超次元ゲイム ネプテューヌX BLACK STAR GAZER   作:黒無月

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皆様初めまして。
人生初の二次小説を投稿しました。
(あにまんにてSSの投稿経験は有りますけど・・・)
連載は始めてですので気長に見守っていてください。


黒のプロローグ

地球。

誰もが知る、宇宙に浮かぶ鮮やかな蒼色の星にして地球人の故郷たる惑星。

その星で人類達は文明を築き、発展させ、当たり前の様な平和を謳歌していた。

 

2032年、4月1日

空の、宇宙の彼方からの使者達が現れるまでは。

 

突如、世界各国の大都市の頭上に現れた同型の巨大空中要塞は地球各地に展開を終えると一斉に空爆を開始。

突然の先制攻撃に狼狽える人類を尻目にダメ押しと言わんばかりに今度は大量の自立稼働兵器を投下し、追い討ちを掛けてきた。

 

世界各国の代表達はあらゆる交渉を異星人達に行ったものの帰ってきた答えは、

 

"喰わせろ"

 

たったそれだけの返事だった。

 

異星人襲来から三ヶ月。

人類は混乱を収束させると世界のありとあらゆる軍事力を結集させUniverse Earth Force 通称「UEF」を結成。

異星人への反撃を開始。

自立稼働兵器群に対する反撃は叶った。

突如として15存在する空中要塞の一つから一体の異星人が降り立つまでは。

 

異星人達は「一定以下の攻撃、又は同族以外の攻撃を全て無効化する」特異体質によって人類のあらゆる兵器を寄せ付けず、

圧倒的な単体戦闘能力によって「UEF」の一部隊を単騎で殲滅させ、

挙げ句の果てはとある大国が行い、空中要塞すらも消し去った熱核弾頭ミサイルによる一斉攻撃すらも異星人達にとっては無力であった。

 

追い詰められた人類は異星人への反撃のため、禁忌の技術に手をつけた。

 

異星人側の裏切り者?から提供された異星人の遺伝子を遺伝子改造手術により被献体に適合させ、人類を超えた兵士を創り出す計画。

並行して戦力不足を補うためのクローン兵士製造計画が上層部の極秘計画としてスタートしたが、どちらの計画も被献体の遺伝子適合の失敗による死亡や製造失敗が重なり遅々として成果は上がらなかった。

 

異星人襲来から2年目に差し掛かったある日に、復讐の為に自ら被献体に志願してきた二人の兄弟が現れるまでは。

 

結果を言うと弟の改造手術は"成功"

想定された物でありながらも、初の成功を納めた大きな前進であった。

そして兄の方は理論的限界を大きく超える形で"大成功"を納めた。

彼ら兄弟にはそれぞれのコードネームが与えられ、半年の訓練を終え戦線に投入された。

兄弟が戦線に加わってからは嘘の様な快進撃が始まった。

 

最初の小さな王冠を乗せていた異星人は弟の援護を受けた兄の猛攻を受けて血祭りに上げられた。

 

二人目は一人目の仇を取ろうとして兄弟の手で返り討ちにあいUEF兵士達によって蜂の巣になった。

 

三人目と四人目は専属部隊を率いて現れ、民間人を囮に使うなどの兄の作戦などで双方に多大な被害を出しながらも人類側が勝利した。

 

暫くしてからクローン兵士計画も兄の遺伝子を使用して、再調整を行う方法でなんとか成功を納め、13人の内12人のそれぞれの製造番号を名前とした「グレイ」と呼ばれるクローン兵士達が投入された。彼女達は単体の戦闘力は兄弟に及ばないながらも兵器群を相手取るのには充分だった事もあり、人類は更なる快進撃を続けた。

 

五人目は八足歩行の戦車を駆ってきたが、兄弟が戦車を破壊した瞬間に妹達から十字砲火を受けて死亡した。

 

六人目は大量の骸骨兵を生み出して襲ってきたが、兄弟が本体を狙い12人の妹達が骸骨兵を相手取り全て殲滅した。

 

七体目は拳銃とノコギリ状の大太刀が合わさった武器を振るい一国を単騎で壊滅させた後、その力に恐怖した人類達から裏切りを誘発したが、兄の過剰な味方への見せしめによって抑止された後に壮大な一騎討ちを行い撃破された。

 

八体目は六つの巨椀を奮って大規模な被害を産んだが兄弟の連携により殲滅された。

 

生き残った人類達は喜びに湧いていた。

更に調整中であった13人目のグレイは兄弟に、少なくとも弟に勝る性能を誇ると言われており実戦投入も間近に迫っていた。

このまま行けば人類は勝利出来る!地球を取り戻せる!

