ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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Life8:復讐超えし聖魔の剣士

【木場SIDE】

 

 

 

「ヒャッハー!!! 新品のエクスカリバーはたまらないぜぇ!!!」

 

フリードが異形のエクスカリバーを縦横無尽に振るってくる。

 

僕は常に光喰剣(ホーリー・イレイザー)を複数の魔剣を使って強化したものを創造し続けて対抗する。

 

並みの聖剣なら無力化できるほど強化した光喰剣でも、奴が持つ憎きエクスカリバーを破壊できる気がしない…ッ!

 

それでも、僕はあの時無残に殺された同志達の恨みを―――!!!

 

 

―――「死者の遺志をテメェの復讐で冒涜するんじゃねぇよ!!」

 

 

突然脳内に響くイッセー君の言葉。

 

「隙ありぃ!!!」

 

フリードがエクスカリバーを無数の刃に変化せて放ってきた!?

 

「ッ!?」

 

咄嗟に無数の魔剣を想像して防ぐが、数発ほど攻撃がかすってしまった…ッ!

 

悪魔にとって聖なるダメージは致命傷!

 

それが伝説の聖剣たるエクスカリバーともなれば、化するだけでも尋常じゃない痛みが走る!!

 

「苦しそうだなぁ!!! ああ!! 悪魔が苦しむ表情!! たまらず俺っちのマイサンも勃起しちゃいますねぇ!!」

 

「その汚い口を閉じてもらおうか!!」

 

光喰剣を無数に創造し、フリードが振う異形のエクスカリバーにぶつける!

 

「おんや? エクスカリバーの光が食われてる?」

 

「光喰剣か。確かに教会が支給している光の武器や並みの聖剣の天敵ではあるが―――私のエクスカリバーに通用するとでも?」

 

「そういうこと!! ところがギッチョンってな!!」

 

フリードが異形のエクスカリバーに力を込めて、全ての光喰剣を破壊した。

 

まだ、届かないというのか…ッ!

 

「まったく、これ以上テメェ相手は退屈だな―――一気に決めちゃいますか!!」

 

フリードはそういうと、今まで以上のスピードで僕の周囲を走りつつ周囲に無数の分身を出現させた。

 

「どうよ! [天閃][夢幻][擬態]を組み合わせたじったある分身!! そして[透明]で本体をわからなくしてからの[破壊]による攻撃!!これで終わりだよーん!!」

 

分身と本体を含めたフリードが一斉に攻撃を仕掛けてきた!

 

絶望的な状況…だけど、僕は諦める訳にはいかないんだ!!

 

「うぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

全神経、全生存本能、これまで溜めて来た復讐心を振り絞って全ての攻撃を捌く!!

 

徐々に押されて、聖剣によるダメージで意識が飛びそうになるが関係ない!

 

ここで撒ければ、思い出した生きる意味!! 僕が皆に迷惑をかけてまで復讐に走った意味!!

 

なにより同志達の遺志を―――

 

 

―――「イザイヤ…貴方だけは―――」

 

 

「ッ!?」

 

突然フラッシュバックする同志達が逃がした時に言われてた言葉。

 

「とどめだぜぇい!!!」

 

「しまっ―――!?」

 

そして、隙を晒してフリードから異形のエクスカリバーによるダメージをモロに喰らってしまう!!

 

「ガハッ!?」

 

その場に倒れる。

 

聖剣のダメージをモロに喰らってしまった…ッ。

 

立ち上がろうにも、神器を使った疲労や聖剣によるダメージで力が…出ない…ッ!!

 

「さっきので殺せると思ってたんだけど、案外しぶてぇな」

 

「伊達に神器所持者ではないという事だな」

 

フリードの傍に近づくバルパー。

 

少し前のイッセー君たちとの会話で、知れた同志達を殺し、聖剣計画による虐殺の張本人…ッ!!

 

目の前に復讐相手がいるというのに一歩も動けないなんて…っ!!

