ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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いつもありがとうございます!!

今回オリジナル要素やアザゼル要素を強化しています。

そして、ほんの最後の部分に胸糞要素がありますので注意を


Life13:裏切り

【語り部SIDE】

 

 

 

 

堕天使の総督であるアザゼル、初代魔王の一角であるレヴィアタンの血を引くカテレア。

 

双方の戦闘が激しく行われていた。

 

「そらよ!」

 

「その程度!」

 

アザゼルが無数の光の槍を放てば、カテレアは自前の杖で防御し反撃を繰り出す。

 

2人の戦いを見た者たちは、アザゼルがやや優勢のカテレアも堕天使の総督という勢力の長相手に良く戦っていると言った印象を持っている。

 

そんな光景にサーゼクスが言葉を漏らす。

 

「カテレア。内戦前よりも強くなっているようだな」

 

「はい。昔の彼女であればアザゼルに良いようにされていたでしょう」

 

「ああ。しかし魔力量や技量、それに弱点である光に対しての対策もしっかりしている」

 

「全身に対光の術式を組み込んだ魔力の膜を張っていますね」

 

「しかも洗練されている。どうやらオーフィスをみこしに担ぐだけではなく自身も、我々を滅ぼすべく鍛錬をしてきたという事か―――彼女がテロリストになったのが残念でならない」

 

「ええ。カテレア様―――いえ、カテレアは当時は魔王たる実力はなくとも外交と内政共に現魔王就任まで悪魔という組織を保たせた逸材でした」

 

「セラフォルーもカテレアに魔王の座に就き、自身は魔王直轄の外交専用部隊に所属するつもりだったと言っていたな。しかし、他の悪魔は弱い存在に強い存在が下に就くことを許さなかった」

 

「大王派も余計な事をせずに、主としての力ではなく政治や内政の手腕を魔王選考の材料にすればカテレア様に就任してもらい、悪魔も今よりも外交的な立場は良くなっていましたでしょうし」

 

「良くも悪くも悪魔はプライドの塊だ。初代魔王との血族達との内戦においてもカテレアだけがどうにかしようとしていた」

 

サーゼクスはかつてのカテレアをみて、彼女がいれば初代魔王の血族と現魔王政府の懸け橋になると思っていた。

 

しかし、現実はフィクションストーリーのハッピーエンドとはならなかった。

 

「結局カテレアは周囲の血族に圧されてしまい精神を壊した。そして、今の彼女というわけだ」

 

「あの内戦で私達は勝ちました…。ですが同時に初代魔王の血族という者たちを失った悪魔最後の内戦。私もルキフグス家を裏切りって弟を……」

 

グレイフィア表情が僅かに曇る。

 

それを見たサーゼクスは、最愛の妻でもあるグレイフィアを抱きしめたいが、公務中なのとテロリストの襲撃を受けている。

 

それ故にサーゼクスは―――

 

「君の家族も未来よりも衰退していく血を選んだ。君は家族を最後まで説得して頑張った。これ以上は自分を責めるな」

 

「…申し訳ございません」

 

「いいさ。それにアザゼルとカテレアの戦いも終盤だ」

 

サーゼクスの言葉通り、互いに今出せる全力を出し尽くした戦いは終盤。

 

勝利の天秤は、元から優勢なアザゼルに傾いていた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「随分と息が上がっているじゃねぇか。ま、俺としても想定外の強さに多少は驚いたけどな」

 

アザゼルには全身にできたかすり傷を、治癒系等の術式で治癒させる。

 

一方カテレアは全身に浅くない光によるダメージで重傷手前状態。

 

決定的なのはカテレアは守りに入った事で、対光専用の防御術式に魔力リソースを使い継戦能力が落ちていたこと。

 

そして、元のスペックにおいてアザゼルとは明確な差があった事。

 

「さて、さっさと終わらせて正式に和平を結ばせてもらおうか?」

 

アザゼルは重傷一歩手間のカテレアに向けて濃密に洗練された光の槍をカテレアに放とうとする。

洗練された光の槍をカテレアに放とうとする。

 

だれしもが、アザゼルが放つ攻撃は今の消耗しきったカテレアには避けきれない。

 

なにより、魔力も空っぽ寸前なのが見え見えである以上防御も出来ない。

 

誰もがアザゼルの勝利を確信した時、カテレアの表情が今だと言わんばかりに口角が吊り上がった。

 

「終わらせましょうか―――ヴァーリ・ルシファー」

 

