ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》 作:ライダーマスク
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【イッセーSIDE】
『オラッ!!』
俺はコカビエルに接近し拳を繰り出す。
「鋭いな!!」
コカビエルは生成した光の剣で俺の拳を受け止める。
そして、周囲に光の槍を展開し、俺に向けてはなって来た。
俺はその場を離脱して天駆で空中を走り翔るように移動。
しかし、コカビエルが放った光の槍は執拗に追尾してきた。
拳で迎撃するのは危ないな。
なら!!
俺はカードデッキからアドベントカードをドローし左腕に装着されたドラグバイザーに装填し読み込ませる。
≪SWORD VENT≫
レダことドラグレッダーの尻尾を模した青龍刀形状の剣[ドラグセイバー]を顕現させて装備。
追尾してくる光の槍を全て斬り壊す。
「ミカエルや初代魔王でも苦戦した我が槍を簡単に崩すとはな!」
コカビエルは歓喜の表情を浮かべながら光の剣を振るってくる。
俺はドラグセイバーで応戦。
コカビエルと俺の剣戟合戦が始まる。
「流石はかの武勲に名高い龍騎士!! あの神の権能クラスの能力を持った悪辣な妖精共を蹂躙し妖精國を滅ぼし、最悪の魔法使いたるマーリン・アンブロシウスを確実に殺しただけはあるな!!」
『そりゃどうも!!』
やっぱ、妖精國の一件は異形世界全体に知られていやがる!!
なにせ、妖精國の妖精たちは神の権能クラスの能力を持ちえながら関係のない人間や異形をゲーム感覚でぶっ殺す奴等。
しかも、そのトップにいるのは生み出した魔法は最高峰でありながら、その功績がかき消せるほどの悪趣味を成してきた殺すことが不可能とされた最悪の魔法使い“マーリン・アンブロシウス”。
その二つを知り合いの魔法使いと、その師匠と側近たる騎士三名で滅ぼしたからな。
まったく、あの
だから三つのサバイブを統合したアレでようやく仕留め切れたっけな。
まあ、今は良いだろう。
さっきから剣でコカビエルを押し切ろうとするが、コカビエルの野郎は技術でそれを全て捌いている。
純粋な火力は魔王クラスだが、技術に関しては剣聖や武の頂に到達しているレベルだ。
何かの戦闘技術に特化した相手―――しかも武の技術が頂に到達した相手は苦手だ…ッ。
「戦いをひたすら続けたような動き。俺やバラキエルの武とは違う強さ!! 見た目も20代さながら俺と渡り合うまで強い…。さぞ、狂気ともいえる戦いをしてきたのだろう!!」
『…ッ!』
コイツ、戦って間もないのに俺が経験してきた事を見抜いてきやがった!?
俺が神崎士郎によって1000回ループした際のライダーバトルで戦ってきた経験を持っている事。
崩壊するミラーワールドから現実世界に侵攻するミラーモンスターとの飲まず食わずの5年の戦い。
それを見抜くとはな…ッ。
三大勢力の大戦争から生き残り、組織の幹部をしているだけはある!!
だったら、俺も龍騎で出来る全てをぶつけてコカビエルに最高の終点を渡さないとな!
『オラァッ!!』
俺はコカビエルと強引に距離を取るために、ドラグセイバーを力強く振りぬき弾き飛ばす。
「俺も剣戟合戦には飽きてきた頃だ。俺も奥の手を出させてもらおう!!」
コカビエルが右手を天に掲げると、空が瞬時に星座が強調された夜空が広がった。
周囲の天候……いや空間を書き換えているな。
これは俺の予想だけど、コカビエルは三大勢力の大戦から鍛錬を怠らず強くなっている。
そんな思考を巡らせる中、コカビエルは雄々しく言い放った。
「顕現せよ!!我が権能―――[
そして、コカビエルが顕現させた夜空から有名な[黄道十二星座]が輝いた。
「さあ、龍騎士―――否、仮面ライダー龍騎よ。我が全力を以って貴様を倒そう!!」
『来い!! コカビエル!!』
俺はデッキからアドベントカードを1枚ドローし、ドラグバイザーに読み込ませる。
≪GUARD VENT≫
そして、両肩にドラグレッダーことレダの腹と腕を模した盾[ドラグシールド]が両肩のハードポイントに装着される。
「行くぞ―――
すると蟹座の星座が輝くと同時にコカビエルの腕に蟹と鋏を融合したような武器が顕現。
そのまま、奴は振った!
