ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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今回でエクスカリバー編は最終回!

どうぞ!


Life11:騎士の帰還とアーサー王の娘

【イッセーSIDE】

 

 

 

 

「妖精國の一件以来ですね―――イッセー」

 

『久しぶりだな―――アルトリア』

 

コカビエルとの戦闘を終えて、ある意味ドラゴンの悪いところを煮詰めた今代の白龍皇と邂逅。

 

そんな白龍皇を強制転移で飛ばしたのは俺の魔法と異形世界の先生兼仲間。

 

名を“アルトリア・ペンドラゴン”

 

かのアーサー王の実娘にして、最初で最後の聖剣の鍛冶師兼最古の魔法使いの一人でもある。

 

『どうして駒王町に? 聖剣回収の旅は終わったのか?』

 

「うん。あらかた回収し終えたよ。最後の一本が難儀でね。ペンドラゴン家の末裔―――まあ、私の子孫が面倒な事をしたおかげで苦労したよ」

 

『そうか。んでこの町に来たのは?』

 

「まあ、コカビエルを倒した君ならわかると思うけど、奴が盗んだエクスカリバーの回収だよ。まあ、下の様子をチラッと見たけど、グレモリーの騎士君が悪意から救ってくれたみたいで安心したよ」

 

『察知していたのか?』

 

「まあ、近いっちゃ近いけど、前々から私が作った聖剣の保管はもっと厳重にして変な実験に使うなって忠告しに行こうとした矢先に、エクスカリバーが盗まれて保管施設が壊滅。何とか主犯がコカビエルと、バルパー・ガリレイだっけ、そんな奴等がこの町に潜伏している事を知って来た感じかな?」

 

『知ってたなら早く来ても良かったじゃないか…。お前が居ればもっと事件は早く解決していたのによ』

 

「エクスカリバー絡みは教会の失態。だから私が出張ったら教会と天界は私が味方に付いたって勘違いするから下手に介入できなかったんだよ。それにお師匠様から色々とあってね」

 

『モルガンさんからか?』

 

「うん。どうやら君を以前勧誘してきたテロまがいの組織が本格的に動き出したらしいよ。既に被害が出ていて師匠や三人も被害を抑えるべく活動してるみたい」

 

『モルガンさんに、妖精騎士三人衆が出張る程か?』

 

「まあ、聖書の神が遺してくれた神器―――しかも上位神滅具三つがその組織に渡っているみたいだからね。しかも三つの内二つは禁手できるみたいだし」

 

マジかよ。

あの痛々しい中二病集団の中に、厄介な神滅具持ちが三人も。

しかも上位って事は黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)絶霧(ディメンション・ロスト)って事が確定したな…。

 

せめてもの救いは、知り合いのイタリア人青年神父からの情報で、煌天雷獄(ゼニス・テンペスト)所持者が教会に居るって事くらいか。

 

『そうなると厄介だな。聖槍はともかくとして、絶霧と魔獣創造がテロリストにって鬼に金棒じゃねぇか』

 

「お陰で師匠や三人も幹部やリーダーを捕えるのに苦労しているみたい。他にも上位の力を持って禁手に至った神器使いも幹部として所属しているみたいだし」

 

『全く。ここで神器の弊害が出るのかよ。テロ組織の活動が全異形勢力となると、本格的に三大勢力が滅ぼされるのも時間の問題になって来たな』

 

「だね。まあ、グリゴリもそのことは察知しているみたいだし悪魔側も警戒はしているみたい」

 

『部長や会長も狙われるだろうな。魔王の妹とかテロリストにとっては絶好の標的だし』

 

「だからこそ私が来たってわけ」

 

『どういうことだ?』

 

「もう~察しが変なところで悪いんだから。師匠の言伝で私もテロリスト対策でこの町に住むことにしたの」

 

『はぁぁぁぁぁ!?』

 

アルトリアがこの町に住む!?

