本作の時系列をザックリ解説
1話・2話
1991年8月:FARCの日本人技術者殺害事件にて飼い主の父死亡。
1991年9月:飼い主母死亡。頭のネジが弾け飛ぶ。
1991年末:準備期間。戸籍売ったり身辺整理に精を出す。
1992年1月:コロンビア共和国マグダレナ県にて行動開始。人を肉塊に、拠点を瓦礫に変える事しか頭にない時期。
1992年4月:ロザリタがマグダレナに派遣される。入れ違いで飼い主はフローレンシア方面にて行動開始。この時期が一番エグかった。
1992年7月~同年末:一か所に留まらず、コロンビア共和国内を荒らすついでにコカイン畑を焼き払いまくる。この頃から額に穴を空けるだけの簡単なお仕事になっていく。
1993年1月:マグダレナにて活動再開。ここからは夜襲メインになり、悪夢呼ばわりされる様になった。
1993年3月:飼い主宣言と契約締結。
3話
1993年5月:ラブレス家当主の協力を得て海外逃亡を果たし、猟犬と飼い主ロアナプラ到着。
原作世界1巻開始前までを1章とし、そこまでは(出来るだけ)毎日投稿していきたいと思ってますが基本書き溜めしてないので予定は未定って奴になります。
ロアナプラに着いてから4ヶ月程が経った。
俺達の環境は大きく変わる事もなく、今は
変化としては、まず住まい。
現在はイエローフラッグから少し離れた所にアパートを借りている。マダム・フローラやスローピー・スウィングのお姉さん方にバオさんなど、手続きやら引っ越しやら協力してくれて本当に助かった。
引っ越し前夜にお別れ会まで開いてくれて……いや、思い出すと嫌な汗が出て来るから止めよう。世の中には知らなくてもいい事があるのだ。
ただ、感極まったマダム・フローラに抱き着かれてる時のロージィの眉間の皺とか、苦虫を噛み潰した様な表情だとか、でもそれを当人に見せない様に出来るだけ目を逸らしてたとか、そういうのは末代まで語り継いでも良いと思う。今の所、次代の予定はないけれど。
次に仕事。
これはいくつか掛け持ちって形でやってるけれど、メインの肩書としては
イエローフラッグとスローピー・スウィングの2カ所だけではあるけれど、ロージィか俺のどちらかが店にいるだけの簡単なお仕事だ。
スローピー・スウィングはともかくとして、イエローフラッグは客層の下品さとガラの悪さにおいては文句無しのワースト1だからして、
最近は大人しい客が増えたおかげで、
因みに勤務日なら1瓶無料なのが、地味に嬉しい。
他にも暴力教会とか、
後者に関しては賭闘技場の選手としてお呼ばれしてるので、構成員と言うか囲われてると言うか……とにかくそんな関係だ。何か知らんが張さんに気に入られているんだよね。ロージィの方は別にって言うか、お互い牽制してる感じ? 詳しくは知らん。
他には……そうそう、二代目の相棒について。
そもそも額に穴が開けられるならば何でもオッケーなスタンスだったんだけれど、初代相棒がお亡くなりになった理由が理由だ。何でもオッケーならリボルバーでもいいじゃないかって事で、シスター・ヨランダのオススメ……いや押し付け? うん、押し付けられる形で決定した。依頼者が受け取り前に死んだとかなんとかで、在庫処分も兼ねて結構お安くしてくれたんだけれど……。いやま、初代よか安かったし、弾丸も二箱ほどオマケしてくれたけどさぁ……。
44マグナムとか人相手に使うもんじゃなくない? 大は小を兼ねるって? 兼ね過ぎだよ。
しかも二挺ってもうアレだよ、人狩りじゃなくて一狩り行く感じじゃん? 俺は農耕民族だよ何処目指してんだよ俺は。いざ握ってみれば、リボルバーは男のロマンだよな! と手のひらクルックルだったけれど。
肝心の相棒はコルト・アナコンダ。
コルトリボルバーのMK-Vシリーズの一つで、コルト社初の44マグナムである。全長295mm、重量1503gと言うわがままシルバーボディが魅力的で、破壊力(物理)も抜群だ。
コルトリボルバーの特徴的なベンチレーテッドリブとアンダーラグも相まって、圧倒的なゴツさも好みだったりする。
流石に44マグナム弾を使うだけあって反動がちょっとキツかったけど、2週間ほどプライヤチャットさんの所で試し撃ちしたおかげで手に馴染んだし、最初懸念してたリロードもスピードローダ―のおかげでそうでもないかなって。
シリンダーが左にしかスイングアウトしないので、そこは不満かな。ま、左利き用のリボルバーってないみたいだし、そこは要練習って事で。
銃の名前に因んでそれっぽいのを彫り込んだグリップにしようと思い、アンフィスバエナをチョイス。両端に頭を持つ蛇が8の字を描き、翼を広げたデザインである。
こうして挙げると色々あった様な気もするけれど、一番大きな変化は呼び名だろうか。事あるごとにネタの如く「人の皮を被ったゴリラ」を自称しているんだけれど、幸か不幸かキングコングだのゴリラゴリラゴリラだのは言われてない。
言われてないけれど、納得もしてない。いやま、結局名前なんて相手が俺だと認識出来て、俺が自分の事だと分かれば何でもいいのかも知れないけれど。
──バイパー。それが俺に付けられた
いや待ってよ確かに蛇の名を冠した得物持ってるけれどさぁ!? マムシだの毒蛇だの、何か陰湿なイメージじゃんよ? 美濃の生まれでもなけりゃ、本名三太夫でもないんだけれど?
何? 普段の笑顔が胡散臭いって? HAHAHA、スイカみたいに吹き飛ばすゾ☆
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バイパー。そう呼ばれる男がいる。
悪徳の都にそぐわない穏やかな笑顔が特徴で、反面その笑顔が不気味だとか何を考えているか読めず底を見せないあたり、一端の悪党と言ったところである。
マリリン=モンローのバックプリントが入ったシャツがお気に入りの様で、彼のトレードマークとして定着しつつあるらしい。
2ヶ月程でイエローフラッグを
用心棒としてだけでなく、賭闘技場の
見た目にそぐわぬ、しかしこれ以上は無いだろう明確な勝ち方は、客に好評の様だ。
また暴力教会とも繋がりがあるらしく、幾度か仕事を請け負ったとか。
そのバイパーと行動を共にするロージィは、彼の女だろうと専らの噂だ。
男が毒蛇ならば、彼女の目付きも醸し出す雰囲気も、この街にはお似合いの毒婦と言った所か。
何せ連れ立っている事が多いのに、纏う雰囲気がまるで反対なものだから、ヤケに目立つのだ。
彼らと親しいバオの話では「分別のあるヤベー奴ら」であり、マダム・フローラに言わせると「この街にいるのが勿体ない可愛い子達」らしいが……詳細は不明である。
知己の間柄から悪評を聞かないと言う事は、懐に入れば気安い相手なのかも知れない。
しかし下手に踏み込もうモノなら喰われかねない危うさも秘めていると、そう思わされるナニカを持っているのも確かである。
本話は説明会めいた話なので特に書くことはないかなと思いつつ。
バイパーって名前自体に特に理由はなく、得物を決めた時に同系統のでいくかなーぐらいのノリで決まりました。
しかし彼には狡猾な蛇でなく、気は優しくて力持ちなゴリラでいて欲しい。悪党な時点でちょっと……いやかなり怪しい所ですけども。