話して俺に大きく絡むってことはそれだけじゃないだろうな。

 

そして、アルマロスさんから衝撃の報告が来た。

 

〘そして、コカビエルは現在お前が住んでいる駒王町に身を潜めている。恐らく、我らの下っ端(レイナーレ)の一件で龍騎士―――龍騎であるお前が駒王町にいる事を知って接触……いや武闘派である戦争再開派のコカビエルの事だ…襲撃してくるかもしれん〙

 

アルマロスさんの報告を聞いて、俺は頭を抱えながらその場に座った。

 

もしかしたら、木場の聖剣絡みであろう憎悪とアルマロスさんの報告のグリゴリ幹部のコカビエルによるエクスカリバー強奪。

 

俺はその二つが繋がっていると本能と勘で察し、平穏な日常が去り騒動が舞い降りたことを実感した。

 

 

 

〔イッセーSIDE OUT〕

 

 

 

 

 

 

【三人称SIDE】

 

 

 

イッセーがアルマロスから連絡を貰う数日前の夜。

 

教会におけるカトリック本部とプロテスタント本部、そしてバチカンが連続して襲撃された。

 

それぞれの施設に合った聖なる武具を保管している施設が壊され火災に覆われ、施設関係者の死体や重傷を負い倒れる者や事態の鎮静化をする為に動く者達の声が飛び交っていた。

 

《どうして、エクスカリバーの保管場所がこうも簡単に!?》

 

《しかも襲撃者は神の子を見張る者のコカビエル…ッ。ストラーダ司祭枢機卿やクリスタルディ助祭枢機卿が天界に行っている時に!?》

 

《生きている者達の救助を優先しろ! 遺体は後だ!》

 

《おい! しっかりしろ!》

 

《死ぬな!》

 

どんな人から見ても悲惨な状況。

 

これを魔法によって遠い場所、それもカトリック本部とプロテスタント本部、バチカンを同時に見ている者が居た。

 

ブロンドヘアーを後ろ二つに纏め薄いコバルトブルーの相貌と幼さが残る整った顔立ちで、白を基調とし特徴的な旅人のような服を着た女性。

 

その女性はその光景を見てため息をついていた。

 

「嫌な予感がしてみてみたけど、案の定襲われているなんて…。50年前にヴァスコ君とクリスタルディ君にエクスカリバーの保管場所を移しておいた方が良いって忠告したのに」

 

女性は不満そうな表情をしながら、魔法で作りだした特殊な亜空間から魔法と術式が刻まれた布で覆われた一本の聖剣を取り出す。

 

「せっかく見つけた()()()()を預けようと思ったけど、こうなるまで放置したなら教会や天界じゃなくて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。他の聖剣も()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

少女はイッセーの名前を言いながら、取り出した聖剣を元の保管場所である亜空間に収納した。

 

そして遠隔で見る魔法を解除しようとした瞬間、バチカンの映像からとある会話が流れた。

 

《報告します! 襲撃者であるコカビエルには追放された[皆殺しの大司教]ことバルパー・ガリレイが関与し保管場所が特定された模様!》

 

《プロテスタント本部とカトリック本部も同様に襲撃されそれぞれ保管していたエクスカリバーが盗まれたようです!》

 

《あの、エクスカリバーに狂った大罪人か…。襲撃もエクスカリバーを盗んだのも我々への挑戦と腹いせか…ッ》

 

《無事なのは、戦士ゼノヴィア戦士イリナが任務で持ち出していた二本のエクスカリバーとこちらで保管していた祝福の聖剣(エクスカリバー・ブレッシング)だけです》

 

《祝福とあの二人が持ち出していた物だけ無事なのが幸いしたか。ともかくコカビエルとバルパーの行方を追いながら奪還部隊を―――》

 

《追加で報告! コカビエルが目指している場所が判明しました!》

 

《そうか! それで場所は!?》

 

《国は日本、場所は……魔王の妹が異形関連を管理している町―――駒王町です!》

 

《なっ!? よりのもよってあの場所に……ッ。そうなれば下手に奪還部隊を送り込めん……ッ》

 

その音声を聞いた少女は少しばかり驚いた。

 

「駒王町…たしかイッセーが住んでいる町。彼がいるならコカビエルは大丈夫そうだけど盗まれた私の作品(錬成し直したエクスカリバー)が気になるなあ。まあ、やるべき用事も済んだことだし、そろそろイッセーと一緒に住むのも良いかな」

 

少女はそう言いながら、遠距離監視の魔法を解除しその場を魔法を使って去った。

 

 

 

 

【三人称SIDE OUT】

*1
上級クラス




さて、最後に出てきた魔法使いは誰でしょうね?

ヒント:fgoキャラ
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