 

『俺なんも聞いてないけど!?』

 

「うん。今さっきイッセーに伝えたから。ちなみにイッセーの家に住まわせてもらうから」

 

『今、部長の眷属が一人留学扱いで住んでいるんですけど…。それに父さんと母さんが了承してくれるかどうか…』

 

「そこは大丈夫だよ! イッセーの夏休み終了前にご両親に「日本に住むときに下宿しても良いですか?」って聞いたら「勿論!! イッセーの嫁さんとして来てください!!」って言ってたから!」

 

『マジか……』

 

アルトリアの奴、両親にそう言って外堀を埋めて来るとは。

 

しかも、アルトリアの奴の表情が心なしか滅茶苦茶嬉しそうだな。

 

『おい、アルトリア。イッセーの正妻はオレって事忘れんなよ?』

 

話を聞いていたレダが話に入って来た。

 

「あら~イッセーの使い魔さん。ご機嫌様」

 

『誰が使い魔だ!! オレはイッセーの相棒で番で正妻のレダ様だ! 焼き殺されてぇのか?』

 

「何を言っているのかな? イッセーの正妻は私。種族的にも問題ないし容姿やスタイルはイッセーのストライクゾーンなんですけど?」

 

『あ”? イッセーとヤった時に情けないア〇顔晒して獣みたいなオ〇声あげていた弱小小娘が何を言っているんだ?』

 

「イッセーはSだからア〇顔してオ〇声晒しながらするときの方が良いんですよ? まあ、イッセーから搾り取る事しか出来ない乱暴龍さんにはわかりませんけどね?」

 

『よし、ぶっ殺す!!』

 

「ここで貴女からイッセーの正妻ポジを奪うのも良いですね!」

 

俺の正妻ポジを狙って一触即発の雰囲気となるレダとアルトリア。

 

とりあえず。

 

『いい加減にしろ! バカ嫁共!!』

 

俺は二人に拳骨を喰らわせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は二人を連れて部長達の元に戻った。

 

早速―――

 

「えーと、イッセー。この可愛らしい魔法使いみたいな人は?」

 

「どうも。イッセーの魔法の先生兼仲間の“アルトリア・ペンドラゴン”です」

 

「イッセーの魔法の先生!?」

「「イッセー君の魔法の先生!?」」

「イッセーさんの魔法の先生!?」

 

小猫ちゃんは無言で驚きながら、皆アルトリアを見て驚愕していた。

 

まあ、そうなるよな。

 

「…しかもアルトリア・ペンドラゴンといえばアーサー王の実娘にして最古の魔女にして最強の魔女である“モルガン・ル・フェ”唯一の弟子です」

 

と、小猫ちゃんが補足で説明してくれた。

 

「おおーよく知っているね」

 

「…有名ですから」

 

「え、えぇ…。しかも数々の聖剣を作った最初で最後の聖剣鍛冶師。七つのエクスカリバーを作ったのも―――」

 

「私ですよ。まあ、教会がものの見事に悪用していたみたいだけど」

 

アルトリアがバルパーの亡骸を一瞬だけ睨む。

 

まあ、あの彼女が作った七つのエクスカリバーも本物のエクスカリバーを隠すために作った聖剣だけど、それでも人が悪魔や魔なる存在に対抗する為に作り出した聖剣。

 

それを悪用されるとなると、作った側はたまったもんじゃない。

 

「貴方があのエクスカリバーを打ち直した伝説の魔法使いですか?」

 

いつの間にか禁手を解除した木場がアルトリアに歩み寄る。

 

「祐斗!」

 

「部長。大丈夫です」

 

俺は止めようとする部長を止めた。

 

その状況をみて、アルトリアはある程度察したか木場を見据えた。

 

「どうかしましたか。グレモリーの騎士さん」

 

「僕は…エクスカリバーに魅入られた者によって人生を歪められた者の唯一の生き残りです」

 

「なるほど。その魅入られエクスカリバーを悪用した師祭服を着た亡骸と重症の神父服を着た者がアレですか」

 

アルトリアは死体となったバルパーと今にも死にそうなフリードを冷たい目で見る。

 

「では、そのエクスカリバーを打ち直した私に自らの人生を歪めて責任を取るべきだと言いたいのですか?」

 

アルトリア…わかっていて言っていやがるな。

いや、試していると言っても良いかもしれないな。

 

「いえ。エクスカリバーは所詮力ある聖剣です。それを振るう者に罪と非があります。それに折れたエクスカリバーを打ち直し数多の聖剣を造ったのも、貴女が人類から僕達の様な悪魔や魔なる存在から護るために作った武具。貴女を責める事はしません。ですが―――」

 

木場は真っすぐアルトリアを見て言い放った。

 