「テメェ、どうしてそれ―――」

 

カテレアの口から発せられた名前にアザゼルが困惑すると同時に、青と白い閃光がアザゼルを襲った。

 

突然襲撃されたアザゼルは防御は出来たが、墜落する事は免れず、イッセー達がいる近くの地面と激突。

 

「…チッ・俺も焼きが回ったって事なのか? まさかこの状況で反旗を翻すとはな―――ヴァーリ」

 

アザゼルの視線の先には、迎撃していたであろうはぐれ魔法使いを引き連れた禁手化状態のヴァーリ。

 

『ああ。その通りだ―――アザゼル』

 

ヴァーリはアザゼルを見下すようにカテレアの隣に移動した。

 

「良い不意打ちでしたね」

 

『俺としてはもう少し早くても良いかと持ったんだけどな。重傷一歩手前じゃないか?』

 

「私だけでどこまで通用するかやってみたかっただけですよ。まあ、このざまですが」

 

カテレアは懐から[フェニックスの涙]を取り出し自身に使用。

彼女が受けていたダメージが一気に0になる。

 

「まあ、お前がそういう側に付く可能性も考えていたが、再三注意していたから大丈夫だと思っていたが―――何時から[禍の団]に付いたんだよ」

 

『アンタにコカビエルを連れてくるように言われてすぐの移動中に勧誘を受けたのさ「なにせアースガルズや世界にいる強者と戦わないか?」とね』

 

「おいおい。俺は世界の脅威にはなるなと言ったはずだぜ?」

 

『関係ない。俺はただ自分を高め、己の力を何の制限も無く放てる環境が最適だと判断したまでだ。和平を結ぼうとした時点でアンタと俺の道は完全に離れたというわけだ』

 

「育ててやった恩を無下にするとはなぁ。この親不幸モンが」

 

『アンタが勝手に育てただけだ。まあ、ここまで導いてくれたのは感謝はするが、それと俺の望みは別。俺が望むのは己を高め飽くなき戦いを続け、世界最強へと至り唯一の挑戦を受ける側として永遠に戦い続ける事だ』

 

「ったく…お前らしいっちゃ、お前らしいか」

 

アザゼルは息子同然に育てたヴァーリがテロリストになる寂しさ。

それと同時に、己の願いを叶えるために全てを敵に回す覚悟に成長した喜びを感じていた。

 

そんなやり取りに、カテレアは冷徹な目でアザゼルを見ながら話に入って来た。

 

「今回の襲撃に当たって、初代魔王の一角の血を引く者。真魔王派の食客である“ヴァーリ・ルシファー”が会談の情報提供と下準備をしてくれたのですよ。彼の本質を理解しながらも縛らず放置しておくとはかつて、天界でも最高峰の天才と呼ばれた貴方らしくも無い。ここまで堕ちて自らの首を絞めるとは滑稽極まりないですね」

 

カテレアのある発言に、アザゼル以外の全員が異変を感じた。

 

そうカテレアがヴァーリを“ヴァーリ・ルシファー”と呼んだことに。

 

その異変に気付いた様子を見たヴァーリは5対10枚の悪魔の翼を顕現させながら改めて名乗りを上げはじめた。

 

『我が名は“ヴァーリ・ルシファー”。今は亡き初代魔王の孫である父と人間である母の間に生まれた悪魔と人間のハーフ。そして現代にして最強の白龍皇である』

 

ヴァーリのカミングアウトにイッセー以外の全員が驚きを隠せずにいた。

 

「嘘よ…そんな奇跡みたいな生まれなんて……」

 

リアスが信じられないばかりに言葉を漏らし、アザゼルはため息をついた。

 

「事実だ。こいつは初代魔王の血と悪魔として最高峰の魔力と才能を持ち、人間の血を引く故に神滅具である[白龍皇の光翼]を宿した奇跡が霞むような存在だ。既に、ヴァーリは過去に居た歴代の白龍皇を超えて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

明らかな出鱈目で、奇跡が何重にも折り重なったヴァーリの出自に全員が驚きを隠せずにいる。

 

サーゼクス、グレイフィア、ミカエルの三人は、下手すれば自身を短期間で超えてくる存在として。

 

イッセー以外の全員は、そんな最強たる白龍皇がテロリストにいる事に絶望を感じていた。

 

そんな中、イッセーはいつでも変身できるように龍騎のカードデッキを持って最悪の場合に備えて警戒していた。

 

