ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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さて、始まりました原作第四巻編。

章のタイトルは原作から少し変えて[停止教室のブラックドラゴン]です。

それではどうぞ!


第4章:停止教室のブラックドラゴン
Life1:堕天使の総督


【イッセーSIDE】

 

 

 

「ふぅ…出来たは出来たけどなぁ……」

 

俺は自分の部屋にある神器研究空間で、ある技術を開発させた。

 

簡単に言えば神器所持者から命を奪わず安全に神器を分離する技術。

 

ぶっちゃけ[神の子を見張る者(グリゴリ)]ですら実用していない技術でもある。

 

魔法による時間操作で作った研究時間。

それに神崎士郎が遺したライダーシステムや神器研究レポート。

他にも高1の時に集めた神器研究の資料。

 

それらがあったからこそ、その技術が今日生み出せた。

 

本当な喜ぶべきだけど、この技術には致命的な欠陥がある。

 

それは―――

 

「結局ライダーシステムとアドベントカードの技術前提なのがなぁ…」

 

そう、神崎士郎が開発したライダーシステムとアドベントカードの技術ありきの技術。

 

要するにライダーシステムとアドベントカードを使用しないと使えない技術だ。

 

俺としては一般人が病院に行って処置して治るレベルの神器摘出技術を生み出したい。

 

だけど、魂と神器のつながりはとても複雑であり、神器研究の最先端をゆくグリゴリでも対象の命を保障した神器摘出は生み出せていない。

 

それを神崎士郎が生み出した技術で可能になる。

 

ホント、あのシスコン拗らせすぎた世界を超えた頭脳持ちの兄は凄すぎる。

 

ライダーバトルでさえ、異形世界に全く持って気づかれず干渉すらさせなかったからな。

 

俺は技術の結晶であるアドベントカードを手に取る。

 

カードには白い人型から光の塊が分離される絵柄が書かれている。

 

そしてカード名は[SEPARATION VENT]。

 

神器と宿主である人間を分離させる以外にも、理論上は呪いや憑りついた存在すら安全に引きはがせる。

神器という神の権能を分離する以上、神の力ですら分離できる。

 

そして、元はライダー以外の方法でミラーモンスターから自分を守るアドベントカードであった[SEAL]*1を封印用に改造した[SEALED VENT]*2で封印する。

 

実際[SEALED VENT]は既に実戦で試して使用していて、異形関連の者は大概封印できる。

 

まあ実験的に封印して直ぐに封印解除専用の[RELEASE VENT]*3で封印解除できる。

 

ま、[SEPARATION VENT]での分離は実際の神器所持者にやってみないと分からない。

あくまで理論上と仮想での実験だけだしな。

 

これを運用したデータで、誰でも使える神器所持者から神器所持者を殺さず分離できる技術を生み出していきたいし。

 

とはいえ、危険な実験であることには変わりない。

これを試すのは、どうしようもない神器所持者にしよう。

 

例えば、自分の快楽の為に元居た組織を裏切って、自由に活動できるテロ組織に所属するバカとか。

 

ま、そんなバカは現れる事は無いから、神器を悪用するどうしようもない奴で試すか。

 

俺は完成した[SEPARATION VENT]のアドベントカードをカードデッキに登録し、入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

神器研究を終えてからかれこれ専用の空間で数日は座りっぱなしだったので気分転換に夜の駒王町を散策している。

 

表向きの身分は未成年だけど、実際の肉体年齢は今年で22歳。

 

ま、肉体的には夜中出歩いても問題ナシってことだ。

 

因みに部長達は絶賛悪魔稼業中、レダは爆睡しアルトリアは回収した聖剣の整理なんかをしている。

 

「さて、今度父さんか母さんに付き合ってもらって買いに行くか」

 

俺は前々からコカビエルに破壊されたバイクの代わりを夜中までやっているカフェで決めた。

 