「エクスカリバーはまだ人が扱うには早すぎた。だからこそ、エクスカリバーを直に見て打ち直し、数多の聖剣を造って来た貴女に―――()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「「「!?」」」」

 

なるほど。

木場はエクスカリバーを作り出したアルトリアを責めるのではなく、エクスカリバーを使う者の選定をして欲しいって事か。

 

「なるほど。今の教会に預ければあなたの様な聖剣に歪んだ形で魅入られた者が自分達に様なものを生み出す。それを防ぐために私にエクスカリバーを打ち直した責任を取れと言うのですね」

 

「はい…ッ!」

 

「そうですか。まあ、元からそのつもりでこの町に来ましたから。いずれ教会が保管している祝福の聖剣(エクスカリバー・ブレッシング)も返還してもらう予定でしたし」

 

「え…」

 

木場が呆気にとられた表情をした。

 

おそらく、生意気だの一介の悪魔だの言われることを覚悟していたのだろう。

 

ま、アルトリアはよほどの相手じゃ無ければそんな当たり方はしないし、本物を模して作った七つのエクスカリバーを教会とペンドラゴン家に任せたことを後悔していないからな。

 

「今回の一件、私も知っています。前々から教会に「エクスカリバーの保管と運用」の見直しを警告していたのですが、教会は胡坐をかいて貴方の様な人生を歪める者やコカビエルに満々と盗まれる対応。今の教会ではエクスカリバーを扱うにふさわしくないと判断していましたから」

 

そう言いながら、アルトリアは持っている杖で軽く地面を叩く。

 

すると木場が叩き壊した異形のエクスカリバーが淡い光を放ちアルトリアの元に来た。

 

「かなり歪で最悪な方法で錬成されていますね。まったく、これを錬成したバカは聖剣の何たるかをわかってすらない。しかも、聖剣の因子を無理やり集めて一人に集束させて無理やり適合させている。これでは聖剣の真の力は発揮できませんね」

 

「「「「「……」」」」」

 

木場が壊したエクスカリバーを一目見ただけで、バルパーが生み出した聖剣関係の技術をボロクソに言うアルトリア。

 

「グレモリーの騎士さん。貴方の過去にエクスカリバーがどう関り歪められたのかは問いません。その件は貴方が然りと決着をつけた。ですから、私は貴方が望む未来のためにこのエクスカリバー達を二度と悪用されないためにすることを、我が名に誓って果たしましょう」

 

そういい、丁寧に木場に頭を下げるアルトリア。

 

木場は―――

 

「よろしくお願いします」

 

木場も丁寧に礼を尽くした。

 

「さて、コカビエルが改造したこの学業施設と周囲の術式解除をしておきましょうか。ついでにそこに倒れている教会から派遣されたであろう聖剣使い二人も私が教会に送り話を付けておきます。あ、そこの遺体と重傷者もやっておきますので、それでよろしいですね? リアス・グレモリー殿」

 

「え、えぇ…そうしてくれるなら助かるわ」

 

そして、アルトリアはコカビエルに改造された学園を元に戻しつつ、リアス達が施した駒王町全体を包む非常用の術式解除。

 

そして、イリナとゼノヴィア、バルパーの遺体と死にかけのフリードを連れて転移していった。

 

まあ、数日後には戻ってきてウチに住むんだろうな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんでもって、コカビエルの行動とエクスカリバーにまつわる事件が収束してから数日後。

 

あれから木場は部長に騎士として、部長や仲間を護ること誓い、部長も快く承諾。

 

部長としては木場が規格外というか、聖と魔を完全融合させた力に至った事。

 

なにより、木場に取りついていたモノが完全に解決したことでいつもより晴れやかだった。

 

そして―――

 

「数日ぶりですね。リアス・グレモリーさんと眷属の皆様。そしてイッセー」

 

アルトリアが駒王学園の制服を着て部室に来ていた。

 

どゆこと?

