強化睡眠記憶は記憶の整理だから、巨大な本棚に膨大な本が保管されているような世界でしょうか?
第5話:無限列車
第1節:こんばんは煉獄さん(村上視点)
──────無限列車
一見、何の変哲もない汽車に見えるが、実態は違う。
短期間のうちに四十人以上の人間がこの汽車で行方不明になっている。
また、鬼殺隊は数名の剣士を送ったが、全員消息を絶った。
そんな場所に、オレは居た。
他にも柱一名と、一般隊士三名が参加する。
いわゆる合同任務だ。
そしてオレはまず最初に、一般隊士と合流するために、汽車内を歩く。
すると。
「村上さん・・・!」
最近鬼殺隊上層部を騒がせた、見知った顔が目に入った。
どうやら、一般隊士三名というのは、竈門炭治郎とその一行のことのようだ。
「蝶屋敷以来か。元気か?」
「はい、おかげ様で元気もりもりです!」
「それは良かった。今日はよろしく頼む」
「よろしくお願いします!」
「残りはもう一人の柱だな。鎹烏からは詳細な情報はもらえなかったが・・・」
オレはそう言いながら、竈門たちを連れて隣の号車の扉を開ける。
すると、座席ごしでも分かるくらい特徴的な頭髪が目に入る。
「うまい!うまい!」
さらに、聞き覚えのある大きな声が聞こえた。
(この声は・・・)
声の主の元へ歩いていくと、視界に入ってきたのは炎を思わせる焔色の髪と眼力のある瞳。
──────煉獄杏寿郎。
鬼殺隊の炎柱が、今回の任務で一緒か。
「うまい!うまい!」
「あの・・・すみません」
竈門は煉獄さんに声をかける。
だが、食事中の煉獄さんは中々耳が遠い。
「うまい!」
「れ、煉獄さん」
「うまい!」
「あ、もうそれはすごく分かりました」
やっと、煉獄さんに対して竈門の声が届く。
そしてどうやら、竈門は煉獄さんに聞きたいことがあるとのことだったので、隣に座らせた。
オレはというと、猪頭の伊之助と、黄色い髪の善逸という隊士の向かいだった。
◇
第2節:基本の呼吸(炭治郎視点)
◆事情説明中◆
「うむ!そういうことか!だが知らん!"ヒノカミ神楽"という言葉も初耳だ!君の父がやっていた神楽が戦いに応用できたのは実にめでたいが。この話はこれでお終いだな!」
「え!?ちょっともう少し・・・」
「俺の継子になるといい。面倒をみてやろう!」
「待ってください。そしてどこを見てるんですか!」
「炎の呼吸は歴史が古い!炎と水の剣士はどの時代でも必ず柱に入っていた。炎・水・風・岩・雷が基本の呼吸だ。ほかの呼吸はそれらから枝分かれしてできたもの。盾は岩から派生している!溝口少年!君の刀は何色だ!」
「!?俺は竈門ですよ!色は黒です!」
「黒刀か!それはきついな!」
「きついんですかね!」
「黒刀の剣士が柱になったのを見たことがない!さらにはどの系統を極めればいいのかもわからないと聞く!」
その言葉を聞いたとき、ぐらりと身体が揺れた。
・・・汽車が発車したようだ。
「俺のところで鍛えてあげよう!もう安心だ!」
煉獄さんはそう言って、うんうんと頷いていた。
(面倒見のいい人だな・・・)
◇
第3節:切符を拝見(炭治郎視点)
「切符・・・拝見・・・致します・・・」
「??何ですか?」
「車掌さんが切符を確認して切り込みを入れてくれるんだ」
煉獄さんの言葉通り車掌さんは、村上さん、伊之助、善逸、煉獄さん、そして俺の切符を確認した。
その時、匂いに違和感を覚え・・・た。