深い奈落の底で(旧化け物にアクションに時々ほのぼの)   作:咲鋼

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いやーすいません、本当に。尺を考えずにタイトル付けたせいで混乱させて

あ、あと今回は自分の推しグループのネタ(?)、まぁ動画の一部の内容を使わせていただきました。

わかった方はぜひ!ぜひ!感想欄に書いてみてください!

それでは、どうぞ!


実は……

「さて、騒動が終わるまで時間をどこかで潰すか…」

 

「まぁ、1時間ぐらいしたら多分野次馬もいなくなるだろうね」

 

つい先ほど、家がある方向に魔獣が出たとかで道が封鎖されていた。一応別の道もあるけど、2時間もかかる。

 

「ウィルさん、大丈夫かな?」

 

「兄貴なら、たぶんもうどこかに避難していると思うぞ」

 

ちなみにウィルさんはエーベルのお兄さんだ。長い髪のせいで女性にみられるが男性で、学校の男子から人気があるらしい。……10万の人形をつぎ込むほど。

 

「それで、どこで時間を潰す?」

 

少し考えながら、ぶらりと路地裏のほうに少し入ると

 

「………喫茶店かな?」

 

「……そうみたいだな。しかし、こんな路地裏で喫茶店とは…」

 

「そんなことはいいんじゃない?とりあえず入ろうよ」

 

「まぁ…時間をつぶすにはちょうどいいか」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

カランコロン

 

少し押すと軽快なベルの音が鳴り、ドアが開いた。

 

「いらっしゃいませ、2名様ですか?」

 

「「はい」」

 

「席はあちらになりますので、メニューが決まり次第お呼びください」

 

ショートボブで茶髪の店員さんに案内され、僕たちは席に着いた。

 

「何にする?」

 

「俺はこの紅茶とケーキのセットを頼もうかな」

 

「いいね。……ん?」

 

「どうした?」

 

「いや、ケーキとスコーンはあるくせにクッキーがないんだよ…妙だな」

 

「……妙だな」

 

「まぁ、僕も同じのにしよっと」

 

しばらく待っていると紅茶と小さめのショートケーキが来た。

 

「う~ん、やっぱり「カゴシマケン」おいしい」

 

「待て、今なんか変な声がしなかったか?」

 

「なんのこと?」

 

「……まぁ、いいか それにしてもこの店、人は少ないけどいい場所だな」

 

「その分落ち着くしね」

 

「今度から時々ここに寄って、学校が出してくる大量の課題を片付けるか」

 

「家は集中できないから、僕もそうしようかな」

 

しばらく紅茶とケーキを楽しんだ後、エーベルからさっきのことを聞かれた。

 

「そういえば、あの噂の女の子って誰なんだ?」

 

「エンリさんだよ。青いロングヘアーに赤い目を持った子」

 

「………すまん、誰かわからん」

 

「まあ、僕もエーベルも同じクラスになったこと、あまりないからね」

 

「じゃあ、なんでレクナは覚えてるんだ?」

 

「……僕がエンリさんのことを覚えているのは

 

 

彼女が僕の初恋の人だったからなんだ

 

 

「……………

 

「え?」

 

ええええええええええええ!!?

 

 

エーベルが急に大声を上げて、叫んだ。周りの客や店員さんがなんだなんだとこっちに視線を向けてくる。

 

「ちょ、エーベル、いったん落ち着いて!できればほかの人には聞かれたくないから!」

 

「あ、あぁ。すまん」

 

いったん紅茶を飲み、少し落ち着いたところでエーベルが問いかけてきた。

 

「お前、初恋の相手がいたのかよ⁉」

 

「うん、しかも告白も玉砕もしていないから未練しかないんだよね~」

 

「きっかけは?」

 

「えっと、たしか2年生でエーベルと出会う前で………」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

(早く学校終わらないかな)

 

そんなことを思いながら僕は歩いていると、

 

「ねぇ!ねぇねぇ!ちょっとエンリちゃーん!お願いがあるんだけど、」

 

腹黒女(エマ)の声が聞こえた

 

(何のこと話してるんだろう)

 

少し気になった僕は、廊下の角から様子をうかがった。

 

「………?」

 

「エンリちゃんってさー今暇だよね?暇なんだよね?」

 

「………???」

 

(押しつけがましいな)

 

「私今すごく忙しいの!だからこの教材とか道具とか職員室にいるべリア先生までもっていってくれない?」

 

「じゃあ引き受けんなよ」

 

思わずツッコミが出た。

 

「というか~これ重くて私じゃ無理、だからお願いね♪」

 

(…………)

 

もはやすがすがしいまでのクズだった。

 

「よろしくね~しっかり頼んだからね~」

 

(……さて、どうしよう)

 

正直言ってこのまま去って、エマの闇討ち計画(無理だけど)を考えたいが

 

(ここで助けないやつは男じゃない!)

 

意を決して、廊下の角を曲がるとそこには青いロングヘアの少女がいた。なんというか、野に咲く一輪の花のような可憐さがある人だった。

 

「エンリさーん、大丈夫?」

 

「………………(…こくり)」

 

(…しゃべれない?のか。道理でさっき反論もしなかったわけだ。まぁ、たぶん)

 

「大丈夫って、どう考えても多すぎるでしょ」

 

さすがに大きめの段ボール二つ分は厳しいと思う。

 

「………………(ふるふる)」

 

「どうにかするって、危ないし一つぐらい持つよ」

 

「………………(ぶんぶんぶんぶん)」

 

(…どうしよ、さすがに『男としてのプライド的に持たせてください』とは言えないし…)

 

「……じゃあ、手伝うかわりに、相談に乗ってくれない?」

 

「…??」

 

「いや、もうすぐ妹の誕生日でさ、何を買ってあげたらいいかわからないから教えてくれないかな?」

 

「………………(こくり)」

 

「ん、ありがとう」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「それで、僕は彼女の優しさと可愛さに惚れたんだ」




衝撃の事実が明かされたが、事態はまだまだ変わる(変わらないとつまんないし)。偶然の出会いに、死。二つを踏まえて次回予告をさせてもらおう。

次回、「ざまみろスカっと爽やか」

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