前々から注目していたkawasaki製の[Ninja H2 SX SE]*4だ。

 

元のスペックもさることならがデザインが良い。

 

黒緑のデザインの緑部分を赤色に塗装して、神崎士郎が遺した技術で改造すればいい感じになりそうだ。

 

前のはキッド・テイラーさんのデザインを使って外装を大幅に変えたけど、今度は龍騎をイメージして外見の改造は最小限にするか。

 

買う予定の[Ninja H2 SX SE]は312万くらいするけど、神崎士郎がくれた遺産と比べれば月と鼈。

 

ていうか、どう贅沢しても人間どころか異形の寿命でも使い切れないし。

 

そんなことを考えていると、店に一人の男が入店してきた。

 

黒髪に金髪が少し混じったワル系のイケメンオジサマといった感じで和服を着ている。

 

ソイツは俺が座っている席の後ろ側に座って、ハイボールを頼んだ。

 

なんで突然入って来た客を気にしているのか。

 

何時もなら気にしないが、先ほど入って来た客は人間ではなく異形。

 

しかも、勢力長クラスの力と実力を持っており、俺に意識を向けているからだ。

 

しかも異形で堕天使ときた。

 

正直なところ、駒王町に龍騎士が住んでいる事は異形世界全体に噂として広がっている。

 

特に騒がれていないのは、この町の異形関連を管理しているのが現魔王にして歴代最強の魔王たる“サーゼクス・ルシファー”の妹である部長。

 

何かこの町で事を起せば、神すら滅ぼせる魔王が飛んでくると警戒しているおかげだ。

 

そんな状況で堕天使の勢力長クラスが俺がいる喫茶店、しかも近くの席に座ったなんて俺目当てしか考えられない。

 

どうしようかな…。

 

なんか、下手に関わるとめんどくさそうだし。

 

「やっぱり気づいていやがるな―――龍騎士さんよ」

 

「…ッ」

 

悩んでいると向こうから話しかけてきた。

 

向こうから絡んでくるのかよ。

 

仕方ないか。

ていうか、顔をよく見ればアルトリアに教えてもらったある存在と合致している。

 

ていうか、つい最近解決したコカビエルの上司が、よくこの町に堂々と来れるな。

 

「アンタ程の存在が近づけば嫌でも気づくよ―――堕天使統括組織[神の子を見張る者]総督の“アザゼル”さんよ」

 

「よくご存じで。ま、異形勢力のゴタゴタに介入したりかなり前から問題になっていた妖精國を滅ぼしただけはあるか。隙を見つけようにも見当たらねぇしな」

 

「教えられたとおりの飄々とした奴だな。アンタがこの町に来る意味を理解した上で来ているのは察せるけど、どうしてこの町に居るんだ?」

 

俺がそうアザゼルに聞くと、奴は頼んだ飲み物を一口飲み応え始めた。

 

「ま、コカビエルが妙な動きをしている…ていうか、エクスカリバーを教会の連中から強奪した知らせを聞いてな。そしてこの町に潜伏している。変な動きを見せているから、目的が判るまで俺が監視していただけさ」

 

「その割には随分と泳がせたみたいだけどな」

 

「アイツはバラキエル以上の武人であり頑固者だ。だが無計画で事を動かすような奴じゃねぇ。だからこそ限界まで泳がせる必要があったのさ。まあ、その目的に関しちゃ、お前さんがコカビエルを肉体まで滅ぼしたからわからず仕舞いだけどな」

 

「そんで、あのいかにも調子に乗った白龍皇はなんなんだ? 第一印象最悪だったんだけど」

 

「あー、そりゃウチの“ヴァーリ”が悪いことをしたな」

 

「ヴァーリ。白龍皇の本名をそう簡単にばらしていいのか?」

 