俺は両肩のドラグシールドで防御し防ぐ。
「なっ!? あらゆる万物を概念で斬り裂くキャンサーを防御だと…ッ!」
『やっぱ概念系の攻撃か。悪いけど、俺には概念系の攻撃は通用しない。理由は知らないけどな』
「なるほど。だからこそ神の権能クラスの能力を持つ妖精國の妖精共を相手にできたという訳か!! 面白い!!」
コカビエルは顕現させた武器を消滅させて、さらなる武器を呼び出した。
「来たれ!―――
今度は獅子と星座を模した鎧をコカビエルが装着した。
両手には巨大な三本のカギ爪が装備されている。
『下手な小細工はキャンサーで効かぬと判断した。ここからは戻って純粋な戦闘だ!!』
『!?』
先ほどよりも早いスピードで接近してきたコカビエル!
一瞬、姿を見失った!
『隙ありだ!!』
『させるかよ!!』
俺は背後から斬りかかるコカビエルに対して、右肩のドラグシールドで受け止めながら、ドラグセイバーでコカビエルに斬りかかる!
『やらせるか!!―――
コカビエルが権能を発動すると同時に振ったドラグセイバーがコカビエルを捕えるが、まるで流れる水を斬るかのようにすり抜けた!
体が液状化しただと!?
『我が星魚は身体機能や他の権能を損なわず、我が全てを液状化させる。もはや私に物理攻撃は効かぬ!!』
『チートかよ!!』
『概念系が効かぬ貴殿に言われたくない言葉だ!!』
『そうかよ!! だったらこれだ!!』
俺はコカビエルと距離を取りながらデッキからカードをドローしドラグバイザーに読み込ませる。
≪STRIKE VENT≫
俺はドラグセイバーを左手に持ち、右手にドラグクローを装備。
それと同時に背後からレダが顕現した。
『よお、ずいぶんと遅い召喚じゃねぇか!!』
『悪いな!! コイツ、かなり強いぞ!!』
『そりゃいい。あの魔法使いとの戦い以来シケた戦いしかないから丁度いいなァ!!』
レダは随分と好戦的だな。
ま、相変わらずって事で問題ないか。
『なんだ…ッ!? そのドラゴンは!! 感じる力の波動はかの二天龍を思い出すぞ!!』
コカビエルが動揺しながらも、声音には高揚を感じられる。
ていうか、今のレダは全盛期の二天龍クラスって事かのか?
『ていうか、ストライク発動したんだろ? さっさとぶちかますぞイッセー!!』
『ああ!!食らえ―――ドラグクロー・ファイアー!!!!』
俺はドラグクローをコカビエルに向けると同時に、レダが高火力のブレスをコカビエルに放った!
『やらせるか!!―――
今度は斧形状の黒い羽が着いた錫杖を顕現*3させ、そこから紫と黒の渦を出現させ、ドラグクロー・ファイアーを吸収!!
『お返しだ!!』
『!?』
そして、吸収したドラグクロー・ファイアーをそのまま俺とレダに放ってきた!!
俺は両肩のドラグシールドで防御!
数メートル吹き飛ばされるが立て直すが、それと同時に背後から嫌な予感を感じる。
俺は振り向くと同時にドラグクローを構えると、そこにはドラグクロー・ファイアーを吸収して放って来た渦が発生し、鎧を纏ったコカビエルが攻撃を振りかぶっていた。
『なっ!?』
『嫌な予感は当たるもんだな!!』
俺はそのままドラグクローでコカビエルを殴りつけるが、体が液状化し攻撃が無力化される!
『俺に物理攻撃は効かぬぞ!』
『分かってる!! だったらこうするまでだ!!』
俺はドラグクローを液状化したコカビエルの体内にとどめて、ドラグクロー本体から火炎を放出させる!!