 

「しかし、被験者の一人が脱走したと報告は聞いていたが、この極東の地で悪魔に転生して生きているとは―――日本はゴミ溜めか何かかね?」

 

そう言いながら、バルパーは僕の頭をを踏みつける。

 

「だが、ゴミにも利用価値があったから一定の評価はある―――お陰で計画は完成したのだからな!!」

 

バルパーは僕の鳩尾を蹴りとばす。

 

「ガハッ!?」

 

さっきのダメージの蓄積もあるけど、この蹴りで肋骨が逝った…ッ。

 

だが、そんなことがどうでもよくなるくらいの言葉が聞こえた。

 

「計画が…完成した…だと?」

 

「ああ。お前たち使えないゴミではエクスカリバーを操る程の因子は無かった。だから考えたのだ―――使えないゴミから因子だけを取り出し集め、エクスカリバーやネームド聖剣を操つれる程の因子を作ればいいのだと」

 

バルパーはそう言って青い立体型のひし形の結晶を懐から取り出した。

 

結晶からは淡い光が見える。

 

「そして私はゴミから聖剣の因子を取り出し束ね、結晶化する事に成功した。まさにこの結晶だ」

 

「まあ、その結晶を与えられても、俺以外の奴は大きな因子に体がついていけず死んじまったけどな!! 要するに俺はスペシャルな聖剣使いって事!!」

 

「あの青髪は天然のデュランダル使いだからエクスカリバーを使えたが、栗色髪の女は恐らく私の遺した因子取り出しの研究を利用してエクスカリバーを使える段階まで因子を与えたのだろう。全く天界と教会の見栄っ張りな偽善ぶりには反吐がでる。私の研究だけは利用しよって。どうせ、あのミカエルのことだ。被験者から因子を取り出しても殺してはいないだろうがな」

 

「だったら…僕達も…殺す……必要は…ない…はずだ!!」

 

「所詮エクスカリバーを使えないゴミは処分するに決まっているだろう? ゴミをゴミとして処分して何が悪い。寧ろ不法投棄しないだけありがたいと思って欲しいところだ」

 

「ずっと、お前を…信じて……役に立てると…耐えてきた…僕達を…ゴミ…だと……ッ―――ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!!」

 

僕は同志達をゴミ扱いされた怒りで、なんとか膝をつきながら起きる!!

 

「威勢だけは良いゴミだ。丁度いい、この結晶はお前らを廃棄するときにできた試作品。今より精度の高い物を量産する段階まで来ているからくれてやる」

 

バルパーは僕の近くに結晶を投げ棄てた。

 

僕は奴が捨てた結晶をひろって握りしめる。

 

結局、あんな奴の為に使われて結局捨てられて、僕は復讐に呑まれて皆に迷惑をかけて死にかけている。

 

どうしてだろう…あの時復讐心を解放したおかげでなんだか悲しさだけが溢れてくる。

 

僕はどうすればよかったのだろう。

 

復讐を忘れて平和に生きれば良かったのか……でも、僕だけがのうのうと生きていくのは間違っている。

 

でも、僕が復讐を成そうとすれば僕を助けてくれた部長達を傷つけてしまう。

 

一体僕は―――

 

そう生と死の間まで結晶の問いかけた瞬間―――結晶から淡い光が溢れ出した!

 

「これ…は?」

 

淡い光は僕を包むように、そして体の傷を癒していった。

 

そして、放たれた光は周囲に漂い多くの人の形を―――いや…懐かしい同志達の姿に変化した。

 

現れた同志達は悲しそうで…でも懐かしそうな表情を見せている。

 

「皆…なのかい?」

 

《そうだよ―――イザイヤ》

 

《久しぶりだね》

 

《でも、その様子とあそこにいる奴とはぐれ神父》

 

《そして君は僕達の為に復讐をしようとしたんだね》

 

残響が懸かるような同志達の声。

 

僕は彼らの声を聴いて自然と口が動いた。

 

「僕は……僕は…。ずっと思い考えていたんだ。部長に拾われ、平和に生きる切っ掛けを与えられたから。でも、君達は僕以上の夢を持っていた。僕よりも生きたいと願った者もいた。それを知っているのに、君達を忘れて…あの時の無念と復讐心を忘れて平和に生きて良いのかって…」

 

僕は同志達のひたすら懺悔をしていた。

 

イッセー君に聖剣が写った写真を見せられる前まで、平和に生きる事に楽しさを感じていたこと。

 

そんな中、聖剣を見て今更復讐心に駆られて、恩人である部長達をないがしろにしたこと。

 

僕は懺悔し続けた。

 

そして、同志達は―――

 

《いいんだ》

 

《そう。僕達の―――》

 

《私たちの願いは―――》

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「み、皆…」

 

そうだった。

 

神経ガスで殺されそうになって同志達が僕を逃がしてくれた時に言ってくれた言葉。

 

それは―――

 

―――「イザイヤ!! 貴方だけでも生きて!!」

 

―――「そして、僕達の事は忘れて第二の人生を歩むんだ!!」

 

同志達は僕に第二の人生を―――僕は自由に楽しく人生を過ごす事を望んでいたんだ…。

 

だけど、僕は自分の望みを―――己のエゴである復讐心を同志達が望んでいると思い込んでしまった。

 

同志達の本当の願いを汚してしまったんだ…!

