ハイスクールD×D《MASKED RIDER RYUKI》   作:ライダーマスク

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Life2:龍騎と悪魔

【イッセーSIDE】

 

 

 

 

仮面ライダー龍騎として、襲撃してきた堕天使であるレイナーレと対峙している。

 

俺の姿を見たレイナーレはかなり驚いている。

 

「なぜ、噂の龍騎士がここにいるのよ…ッ。というかあの[神器(セイクリッドギア)*1を宿した人間はどこに!?」

 

どうやらレイナーレは、兵藤一誠という一般人男性が仮面ライダー龍騎―――異形世界で称されている龍騎士(ドラゴンナイト)とは思っていないようだな。

 

ていうか、龍騎士って堕天使の末端にまで噂が広がっていたのかよ…。

 

名前も絶妙にあっているから、そう呼ばれると何かもどかしいんだよな。

 

ま、そこに関しては置いておくか。

 

『あの学生なら俺が救出し避難させた。さて、堕天使さんよ。なぜあの学生を狙うんだ?』

 

「何って、あの人間が神器を宿して制御できなく危険と判断したから殺すだけよ」

 

俺って神器を宿している判定になっているのかよ…。

 

宿していないのにな

 

『何を勘違いしているんだ? あの学生は神器を宿していない。異形世界と関わりがあるだけだ』

 

「そんなわけないでしょ。神の子を見張る者(グリゴリ)*2の神器探知術式にははっきりと反応を示しているのよ?」

 

『それは術式の不具合ってことじゃないか?』

 

マジで神器宿してないし。

なにせ、()()()()()()()()()()()()()()()調()()()()()()()()()

 

『そういうわけだ。アンタ等の活動は世界にとって必要悪なのは知っている。まあ、文句が無いと言われれば嘘になるけどな』

 

「私たちの行動に文句? 異形世界で暮らしているなら文句何て言えるはずないでしょ? 身の丈に合わない下等な種族である人間が強力な神器を宿して世界に影響が出たら大惨事になるじゃない。だからこそ私たちが下等な種族である人間を殺して世界に平和をもたらしているのよ!」

 

『その神器を宿した人間は、その神器を望まず押し付けられたとしてもか?』

 

「そんなこと神器をばらまいている聖書の神*3を恨む事ね。」

 

『それは神器をばらまく聖書の神が諸悪の根源てことで良いのか? そして、神器は世界を蝕む力だと―――そう堕天使の総意として受け取ってもいいのか?』

 

「そ、それは………ッ」

 

ま、答えららるわけは無いだろうな。

 

堕天使のリーダーである総督さんは、世界有数の神器マニアだからな。

 

実際、神器所持者の処分はレイナーレが語った通り世界にとって必要悪なのかもしれない。

 

だけど、望まない力を宿されて危険だから殺される。

しかも聖書の神という個人の意思が反映されたシステムによって。

 

俺はその負の連鎖を止めたいと思っている。

 

俺はそういった必要悪で苦しんで、最終的に何もできず精神を壊したり自殺した人たちを見てきた。

 

本当は神器そのものを無くして欲しいけど、それは世界を救う事よりも難しい事で不可能に近い。

それに神器を宿したことによって良い人生を歩む人たちだっているからな。

 

だからこそ俺は神器所持者の処分を殺すのではなく、神器だけを取り除いてその人が普通の人生を歩める世界を作っていく。

 

今の俺が掲げる目標だ。

 

まずは学生として勉学を深めて高校を卒業した後、異形世界に本格的に参戦して知合いに堕天使幹部さんのツテで神器に関して色々と勉強していくつもりだ。

 

『答えられない事情は知っているから無理して答えなくていい。そして、これは最終警告だ。彼は神器を宿していない。もしこれ以上彼を深追いするならば俺は君と戦わなくちゃいけなくなる』

 

「…ッ。異形世界で称されているからって調子に乗らないでもらえる? 噂だけで本当は大したことがないんでしょ? だったら私でもお前を殺せるわ!」

 

レイナーレは再び余裕そうな態度を取って、光の槍を手元で生成し構える。

 

やっぱりこうなるか。

それに、レイナーレの翼は中級クラスを示しているが相手を見る目は素人以下だな。

 

俺は驕るつもりはつもりはないけど、レイナーレじゃ俺には勝てない―――たとえ奇跡が起こってもだ。

 

俺は構えて、目の前の堕天使レイナーレを撃退すると決めた。

 

その時―――俺とレイナーレの間で紅色の光が出現。

その光は転移魔法陣に変化した。

 

転移魔法陣の形式は悪魔…中央にはグレモリー家の家紋。

 

多分この街の異形世界関連を管理している()()()()()()()()()()()()()が異変を察知してきたって感じか?