『ガァッ!?』
コカビエルが嗚咽を漏らすと同時に、奴の液状化が解除されると同時に渦を出してその場から消えた。
クソ…ドラグセイバーで追撃しようとしたが、流石は武闘派幹部。
一撃貰えば、次の手で逃げるとはな。
『ゴハッ…。さっきの一撃は見事だぞ…!! 液状化の弱点を見抜きながも内臓数個を破壊するとはな…ッ!!』
『
『なるほど…ッ。この弱点を見抜いたのは人間だとお前が二人目だ…ッ。まさか、
『あのマッチョ爺さんもやったのかよ…』
『ああ。だが、今は貴殿と俺の戦い。この場にいない戦士の事は二の次だ―――
今度は星空から水瓶を顕現させて、そこから光の液体を取り出し、俺が破壊した傷口に塗る。
すると、傷口は瞬時に治癒した。
『治癒能力まであるのかよ』
『まあな。しかし、そこまで便利ではない。失った臓器までは修復できない。精々止血程度だ…ッ』
確かに俺が放った一撃による影響は消えていないのが判る。
しかも、コカビエルが先ほどから息が上がっている。
まさか―――
『見抜いたようだな。我が権能である[
『なんだと?』
『貴殿は自覚がないようだな……。仮面ライダー龍騎よ。私から見ればお前は既に世界の強者に入る。そして、全盛期の二天龍をも倒せるほどの力を既に得ている事をな』
『…そうかよ』
ライダーバトルの最中はそうじゃないけれど、五年間寝ず休まずミラーワールドと現実世界の間で戦い続けた影響なのかもな。
レダもレダで全ミラーモンスターを喰って、ある意味ミラーモンスターの頂点に位置する存在だ。
『だからこそ、私は嬉しいんだ…ッ!! 私は組織の幹部であり挑戦を受ける側の立場に居た苦痛。組織の幹部として戦で死ねない立場。それを自ら手放した先に、私が挑戦者で居られる戦士が目の前で我が望みを叶えている事に!!』
コカビエルはそう言い放ちながら体中から膨大な光のオーラを放出させた。
残った全ての力―――いや、この膨大な量は命までも使っていやがる!!
『死ぬ気か! コカビエル!!』
『ああ。もはや下手な攻防は戦いを無駄に長引かせる。ならば、我が決死の一撃を以って我が戦道を終わらせるのみ!!』
コカビエルは顕現させた星空を集束させて、巨大で神々しい大いなる弓を顕現させた。
「我が最強にして最大の権能―――
コカビエルが顕現させた力は周囲の空間を震わせており、弓から感じる力は今までの力の比にならないほど強力で洗練されている。
纏っていた獅子座の鎧も全てあの弓に集束している。
恐らくあれがコカビエルが持つ最後の奥の手だろう。
「さあ! 龍騎よ!! 貴殿も最後の一撃を準備するが良い!! 互いの一撃を以ってこの戦いに有終の美を飾ろうぞ!!」
コカビエルは射手座の弓の弦を弾くと同時に、巨大な神々しい矢が出現。
その弓はコカビエル周囲の空間に亀裂を発生させ、隙間からは次元の間が見える程。
奴も全ての力を出し切るつもりだ。
本当だとあの状態のコカビエルをアドベントカードで簡単に解除してそのまま捕まえる事は出来る。
しかし、俺はコカビエルの望みを受け入れると決めた。
一度決めたことを曲げるのは、部長の仮眷属として―――
今まで自分のエゴで他のライダーたちの願いを踏みにじって来た。
だからこそ、俺はコカビエルを真の意味で助ける為に―――コカビエルを戦いの中で殺す。
復讐も悪意も無い、ただコカビエルの願いを叶える為に!!
『レダ。全力のファイナルベントで行くぞ』
『待ってたぜ!!』
俺はドラグセイバーとドラグクローを宙に放り投げ消し、カードデッキからアドベントカードをドロー。
FINAL VENTと書かれたアドベントカードをドラグバイザーに読み込ませる。
≪FINAL VENT≫
俺は右手を上に左手を下にして前に突き出し、そのまま腰を落としながら構えを取る。
それと同時にレダが俺の周りを体で囲うように俺と同じ方向―――攻撃準備をしているコカビエルの方を見て咆哮をあげる。
「今までよりも凄まじい力を感じるぞ!!」
『ああ。この形態で出せる最強の技を以って、コカビエル―――お前の望みを叶える!!』
俺はジャンプし、空中で体を捻るように回転させ、レダも俺の周りをまわる様に飛翔しコカビエルに狙いを定める。
そして、コカビエルも準備が終わったか口角を釣り上げてた。
「行くぞ!!我が命と生涯を捧げた一撃―――」
『レダ!!』
『ぶちかますぜ!!』
そして―――
「―――
「―――ドラゴンライダーキック!!!」
俺とコカビエルの必殺技が衝突する!!
爆炎を纏った俺のキックとコカビエルの極大の星空模様の矢が衝突!!
一瞬だけ拮抗し―――
『オラァァァァァ!!!』
ドラゴンライダーキックがコカビエルの矢を破壊!