「問題ねぇよ。アイツは歴代の白龍皇でも笑えない冗談と奇跡中の奇跡で誕生した過去現在未来において超える事が出来ない最強の白龍皇だ。身バレしようが自衛できるし、ウチの所属じゃない以上喧嘩を売る奴は早々いねぇよ―――お前や同居しているアーサー王の実娘、モルガンと妖精騎士以外はな」

 

「他の皆はともかく、俺が介入するのは度が過ぎた理不尽だけだ。言っておくけど、最初に俺に喧嘩を吹っかけたのはアンタらの方だからな?」

 

「ちぇ、やっぱり覚えていやがったか」

 

高一終盤の頃に、ある一件で堕天使側の冥界に居た時にグリゴリの神器所持者や異能者中心の戦闘チームである[刃狗(スラッシュドッグ)]に襲撃されたことがある。

 

神滅具持ちが二人で、しかも歴代の禁手とは違う亜種の禁手。

 

流石に烈火と疾風を同時使用したサバイブを使って強化した[CONFINE VENT]で禁手を強制解除して無力化した。

 

「あれから喧嘩を売られてないけど、俺に接触して来たって事は俺の力目当てか?」

 

「ま、お前さんの力は全異形勢力をみても異端だ。どの神話大系にも似たような力も無く神器でもない。俺としては研究欲がそそられるんだよ」

 

「流石は異形世界でもトップクラスに入る研究者だな。ま、俺の力の根源や正体は明かす気はない。特に異形世界に知れ渡れば世界が壊滅しかねないからな」

 

恐らくライダーシステムを応用すれば、異形世界の伝説の魔物や龍を強制的に契約させ、その力を自由に行使する事が可能だ。

 

そんなことをすれば、一般人間社会を巻き込んだ異形世界のライダーバトルが始まる。

 

それこそ、異形世界の力でミラーワールドとか復活させらる可能性もある。

 

そして再びライダーバトルが勃発。

俺自身が破棄した[TIME VENT]が無い今、そんなことが起きれば世界は秒読みで滅ぶ。

 

だからこそ、このライダーの力は誰にも渡す気は無いし解析させる気も無い。

 

「そんなに危険な力なのか。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アザゼルの声音が飄々としたものから真剣な口調となる。

 

流石は危険な神器所持者を抹殺する仕事をしている組織の長だな。

 

「そこはアンタらの好きにすればいい。但し―――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ま、暴走したりお前さんが世界の敵にならない限りが動かねぇよ。それに[刃狗]を完封した実力者だ。寧ろ協力体制を取りたい方針が強いけどな」

 

「そうかよ。でも今の俺はリアス・グレモリーの仮眷属。それに協力しても俺の力についてはびた一文教える気はないからな」

 

「少しくらい良いじゃねぇか」

 

「駄目だ。あの白龍皇の自分が強者でダメな唯我独尊っぷりを見たら、信頼は出来ないからな」

 

俺は席を立ち財布を取り出す。

 

「もう行くのかよ?」

 

「これ以上アンタと話す気はない。念の為の警告をしておく―――俺だけを狙うならいつでも来い。だが、俺以外の誰かが俺を狙う過程で事故故意関係なく傷つき犠牲になれば、グリゴリ全てを敵にして滅ぼすからな」

 

そう言いながらアザゼルの事を見ると、少しだけ残念そうにしながらグラスに入っていた酒を飲んでいた。

 

ま、よほどの状況でもない限りライダーバトルも、仮面ライダーの力も、ミラーワールドの事も俺以外の誰かに教える気はない。

 

勿論アルトリア、モルガンさんに妖精騎士の皆にも教えていない。

 

これはライダーとして一人だけ生き残った俺が背負い、自分の死と共に葬るべき事だからな。

*1
召喚機に読み込ませなくとも効果を発揮する特殊なアドベントカード。並みのミラーモンスターであれば見るだけで逃げ出すほどの効力を持つ。使用する際は手に持っていれば自動で守ってくれる

*2
オリジナルアドベントカード

*3
オリジナルアドベントカード

*4
実在しているバイクです




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