 

「ちっ…もう感付かれるなんて…ッ。ここで争えば私の計画も危うい……。命拾いをしたわね龍騎士! ここは退いてあげるわ」

 

悪役の逃げるテンプレ構文を言いながらレイナーレは堕天使の転移でこの場から消えた。

 

このまま俺も逃げた方が良いけど、こっちは勘違いで命を狙われた以上、この街の管理者である先輩にある程度説明しないといけないな。

 

そう考えているうちに転移魔法陣から駒王学園の制服を着た紅髪の美少女ことグレモリー先輩が現れ、他にも姫島先輩に同学年の木場、一年の塔城が現れた。

 

主と眷属勢ぞろいって感じだな。

 

「堕天使は…もう逃げたよう―――!?」

 

そして、グレモリー先輩が周りを把握しながら俺を見るなり驚いた。

 

それと同時にグレモリー先輩を守る様に木場は帯剣している両刃の西洋剣を抜刀、塔城は格闘戦の構えを取りながら前に。

 

姫島先輩は防御魔法陣をグレモリー先輩を守る様に展開し、攻撃用の雷を両手に発生させて臨戦態勢を取った。

 

ま、当然の反応だよな。

 

『初めましてだな。駒王町の異形世界関連の管理者―――リアス・グレモリー嬢。それともグレモリー家次期当主って言えば良いのかな?』

 

「私の事を知っているッ!? 貴方何者!」

 

あ、挨拶で詳細をしゃべりすぎた…。

おかげで余計に警戒された…。

 

『何者と言われてもアンタ達、異形が俺のことを龍騎士って呼んでいるじゃないか』

 

「龍騎士ですって!? そう言われれば噂通りの姿……。そんな貴方が私が管理している町で何をしているのかしら? それとこの場にいたであろう堕天使はどこにいるのかしら?」

 

『それは―――』

 

俺はここまでに至る状況をレイナーレに言った嘘を主軸として話した。

 

「堕天使が勘違いで人間を殺そうとしたの?」

 

『ああ。彼とはちょっとした縁がある。その関係で彼はあくまでも異形世界に関りがある人間で神器や異能は持っていない』

 

「でも、それなら私が把握しているはずよ?」

 

『異形世界と関りがあっても、本人は普通の人間としての暮らしを望んでいる。だからこそ自己防衛の範囲でしか異形世界と干渉しないことにしているんだ。できれば君からも無暗な接触はやめて欲しい』

 

「それは出来ないわ。私はこの街の異形社会の管理者を魔王様とこの土地―――いえ国である日本神話の神々から任されているの。今回の堕天使―――たしかレイナーレだったわね? その重要参考人を放置することは出来ないわ」

 

やっぱりそうなるよなぁ…。

 

俺としては仮面ライダー龍騎としてレイナーレが言っていた目的を探って、事によっては彼女を拘束。

 

知り合いである堕天使の幹部の伝手で身柄を引き渡すつもりだった。

 

でも、それができない状況に…グレモリー先輩が動くとなると悪魔ともある程度関わらないといけなくなった。

 

流石に兵藤一誠としての俺は、高校卒業までは異形世界に関りがある只の人間で通したかったんだけどなぁ…。

 

仕方がない、あくまで今回の重要参考人としてグレモリー先輩に関わるか。

 

そうしないと余計に面倒だしな。

 

『君のいう事が正しいな。判った…俺から彼に明日、君の活動拠点である旧校舎に向い君たちに、襲撃に関して話すように言っておく』

 

「私の拠点が貴方に筒抜けだし貴方についても話を聞きたいけど無理なんでしょう?」

 

『まあな。俺はあくまで兵藤一誠(変身前の俺)を守る為に堕天使レイナーレを撃退しただけだ。それ以上でもそれ以下でもない』

 

俺の返答にグレモリー先輩は少し考えるそぶりを見せる。

 

そして、結論が出たか俺に話しかけた。

 

