ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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Life11.5:グレモリー眷属の修業

【イッセーSIDE】

 

 

 

 

 

コカビエルとエクスカリバー、そしてアルトリアが正式にこの町に住むことになってから数日後。

 

「ん~。義母さんのご飯美味しいです!」

 

「じゃんじゃん食べてね、アルトリアちゃん!」

 

アルトリアは速攻で家になじんで、母さんの手料理を美味しそうに食べていた。

 

「まさか、夏休みの世界旅行で知り合ったアルトリアちゃんが我が家に下宿しに来てくれるとは。これで我が家も安泰だな!」

 

「ええ! レダちゃんにアルトリアちゃん。アーシアちゃんもいてイッセーは幸せ者ね!」

 

「そうだな。覗き行為や猥談しか能がなかった息子が反省し成長した縁でここまで賑やかになるとはよきかなよきかな!」

 

さらっと父さんは人の黒歴史に触れて来るなぁ。

まあ、事実だから反論もしないし何も言う事はない。

 

過去に起こした罪は受け止めて、ちゃんと反省する事が大事だからな。

 

まあ、中学時代は女子の着替えを覗いて、その女子たちに集団リンチ受けて相殺していたばかりだったからな。

 

ていうか、制裁で集団リンチ受けていたとはいえ、なんで俺や松田と元浜は退学&少年院にぶち込まれなかったんだ?

 

そもそも、中学で問題行動起しまくったのに何で駒王学園に入学できたのかもわからないな。

 

なんか、俺がいる世界って変にこういう事に寛容って言うか変だよな。

 

異形世界も関係のない存在が死んでも「ハイハイ、罪償って賠償したからこれ以上は言うな」みたいなノリが多いし。

 

最近こう考えたり思う事があって、自分だけ取り残されたって言うか世界の外に居るって感じがして変な感じだ。

 

ま、今は出来る事を精一杯やっていくしかないか。

 

部長の仮眷属として、仮面ライダー龍騎として。

 

「ハン!! オレの方がイッセーの母親の料理を美味しく食えるんだよ!」

 

「私の方が美味しく食べれてますー!!」

 

食事でもバチバチなレダとアルトリア。

 

「あぅ…なんか遅れている気がしますぅ…」

 

そして涙目になるアーシア。

 

こんな光景を見ていると変な感覚がどうでもよくなるな。

 

とりあえず―――

 

「食事中は喧嘩しないようにな」

 

俺はそう二人に注意して、母さんお手製の味噌汁を食べた。

 

美味い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご飯の時間が終わり13時位の頃。

 

「ほら、まだ禁手の力に振り回されているぞ」

 

『手厳しいねッ!!』

 

俺は禁手状態の木場と特殊な空間で模擬戦をしていた。

 

実はライザーとの婚約騒動から、部長達が実力不足を実感し修業をしていた。

 

といっても自主練しかしてなくて大して成長できず、コカビエルの一件で木場は成長できたがそれ以外のオカ研メンバーは実力不足を大きく知った。

 

そんなこんなで、部長達は俺に修業を付けて欲しいとお願いしてきた。

 

俺としては弟子の経験も無いし戦いに関しては、1000回ループした末のライダーバトルでの戦闘経験によるもの。

 

魔法に関しても、俺が扱う[六式体刻魔法]はアルトリア以外…しかもアルトリアもさわり程度しか扱えないワンオフ仕様。

 

精々教えられるのは力の使い方と、戦う際の応用くらいだ。

 

それでも師事してくれと言われたのでこうして木場ともう一人の相手をしている。

 

ちなみに修業場所はアルトリアとモルガンさんが共同開発した特殊フィールド。

 

このフィールドの一ヵ月は、現実世界の一時間といった感じでなんちゃって精神と時の部屋みたいな構造をしている。

 

しかも、このフィールドと現実世界と時間誤差に生じる肉体の異変によるデメリットは完全にないと言った仕様。

 

さすがは、最強の魔女とその弟子が作った修行フィールドだな!

