ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》 作:ライダーマスク
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【イッセーSIDE】
アザゼルが接近してきた翌日。
俺は仮眷属の立場から部長に昨日の事を報告した。
「まさかアザゼルが駒王町に来ていたなんて……。ようやくコカビエルの事後処理が終わって気を楽にできると思ったのに…」
部長がガチで盛大なため息をつきながらそう呟く。
なんか学生というよりも中間管理職の社会人的な感じだな。
まあ、実際に日本の土地の一部にある異形関係の管理を主である日本神話から任されている。
そして、悪魔的な活動もやっていく以上、あんな感じになるのも自然だな。
すると、部長の雰囲気が一変。
額に青筋を浮かべながら、誰にでもわかるように表情はワーカホリックで限界突破したOLの様な怒りに染まっていた。
「こうも短期間で堕天使は、なんで私管轄の駒王町で問題ばかり起こすのかしら!! 私、堕天使に何もしてないのに、まるで恨まれるかの如く問題ばかり起こしてくる! 100歩譲ってコカビエルは私を巻き込まなければ目的が達成できないから譲歩できるけど、あのレイナーレは本っっっ当に何なのよ!!」
「部長。完全に女子学生じゃなくてストレスたまった20代後半のOLみたいになってますよ?」
「そうなるのも仕方がないじゃない!! だってこの町で起きた異形絡みの事件! 私が担当できる事件の許容範囲を超えたものばかり!! いくら魔王の妹でグレモリー家の次期当主でも限度があるわよ!!」
「リアス…」
「なんか、僕も迷惑かけたし更に申し訳なくなったよ……」
「祐斗先輩は当たり前だとして、部長の叫びはごもっともです」
「あぅぅ…。私も力になってあげたいのですが……」
皆も部長を心配していた。
レイナーレによる身勝手な悪魔が異形関係を管理している町での不必要な殺害行為。
エクスカリバーを奪ったコカビエル一行の事件。
うん、学生が負える事件じゃないよな。
これは悪魔側からサポート要員や、最悪会長たちに町の異形関係の管理を助けてもらわないと過労で部長がぶっ倒れそうだ。
まあ、町の守護に関してはアルトリアがサポートして、コカビエルクラスでも安易に侵入できないようにやってくれている。
アザゼルに関しては、アルトリアが来る前から町に潜伏しているから仕方がない。
まあ、彼女は町に来た瞬間にアザゼルの居場所を特定したけど。
「それにイッセーに接触。しかもイッセーが持つ唯一無二の龍騎士―――[仮面ライダー龍騎]の力を前から狙っていたなんて。恐らく祐斗のイレギュラーな禁手も狙ってそうね」
「ええ。アザゼルは異形世界随一の神器研究の権威でオタクですからね。神器所持者の処分も殺すのではなく神器を抜き取った際に殺すと言った事もやっていますし」
「そうね。イッセーはまだ自衛できるから良いとして祐斗が心配だわ。アザゼルの事だから相当な悪知恵を使って祐斗を調べてきそうだから」
「そこに関しては大丈夫ですよ。な、木場」
「ええ。アルトリアさんから僕のイレギュラーな禁手を狙う輩が居るという事で、彼女が作ったとある聖剣に守ってもらっています」
「聖剣に? 祐斗はもう大丈夫なの?」
「はい。あの一件で自分の復讐心とちゃんと決着を付けました。今は部長や仲間の騎士として生きると誓っていますし」
「そうなのね。だったらアルトリアさんにお礼をしないと……」
「あ、そしたら部長さんが知っている美味しい飲食店を奢ってください」
「わかったわ。アルトリアさ―――アルトリアさん!?」
「「「「!?」」」」
アルトリアが部室でお菓子を食べながらいる事に驚く皆。
「? どうかしましたか?」
「いや、いつの間に現れたから…」
「私は普通に入って来ただけですよ? まあ、自然過ぎて気づかなかったんですかね」
そういって美味しそうに菓子を食べるアルトリア。
ま、気配をある程度消して部室に入って来ていたけどな。
日常の中にも修業と言ったところだな。
この場で注意しないのは、部長の苦労状態を察しての事だろう。
「さて、これからどうしましょうか…。コカビエルの目論見通りと言った感じで、近日中に聖書の三大勢力で会談があるというのに」
そう、実はコカビエルの目論見通りに、自分が事を起こしたことがきっかけで悪魔、堕天使、天使による三大勢力で会談が行われることになっている。
「私達グレモリー眷属も事件に関わった当事者として参加。コカビエルを倒したイッセーに参加要請が出ているわ」
「俺に? 強制参加じゃないんですか?」
「イッセーはあくまで仮眷属。本来の眷属みたいな縛りは無いのよ。兄さまや堕天使、天界からは参加して欲しいって強い希望が出ているのだけれど…」
「参加について自由なら参加しますよ。まあ条件はある程度付けますけど」
「条件?」
「それは―――」
俺は即席で考えた会談に参加する条件を、部長達に話した。
俺の我が儘みたいなものだけど、下手に有名になるのも問題だからある程度は対策しておかないとな。
「そうなのね。それなら問題なく受理されるでしょうから私から言っておくわ。それにしても、会談前で三大勢力がピリピリしているというのに、アザゼルは何を考えているのかしら?」
「アザゼルは昔からああいう存在だよ」
「アザゼルは昔らかああいう男だよ」
部長の言葉にアルトリアともう一人の聞き覚えがある男の声が聞こえた。
それと同時にルシファーの紋章が刻まれた転移魔方陣が現れると、サーゼクスさんとグレイフィアさんが現れた。
「お…魔王様!?」
部長達が急いでその場で跪いた。
仮眷属である俺は…とりあえず一般常識な感じで姿勢を正しておこう。
アルトリアは―――
「あ、サーゼクスくんにグレイフィアちゃん! 久しぶりだね」
滅茶苦茶フレンドリーに接していた。
まあ、実年齢的にはアルトリアの方が上だからかな?
