《三次創作》トリニティの12使徒 番外編   作:ねねと

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今回から作中作要素が含まれます、ご注意ください


ゲーム開発部へのクエスト

 

 

 

 

 

 

そもそもとして──ゲーム開発部はゲームを開発する部活だ、部長が説明会に参加出来なかろうが部員がロボットだろうが作るゲームのシナリオが成立していなかろうがあまりにもユーザーへの悪意に溢れすぎてクソゲー認定されていようが潜入、戦闘任務を成果としてカウントしてもらっていようが──それでもこの4人─正確には3人と一機ではあるがミレニアムの学生証を持っているので問題は無い─はゲームを開発する為の部活に所属して、ゲームを作るのが目的である、何処かのメイド部が破壊しかしないので、もうすっかりミレニアムトップの突入調査部隊と化しているし、上層部にとっては貴重な使い勝手の良い戦力を纏めておく箱だから維持費を掛けている状況である、勿論雨漏りの修理費もセミナーが負担した。

しかしそれでも名目上はゲーム開発部なのである、その実情を知らなければこんな文面等送られて来る筈が無い。

 

 

 

ゲーム開発部へのクエスト

 

これはトリニティ特別保安警務隊からゲーム開発部プレイヤー小隊への依頼だ

 

 

前金…100万円

成功報酬…100万円

エデン条約当日の警備依頼、位置は当所西1キロメートルの指定箇所

何事も無ければ上記の報酬を受け取った後に解散、しかし下記の不測の事態が発生する可能性有り、その際成果報酬有り。

 

エデン条約の会場への襲撃者の捕縛

 

ガスマスクの着用や無加工の銃器を所持した生徒を付近に配置してあるトリニティ総合学園の校章が付いたトラックに捕縛して運ぶ、一人につき10万円。

推測戦力…100人単位

 

高性能ミッド級戦闘マシンの撃破

 

襲撃してくる銃弾を無効化する電磁装甲二枚と大型武装四門、脚部にローラーを装備した機動性に優れる戦闘マシンを撃破する、一機撃破するごとに1000万円。

尚この電磁装甲は瞬間的な衝撃に対しては12使途の銃撃を防ぐ程極めて堅牢ながらビルを破壊出来る格闘等持続的な衝撃に対しては防御性能が低くなる事が確認されている。

ゲーム開発部の天童アリスが所有するレールガン『光の剣:スーパーノヴァ』の砲撃が有効打になると思われる。

 

推測戦力…最大44機

 

その他上記以外の撃破対象…ミレニアムのドローン等信頼できる機材で撮影出来た映像記録の元審議する。

 

ゲーム開発部各位へ…このミッド級戦闘マシーンはプレイヤー小隊も交戦したことがある機体だ、トリニティ内でも対応可能な人員は限られる、襲撃者の捕縛は他の者でも出来る故に良ければ此方の機体の撃破をプレイヤー小隊に優先して貰いたい、では『勇者よ!光あれ!』

 

PS…また、このクエストを受けた場合、ダンジョン攻略クエストが受諾可能となる、その際のNPCは12使徒含むトリニティの総兵力が同行するため巻き込まれない様に注意をする事を強く推奨する。

 

 

「えっと…こ、これって…普通に戦闘依頼…だよね?ゲームの製作依頼じゃ無いのか~」

「トリニティ特別保安警務隊って、何処の部活?…ちょっと調べてみる…」

「と…とりあえずセミナーの人達に相談しよう、その日は色々ミレニアムでもあるかもしれないし…」

「クエストの内容からどんな準備が必要かを予想します!…捕縛用の装備を受け取って来ましょう!」

「ね、ねえ!みんなちょっと待って!!」

「へ?」

「この特別保安警務隊って、12使徒の事だよ!」

「……えええええー!!?」

「キリコ達からのクエストですか!?では受ける以外のコマンドは存在しません!」

「と、とにかく、色々相談しよう、というかエデン条約へ襲撃って…どういうこと?」

「12回行動の空を飛ぶ勇者とキヴォトス最強のガチ勢と鉄骨を装備した最強の戦士を相手取るにはアヴァンギャルド君は心許ない筈です!きっとフィールド効果とかギミックとかがありそうです!」

「とりあえずユウカに電話だ!」

 

 

数分後

 

ゲーム開発部の部室にユウカを招いた

 

「!?…これ本当に本物?偽物じゃ無いでしょうね」

「キリコちゃんからのメールです!メールアドレスが一緒で…」

「…電話は?」

「キリコどころか全員繋がんないよ~」

※絶賛補習、補講中

 

「…とりあえず…」

 

 

 

 

ミレニアムサイエンススクール 会議室

 