そう信じていた。

 

異星人襲来から12年

突如、これまでの「黒い異星人」とは異彩を放つ

「白い異星人」が現れるまでは。

 

「総督」と呼ばれる其れが現れた瞬間、これまでの快進撃が終わりを告げた。

其れは一瞬の内に12人のグレイの内10人を殺害。

差し向けられたUEFを街諸共、大陸から消し飛ばしてしまった。

人類は悟ってしまった。

勝てないと。

やはり人類は滅ぶべくして滅ぶのだと。

異星人の言う通り、自分達はただの餌だったのだと。

 

しかし、「総督」の殺戮劇が突如終わりを告げた。

それは嘗て「白い異星人」に「家族」を「実の妹」を殺され復讐の時を12年待ち続け、その時を迎えた迎えた「兄弟」と2人の残されたグレイの「姉妹」の猛襲を受けたからであった。

 

街一つを平地にする程の死闘の末「兄」の一閃は「総督」を捉えた。が、「兄」も相打ちのダメージによって撃破には至らず撤退を許してしまう結果になってしまう。

「兄」は長期休眠を挟まなければ助からない程の致命傷を負い、グレイの「長女」も兄を庇ったダメージが致命となり命を落とす事になった。

しかし、彼らの活躍により総督も大きなダメージを負い彼女も長期休眠を挟まざるを得ない程の打撃を与えることができたのだ。

 

人類は危機的状況を脱したものの、最大戦力の離脱は大きな戦力低下を招く事になったのであった。

しかし、UEFと残された「弟」と「7人目の妹」は「兄」の復活と「13人目の妹」の目覚めの時が来るまで耐え忍ぶ事を選択。

 

開戦から19年 総督襲来から7年

2051年

人類は非戦闘民間人約100人

UEF隊員約46人 最大戦力2人 療養中1人 休眠中1人

 

人類は残り約150人まで減少し、8月

満を持して「兄」と「13人目の妹」コードネーム「ステラ」は目覚めた。

 

九体目は基地へ移動中にステラを襲撃したが返り討ちに遭いUEF隊員の手でとどめを刺された。

 

十体目は味方の裏切りを受け呆気ない最後を遂げた。

 

十一体目と十二体目の兄妹はクーデターを阻止に現れた総督によって粛正された。

 

十三体目は九体目の報復の為に現れたがステラとの対話を得て矛を納め、衛星兵器を破壊し爆発に巻き込まれ死亡。

 

十四体目は軌道エレベーターにて阻止に現れたが敗北。

 

十五体目は月の宮殿にて4人相手に互角に渡り合ったものの連携に敗北。兄からの「俺が奴と一人で全力で殺し合う代わりに3人を見逃してくれ」と言う頼みにより弟と姉妹達を宮殿から地球へ脱出させた後、力尽き死亡。

 

そして遂に月面にて

異星人総督「シング・ラブ」またの名を「WHITE LOCK SHOOTER」

UEF最高戦力「黒井創也」コードネーム「BLACK LOCK SHOOTER」

地球最強と異星人最強によるたった二人の戦争は熾烈を極め撃てば撃ち返され、切られれば切り返し、月の形が少しずつ変形してしまう程の死闘が繰り広げられていた。

全ては19年・・・否、7年越しの欲望を満たす為に。

全ては今日この日を迎える為に、人間性を捨ててでも、奪われた日常と仲間達、家族と妹達の仇を取る為に。

 

そして今まさに19年にも渡る星間戦争に決着がつく時が来たのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

目覚めは身体中に走る激痛だった。

落ち着きゆっくりと直前までの記憶を呼び起こす。

 

弟と妹達を最後の異星人に頼んで逃がしてもらった後、遂に家族の、妹の仇であるシング・ラブの元まで辿り着き全力で戦い始め互いにズタボロになった側から肉体再生を繰り返しながらも互いに最後の一撃が鍔迫り合った所からの記憶が無く創也はゆっくりと自分の状態と周りを確認すると

 

自分の側には

袈裟斬りとなり下半身と亡き別れになり、仰向けになりながらも笑顔のまま生き絶えたシング・ラブが、

 