「貴方と敵対するのは得策じゃないしそこは飲み込みましょう。だけど、兵藤一誠君を明日、旧校舎に行かせることは確約して頂戴」

 

『ああ。約束しよう。そして、聴取が終わればできれば彼には干渉しないで欲しい。君と深く関われば彼が望む平穏が遠のくからな』

 

「そうね。私の立場が二重で面倒なのは承知しているわ」

 

『すまない。それではまた―――』

 

俺はベルトのカードデッキから龍騎のアーマー部分がステルス化したイラストが描かれたアドベントカードをドロー。

 

そのままドラグバイザーに読み込ませる。

 

≪CLEAR VENT≫

 

すると、俺の姿が一瞬にして溶け込むように消え、それをみたグレモリー先輩たちは驚いていた。

 

俺はそんな光景を少しだけ見てこの場から移動した。

 

 

 

 

【イッセーSIDE OUT】

 

 

 

 

 

 

 

【???SIDE】

 

 

 

 

「消えて行きましたね」

 

「ええ」

 

私―――リアス・グレモリーは瞬時に消えた龍騎士を見てため息をついた。

 

なぜ、私がこんな状況に居るのか。

 

私はこの駒王町の異形世界に関する事を管理している悪魔。

 

ただの悪魔でもなく、元七十二柱に連なるグレモリー侯爵家の次期当主でもあるの。

 

他にも有名な肩書があるけどそれは割愛するわ。

 

それで、私はこの街に異形世界に関する事の管理者として、この街で堕天使が町外れで人払いやこちらの探知を妨害する結界を展開したのを察知。

 

見つけたと言っても探知に妨害があったからタイムラグがあったけどね。

 

それで、妙な胸騒ぎを感じて私の下僕悪魔―――正確には悪魔の駒(イーヴィル・ピース)*4である眷属達と現場に急いで転移。

 

なんとか事件現場と当事者を抑えたかったけど、居たのは異形世界で噂でもちきりの正体不明で龍騎士と称される存在。

 

眷族達が私を守る様に前に出たりしてくれたけど、私を含めた全員が彼と戦っても瞬殺されるのは本能で判った。

 

正直、平静を保つだけで精一杯だったけど向こうは敵対する意思はなく、むしろ被害者をの意思を尊重し守る様にしていた事から誠実な存在であることはわかった。

 

「良かったのですか? 彼にも聴取をしなくて」

 

朱乃がそう問いかけた来た。

 

「わかっていると思うけど、彼とは極力敵対しない方が良いわ。それに、彼は平和を乱すというよりも秩序を守る側の存在みたいだしね」

 

「噂によると、はぐれ悪魔や魔王クラスの脅威に襲われた人々や異形達を救ったとかありますね」

 

祐斗が話に入ってきた。

 

「ええ。他にも各勢力にいる危険なはみ出し者を倒しているみたいね」

 

「…素性は一切不明で実力は最低でも勢力長…私達で言うところの魔王クラスとも言われています」

 

小猫も話に続いた。

 

「そうですわね。現れる場所も日本を主とし海外でも数回の目撃例もありますね」

 

「ええ。そんな彼がどうして私の街で一人の人間を守ったのか…。噂通りの行動と言えばそうだけどやけに構っていたのが気になるわね」

 

「それなら、明日来るであろう兵藤一誠君に龍騎士の話を聞いてみますか?」

 

「そうね。それとなく聞いて無理強いはしない程度に行きましょう。さて、この事件現場の調査を始めましょうか。できる限り堕天使がこの場で暴れた証拠を集めて頂戴」

 

「「「はい、リアス部長」」」

 

私の号令に皆はいつも通りに返事をして調査を始めた。

 

とりあえず、できる事からやっていかないとね。

 

 

 

 

【リアスSIDE OUT】

*1
ハイスクールD×D世界において人間か人間と異形とのハーフに生誕した際に宿る異能。聖書の神が作り出し無造作に宿る様にシステムとして設定されている

*2
堕天使を統括し運営している組織。悪魔と同一階層の冥界で活動している

*3
聖書に出ててくる唯一の神。神器のシステムや教会での祝福や祈りなどのシステムも作り上げ信徒全体に力を授け、純粋な天使も生み出している

*4
他種族を悪魔として肉体を転生させるアイテム。駒の数と種類は王の駒を除いたチェスの駒と同じ

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