アクシズ教徒のアークプリースト!ってなんだろ? 作:しぇふ太郎
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いままでは読み専だったんで書いてみて初めて分かったんですけど、お話書くのって考えることが多く難しいですね。
それでは続きをどうぞ。
転移時の光が収まっていき、目が慣れてくると、そこはすでに日本で見慣れたコンクリートで作られた背の高い建築物はなかった。地面も石タイルのようなものが敷かれていて、まさに魔法が出てくるファンタジーの世界が広がっていた。道行く人々もどこか身動きの取りやすい服装が多くみられ、その中にはローブのようなものを羽織り、先端には宝石のついた杖を抱えているものまでいた。間違いなく異世界に転移することが成功したとここでようやく実感した。
「ふぅ、よかったー。無事に転移できたみたいだ。女神さまありがとうございます!」
(女神さまに感謝の思いを告げたときに身体の中心から何かが抜けていく感覚とともに体の隅々まで力が張るような不思議なことが起こった気がしたのだけど、気のせいだろうか。。。)
とりあえず、周りからの視線が痛いからどこかに移動しようと思う。ここに降り立ってからいくらか時間が過ぎているのに移動しないのは不自然に見えるだろうし。
「ここがどんなところなのかもわからないし、少し離れたところで人に聞いてみるのが一番でしょ!」
先ほどの場所から少し離れたところで、ふと、暗がりへと続く狭い裏道の手前でやや前かがみの男の人が目についた。少し、気になるしあの人に聞いてみよう。
「へっ!! 今日はリーンの野郎に殴られたし、女風呂は覗けなかったし、全然いいことなかったぜ。こんな日はやっぱりここにきて癒しをもらうしかないよな~。へ、ぐへへ。へへ。じゅる、、、」
(あー、今日はどんな内容でしてもらおうかな。おっと、考えてるだけでよだれが、、、)
なんかぶつぶつ言ってるけど、この人大丈夫なのかな。やばい人なら最悪は逃げれるようにしておこう。
「あのー。ちょっと聞きたいことがあるんですが。いま、だいじょうぶですか?」
「!!!!!!だ、だだれだよ!!こんなときに!!」
(!焦ったぜ。だが相手はガキのようだし適当に相手してさっさと……ん?こいつよくみりゃなかなか整った顔してんんじゃねーか。胸はねーがそれでも隙だらけな雰囲気でたまにはこんな貧相な体もよさそうだな。へへ)
「あのー。ほんとに大丈夫ですか?なぜか前屈みですし、お腹でも痛いんです?」
「あ、あー問題ないぜ。ところで俺になんの用だ?」
「僕、今日ここについたんですけどいいところ知らないですかー?」
「あん?誘ってんのか?マせてやがんなガキ。いいぜ、いいところにいこうぜ。」
「え?ええと、なにか勘違いしてません?あの、冒険者登録みたいなことができるところを知りたいんですけど・・・」
「ちっ!んだよ。なら最初からそう言えよ。まぎらわしい。あっちの方に行きゃ見つかるだろ。」
(ったく、まぎらわしいな。そうだ!ちょうどいいし、今日はこのガキをわからせるようなシチュエーションでいこうか。)
「ありがとうございます。あっちですね。行ってみます。」
変な人だったけど助かったし、おじぎくらいしといたほうがいいよね。
ぺこり。
「なんかあいつすげーいい匂いしたぜ。……これもオプションで付けれるか?…いや、これも……ぶつぶつ……」
どうにかなったけど、さっきみたいな人には注意しないとな。ここは日本と違ってどのくらい危険なところなのかもわからないし……あれ?僕って日本にいたときは自分から変な人に話しかけたりしなかった気がするんだけど。なんかおかしいよね。………このことは落ち着いてから調べていこうか。まずは冒険者登録からだね。
「いわれた通りの方向に来てみたけれど、なんかどんどん人が増えてるし、ここは冒険者といった人が多い町なのかな。 ああぁっ‼たぶんこの建物がそうだ!!」
相変わらずの石タイルの道は日本のコンクリートよりも歩きづらいけどそんなことも吹き飛びそうなくらいドキドキしてきた。ゲームやアニメにも出てきそうな大きく鋭い骨のようなものが二つ門のようになっていて奥の建物は入り口から大きく背の高い人や武器を持った人も出入りできるようになっているみたいだ。
建物の床や天井は木材や布を多く使って建てられているようで屋内に二階のテーブルもあるし大きな空間を利用してたくさんの人が入れるような作りになっていた。建物内には木で作られたテーブルに座って食事をしているグループがいくつかあったけどやっぱり強面の人が多い気がする。ってか、給仕の人たち薄着過ぎないか!これは治安がいいのかよくわからないな。
『ようこそ!冒険者ギルドへ!食事はテーブル席のほうへどうぞ!冒険者登録なら奥のカウンターへお進みください!それでは。』
よし!じゃーまずは奥のカウンターで冒険者登録してみようかな。
「すみませーん!冒険者登録おねがいします!」
『わかりましたー!一番右側のカウンターへどうぞー!」
唯一、人がいるカウンターに並んで少しして呼ばれた。
「次の方どうぞ。」
「あ、こんにちは。冒険者登録に来ました。(綺麗な人だなー)おねがいします!」
「はーい。冒険者登録ですねー。(ここに来た初めての人が胸を見てこなかったなんて珍しいわね)では、まず始めに登録料の1000エリスをお支払いください。」
「え・・・1000エリス?(エリスはおそらく数字の後についている言葉のようだしお金のことだよね。・・・持ってないし、どうしよ)」
何かあればいいなとポケットの中身を探してみると、いつの間にかなにかが入っていたみたいだ。
お金っぽいそれらをカウンターに出してみる。
「あのー、これでできますか?」
「はい、十分足りていますよ。残りはお返しいたしますね。………それでは、お名前とご年齢をお願いします。」
