村上鋼と影浦雅人は鬼を狩る   作:白澄星火

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第13話:再戦!村上&煉獄 対 猗窩座

第1節:再戦!村上&煉獄 対 猗窩座

 

猗窩座が繰り出した滅式を、煉獄さんとオレの二人で迎え撃つ。

 

力と力の衝突。

瞬間、とてつもない衝撃が刀を握る右手に伝わってくる。

 

(なんて力だ・・・だが、二人でなら・・・)

 

拮抗状態から脱するため、オレと煉獄さんはそれぞれ、猗窩座の拳を受け流す。

と同時に、オレは左手に持つ盾を勢いよく押し付けた。

 

一瞬、猗窩座がひるむ。

その隙を狙って、煉獄さんが頸を狙い、横一文字を描いた。

 

しかし、首を傾け回避する猗窩座。

それだけではない。

同時に、煉獄さんの腹部へ拳を突き出す。

 

だがそれを、オレが猗窩座の腕を斬り落とすことで防ぐ。

 

ここまでで、およそ1秒。

オレの強化睡眠記憶で、猗窩座の動きを学習していなければ、このような戦いなどできていなかっただろう。

 

さらにオレは、煉獄さんと違い軽傷だ。

だから。

 

「煉獄さん。オレが前衛を務めます」

 

「うむ、分かった!」

 

煉獄さんが頷くと同時に、オレは前に出た。

今度は右手に盾、左手に日輪刀だ。

 

対する猗窩座は、上体を傾けると──────

 

「破壊殺・脚式──────流閃群光」

 

辛うじて目で追えるほどの速度で、四発の蹴りが放たれる。

それをオレは、盾を斜めに構えることで威力を逃がす。

 

そして、煉獄さんはというと、猗窩座の背後にまわっていた。

 

(・・・今度こそ・・・行けるか・・・?)

 

煉獄さんが再び猗窩座の頸を狙って刃を振るう。

しかし、猗窩座は後ろに目がついているとでも言わんばかりにそれを避け、振り向きざまに裏拳打ちを放った。

 

チッ、と鋭い音がする。

 

すると、煉獄さんの右目から額にかけて、血が噴き出した。

 

「煉獄さん!」

 

「俺に構うな村上!」

 

煉獄さんはそう言った後、一旦猗窩座から距離をとった。

 

(良かった、あれだけ動けるのであれば、骨や脳までは届いていない・・・)

 

命に別状が無いことに、胸を撫でおろす。

それと同時に。

 

(磁石のような正確な攻撃、そして、背後や死角からの攻撃にも反応する・・・血鬼術なのか?)

 

猗窩座の攻撃が来る合間に、思考を巡らせた。

 

その時だった。

 

山間から、眩い光が顔を覗かせた。

 

(・・・夜明け・・・まずい、鬼が逃げる・・・!)

 

そう思った時には、すでに猗窩座は雑木林へと走っていた。

その後を、オレと炭治郎が共に追いかける。

 

炭治郎の手にはオレが折ってしまった日輪刀が握られており、今まさにそれを投げようと大きく振りかぶっていた。

 

(もう距離も開いてしまった。本当に当たるのか?)

 

・・・前言撤回。見事な投擲だ。

 

そのまま猗窩座の胸を、折れた日輪刀が貫く。

 

「逃げるな卑怯者!逃げるなァ!」

 

炭治郎が、鬼の背中に向かってそう言い放つ。

一瞬振り向いた鬼は、恐ろしい形相を浮かべていた。

 

だがこちらに何も危害は加えてこない。

鬼は陽光から逃げ続け、ついに暗闇へ消えて行った。

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