キュメちゃんの日常+色々勉強中 | Emmeria #pixiv https://www.pixiv.net/artworks/128645464
また支援絵を頂きました。いつもありがとうございます。
「お忙しいなか、どうもありがとうございました」
「いやいや今はパレード中だからね。出店は手すきなんだよ。
伝えきれなかったノウハウはナゴミちゃんに纏めて伝えておくから」
アビドスみんなで頭を下げる。祭りのノウハウを見て盗むつもりがナゴミちゃんの人脈で正式に教えてもらえることになるとはね。
「とはいえ生徒さんたちだけで祭りを開くより地元の手を借りることをオススメするよ。ウチも青学さんから声かけてもらったクチだからね。
お客さんとして招かれるより一緒になって頑張るほうが地域の絆も深まるってもんさ」
そういうものなのかな。
次は打ち上げ花火の現場だよ、とナゴミちゃんが先導して歩きだす。変わらないその姿に笑みがこぼれてしまう。
アビドスの問題についての会議を開いて、みんなで夢みたいなことを提案しあって、ぐだぐだになって笑いあった日々。
現実味のない
言った本人すら本気にしていなかったことなのに実行するのに必要な条件をリストアップして地に足のついた方法で実現してくれた。銀行強盗はダメにしてもアヤネちゃんとセリカちゃんのアイドルユニットも不可能ではなかっただろう。ノノミちゃんが「ナゴミちゃんもアイドルになるのはどうでしょう」と提案したら反対派にまわってしまったのが悔やまれる。
もしも私がナゴミちゃんみたいにできてたらと何度も思う。おバカさんがふたり揃ったような懐かしきあの生徒会。あの時の私がナゴミちゃんのようにできていたら。
「打ち上げ花火……さすがにそこまでの予算はありませんよ」
「予算が無いなら工夫で補いましょう」
「ドローン使うとかかな」
「ん。ヘルメット団から押収した火薬はあったはず」
「あいつらの火薬なんて派手に使い切っちゃいましょ」
「うへぇ、準備中にどかーんといかないようにねぇ」
パレード見物から花火を観るスポットへと移動する人々の流れに乗って談笑しながら歩く。
買い食いをする客。金魚すくいをする生徒。はしゃいで歩きまわる子ども。お土産を見繕う女の子。
様々な声を聞きながら花火について想う。
何度後悔してもしきれないあの日。ユメ先輩と言い争ったのも打ち上げ花火についての話だった。
もしもあの日、もっとちゃんとユメ先輩と話をしていたら、もしもあの場にいたのが私じゃなくてナゴミちゃんだったなら。何かが変わっていたんだろうか。
勝手に沈む内心をハリボテのゆるキャラおじさんで覆うことでみんなから隠す。
「金魚すくいやらんかねぇ」「すみませんリンゴ飴ください」「わかったんですよこの事件の犯人がね」「ところでなんなのこのキモいカバ」「不細工だけど鳥じゃない?」「ハチミツください」
祭りを楽しむ人々のさまざまな声。お互いの声をかき消しながらも楽しそうな印象だけは伝わってくる。
アビドスで開く祭りもこんな風に笑いあえるような祭りにできるだろうか。いや、みんななら楽しい祭りをひらけるはずだ。
「ねぇ、こんな祭りふたりで抜け出さない?」「みつけた。やっとあえた。もうにがさない」「やべ、急がなくっちゃ。走るよキュメちゃん」
「ひぃん。待ってよぅシオちゃん」「このお面とか土産にどうよ」「ヘルメット団にお面はちょっと」「これを被ればキミも今日からインコマンさ」
どこか遠くで聞き慣れた声がした気がする。顔を上げ、声が聞こえた方向へと振り向いて駆け出そうとした私の手をナゴミちゃんがつかむ。
「ホシノ先輩、どうしたんです?」
声にも表情にもにじむ心配の色。ナゴミちゃんの手を振り払うことなら簡単にできる。でも。
「うへぇ、おじさん背が低いから流されそうになったよ」
この2年でユメ先輩の声と聞き間違えて振り返ったことは数え切れないほどある。そんなおじさんのよくやる勘違いで久しぶりに会えたナゴミちゃんに迷惑をかけるわけにはいかない。
「それならはぐれないようにナゴミとちゃんと手をつなぐべき」
「はーい、それじゃあ逆の手は私がつなぎますね」
ちょっと、あんまり広がると通行人の邪魔になるよ。
青学生たちが微笑ましい物を見るように道をあけてくれる。
少しすると派手に独特な鳥の花火があがる。どうやら昼にやっていたらしいショーと同じストーリーをデフォルメしながらやるようだ。
ノノミちゃんが動画で撮影している。
「ヒフミちゃんに送るの?」
「モモフレンズのイベントやってますって送っても反応ないんですよね。寝てるんでしょうか」