「
「はい、大丈夫です。一応確認しておきたいのですが女性ですよね?」
「いえ、男ですよ!」
「…………ええぇっ!!すみません!男性だったんですね、とてもお綺麗でしたので女性と間違えてしまいました。申し訳ありません。」
「これでも男子高校生になったばかりなんで、次から間違えないでくださいね!」
「はい!気を付けますね!………では気を取り直してこちらに手をかざしていただけますか。」
これは異世界でよくあるステータスがわかるやつだろうし、どうなるのかすごい楽しみだ。機械のようなものに手をかざしてみると、球体が淡く発光し、真下に置かれているカードにその光が一つの線となって流れ落ちたように見えた。
「はい、ありがとうございます。お名前とご年齢は大丈夫そうですね。……えーと、ステータスは………なんですかこのステータスは!?それにすでに職業欄が埋まっているなんて!!?」
僕はそんなにすごいステータスなのか!これはきっと女神さまが特典をよくしてくれたということなんだろう。職業がすでに決まっているってどういうことなんだろうか。学生というわけではないだろうし、この世界特有のなにかを意味するのだろう。
「幸運以外のステータスが平均値を超えているうえに魔力量が見たこともない数値だわ!!ただ、幸運の数値だけはマイナスに見えるのは気のせいかしら………。ま、まあそれよりも
「あー、(女神さまがなんとか教徒のなんちゃらって言ってたし)職業は何となく見当がついたので大丈夫です。幸運だけ悪いのはなぜかわからないんですけど、それってどんな影響があるんですか?」
「そーですね。幸運は商売や特定のスキル等にかかわると聞いていますので日常生活では大きな問題はないと思いますよ。」
大きな問題がないのであれば大丈夫だろう。もし、なにかあれば相談してみるのもいいだろうし…
「あの、ところでお姉さんの名前を聞いてもいいですか?」
「あ、申し遅れました。私はルナと申します。……
(この女の人はルナさんっていうんだ///おぼえとこ)
「…えへへ///…なんかそんなに歓迎されるのは恥ずかしいです///………ルナさん! 僕のほうこそお世話になります。」
「んふふ、困ったら何でも聞いていただいて大丈夫ですからね。(アクシズ教みたいだけど、いい子みたいだし上級職ということは引っ張りだこになるはず……周りの独身どもよりも早く仲良くならないと…)早速、ご依頼を受けていきますか?」
どうしよっかなー。でも、まずは重要な拠点となるところがないと何にもできないよね。この町のことも一つもわかんないや。
「あのー、ここに来たばかりでよく知らないんですよ。この町のことを教えてくれませんか。あと、いい宿知ってたりしません?」
「そうだったのですね。では、簡単にではございますがご説明させていただきます。」
「この町は他の国よりも高い軍事力を持った武闘派といわれるベルゼルグ王国内でも初心者冒険者たちが多く集まる”はじまりの町アクセル”といいます。田中さんのように冒険者登録をしにたくさんの方が来られますね。そのため、初心者冒険者を支えるように物価や宿泊代も比較的安くなっています。しかし、なかには高額な商品を取り扱っている商店があったり、屋敷を構えている方もいらっしゃいますので、この町から出ていかない冒険者もいるようですよ。特に男性にこの傾向が強くみられます。何か特別な思い入れとかがあるんですかね。ほかにも………ですし、………がこの町で人気な品で………ペラペラ………といったような感じになります。また、気になることがあればお聞きください。」
やばい、話長くて最初のほうしか聞いてなかった。ほかの部分は全部すり抜けていったように覚えてないや。
「へーー、そーなんですねー。ありがとうございます。参考になりました。それで宿はどうしたらいいですか。」
「んー、手持ち次第となりますが、初めての方の多くは馬小屋で寝泊まりされてるみたいですね。田中さんは上級職ですし、稼ぎのほうは心配ないと思われますのでこちらの宿などいかかでしょうか?」
さて、宿は一カ月分は確保したし食事も済ませたからスキルの確認でもして散歩でもしたら今日はベッドで寝ようかな。明日の朝、ギルドに行ってクエストも見てみないといけないし。
人もまばらなのに不思議と暖かさを感じる大きな木があり、その周りを石で囲んだ縁石がちょうどいい高さだったので吸い込まれるように腰掛けてしまった。さすがに疲れてきたかもな。
「えーと、冒険者カードっと。ふんふん、こんな感じに書かれているのか。確かに職業は選択されてるし、幸運値がマイナスじゃん。ほんとに大丈夫かな、問題ないとは言われたけど心配になってきたぞ。」
「これがスキルポイントってやつでこれがスキル選択ね。アークプリーストは対アンデットモンスターや傷を癒すことに秀でていて、後衛職だったかな。討伐系のクエストは当分できそうにないね。」
魔法でドカーン!!とかしてみたかった気もするけど、平和という風呂に浸かっていた日本人が急にモンスターを倒すことなんて危なくて失敗しか浮かばないし、選んだ特典はこれはこれで良しとしとこう。
「ポイント全部使ったらもったいない気がするし、治癒魔法とかをいくつかとるだけにしてとどめないとな。」
ガラガラ!ガッシャ―ン!!
がやがや、がやがや『なんか崩れたぞ!』『あぶねー!!』『何が起こったんだ!』『おい!だれか早く教会のプリーストを呼んできてくれ!いまの事故でケガをしたやつが何人もいるみたいだ!!』
「んん?なんか、大きい音したし行ってみるか。」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ハーメルンの使い方を少しずつ試していきたいと思います。
更新頻度は遅いので不定期更新を追加しておきますね。
ではまた次回に。