蹴りの勢いは止まらず、コカビエルに向かった瞬間―――
「貴殿の勝ちだ―――龍騎よ」
コカビエルは満足そうに抵抗せずに、俺のドラゴンライダーキックを受けて吹き飛び、爆炎に包まれながら消滅した。
『随分と技巧派な相手だったなイッセー』
『ああ。もし、コカビエルが自分の能力を全力で数か月ほど行使できたならサバイブや他のアドベントカードを切らないと勝てなかったな』
『それに概念系の攻撃無効化も役に立ったな。ま、オレにも原理はわからねぇけど』
『俺も知りたいけどな。とりあえず部長達の所に―――ん?』
俺は部長達の所に戻ろうとしたと同時に、外から俺とコカビエルの戦いを見ていた二人の内の一人が接近してくるのを感じた。
視線を向ければ、そこには白い龍を模した全身鎧―――特に青いエネルギー形状の輝く翼が特徴の存在が現れた。
見た目と背中の翼でこいつの正体はすぐにわかった。
『―――これが異形世界全体全体を騒がせている強者。龍騎士か…面白いな』
白い龍を模した鎧を着た存在は、俺を見下ろしながら聞こえるように呟いた。
力そのものはコカビエルでは比にならないほど超えているな。
だが、コカビエルとは違ってそこまで厄介じゃなさそうだ。
精々コカビエルに勝っているのは内包しているエネルギーと奴の神器の能力くらいか。
『神の子を見張る者の秘蔵である[今代の白龍皇]さんが何用だ?』
『ほう、俺を知っているのか?』
『逆に知らない方が不自然だろ。元の二天龍や歴代同士の意味のない喧嘩で壊滅的な迷惑を振りまいてんだからよ』
『二天龍の高潔なる戦いを喧嘩という陳腐な言い回しで言うのは止めて貰いところだ。コカビエル相手にあそこまで時間をかける程度の君では俺には勝てない。喧嘩を売る相手を間違えない事だ』
コイツ、コカビエルが雑魚って認識しているのか?
ガチのコカビエルと戦った俺ならわかるけど、目の前のいる白龍皇じゃコカビエルに勝てない。
力と神器の能力は勝っているが、それ以外ではコカビエルがはるかに勝る。
『そうかよ。そんで、そんな高潔な白龍皇サマはこんなところに来て何用だ?』
『俺はアザゼルに頼まれてコカビエルを回収にし来ただけだが……君が見事に消し飛ばしてしまったから目的が無くなってしまった』
『だったら、とっととこの町から居なくなってくれ。平和に暮らす人達が、お前と赤龍帝の喧嘩に巻き込まれるのは迷惑千万だ』
『ほう、おれの警告を無視して喧嘩と言い張るか。それに、二天龍の高潔なる対決に巻き込まれる事は迷惑ではなく光栄な事だと思えるがね?』
『あん?』
今、こいつ二天龍の喧嘩に巻き込まれる事が光栄だと言いやがったな。
『二天龍という異形世界でも稀有な存在の攻撃を受けるだけでも希少は経験だ。だからこそ光栄であり迷惑などと、ドラゴン同士の高潔なる戦いを侮辱する―――しかも、コカビエル如き瞬殺できないような君が言うのは罪すら通り越して呆れるよ』
『好きに言ってろ。ともかくさっさとこの町から出ていけ。グリゴリに所属しているお前が居て良い街じゃない』
『まったく。高貴なる二天龍の一角たる白龍皇をここまで邪険に扱うとは。どうやら、龍騎士には教育が必要―――』
白龍皇がそう言いながら戦闘態勢に入った時だった―――
「邪魔なのは貴方ですよ―――
次の瞬間、白龍皇は俺の背後から突然聞こえた女性の声と共に強制転移でこの場から消えた。
俺は白龍皇を強制転移した存在が、突然聞こえた声の主だと知っている。
彼女は俺に異形世界に関しての情報と独自の魔法である[六式体刻魔法]を一緒に開発してくれた先生兼仲間。
俺は振り向いて知り合いの声主の姿を見た。
ブロンドヘアーを後ろ二つに纏め薄いコバルトブルーの相貌と幼さが残る整った顔立ちで、紺色の帽子と短めのローブ、白を基調とし特徴的な旅人のような服を着た女性。
「妖精國の一件以来ですね―――イッセー」
『久しぶりだな―――アルトリア』
次回、エクスカリバー編最終回です!!
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