 

「…ここです」

 

「狙いが素直すぎるよ。小猫ちゃん」

 

もう一人は小猫ちゃん。

 

ていうか、俺が指示できるのは現状木場と小猫ちゃんくらいだ。

 

『小猫ちゃん!』

 

「…はい!」

 

木場が地面に聖魔剣を突き立てて俺を囲った。

 

そして、囲っていた聖魔剣が一部消えると同時に小猫ちゃんのパンチが飛んできた。

 

良い連携だな。

 

でも―――

 

「それは悪手だろ?」

 

俺はそう言いながら小猫ちゃんの拳を掴み柔術を応用した技で拘束。

 

『隙あり!!』

 

木場が大剣形状に聖魔剣を顕現させて斬りかかって来た。

 

「同じことを言わせんなよ! 六式体刻魔法・弐式―――覇甲(はこう)

 

俺は裏拳を使って木場の剣筋をずらしなが、そのまま木場の腹部に加減した覇甲の拳を叩き込む。

 

『ガハッ!?』

 

木場が纏っていた聖魔の鎧が破壊されてそのまま嗚咽を漏らしながら数メートル吹っ飛んだ。

 

「祐斗先輩!」

 

「他人の心配している場合じゃないぞ!」

 

俺がは小猫ちゃんを木場と同じ方向に投げ飛ばす。

 

「…ッ!?」

 

「小猫ちゃん!?」

 

そのまま、木場と小猫ちゃんが衝突し双方ダウン。

 

俺は二人がいる場所へとゆっくり歩く。

 

「だ、大丈夫かい…小猫ちゃん……」

 

「…は、はい…。なんとか…」

 

怪我はしてないけどボロボロな二人組。

 

「まったく。攻撃がワンパターンすぎるぞ? 小猫ちゃんは魔力を使って攻撃を強化してもパターンが無い分判りやすし。木場は禁手の力に頼るどころか振り回されている。これじゃあ、部長の夢を叶えるのは先の先だぜ?」

 

「手厳しいね…」

 

「…はい」

 

「そりゃ厳しくしてくれってお願いしたのは皆だろ? なにより部長の夢を叶える為の障害を乗り越えるには、魔法を使う俺の全力を引き出すくらいはしないとな」

 

「…どのくらいの強者相手だとイッセー先輩は素の全力を出すんですか?」

 

「まあ、勢力長クラスかな? 少なくともコカビエルを単騎で相手どるくらいはしてもらわないと」

 

俺がそういうと、二人は急に遠い目をした。

 

「小猫ちゃん。目標は遠いね…」

 

「…そして高すぎますね」

 

「高くないと意味無いからな。言っておくけど、才能に関しちゃ、この中では最底辺だからな?」

 

「「え?」」

 

「前にも言ったけど、俺が強くなったのは時や世界の理がねじ曲がった戦いの果て、そして魔法に関しては危ない綱渡りをして手に入れた力。とてもじゃないが真面な方法で強くなっていない。だからこそ、才能あふれる皆には俺の様に命を天秤にかけた方法で強くなってほしくない」

 

「イッセー君…」

 

「…イッセー先輩」

 

「それに二人は俺が相手だからまだいい方だぜ? 部長達の方を見てみなよ」

 

俺は部長、朱乃さん、アーシアが修業している方を指さす。

 

そこには―――

 

「も、もう魔力が…限界……ッ」

 

「…意識が…飛びそう…ですわ…ッ」

 

「あぅ…」

 

今にも死にそうな顔をした部長と朱乃さん。

そして、魔力切れでぶっ倒れるアーシア。

 

それを厳しい目で見るアルトリア。

 

「ほらほら、ぶっ倒れるまで魔力を使わないと意味ないよ。まずは己の限界の限界まで魔力を練りに練って最適な効率で使う。リアス部長も朱乃先輩もアーシアちゃんも、魔力の使い方は目指す場所では素人同然だよ」

 

「そうは…言っても……こんなに魔力を使う事なんて…ッ」

 

「全然…ありませんで…したから…ッ」

 

