村上鋼と影浦雅人は鬼を狩る   作:白澄星火

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第27話:村上&炭治郎 対 猗窩座

第1節:村上&炭治郎 対 猗窩座(炭治郎視点)

 

再び、両者は真っ直ぐ正面から衝突を開始した。

 

だがさっきよりも、村上さんの動きが速い。

 

「弧の呼吸・壱ノ型──────閃空」

 

見惚れるほど見事な横一文字状に放たれる太刀筋。

それを猗窩座は紙一重で回避した。

 

──────かに見えたが、首の皮から少量の血が噴き出す。

 

猗窩座は上半身を傾けたまま後ろに飛び、空中で体勢を整えて着地する。

しかし、村上さんはすぐに追撃を開始した。

 

「盾の呼吸・弐ノ型──────守護断進」

 

下部の刃の部分を向けた盾を、村上さんが投擲──────!

 

凄まじい速度と精度で、猗窩座の身体を貫く。

とはいえ、少し右に逸れた──────いや、猗窩座が向かってくる盾を側面から殴って反らしたのか。

 

肩から胸がバックリ避けた猗窩座だったが、急速に回復を始めていた。

 

だが、回復しきる前に村上さんが動く。

 

投擲の次は近距離戦。

右手に日輪刀を握り、前方に跳ねた。

 

上段の構えから、一気に振り下ろされる刀身。

さらに敵の肩の傷を抉る。

 

しかし猗窩座も黙ってやられるわけではない。

前かがみになった村上さんに対し、顔面を狙った正拳突き。

 

それを、村上さんは見事回避したが、頬が切れ、鮮血が舞った。

 

(速い!どちらも・・・!だけど、村上さんの上がった速度に猗窩座はすぐ順応した・・・長期戦になれば永遠に体力が続くわけじゃない人間は圧倒的不利・・・!そもそも無惨を倒すことが目的なんだ。一晩かけて猗窩座を倒すわけにはいかない。早くしないと珠世さんも・・・)

 

考えただけで、ぞっとしてしまう。

ここまで、いろんな犠牲の上で繋いできたのに、すべてが台無しになってしまうなんて、そんなこと絶対にあってはならない。

 

(急げ!早く倒せ!急がないとみんな死ぬ。みんな・・・)

 

俺は自分に必死に言い聞かせた。

嫌な考えがよぎっては、懸命にかき消す作業が始まる。

 

(落ち着け!!"透き通る世界"だ。俺が入らなくても、村上さんが入れば勝てる。これは分の悪い賭けじゃない。きっと勝てる。だから・・・)

 

俺は、村上さんの相手に夢中になっている猗窩座の背後に忍び寄ると。

 

(ヒノカミ神楽──────炎舞)

 

うなじ目がけて、日輪刀を振るう。

しかし、猗窩座は横目で俺をすでにとらえており、片手の指の握力だけで、刀身をピタリと止めて見せた。

 

「胴ががら空きだぞ炭治郎!!」

 

猗窩座はそう言って、吸いつくような、不可避の一撃を俺の腹部目がけて叩きつけようとした、次の瞬間。

俺は、人一人分の高さまで飛んで、それを回避した。

 

すると、猗窩座の手のひらから俺の日輪刀が解放される。

 

(来た──────透き通る、世界・・・!)

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