 

俺を含めた部長以外の皆が困惑している。

 

そして、部長は少しため息をつきながら話し始めた。

 

「コカビエル襲撃とアルトリアさんの要望が重なって、彼女は駒王学園高等部二年としてイッセーとアーシアと同じクラスに転入する事になったのよ」

 

「「ええええ!!!」」

 

俺とアーシアが声に出して驚いた。

 

「えっへん! ドッキリ大成功!!」

 

アルトリアが決め顔でそういった。

 

「あの後お兄様から連絡があってね。イッセーだけじゃ次の襲撃で対抗しきれない部分があるから、町と私とソーナの護衛としてアルトリアさんを雇う事になったの。まあ、最初は彼女が魔王城に来て「妹さんと町を守ることを条件にイッセーと同じ学年とクラスに転入させて欲しい」って直談判してきたのが始まりだけど」

 

そう言いながら頭を抱える部長。

 

「アルトリア、お前魔王城に乗り込んで直談判はないだろ…。一応悪魔特攻の武器を造った張本人だろ?」

 

「問題ないよ。私は天界・教会やグリゴリよりも現四大魔王との方が繋がりが強いから。それに私がサポートに入ればこの町を襲おうなんて馬鹿はいないからね」

 

「最古の魔法使いにして最強の魔女の弟子であるアルトリアさん。そして最低でも魔王クラスの実力が保証されたイッセー君。確かに下手に喧嘩を売ったら滅ぼされそうですわね」

 

「うん。禁手に至った僕も二人に勝てるビジョンが浮かばないよ」

 

「…部長というかイッセー先輩は規格外を呼び寄せるの才能が有りますね」

 

「イッセーさんは凄いですね!!」

 

なんか、俺のせいみたいな雰囲気になってない!?

 

「まあ、イッセーが持ってくる縁の大半は世界でも有数の強者とかだからね。何気に師匠や白龍皇の母親(メリュジーヌ)もぞっこんだしね」

 

「「「「「え?!」」」」」

 

アルトリアの爆弾発言に部長達の視線が突き刺さる!

 

「おい! いきなりなことを言うんじゃねぇよ!!」

 

「でも本当じゃん。妖精國を滅ぼしてからその跡地で、私、レダ、師匠(モルガン)白龍皇の母親(メリュジーヌ)で第一次イッセー正妻戦争をしたくらいだし」

 

「お前なぁ…」

 

ああー、アルトリアって重要な情報は口が堅いけど、俺のどうでもいい情報に関しては本当に緩くなるんだよなぁ。

 

ていうか、あの戦いはマジで凄まじかった。

 

最終的に全員同時に倒れて、モルガンの娘と不参加のもう一人の彼女と俺で全員介抱したっけ。

 

「うぅ…イッセーさんを狙う方が沢山いたなんて…」

 

「アーシア、私達も強くなりましょう。最低でも魔王クラスを目指さないとイッセーの恋人すら名乗れないわ」

 

「はい!」

 

部長とアーシアはアルトリアの話を聞いて、なにか一致団結しているな。

 

まあ、俺からいえるの頑張れ!!

少なくとも才能に関しちゃ、部長とアーシアは俺以上にあるしな!

 

そんなこんなで、アルトリアの電撃駒王学園高等部プラス俺のアーシアのクラスに編入が決まった。

 

木場の過去の因縁が終わり、オカルト研究部にも新しい風が入って来た。

 

まあ、いつも以上に騒がしくなりそうだけど、アルトリアと俺が居れば少なくともこの町はちゃんと守れそうだ。

 

蓮さん、優衣さん、手塚さん、北岡さん、吾郎さん。

 

俺は元気にやってますよ。

 

部室の窓から見える青空に、俺はかつての仲間達にそう語りかけた。




さて、エクスカリバー編が終わりました。

まず改変点ですが、ゼノヴィアとイリナは一次離脱。
そしてゼノヴィアの眷属化フラグが消えました。

正直なところゼノヴィアを原作通りにするか悩みましたが、イッセーのヒロインの一人であるアルトリアと相性が悪いですし、原作でも先に立場や状況を弁えず変にアーシアに言及したところ。

原作を読んでいる身としても、ゼノヴィアを仲間入りさせるのは今作では無理と判断しました。
ちなみにヒロイン化に関しては、イリナとゼノヴィア双方消失しています。

まあ、エクスカリバー編を見ればイッセーがイリナに対して見切りをつけていますからね。
但し仲間なのは変わしません。

そして、アルトリアに関してですがFGOのアルトリア・キャスターをベースとして改変要素を加えた他作品キャラとなります。
そして、名前も出ましたがモルガン、メリュジーヌ、そして残りの妖精騎士二人も参戦しています。
アルトリア同様設定改変をしていますのでご注意を。

次回は番外編を経過させてからヴァンパイア編に移ります!

では!!

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