【朗報】私の呪具が五条家の家宝に! 【悲報】私が五条家の家宝に! 作:かりん2022
「休んでいる間の警戒は私と私の悟に任せてくれ」
「ああ、頼む」
沖縄で交代で仮眠を取る事ができた。
本当は余裕を持って着きたかったが仕方ない。
悦子に電話しても頑張れの一点張りだし、どうしろってんだよ。
戻ると、黒封が呪霊を出して俺を突き飛ばした。
黒封に封じてた2級呪霊が消し飛ぶ。
「俺の傑! サンキュ!」
「悟! 手堅く2人で倒そう! 理子ちゃんはこの剣とお守りを持って走って!」
俺達がこれまで、悦子に黒封と空流しか作ってもらってなかったわけがない。
悦子がレベルアップする都度、新たな斬魄刀や試作品をもらっていた。
それを持たせて走らせる。
俺の斬魄刀より、傑の斬魄刀の方がまだ人当たりがいい。
きっと天内を守ってくれるだろう。
夏油が空流を出す。
「私の悟、頼むよ!」
俺も黒封を呪力強化して戦う。
「傑! 信じた!」
「ああ、やってくれ、悟!」
俺は傑ごと蒼で攻撃をする。大丈夫。空流が防ぐはず……!
土煙が晴れる。
傑は無事! あいつも無事! くそっ
思い切り刺される。
傑の目が見開かれる。
傑が、刀を納刀した。
「卍解……! 魅せろ! 空流星王刃! 流星嵐!」
赤と青の光が落下し、それぞれ引力の嵐と斥力の嵐を起こす。
そうして空流は砕け散った。
傑……! 空流!
俺は2本目の剣で守られ、その間に必死に反転術式を試みる。
俺の硝子が導いてくれるのがわかった。
吹き飛ばされた甚爾は、そのまま天内を追いかける。
「悟!」
「(行け!)」
傑は走る。
早く傑を追いかけないと……!
なんとか回復しながら走ると、磔にされた傑がいた。
「傑っ!」
「来るなっ 来るななのじゃっ」
傑の刀を振り、必死に応戦する天内。
「行け! 天内、走れ!」
「おおっ 遅いぞ、五条! 任せた!」
そして、俺は2本目の刀を握った。
結果、俺は天内を守れなかった。
甚爾は倒したが、天内は死なせてしまった。
傑は空流を壊した事で心に傷を負った。
正直、俺は反転術式や呪力の真髄を習得したのは嬉しかった。
傑の卍解について聞きたかった。でも、傑のこれからの苦難とかを思うと、はしゃげなかった。
空流のお墓を作って空流を埋めて。
2人で落ち込んでいると、悦子は肩を叩いた。
「チュートリアルは終わり。今からハードモードになったわ。後輩含めて、特訓ね」
「お前、悦子! 知ってるなら言っとけよ!」
「信じてもらえないと思ったのよ、本当ごめん!」
「信じねーわけがねーだろが!」
そこで、泣き声で傑が言う。
「悟……君が私を殺してもらえないか」
「それするぐらいだったら俺が呪詛師になるわ」
「じゃあ私も呪詛師になる!」
「お前ら、ふざけんな。悦子、知ってる事皆話せ」
そうして、俺達は10年後に備えてすげー努力を強いられることとなったのだった。
とりあえず、悦子に拳骨入れて、美々子と菜々子と利久の捜索からな。