「それが弱さの原因だよ。どんな状態でも一定の戦闘能力を維持して戦う事がリアス部長の夢を叶える最低条件。イッセーはこの手の修業は数か月で終えたんだから、イッセーよりも才能がある三人は、もっと早くできないと」

 

「イッセーもやったの!?」

「イッセー君もやったんですか!?」

 

部長と朱乃さんが同時に驚いた。

 

「そうだよ。この特殊な空間でイッセーは数年かけて、この修業をクリアして、自分の魔法である[六式体刻魔法]を使えるようになりましたから」

 

さて、部長達がやっている修業は己の魔力を限界まで練り上げて攻撃や戦闘で運用する。

 

その際に使用する魔力のロスを徹底的に減らしつつ、魔力量の底上げをすると言った感じだ。

 

なんでアルトリアが部長、朱乃さん、アーシアの修業を見ているのかというと、三人の攻撃特性は俺よりもアルトリアよりだから。

 

俺は魔法は使うが、前衛で多種多様の攻撃を繰り出す接近戦タイプ。

 

アルトリアは近接戦はするが、基本的には魔法や独自の術式や所持している聖剣を、ガンダムで言うところのファンネルやビット、ドラグーンの様にして戦う遠距離タイプ。

 

それにサポート能力もトップクラス。

 

そういった事からウィザードタイプの部長、朱乃さん。

サポートタイプのアーシア。

 

この三人の師事にはアルトリアがピッタリだ。

 

「ほら、リアス部長はまた滅びの魔力に頼りすぎですよ。朱乃先輩は無駄が多すぎますよ。ほら、アーシアちゃん、寝ている場合じゃないですよ」

 

「ええ!!」

「はい!!」

「はぅ!? 頑張ります!!」

 

アルトリアが三人を回復させて修業を再開させる。

 

「イッセー君は、あの修業を数か月も続けたのかい?」

 

「おう。この現実世界と時間をずらした特殊なフィールドで意識を何度も飛ばしながらやったな」

 

いやーあんときのアルトリアは部長達の時以上にスパルタだったからな。

 

なにせ、魔法の才能に関しては“魔”の字すらかすらないほど才能とそれを扱う魔力量すら無かったからな。

 

だから、アルトリアに魔力のきっかけを作ってもらってそこから魔力を限界まで練って魔法を使用。

 

寝ず食わず休まずの数年間でようやく六式体刻魔法をまともに扱えるようになったな。

 

まあ、部長達は俺なんて雑魚に見える程に魔法に対する才能を持っている。

 

おそらく、この修行をすれば数か月で驚くほど成長できるだろう。

 

勿論木場と小猫ちゃんもだ。

 

「そんじゃ俺たちも修業再開だ。木場が禁手の維持と力を洗練すること。小猫ちゃんは自分の攻撃スタイルを増やしながら肉体の強化だ」

 

『がんばるよ』

「…次こそは当てます」

 

禁手状態になった木場と魔力を全身に纏い強化した小猫ちゃんが、返事をしながら俺に向かってきた。

 

そんじゃ、俺も皆を強くさせるために頑張りますか!!

 

 

 

 

【イッセーSIDE OUT】

 

 

 

 

 

 

 

 

【語り部SIDE】

 

 

 

 

時間は遡り、アルトリアが白龍皇を強制転移で移動させてから数分後。

 

駒王町駅にある高級マンションの一室に、強制転移させられた白龍皇と黒髪に金髪が混じったイケオジ風の和服を着た男性がいた。

 

「コカビエルを捕まえて来いって言って少ししたら俺の部屋に強制転移とはな。誰にやられたんだよ?」

 

男はウィスキーロックが入ったグラス片手に、白龍皇にそういった。

 

『まさか、俺が強制転移を喰らうとはな。あの場に強者がもう一人いた。恐らくそいつの仕業だろう』

 

「しかも俺が潜伏しているマンションにピンポイントで強制転移とはな。俺が居る事も向こうは承知しているってか」

 

アザゼルは身内である白龍皇を強制転移させた存在に興味深々だった。

 