「トリニティはテストの日らしいからヒフミさんも疲れて寝ちゃってるのかもね」
シオちゃんに連れられて公園を出てビルへと入る。シオちゃんの知り合いと一言二言話してからエレベーターで最上階に上がり、そのまま屋上への階段を駆け上がる。
「やべ、急がなくっちゃ。走るよキュメちゃん」
「ひぃん。待ってよぅシオちゃん」
シオちゃんは豪快に二段とばし、ヒフミちゃんは安定して一段とばし、私はがんばって一段ずつ登っていく。
先に登りきったシオちゃんが開けたドアをくぐると同時にペロロちゃんの花火が打ち上がる。
「キャアアアァ! ペロロさま〜♪」
ヒフミちゃんのテンションが更に上がる。狂喜乱舞とはこの事かな。
シオちゃんのとなりに並んで座る。花火を見上げ、たまに視線が合って笑い合う。そんななかヒフミちゃんがパタパタとやってくる。
「すみませんシオちゃん。花火の動画って撮れますか?」
「いいけどタイミングが中途半端だね。ヒフミちゃんのスマホは?」
「実は今日、学校をサボって遊びにきたんです。
下手に連絡がとれると友達にサボりがバレたりして大変かもしれないので思いきってスマホは置いてきました」
「なんでそう変な方向にばかり思い切りがいいんだい?」
後で運営に映像残してないか聞いてみるわと言いながら撮り始めるシオちゃん。
私もそんなシオちゃんをパシャリと撮った。
871:名無しの青学生
祭り終了おつかれー
872:名無しの青学生
ビールビール冷えてっか〜
873:名無しの青学生
そんな大きな声でビールって言わないの
先生に聞かれたらどうするの
874:名無しの青学生
無事終わってよかったよ
875:名無しの青学生
これでヒフミは補習授業部入り確定?
876:名無しの青学生
あとはナギサ様の御心次第よ
877:名無しの青学生
下手すればトリニティスパイの俺たちがズラリと並ぶことに
これが補習授業部の姿か?
878:名無しの青学生
尊さのない光景すぎる
879:名無しの青学生
シャーレから出向してきた先生に申し訳ないと思わんのか
880:名無しの青学生
教室にミチミチに詰められたトリニティスパイたち
881:名無しの青学生
圧迫祭りよ
882:運び屋CO
ヒフミちゃんをトリニティに送ってきたぞ
凄い笑顔だったけどテストをバックれてるんだよなこの子
883:名無しの青学生
自由過ぎる
884:名無しの青学生
「我が心に一片の曇りなし 全てがペロロ様だ」
885:名無しの青学生
アビドス生も帰ったしなんとかなって良かったよ
886:名無しの青学生
みんなでがんばって地雷回避したおかげだな
887:名無しの青学生
良かった。粛清(淫)に送られる青学生はいないんだな
888:トリニティスパイ
テスト前に仮眠して起きたらお外真っ暗でワロス
テストって寝過ごしてても受けれる裏技とかない?
889:名無しの青学生
おいそこの馬鹿
890:名無しの青学生
そこのハゲ
891:888
ハゲちゃうわ美少女や
見た目だけは
892:名無しの青学生
補習授業部入りしようとするアホは粛清(淫)よ〜
893:名無しの青学生
わざわざトリニティスパイ全体に七武生が通達したのにな
可哀想に
894:888
待ってくれ。テストを受けようとはしたんだ
前日徹夜だったから早く登校して席に突っ伏して仮眠をしようとしたんだ
で、意識回復したらこの時間よ
895:名無しの青学生
誰も!起こしてくれなかったのである!
896:名無しの青学生
この人望の無さは俺たちらしいっちゃらしいが
897:名無しの青学生
友達とかいらっしゃらなかったんですか
898:名無しの青学生
よせ
その言葉は俺に効く
899:888
肩にタオルケットはかけてくれたぞ
そんな配慮より起こしてほしかった
900:名無しの青学生
可哀想に
だがそれはそれとして粛清(淫)な
901:名無しの青学生
可哀想な888
それもひとえにオメェがテストを寝過ごしたせいだが
902:888
救いはないんですか?
903:七武生
お話があります
このスレは終わりかけなので新しいスレを立ててくださいね
逃がさんぞ
904:888
はい……
905:名無しの青学生
オイオイオイ
906:名無しの青学生
終わったわアイツ
NGシーン
「青学は焼き鳥も美味しいねぇ。おじさんつい食べちゃう」
「ホシノ先輩のおじさん化が進んでる……」
「今日はよく食べるわねホシノ先輩」
「さっきはリンゴ飴も食べてた」
「美味しくて、いざって時は串も役に立つからね」
NG理由
串を武器にした殺陣は殺意が高すぎるため