「さて…。私の我を通すのはこれで最後です。ここからは貴方を滅ぼす為の戦いをしましょう」

 

カテレアが左手から魔方陣を出現させて、そこから無限の記号の蛇を召喚。

 

そのまま自身の胸に埋め込むと、消耗しきっていたカテレアの魔力が上限を超えて数倍に跳ね上がった。

 

「やっぱりオーフィスからブースト用の蛇を貰っていやがったか」

 

「ええ。彼女はこの世界唯一にして無限の力を持つ存在(ドラゴン)。世界を変革するためにはいかなる方法でも強くなり事を成さなければなりません。そのお陰で今の私は―――愚かな統率者たるアザゼルやサーゼクス達を滅ぼせる力を手にした」

 

「愚かな統率者か……。言われてみれば、直属の部下の暴走も止められず、下っ端のやらかしには適当に対応して外交を悪化、果てには息子同然に育てたやつが同情できない理由でテロリスト堕ち。そんでもって神器オタクときた。()()()()()()()()()()()()()()

 

アザゼルは首を鳴らしながら堕天使の黒翼を羽ばたかせ、カテレアと同じ高さまで飛んだ。

 

「だけどよ? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。少なくとも血に拘り本質すら見えず、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「今から殺されると思って世迷言ですが? 堕ちてなお堕ち続けるとは」

 

「ああ。だから俺は神器の全てを解明すべく、神器の深淵へと堕ち続けていくんだよ」

 

アザゼルはそう言い放ちながら、手を前に翳すと龍のデザインが施された紫色の宝玉に全体が黄金色のランスを顕現させた。

 

「なんですか、その槍は…」

 

「これか? 俺は噂通りの神器マニア。神器が好きを超えた好きで自作の神器を作ったりしてるんだよ。まあ、そのほとんどが機能しないガラクタか、力を使うためにハイリスク・ローリターンみたいな使うに値しないゴミばかりだ。だからこそ神器を創造した聖書の神、サンクトスは凄い。俺が唯一奴を尊敬できるところだ。まあ、禁手や神滅具みたいは世界に影響を及ぼす力を遺して死んだのはアレだが、それも神器の面白いところだ」

 

「安心しなさい。神器などという無差別の人間にわたる害ある概念も滅ぼす対象です。人間は異形の供物として居れば良い。そしてハーデスあたりにでも動いてもらうつもりです」

 

「ハンッ! 自分達じゃなくてあの骸骨クソジジィに任せるとは愚かの極みだな。ま、どのみちテロリストになり下がったテメェは仕舞だ。それに俺の楽しみを消そうとする奴は―――滅びろ」

 

アザゼルは顕現させた槍を構えながら、更に力を放出する。

 

「この力は!? 先程の戦いは手を抜いていた…? いや、そんなはずは…ッ」

 

「いや? 素の俺の全力は出していたぜ? この槍は俺が今まで作って来た人工神器の傑作にして一応のゴール作品―――名を堕天龍の黄金槍(ダウンフォール・ギガンティス・スピア)だ。そして―――」

 

アザゼルは言葉の途中で槍を逆手に持ち言い放つ。

 

「―――禁手化(バランス…ブレイク)!」

 

アザゼルは禁手の言葉を唱えると同時に、槍から黄金の光が噴き出すと同時に光は黄金の身体に紫色の瞳の龍の形へ変化。

 

そして、その龍が咆哮を上げると同時に黄金の龍と堕天使のデザインが特徴の鎧へと変化。

 

その鎧の全てがアザゼルの身体に瞬時にまとわれた。

 

そして鎧状態―――否、自ら生み出した神器の禁手状態のアザゼルは黄金の鎧にまとわれた6対12枚の堕天使の翼を羽ばたかせ、より洗練され攻撃的になった堕天龍の黄金槍(ダウンフォール・ギガンティス・スピア)を構えた。

 

『俺が完成させた神器。種別を人工神器から改めて創器(クリエイションギア)*1そしてこの禁手(バランスブレイカー)の名は堕天龍の黄金鱗鎧(ダウンフォール・ドラゴン・アナザーメイル)]だ』

 

『まさか人工神器を完成させていたのか…。ハハハ!! これは俺でも想定外だ!』

 

「そこまで完成させていたなんて!? グリゴリへの調査ではそこまでの領域に至っている報告は…ッ!?」

 