なにせ自分が育てたも同然の白龍皇は、歴代の白龍皇の中でも最強。

過去未来現在において、目の前にいる白龍皇を超える白龍皇は現れないと言えるほど。

 

『本当だったら調子に乗った龍騎士を軽く捻って、アンタの所に連れて来ようと思ったんだけどな』

 

「龍騎士を軽く捻るなんざ、今のお前じゃ無理だよ。ウチの刃狗(スラッシュ・ドッグ)総員を相手に無双した奴だぞ? 龍騎士の方がお前より強ぇよ」

 

『そうか? あの鳶雄の事だから下手に加減して隙をつかれただけじゃないか? あいつが全力を出せば龍騎士でも負けると思うが?』

 

「そりゃない。俺は異形世界史上最悪最低が詰まった[妖精國(アヴァロン・ル・フェ)]の長にして殺すことが不可能で己の楽しみの為に世界崩壊の危機をポンポン作り出す最悪の魔法使い“マーリン・アンブロシウス”を完全に滅ぼした龍騎士の力をどうしても知りたかった。だからこそ[刃狗(スラッシュドッグ)]には半殺しにしてでも連れて来いと命令をした。鳶雄は禁手の深淵面を、ラヴィニアも亜種禁手を解放したのに龍騎士は力を一段階開放し、その力を一度使っただけで二人の禁手を強制解除。あっという間にチームを無力化したんだ。お前は鳶雄とラヴィニアの禁手を同時に相手にできるか?」

 

『ひと昔の俺ならば無理だが今の俺はあの二人を超えた力―――覇龍を完全に支配した白銀の覇龍へと至った。それにコカビエル如きに時間をかけて戦っていたんだ。ならば、俺が龍騎士に負ける道理はない。それに妖精國は龍騎士じゃなくて周りの奴等が何とかしたのが真実味がある』

 

「流石に驕りがすぎるぞ“ヴァーリ”

 

男は白龍皇の名―――ヴァーリに忠告した。

 

『ドラゴンは何時いかなる時も強者で居なければいけない。なにより実際に見て大したことが無いと感じれば俺にとっては格下も同然。アザゼル、流石に年のせいか盲目になって来てないか?』

 

「ったく…。いくら最強の白龍皇でも驕りが過ぎれば愚者そのものだぞ。とにかく龍騎士を刺激するなよ。報告や噂によれば、奴を本気で怒らせると怒りと恐怖という静かな黒が対象を絶望させながら殺しに来るらしいからな」

 

『あんな龍騎士の怒りなど俺の白銀に輝く闘志の前には消えゆく篝火も同然。俺は既に覇龍を掌握し歴代の白龍皇を超えているからな』

 

「まったく…。とりあえずコカビエルの回収とバルパー、フリードの回収は無しだ。恐らく悪魔側から抗議と共に遺体と身柄の返還があるだろう。お前さんは例のテロ組織に備えてくれ」

 

『……ああ。“アザゼル”

 

白龍皇はそういい転移でその場から消えた。

 

白龍皇にアザゼルと呼ばれた和服を着た男は、グラスに入ったウィスキーを一口嗜み、机に置いてあるタブレットに表示された情報を見る。

 

そこには兵藤一誠が人間社会で出している情報が並べられており、家族構成や同居人などの情報が全て載っていた。

 

スクロールしていくと、本来であれば極秘であるリアスとライザーのレーティングゲーム映像の一部が映し出されており、そこには龍騎に変身するイッセーの姿が映っていた。

 

「まさか、異形世界全体を騒がせている龍騎士がこんなボウズだとはな。奴が使う力、その力を手に入れた経緯。その一端を見るには俺が出張るしかないか」

 

アザゼルはいたずらな笑みを浮かべながら、背中から6対12枚の堕天使の翼を出しながら映像を注意深く観察した。

 

 

 

 

【語り部SIDE OUT】




次回は原作第四巻のヴァンパイア編です。

予告としてアレがでます。
アレに関してはお楽しみに!!

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