口ぶり的に魔王になる前のサーゼクスさんと知り合いみたいだし。
「お久しぶりです、アルトリア殿」
「お久しぶりです」
サーゼクスさんとグレイフィアさんはアルトリアに丁寧にお辞儀した。
「何年ぶりだっけ?」
「そうですね、我々から出てしまった初代魔王血族が反旗を起こした内戦以来ですかね」
「そういえばそうだったね。あの初代魔王の血を引いているからってサーゼクス君を含んだ現四大魔王よりも弱いのに「魔王に相応しいのは我々だー」だの「再び戦争を起こして堕天使と天使を滅ぼす」だの面倒だったね」
「そういう事もありましたね。あ、駒王学園への入学おめでとうございます。私が理事をしている学園ですが、良き学生生活を送れるよう願っています」
「もう楽しい学生生活を送らせてもらっているよ。学食とか美味しいし!」
「ありがとうございます」
なんか、サーゼクスさんが敬語使ってアルトリアと会話しているのに違和感を感じる。
アルトリアはサーゼクスさんよりも長く生きているけど、精神年齢的にはわんぱく少女。
サーゼクスさんは魔王の威厳がある大人。
なんか面白いな。
「さて、愛しの妹とその眷属達。今日はプライベートで来ているからそう畏まらなくても大丈夫だ。楽にしてくれ」
サーゼクスさんの言葉に楽な姿勢になる部長達。
「ぷ、プライベートですか。なにゆえお兄様は部室に来たのですか?」
「ああ。近日行われる三大勢力の会談だが、その会場に駒王学園を使う事になってね。いくらこの学園の理事をしているとしても、現地視察は大事だからね」
「この学園ですか? 日本神話の方々には…」
「勿論許可は得ているよ。戦争さえ起こさなければ大丈夫と言伝を得ている。それに会談で停戦協定、もしくはそれ以上の成果を得る事を、日本神話の方々は期待している」
「確かに、私達三大勢力が争わずに済めば安心できますね。ですが、会場の視察は魔王の公務に入るのでは?」
「ああ。人間界の小旅行も兼ねているからね。その旅行のメインイベントは―――」
そう言いながら、サーゼクスさんは魔方陣から一枚のプリントを取り出した。
あれは確か―――
「なっ!? なんでお兄様がそのプリントを!?」
「そう! 駒王学園の授業参観さ!」
明日行われる駒王学園授業参観の案内だ。
なんか部長は恥ずかしいような、嫌なような感じな反応だ。
「グレイフィア!! なんでお兄様の手にそのプリントがあるのよ!!」
「サーゼクス様はこの学園の理事ですから、授業参観などの学園行事の情報は入ります」
「だから、それだけは黙っておいてと!!」
「黙って後で知られると、サーゼクス様が「リーアたん最後の高校生活の活躍を視れなかった!! うわぁぁぁぁぁん!!!」っと泣きながら最低でも一週間公務に影響で出かねないので」
「ああ!! リーアたん最後の高校生活の活躍を視れないのは兄としての恥!! 確りと映像記録として残す!! そして、このためにできる限りの魔王公務を全て片付けたのさ!!」
「お兄様…」
ノリノリなサーゼクスさんに頭を抱える部長。
そうえいば、高一の時の授業参観で部長の授業参観は結構な話題になったな。
部長の兄と父親が部長の事を「リーアたん!」と呼んで応援していたっけ。
その時の部長はあしたのジョー如く、真っ白になっていたとか。
「サーゼクス君は見ないうちにシスコン化していたなんてね。前はグレイフィアちゃんとのバカップルぶりがすごかったのに」
「アルトリア様。それはお嬢様の前で言わないでいただけると…」
「えー、いいじゃん! ホント、昔のサーゼクス君とグレイフィアちゃんの熱愛ぶりは見ていて後方腕組みしながら見守るくらい良かったのに」
「…」
「グレイフィアはアルトリアには弱い―――」
「余計なことを言わないでください!」
「いたひょ、いたいひょ、ぐれふぃあ…」
照れながらサーゼクスさんのほっぺを引っ張るグレイフィアさん。
さらっと、サーゼクスさんとグレイフィアさんがデキてることを口外するアルトリア。
アーシアは判り易く驚いていた。
俺はなんで驚かないかって?
アルトリアから、サーゼクスさんとグレイフィアさんを後方腕組みで見守って来た恋愛物語を聞かされたから。
まあ、聞いていて最高の純愛物語だったのは間違いないな!
「私とグレイフィアの馴れ初めはまたの機会としてだ。先ほど話した事情で人間界に前乗りしてきたわけだが……グレイフィア、空いているホテルはあるかな?」
「流石にサーゼクス様となるとそれなりのホテルに泊まっていただかないといけませんが……駒王町にはそういったホテルは……」
「私はビジネスホテルでも構わないのだが…」
「プライベートとはいえ、異形の大きな勢力の長がビジネスホテルに泊まるのは警備上や外交上で問題があります」
「そうだよね。あ、それならイッセー君。突然で申し訳ないのだが―――」
俺はサーゼクスさんの提案を聞いた。
まあ、グレイフィアさんも納得していたので、両親に確認を取って連絡。
そしてOKが出たことを伝えると、サーゼクスさんは笑みを浮かべていた。
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