 

「ごめん!! ごめんよ!! 皆!!」

 

《良いんだよ。そうなるのも仕方がないさ》

 

《私達は君が君らしく生きていれば十分だから》

 

《それでも、罪の意識があるのなら―――歌でその罪を祓おうよ》

 

《あの地獄のような実験の日々の中で温かさを感じられた歌を》

 

そして僕は―――僕達は聖歌を歌った。

 

悪魔なのに聖歌を歌ってもなんともない。

体中に温かさと力がみなぎるようだ。

 

それに、心がどんどん晴れていく。

 

復讐と迷いで曇っていた心の空がどんどん晴れていくように。

 

そして聖歌を歌い終えると同志達は宙に浮き、僕を包み込むように一つになっていく。

 

《僕らは一人一人だけでは駄目だった―――》

 

《私達個人ではエクスカリバーを扱えるほどの因子は無かった―――》

 

《でも、みんなが集まれば大丈夫―――》

 

そうだ。

 

今の僕達は一人一人じゃない。

 

《聖剣を受けいれ、超えよう―――》

 

《怖くないよ―――》

 

《例え神が見ていなくても―――》

 

《神が居なくても》

 

()()()()()()()()

 

()()()()()

 

僕と同志達が完全に一つとなった時、僕の中で世界の流れに逆らえる程の力へと至ったのを感じた。

 

暖かい。

 

とても暖かい。

 

そして、僕はもう迷わないし呑まれない。

 

同志達は復讐を望まず、僕が僕らしく楽しく生きて欲しかった。

 

復讐は僕が生み出した僕のエゴ。

 

僕はそれを否定しない。

それも、ここまで至る為に必要な事だったから。

 

でも、僕達とエクスカリバー―――否、バルパーとフリードという聖剣を汚す者達との因縁を終わらせないといけない。

 

「なんだ…ッ!? この現象は!!」

 

「うわぁ!? なんだこの気味悪い現象はぁ? ストレスで蕁麻疹出来ちゃう!」

 

バルパーとフリードが戯言を言っているが、僕の心と精神にはもう響かない。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。僕はお前たちを滅ぼさない限り、第二第三の僕達の様な被害者が生まれ続ける。それは最初の被害者であり生き残った僕と同志達の遺志で阻止する」

 

「ゴミが何をほざくか! フリード! 奴を切り殺しこの場にいる存在全員を滅ぼせ!!」

 

「あいさー!!」

 

フリードが異形のエクスカリバーの力を増幅させる。

 

それと同時に、異形のエクスカリバーから悲鳴が聞こえる。

 

―――こんな姿にさせたあの存在が赦せない。

 

―――このような穢れた者に使われることが苦しい。

 

そして、僕に―――いや、僕と同志達に終わらせてくれと語り掛けているようだった。

 

エクスカリバーは力。

あの聖剣自体に罪はなく、罪があるのはその力を振るう者。

 

だからこそ、エクスカリバーの為にもバルパーとフリードはこの手で斬り滅する!!

 

「祐斗!! 今の貴方ならできるはず!! バルパーとフリードのような下劣な邪悪に負ける騎士ではないわ!!」

 

「祐斗君!! 信じていますよ!」

 

「祐斗先輩。負けないでください」

 

「木場さん!!」

 

リアス部長、朱乃さん、小猫ちゃん、アーシアさんの声援が聞こえる。

 

そして、イッセー君は何も言わず、ただ僕を信じていると無言で見守ってくれている。

 

イッセー君。

君が僕に嫌われる覚悟で叱咤してくれた。

 

本当にありがとう。

君があの時言ってくれなければ、僕は死んでいただろう。

 

だからこそ君が言ってくれた言葉、そして僕を信じてくれる皆の意思に応えよう!

 

「うわぁ~。なぁに蛇足な感動シーン作ってんだよ。聞くだけで余計に蕁麻疹が出ちゃう! さっさとテメェ等、刻み込んで気分爽快になりましょうかねェ!!」

 

「そうか―――君もはぐれ神父になった背景に同情できる余地が少しでもあると思ったけれど、その様子なら遠慮なくやらせてもらおう」

 

僕は名も無き魔剣を一振り創造する。

 

「僕は剣と成ろう。僕と一つになりし同志達よ。今こそ目の前の邪悪を斬るために超えよう。あの時果たせなかった夢と願いを今こそ!!」

 

創造した魔剣を天に掲げると、それと同時に僕から聖と魔の力が溢れ出し融合していく。

 

さあ、今こそ至ろう!