早瀬ユウカは決断した、これは最早部活ではなく学園で対処すべき案件だと、何より消えたアヴァンギャルド君44機の謎に対して答えを提示してくれたトリニティに協力をしなければ話にならないと。

ここにいるのはこの案件について知っているメンバーであるセミナー、エンジニア部、ヴェリタス、特異現象捜査部、C&C、そしてゲーム開発部である。

 

ミレニアムの総領主、調月リオが問う

 

「さて…この文面に対してどういうことか、皆の意見を聞きたいわ、まずはゲーム開発部、この12使徒の依頼、エデン条約を敵に回す謎の極めて危険な勢力を相手に戦うか否かを決めて、この依頼を受けるのも断るのも、権利は依頼を受けた貴女達にしか存在しない」

 

無論、ゲーム開発部の答えは最初から決まっている。

 

「「「「受ける」」」」

 

「ありがとう…まずは状況の確認をしましょう、ノア」

「はい、リオ会長…この文面はトリニティ総合学園からのミレニアムサイエンススクールへの協力要請だと思われます」

「そうね、まずはそこは前提よ、スーパーアバンギャルド君ターボカスタムのうちトリニティからの発注となっていた44機…それはこの敵勢力の仕業ね」

「トリニティがこの情報を出してきている時点で、恐らくそうだろうと思われます、今回の件、敵の策と見れば実に効果的です、トリニティとミレニアム間に軋轢を生じさせられるのですから」

「そう、エデン条約の調印式にスーパーアバンギャルド君ターボカスタム44機の襲撃があれば敵は当然『ミレニアムがエデン条約の締結を阻止しに来た』という構図に持ち込みたい筈よ、これについて何か意見はあるかしら?」

「それではこの超天才病弱美少女ハッカーこと明星ヒマリが提案しましょう♪」

「では明星ヒマリ、発言を」

「あの戦闘マシーンをハッキングするのです、黒崎コユキちゃんは使える状態ですか?」

「反省室にいるので問題無いかと」

「リオ、たしかアレはハッキング対策として人一人では最後まで打ち込めない長さのパスワードが短時間にランダムで切り替わるシステムを搭載していましたね?私とヴェリタスとコユキちゃんの6人がかりなら突破出来るでしょう、もっとも、この方法では一機づつしか無効化出来ませんが…」

「スーパーアバンギャルド君ターボカスタム対策はヒマリが指揮を取りなさい、そしてチヒロ、クロノスにスーパーアバンギャルド君ターボカスタムがトリニティを騙る謎の勢力に奪われた事を今のうちにリークしなさい」

「了解、ですが一応理由を」

「さっきも言ったけど世間に『エデン条約とミレニアム間に軋轢がある』という事にされるのが最も避けるべき事態よ、私も何故トリニティが必要性の薄いスーパーアバンギャルド君ターボカスタムを44機発注したのかを見抜けなかった…」

「それは私も同じさ、てっきり正義実現委員会が巡回しにくい場所に配置すると思って疑わなかったよ…」

「ウタハ、貴女が気にする事では無いわ…故に、『ミレニアムは不備こそ有れど純然たる被害者である』ということを公開する必要が有るわ、チヒロ、貴女にはそれを頼みたい」

「改めて了解、クロノスに伝えとく、でもだいぶ批判されそうだね…」

「構わないわ、私が謝罪の文面を読んで頭を下げれば人々の話題はエデン条約に移って三週間もせずに忘れられるでしょう、そしてそれ以外の敵勢力に対して意見が有る者はいるかしら?」

「…良いか?」

「美甘ネル、発言を」

「うし、まあ分かってる事ではあるが…まずは敵の戦力は死ぬほど強くて多い事を前提にしろ、よりにもよってエデン条約の真っ最中、トリニティの戦力としては12使徒と正義実現委員会だ、委員長だって出てくるだろうしな、その上隠し球(聖園ミカ)だっていやがる、ゲヘナは風紀委員と何より空崎ヒナがいる。まあ、ざっと数えてこんなもんだ、この連中にケンカを売るんだ、奇襲だの策だのを使ったとしてもまあマトモなモンは出てこない、アタシとやれる奴がいることだって覚悟しとけ、このバカみてえなエデン条約の大戦力に打ち勝てるのは同じ位にバカみてえな大戦力だけだろうよ…」

「質問、というより疑問だけど…」

「各務チヒロ、発言を」

「敵の目的が『その場にいる戦力の排除』ではなくただ『エデン条約の妨害』だった場合は?その場合はそんなに無茶苦茶な戦力評価はしなくて良いんじゃない?」

「そいつは却下だ、何しろまだトリニティ側から調べても不明な点が多いのは文面からして明らかだしな…そもそも敵の目的が判らないんだ、エデン条約を妨害して何かをしたいのは判るがその後のビジョンが見えねえ…トリニティにケンカを売ったらキヴォトス全部を敵に回す事くらい判るだろうによ…こんな奴らには警戒度を上げて損は無いだろ」

