アヤベ?「こんにちは!トレーナーさん!」
トレーナー室に入ってきて、元気よくポンズに挨拶したアヤベ?さん。
ポンズ「え…っと、君は?」
アヤベ?「何言ってるんですか?アドマイヤベガですよ。こんなに強くてかっこよくて可愛い担当を忘れたんですか?」
ポンズ「いや、君はアドマイヤベガではないだろう。俺が知っているアヤベさんはそんなに積極的な性格じゃないだろ。」
アヤベ?「ああ、確かに!お姉ちゃんだったら、もっとクールにしないと!」
ポンズ「お姉ちゃん?もしかして君は!」
アヤベ妹「そう!何を隠そう!私はアドマイヤベガの妹です!」
堂々と自分のことをアドマイヤベガの妹と名乗る謎のウマ娘にポンズは困惑していた。確かに見た目は瓜二つだった。
ポンズ(…俺は疲れているのか?もしかして夢の中?…)
アヤベ妹「夢じゃないよ、トレーナーさん。」
ポンズ「なんで心の中を読めたんだ!?」
アヤベ妹「まあ、私の能力?みたいなやつ?すごいでしょ!」
ポンズ「ダメだ。理解が追いつかん。そもそも君はどうやってここに来たんだ?その…君はこの世にはいない存在のはずだろ?」
アヤベ妹「それはあれに乗ってきたの。」
そう言い、指をさした方向にはナスとキュウリの飾り物が置いてあった。
ポンズ「あれは…」
この出来事が起こる数日前、トレーナー室で何かを作っていたアヤベさん。
ポンズ「アヤベさん?何を作っているんだい?」
そこにはウマ娘にかたどったキュウリと牛にかたどったナスが置いてあった。
アヤベ「お盆飾りを作っているのよ。」
ポンズ「お盆飾り?」
アヤベ「ご先祖様を迎えるための作る飾りでキュウリがこっちの世界に来るようで、ナスが向こうの世界に帰るときに乗っていく乗り物よ。」
ポンズ「へえ~。この国には面白い文化があるもんだな。」
アヤベ「これに乗ってあの子も来てくれたらいいのに…」
ポンズ「…これに乗らなくてもいつでも君のことを見守ってくれているよ。」
アヤベ「…そうね。」
ポンズ「まさか本当に来るとは…」
アヤベ妹「そうそう。お姉ちゃんが作ってくれたキュウリに乗ってやってきました!」
ポンズ「この国は本当に凄いなぁ。アヤベさんにはもうあったのか?」
アヤベ妹「お姉ちゃんにはまだ会っていないよ。まず最初にトレーナーさんに会いたかったから。」
ポンズ「自分にか?なんで?」
疑問に思っているポンズに真正面から向き合うアヤベ妹。
アヤベ妹「お姉ちゃんを導いてくれて本当にありがとうございます。トレーナーさんがいたからこそお姉ちゃんがここまでやってこれたんだと思うの。」
ポンズ「いやいや、それはすべてアヤベさん自身の力によって成し遂げたことだから。」
謙遜気味に言うポンズに対して不服そうな顔をするアヤベ妹。その表情はまさにアヤベさんそっくりで姉妹であることを感じられたポンズ。
アヤベ妹「…もう、そういうことだからお姉ちゃんの好意も分かっていないのかなぁ…」
ポンズ「何か言ったか?」
アヤベ妹「何でもないです!」
すると突然めまいがし始めるポンズ。
アヤベ妹「あ、もう時間かな。突然押しかけてごめんなさい!これからもお姉ちゃんのことをよろしくね!」
アヤベ「…ト…ナーさ…ん。トレーナーさん!」
はっと目が覚めたポンズ。突然飛び起きたためビックリしたアヤベさんと目が合う。
ポンズ「本物のアヤベさん?」
アヤベ「何寝ぼけたこと言っているの?まだ夢見ているつもり?」
見回すと資料が乱雑に置いてある机の上で寝ていたようだ。そういえば今日まで七徹ぐらいしていたことを思い出した。
ポンズ「疲れがたまっていたようだな。」
アヤベ「まったく、担当には健康に気をつけろって言っているのに自分が不健康だったらダメでしょ。」
ポンズ「不甲斐ない…そう言えば今日はオフの日なのにアヤベさんは何でここにいるんだ?」
そう言われると少し言葉が詰まってしまうアヤベさん。その顔は少し赤らめていた。
アヤベ「その…最近疲れが溜まっているようだったから…食事でもどうかなと思って…」
ポンズ「俺と?」
アヤベ「別に無理に来てもらう必要は…」
ポンズ「行くよ!行く!アヤベさんからの誘いを断るわけないだろ。さあ今すぐ行こう!」
アヤベ「ちょっと落ち着いて。」
慌ただしく準備するポンズとなだめるアヤベさん。その二人を見つめるようにお盆飾りのキュウリは置いてあった。
お盆の季節なのでこんなことがあったら良いなあという気持ちで書きました。
アヤベ妹に関してはだいたいこんな感じだと思って書きました。