深い奈落の底で(旧化け物にアクションに時々ほのぼの)   作:咲鋼

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闘争と逃走

少しまったり(視線は無視)しながら小1時間ほど過ごし、店を出た。外は暗く、空が少し幻想的な色で染まっていた。

 

「ん?……」

 

先に出ていたエーベルが胡乱げな声を上げ、扉の前で止まっていた。

 

「エーベル、どうし……」

 

そこには、

 

「さっきの道、人が多くて通れなかったな~~」

 

「なにがあったんだろうな。気にならない、エマちゃん?」

 

「そ、そうだね」

 

エマ(腹黒女)がいた。教室にいたチャラそうな男2人も一緒にいた。

 

柱に隠れながら話を聞いていると、不安に感じているエマをチャラ男の一人が「大丈夫!大丈夫!近道だから」といいくるめ、奥へと向かっていった。

 

「……あの道って、行き止まりだったよね?」

 

「…あの2人、いろんな奴らとヤリまくっているって噂だし…」

 

「「…………まあ、天罰か。」」

 

正直言ってやりすぎかもしれないが、あいつにとってはちょうどいいお灸だと思う。

 

「あれ?でもあの人たち貴族でしょ、どうしてボディガードとかがいないの?」

 

「確かにそうだな。不用心すぎるだろ……」

 

そういいながら恩でも売ろう、と三人を追った。

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

「見てて滑稽だな」

 

「…まあ、自業自得だよね」

 

現在、エマは二人に追い詰められていた。このままだと、たぶんそろそろ強硬手段(レイプ)に出るだろうというところだ。

 

「じゃあ、そろそろ行く?」

 

「ああ、ここはセオリー通りにハッタリと強気の姿勢で交渉すれば」

 

そうエーベルが言いかけると、

 

ガシャン

 

急に後ろから物音がした。

 

「「ん?」」

 

後ろを振り返ると、そこには馬ほどの大きさの蜘蛛がいた。

 

「「へ?…」」

 

蜘蛛は僕たちを気にせず、まっすぐと三人のところに向かい、

 

「ぎゃあああああ!」

 

という叫びと、

 

グチョ、ボリ、グチャ

 

という生々しい音が聞こえてきた。

 

「「…………え?」」

 

目の前で生きたまま食われる、というあまりにも非現実的な光景を目の前に、開いた口が閉じなかった。

 

「嫌だ、いやだぁぁあああ!」グチャ

「…嫌!……嫌ぁっ!」

 

男の恐怖に満ちた叫びと頭のつぶされる音、エマのおびえた声が聞こえ、俺たちは正気に戻った。

 

(とりあえず逃げないと!)「エーベル!逃げ…」

「いや待て、落ち着け…考えるな、何も考えるな!まずは動け!行動しろ!

 

自分に言い聞かせるようにいうと、エーベルは近くにあった鉄パイプをつかみ蜘蛛のほうへ駆け出した。

 

「おい、エーベ…クソッ!」

 

懐から誘拐対策に持っていた包丁を取り出し、化け物へと向かった。エーベルが思いっきり鉄パイプをぶつけたせいか、化け物は動けないでていた。

 

「おい!今だ!走れ!」

 

「え⁉あ…!足が…動かな……」

 

「クソったれ!」

 

エーベルは悪態をつくと、

 

「「え?」」

 

エマさんを抱え、落下していった。

 

ガシャァン

 

「ちくしょう…痛ぇえッ!」

 

どうやら下に地面はあるらしく無事のようだ。蜘蛛は二人を追いかけようと、穴のほうへ歩みを進めてたが、

 

お前の相手はこっちだ!

 




エーベルとローエンは次回、たやすく人の頭をかみ砕く化け物から逃げれるのか?

次回、「再会とスリル」

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