【完結】インターネットミームしか喋れないTS強化人間   作:むにゃ枕

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17 ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないNT

 小惑星アクシズ。ジオン残党の最大拠点であるそこは、クワトロ・バジーナにとっては忌まわしい場所となっていた。

 

 クワトロと名乗る前からシャア・アズナブルは勃起不全だった。そもそもの理由は強化人間による股間への蹴りだ。股間を蹴られたあと、シャアは緊急搬送された。その後回復し、医師からは機能的には問題ないと診断された。

 しかし、股間は反応しなかった。おそらく精神的なものが影響しているのだろうと、医師は言った。アクシズの環境は確かに良くはない。

 

 その後、シャアはナタリー・ビアンキからアプローチをかけられる。シャアは勃起不全なため、肉体関係を持つことはしなかった。しかし、ナタリーの度重なるアプローチから結婚の約束をする。

 脳が性欲に支配されていないシャアは、ハマーンとナタリーの関係悪化を懸念した。ハマーンが自身に好意を寄せていることを、シャアはなんとなく察していた。

 

 しかし、ハマーンはシャアの好みではなかった。なので、仮に関係を求められても拒否するつもりだった。

 アクシズへ帰還する艦内で、ナタリーは自身とシャアの関係をハマーンに打ち明けた。

 

 ハマーンの表情は引き攣っていた。いわゆる僕が先に好きだったのに(BSS)という状態だ。

 脳が破壊されたハマーンは、もう誰も信用しないことに決めた。

 

 そして、アクシズ内乱をシャアとハマーンは鎮圧する。その後、ハマーンの父、マハラジャ・カーンの葬儀を執り行った。

 ハマーンの様子は、明らかに不安定だった。シャアとナタリーはハマーンから拒絶されているため、彼女をどうすることもできない。

 

 そして、ナタリーがエンツォ派の残党によって、意識不明の重体となってしまう。容態は安定しているが、ナタリーの意識は戻らなかった。

 そんな折、シャアはハマーンからこれからの話をしたいと持ち掛けられる。シャアはハマーンに拒絶され続けていたので、これが久しぶりの対面となった。

 

「待たせたなシャア。内乱の影響で、物資が不足している。アイスティーしかなかったが良いか?」

「珍しいなハマーン。アイスティーなんて。君の好みじゃないだろう」

「そうだな。そんなところまでよく覚えている。シャア、アクシズを離れるというのは本当か?」

「ああ。ナタリーのためだ。サイド2やサイド3なら彼女を救えるかもしれない」

「ナタリーがそこまで大事なのか? 私のことは大事ではないのか?」

「ナタリーは大事だ。ハマーン。君には他の誰かがいるだろうが、ナタリーの夫は私だけだからな」

 

 ハマーンの顔が歪む。ハマーンがシャアに求めるのは、彼がずっと自分を支えてくれることだった。そしてそれ以上の関係を得ることもハマーンは望んでいた。

 

「なんだ、急に眠気が……ハマーン、まさか!?」

「そうだ。シャア。許せ。お前を繋ぎ止めるためだ」

 

 シャアが目を覚ますと、ベッドの上で自分の手足が拘束されていた。

 

「目を覚ましてしまったか」

 

 口を開こうとするが、口が塞がれていて言葉は出てこなかった。

 

「暴れるなよ。シャア、お前のことが好きだったんだ」

 

 ハマーンが服を脱ぎ捨てる。そして、シャアの股間をズボンの上から触れる。

 

「なぜだ? なぜ、勃たない。男なら触れば勃つんだろう?」

 

 ハマーンは舐めたり当てたり悪戦苦闘したが、シャアの股間は反応しなかった。

 

「バカな。私に魅力がないとでも言うのか?」

「まだだ、まだ終わらせない」

 

「なんで、なんでよ〜〜。勃てって言ってるでしょ、このポンコツが!」

 

 ハマーンは裸の自分とシャアの写真を撮ったりしていたが、次第に虚しくなったのか、服を着ると膝を抱えて泣いた。

 

「シャア、私と結婚しろ……私の傍にずっといろ……でなければ、この写真をバラ撒くぞ。良いんだな?」

 

 シャアの口の縛めはいつの間にか外れていた。 

 

「ハマーン、自分を大切にした方が良い。私に執着する必要はない」

「嫌だ。シャア、お前は私の初恋で、これからもずっと一緒にいるんだ」

「君は、若い。まだ全てが決まったわけではない。だから、良い出会いは有るだろう。私だけが全てではないはずだ」

「違う。シャアは私の全てだ。だから行かないでくれ。傍に居てくれ。私のものになってくれ」

 

 その後、シャアの帰りが遅いことを気にしたロベルトによって、シャアは救出された。そして、シャアは意識不明のナタリーと自らのシンパを連れ、すぐにアクシズを離れた。

 

 ハマーンは、シャアが帰還すると愚直に信じていたが、シャアからの連絡は全くなかった。そして、いつからかこちらからの連絡も拒絶されるようになった。

 そのため、ハマーンはアクシズを地球圏への電波送信可能域まで動かし、そこからオープンチャンネルでシャアに呼びかけていた。

 傍受している連邦軍は、毎日のようにアクシズから送られてくるこの放送を聞いていた。彼らの感想は、ドン引きだった。

 

 そんなアクシズが、地球圏に現れた。そして中立地帯であるサイド2に入ったのだ。

 

 ティターンズ、エゥーゴは全艦隊を引き連れ、アクシズという未知の勢力とサイド2で向き合うことになる。

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