『悪いが神器研究の深層に当たる部分は俺とシェムハザしか知らねぇよ。それに完成とはいっても現状扱えるのは最低でも俺クラスの存在のみ。下手な魔王がこれを使おうモンなら魂を侵食されて転生も出来ずに死ぬだけだ。それに神器でもないのに禁手って言うシステム名を流用しているからな。ま、そこは追々考えていくさ』

 

アザゼルは余裕そうに構え、カテレアと対峙する。

 

『そんじゃ、最後のハルマゲドンとコイツの実戦データを取ろうか―――来いよ』

 

「なめるな!! 所詮はこけおどしに過ぎない!!」

 

オーフィスの蛇で強化されたカテレアが、今まで以上の攻撃をアザゼルに仕掛ける。

 

しかし、カテレアがオーフィスによって増大された力の練度は低く、攻撃力はあるとも精度がお粗末。

 

それを一瞬で見抜いたアザゼルは、カテレアの攻撃を全て軽く相殺し―――

 

『終わりだ』

 

アザゼルは禁手状態の槍でカテレアの胸中央を貫き、一瞬で彼女を消滅させた。

 

『オーフィスに強化してもらってもそれを使いこなせなきゃ意味は無いぜ? まったく、昔のお前は努力家だって言うのに血統に拘った結果がこれとはな。実戦データもわずかしか取れなかったぜ』

 

アザゼルは、消滅したカテレアに皮肉を言いながら、ヴァーリと対峙する。

 

『そんじゃ、今度は身から出た錆を己で何とかしますかね―――待たせたな、ヴァーリ』

 

『ああ。しかしもうアンタを待ったつもりはないな』

 

『あん? この期に及んで俺に勝てるとでも? 言っておくがこの状態の俺なら覇龍を使ったお前でも優位に戦えるぜ?』

 

『そうだな。只の覇龍であれば危なかった。だが、俺は既に覇龍を完全に支配した形態に至っている。なによりアザゼル―――アンタは既に俺に負けている』

 

『どういう―――』

 

ヴァーリがアザゼルに向けて手をかざすと同時に―――

 

《AllForce Vanishing!!!》

 

アザゼルの力が完全に消失した。

 

「ガハッ!?」

 

自身の力が消失した事により[創器(クリエイションギア)]による反動で一気に全身に重傷を負うアザゼル。

 

そのままアザゼルは墜落して地面に激突しかけるが、イッセーがアザゼルを丁寧にキャッチした。

 

「…龍…騎士か……どうして…」

 

「アザゼル。アンタは白龍皇の不意打ちを一発喰らっている。それすなわち白龍皇の光翼の能力発動条件が整っている」

 

「そう…か…ッ。油断したところで白龍皇の能力である[半減]での致命傷を…受けたって事か……だが…これは半減じゃなくて…俺の持つ力が消失したている…ッ!」

 

『アザゼル。アンタは俺の成長に気づいていないようだな。既に俺は半減を昇華させた[消失]を得た。能力は対象の力を瞬時に消失―――つまり0にすることだ。最も永久的な効果ではないし、アンタクラスであればすぐに戻るが、創器の反動で致命傷を受けた』

 

「ようするに…俺は不意打ちを喰らった時点で、お前に負けていたって事か…ッ。これじゃあ、カテレアを嗤った俺がバカだな…」

 

『ああ。殺さなかったのは、アンタがいれば俺の戦いが盛り上がると判断したからだ―――さて、龍騎士、いや仮面ライダー龍騎だったか? 俺達も戦おうか?』

 

ヴァーリがイッセーを挑戦者として迎え入れるように戦いを催促した。

 

そんなイッセーはというと、ヴァーリの今までの身勝手さに戦意よりも怒りを覚えていた。

 

「なんでテメェと戦わなくちゃいけないんだ。俺は赤龍帝でもないしお前と過去になんの因縁も無い。なにより、テメェの様なおふざけで世界の脅威になる奴のいう事なんざ答えたくもない」

 

『やはり、そういうと思ったよ。だからこそ君が俺に全力以上に戦う理由を用意した―――』

 

ヴァーリが手をかざすと、そこから赤い液体が滴る二つの物体を取り出した。

 

そして、それを見たイッセーは、その表情が完全に凍り付いた。

 

ヴァーリが取り出した二つの物体。

 

それは―――

 

「ま…つだ? もと…はま?」

 

イッセーの悪友にして親友である、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

*1
オリジナル要素。アザゼルが神器研究の末にたどり着き一応の完成形異能




さて、次回はついに黒い龍の騎士。
ライダーの歴史において初のネガライダーである存在が現れます。


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