第15話:緊急柱合会議①
第1節:あらすじ(無限列車、遊郭、刀鍛冶)
見事、無限列車から全員生還を話した炭治郎たち。
しかし、炎柱・煉獄杏寿郎は視力を失い、柱を引退してしまう。
『君たちを信じる』『後は頼んだ』
彼の言葉を胸に刻み、各々強くなるための方法を模索する。
そんな中。
鬼殺隊にとって、転機が訪れた。
なんと、宇随天元、竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助、竈門禰豆子、宇随夫人(雛鶴、須磨、まきを)ら合計8名で、113年ぶりの上弦討伐を成し遂げたのだ。
さらにその数か月後。
時透無一郎、甘露寺蜜璃、竈門炭治郎、不死川玄弥、竈門禰豆子ら合計5名で、上弦の伍、肆を撃破するという大快挙。
そして同日、竈門禰豆子は太陽を克服した。
──────運命の歯車は、確実に動き出していた。
◇
第2節:緊急柱合会議
産屋敷邸では、緊急柱合会議が開かれていた。
「あーあァ。羨ましいことだぜぇ。なんで俺は上弦に遭遇しないのかねえ」
「こればかりはな。遭わない者はとんとない。甘露寺と時透。その後体の方はどうだ?」
「あっうん。ありがとう随分よくなったよ!」
「僕も・・・まだ本調子じゃないですけど・・・」
「これ以上柱が欠ければ鬼殺隊が危うい・・・死なずに上弦二体を倒したのは尊いことだ・・・」
「今回のお二人ですが傷の治りが異常に早い。何があったんですか?」
「そうだな、それはオレも気になっていた」
「その件も含めてお館様からお話があるだろう」
柱たちは、各々意見を述べる。
そんな中。
「大変お待たせいたしました」
白髪の女性が、二人の子供を連れ、入室してきた。
「本日の柱合会議、産屋敷耀哉の代理を、産屋敷あまねが務めさせていただきます。そして当主の耀哉の病状の悪化により、今後皆様の前へ出ることが不可能となった旨心よりお詫び申し上げます」
「承知・・・お館様が一日でも長くその命の灯火燃やしてくださることを祈り申し上げる・・・あまね様も御心強くもたれますよう・・・」
「柱の皆様には心より感謝申し上げます。すでに御聞き及びとは思いますが──────」
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話を終えたあまねが退室し、柱のみとなった部屋で、最初に口を開いたのは岩柱・悲鳴嶼行冥だった。
「なるほど・・・しかしそうなると私は一体どうなるのか・・・南無三・・・」
「あまね殿も退室されたので失礼する」
突然、水柱・冨岡義勇が立ち上がる。
しかしそれを風柱・不死川実弥が制止する。
「おい待てェ失礼すんじゃねぇ。それぞれの今後の立ち回りも決めねぇとならねぇだろうが」
「六人で話し合うといい。俺には関係ない」
冨岡には、まったくと言っていいほど、効果は無かった。
会議の場に、険悪な空気が漂う。
そんな中、蛇柱・伊黒小芭内が割って入ってくる。
「関係ないとはどういうことだ。貴様には柱としての自覚が足りぬ。それとも何か?自分だけ早々に鍛錬を始めるつもりなのか?会議にも参加せず」
そんな伊黒の言葉に、冨岡は何も答えない。
そのまま廊下まで歩き始めてしまう。
「テメェ待ちやがれェ!」
「冨岡さん理由を説明してください。さすがに言葉が足りませんよ」
蟲柱・胡蝶しのぶが冨岡を諭す。
だがすでに、冨岡の失言によって、不死川は我慢の限界を迎えていた。
「気に喰わねぇぜ・・・前にも同じこと言ったなァ冨岡。俺たちを見下してんのかァ?」
立ち上がる不死川。
されど冨岡は背を向けたまま。
恋柱・甘露寺蜜璃が仲裁を試みる。
「けっ喧嘩は駄目だよっ冷静に・・・」
「何か言ってください、冨岡さん。不死川さんも抑えて」
村上も、甘露寺と同じ考えだ。
しかし不死川は止まらない。
「待ちやがれェ!!」
「キャーだめだめ!」
どうしようもなくなった状況で、甘露寺は冨岡と不死川の間で、あたふたしている。
その時だった。
──────パアン!
破裂音が、部屋の中に響き渡った。
しかし実際に何かが破裂したわけではなく。
「座れ・・・話を進める・・・一つ提案がある」
悲鳴嶼は涙を流しながら手を合わせ、そう言った。