 

「僕は皆を守る[守護の剣士(グラディス)]と成る!! 応えろ!!―――魔剣創造(ソードバース)ッッ!!!!」

 

融合していく聖と魔の力が剣、鎧へと形成されていく。

 

黒いアンダースーツに灰色の装甲、頭部には一本の剣を模した装飾に斬撃をイメージしたバイザー。

 

胸中央にはグレモリーの家紋のデザインが施されるように形成された。

 

『これが僕と同志達の想いで至った力。禁手(バランスブレイカー)―――双覇の聖魔剣士(グラディウス・オブ・ビトレイヤー)*1

 

僕が至った聖魔力にバルパーが狼狽えた。

 

「聖魔の鎧に剣だと!? ありえん!! 今の時代まで相反する力が完全に同調し混ざりあった力など神ですらなし得なかった事だぞ!!」

 

『お前には理解できない力だろう。この力は僕と同志達の想いの全てが込められている。そして、その思いの力は神の摂理すら超えた聖なる力と魔なる力を有する鎧と剣。お前が作った異形なるエクスカリバーは、もう脅威ですらない』

 

「調子に乗るなぁぁぁぁぁ!!! フリード!! その愚か者を殺せぇぇぇ!!」

 

「あいよ!! ていうか、ここにきてのそんなチョー展開! そんな設定いらねぇんだよ! とっとと死にやがれ!」

 

フリードが異形のエクスカリバーを僕に振う。

 

本当は避けないといけない。

でも、避ける必要は無い。

 

なにせ―――

 

「なっ!?」

 

奴が振うエクスカリバーでは、この鎧を砕くことは出来ない。

 

魂も思いも無い、殺しの快楽に呑まれた剣術と、悲鳴を上げ続ける聖剣では、世界の流れに逆らう想いの力の前では無力だ。

 

『言っただろう? その異形のエクスカリバーは脅威ではないと』

 

「ふざけんじゃねぇよ!!」

 

フリードは異形のエクスカリバーの力を振るって、僕の鎧を壊そうとするがビクともしない。

 

奴がどれだけ振おうと、僕の鎧―――僕と同志達の想いは絶対に砕けない。

 

フリードは[夢幻][天閃][擬態][透明][破壊]を駆使するが変わらない。

 

もう終わらせよう。

 

僕は右手に持った聖魔剣をフリードが振う異形のエクスカリバーに向かって一太刀振るった。

 

一瞬だけぶつかる僕の聖魔剣とフリードの異形のエクスカリバー。

 

そして、異形のエクスカリバーはあっけなく砕け散った。

 

「なんですとぉ!?」

 

『これで終わりだ!!』

 

そして、異形のエクスカリバーを破壊された事で隙だらけのフリードにさらに一太刀与える!

 

「ガハッ!?」

 

胴体を斜めに切られて、吐血しながら倒れるフリード。

 

そして、奴の隣に儚く落ちる破壊された異形のエクスカリバー。

 

『見ていてくれたかい。僕達の想いと力はバルパーとフリードという邪悪を討ち、エクスカリバーを超えたよ』

 

僕はそう呟き、解放された同志達にそう祈るように伝えた。

 

 

 

 

 

【木場SIDE OUT】

*1
イメージは聖魔剣を所持し、青の部分を灰色にし、ベルトを外し胸中央の装甲がグレモリー家の家紋の胸部装甲に変えた仮面ライダーブレイズ




さて、ここで木場の強化要素として本来の禁手である[双覇の聖魔剣]から強化した[双覇の聖魔剣士]グラディウス・オブ・ビトレイヤーです。

脚注で会った通り、鎧のイメージは仮面ライダーセイバーから仮面ライダーブレイズをイメージしており剣は原作通り聖魔剣です。
強化内容は全体的な身体能力向上に喰わて、原作の弱点であった防御能力が強化されています。
ぶっちゃけ、原作第7巻時点のゼノヴィアが操るデュランダルすら通用しないレベルです。

まあ、その分聖魔剣よりも消耗は激しいので今後の木場は禁手の維持強化になりますね。

では、次回は龍騎イッセーVSコカビエル!!
龍騎イッセーの多種多様なアドベントカードがある程度披露されます!

それでは!!

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