村上鋼と影浦雅人は鬼を狩る   作:白澄星火

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村上の方へ場面転換しているうちに、魘夢は描写も無く狩られました;;
さあ、ついに上弦登場です!


第9話:間に合え

第1節:間に合え(村上視点)

 

放り出された乗客を無事受け止めたが、車両からはすっかり置いていかれた。

 

(彼女もしばらく目を覚まさないだろう。こんな場所に置いていくのも危険だ。おぶっていくか)

 

オレは正面には盾を、背中には女性を、落ちないように紐で固定する。

 

「さて、間に合ってくれよ」

 

 

第2節:到着(村上視点)

 

思ったより早く着いた。

車両が横転しているせいか。

 

女性はついさっき目を覚ましたため、車両から離れた場所で休ませている。

 

近くを見渡すと、我妻と竈門妹、その他数名が横たわっており、彼らを嘴平が救助しようとしていた。

 

(・・・眠り鬼はやられたようだな。まずは乗客と隊員の安全確保・・・それが終わったらすぐに・・・)

 

オレは、車両から少し離れた場所を見る。

 

(煉獄さんと互角以上に戦うあの鬼・・・おそらく上弦・・・)

 

 

第3節:猗窩座(煉獄視点)

 

「今まで殺してきた柱たちに、炎はいなかったな。そして俺の誘いに頷く者もいなかった。なぜだろうな?同じく武を極める者として理解しかねる。選ばれた者しか鬼になれないというのに。」

 

上空へと飛んだ鬼──────猗窩座はそのまま空中で構えをとった。

 

「素晴らしき才能を持つ者が醜く衰えてゆく!俺はつらい!耐えられない。死んでくれ杏寿郎。若く強いまま!」

 

その言葉の後、猗窩座は勢いよく拳を突き出した。

 

(──────何かが来る。)

 

炎の呼吸・肆ノ型──────盛炎のうねり

 

自身を中心に、渦巻く太刀筋。

刀身には強い衝撃が伝わった。

 

(虚空を拳で打つと打撃がこちらまで来る。一瞬にも満たない速度。このまま距離をとって戦われると頸を斬るのは厄介だ。ならば──────近づくまで!)

 

鬼との距離を一気に詰め、刀を振るう。

すると鬼は、さらに密度の高い打撃で応戦してきた。

 

「この素晴らしい反応速度!この素晴らしい剣技も!失われていくのだ杏寿郎!悲しくはないのか!」

 

「誰もがそうだ!人間なら!当然のことだ!」

 

そう、それが人間の儚さ、美しさだ。

 

「動くな!傷が開いたら致命傷になるぞ!待機命令!!」

 

背後に横たわっていた竈門少年は、実力が不足していると分かっていても、戦いに参加しようとするか。

その心意気は感心する。

 

だが。

 

俺は、ここにいる誰一人死なせるつもりはない。

 

「弱者に構うな杏寿郎!全力を出せ!俺に集中しろ!」

 

猗窩座の攻撃速度が、さらに速くなる。

このまま戦っていては、体力の問題から鬼が有利だ。

 

人間は消耗する。

ここはもっと攻めねば──────

 

「炎の呼吸・伍ノ型──────」

 

「破壊殺──────」

 

来る。

猗窩座の強力な打撃が。

 

「──────乱式!」

 

「──────炎虎!」

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