「まあ、正論だね…ありがとう」

 

「さて、敵の戦力の推測はそれで一旦おしまい、エデン条約への介入方法は考えてあるわ、でもこれにはゲーム開発部の了承とユウカの協力が必要…まずは聞いてちょうだい」

「ええ、聞いてあげます、このミレニアムの高嶺の「貴女は今は関係ないわ」…はあ…」

「本来エデン条約への武力介入なんて問題が有りすぎる…けれど12使徒はゲーム開発部に依頼を出した、ならばゲーム開発部の名義なら何も問題は無くなる、何故ならティーパーティーの最大戦力が必要と判断したのだから、つまりはゲーム開発部、貴女達の名義で調印式西1キロ付近のスーパーアバンギャルド君RSCを配置出来る物件を買収するの、その辺の調整はユウカに任せるわ」

「はあ…私は了解しました」

「えっ…と…」

 

実の所才羽モモイはあまり状況について行けていない、まさかこんな大事になるとは思っていなかったのだ、せいぜい「12使徒に協力して良いか」を聞くためであってミレニアムの上層部が動くような想定なんてしていなかったのだ。

しかし、九字キリコ、ひいては12使徒の助けになるならそれでも進む、その決意だけはあった。

 

「分かりました!」

 

「ありがとう、ゲーム開発部、でも頼みがあるのはそれだけじゃ無いわ」

「ま、まだ有るんですか…」

 

才羽モモイにとっては苦しい発言であった…しかしカオスは無情にも加速する

 

「部員の募集はまだしている?」

「…?まあ、まだしてます…」

 

今は話すべき事とは思えなかったが、律儀に答えた、もうそれくらいしか出来ないからだ

 

「部活の兼部は大丈夫?」

「あ、まだ、特に決まってませんけど、普通に問題は無いです、ハイ…」

「部員の上限は?」「へ?」「部員の上限は決まっている?」

「い、いえ…特には…」

 

正直もう分からない、何故12使徒への助けの話に来た筈なのにゲーム開発部の事になるのか…

 

 

「なら私含むここにいるメンバーや保安部をゲーム開発部に仮入部させても問題無いわね」

 

「…へ?」

 

推奨bgm Unwelcome School

 

 

「買収した物件は民間人…調印式を見に来た人達への避難先としても活用するわ、資材の搬入への同意書に判を押して、内容は医薬品や水よ、ちゃんと計算したから間違い無いわ」

 

「さて、戦闘ドローンやメカ類もゲーム開発部の備品としても登録しなくちゃね、花岡部長、これがその書類だ、ざっと200はあるから頑張ってくれたまえ、私達はその調整をするから手伝えない、すまないね…」

 

「説明をしましょう!今回リオ会長は介入規模を全戦力投入(オールイン)に決定いたしました!曰く「危険な相手に出し惜しみは非合理的」らしいです!」

 

「うーし、組手だチビ共!このアタシを倒せるくらいに強くなればイカレ襲撃者相手でも必ず役に立てる!死ぬ気でかかってきな!」

 

 

 

「うわーん!アリス、忙しすぎてスネイルみたいになってしまいます!」

「えーと…ゲーム開発部の部員は現在72人…その内68人は仮入部でエデン条約調印式の終了一週間後に残るか残らないか決める…うう…ロッカーの中に居たい…」

「えーと…次は保安部の配置を決めなきゃ…ドットを打つより丁寧に…」

「キリコ達を助けるのには必要な事なんだろうけど…うう…アヴァンギャルド君を見すぎて頭がロボットになる…このドリームチームでロボゲーを作れたらなあ…」

 

「スーパーアバンギャルド君RSCを20機ゲーム開発部の備品として登録したわ、ゲームコントローラーで動くようにもしておいた、操作はメタリック・ハート7の操作方法にしておいたわ」

 

「え?メタリック・ハート7を作って操作するって?(疲れからの幻聴)」

 

「流石に著作権が有るから難しいわね…お金を取らない二次創作ならオリジン社に許可を取れば出来るかもしれないけど…」

 

「あ、えーとすみません…ゲームコントローラーでアヴァンギャルドを…ユズ!20回までリスポ問題なし!」

「わ、わかった…!」

 

 

 

こうしてゲーム開発部の忙しい日々はエデン条約が終了してメタリック・ハートの二次創作の製作が終わるまで続いた…

 

 




メタリック・ハートシリーズはキヴォトスでのアーマード・コアシリーズとお捉えください
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