自分の身体には

胸の大きな切り傷や全身の傷が開き、血が溢れ出て血の池が出来ており、既に手遅れだと嫌でも理解できてしまった。

 

しかし、そんな死が迫る状況の中

創也を満たしていたのは

「フ・・・フフ・・・フフフ・・・」

死への恐怖心では無く

「フフフフ・・・ハハハハハ・・・」

19年にも渡る復讐の達成感であった。

「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!やった!遂にやってやったぞ‼︎父さん‼︎母さん‼︎マト!!!!遂に仇を取ったぞ‼︎」

「アッハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」

創也の狂ったかの様な喜びの叫びが月にこだまするが、其れを聴くものは存在しない。

「ハ・・・ハハ・・・ハハハ・・・」

しかし、其れも段々と小さくなっていき、次に溢れたのは

 

「・・・何だよ・・・この・・・感情は・・・?この・・・虚しさは・・・何・・・だよ・・・?」

という戸惑いと、疑惑の呟きであった。

 

「俺は・・・今まで・・・この日を迎える為に・・・全て捧げてきた筈なのに・・・死のうと・・・悔いなんて・・・ある訳・・・ねぇ・・・筈・・・なのに・・・」

「何で・・・今更・・・こんな物が・・・眼から・・・溢れてるんだ・・・何・・・で・・・今更・・・」

 

「死にたく無い。何て・・・考えてんだよッ・・・!」

涙を流しながら呟いたのは、人として当たり前の生存への願望であった。

 

時には、民間人を見捨ててでも、復讐に奔り・・・

 

時には、裏切り防止の為に、親族諸共裏切り者を見せしめにして・・・

 

目の前で殺されていった11人の妹達を助けられず、更なる復讐の劫火に身を浸し・・・

 

「薄情者」や

「味方殺し」

「死神」と蔑まされ人の心を、人としての肉体すらも捨てたと思っていた筈だった彼の心には、確かにまだ人間らしい「意志」が「心」がまだ残っていたのだ。

 

「ちく・・・しょう・・・!ゲボッ!普通に・・・生きたかった・・・!ダチ達と馬鹿やって・・・ゲホッゲホッ、普通に・・・生きたかった・・・!普通・・・に・・・グータラして・・・生きたかった・・・‼︎

普通に・・・勉強して・・・ゲームして・・・寝て・・・起きる・・・。そんな・・・毎日が・・・有れば・・・それでよかったのに・・・。何で・・・ゴハッ!こんな事になっちまったんだよ・・・ッ‼︎」

 

「(何か・・・!何かねぇのか!生き延びて、地球に帰る方法は・・・!)」

創也は必死になって生存の可能性を思考するが既に肉体は限界をを迎えており、地を這うのが精一杯。

そんな創也の視線と思考は藁にも縋る唯一の可能性と共に動かぬ屍となったシング・ラブに向いていた。

「・・・。これしか・・・ねえのか・・・」

創也は力を振り絞りシング・ラブに近づき膝立ちになると、

抜き手した左手でシング・ラブの腹部へ腕を突っ込み、腹部の中の物を掴み左手を引きぬき取り出すと、左手の中に野球ボールぐらいの大きさの鮮やかな紅の色合いをした球体状の「核」が紅い炎を放ちながらも握り締められていた。

 

シング・ラブの遺体が消えて行く中も、創也は手にした核を見つめ続けていた。

創也は意を決すると、その核を文字通り「喰らい始めた」た。

「(此れで・・・俺も異星人(アイツら)と同類だな・・・)」

と、自身の行為を皮肉りながらもバリボリと口を止めず咀嚼音を鳴らし続けて行く。

何故こんな事をしているのか?其れは簡単な事だ。

エネルギー補給の為である。

エネルギーを補給出来れば自身の肉体の再生を行えると考えたが故の苦肉の策なのだ。

しかし、流れ込んで来たのはエネルギーでは無く、

 

撃破された後に回収され、シング・ラブがネブレイドして来た異星人(どうほう)達の力と記憶。

そして彼女の力と地球に飛来するまでと地球に飛来してからの記憶の全てが彼の脳内を走馬灯の如く駆け巡った。

その中には見たことの無い笑顔を浮かべるシング・ラブと、

自分達の恩人でもあるギブソン博士が語り合い、

地球侵略を中止しようと考え、

彼女の発した一言によって仲違いした瞬間、

そして博士に愛されたグレイ達への激しい嫉妬と憎悪、

彼女の視点から観た鬼の様な表情の自分と殺し合った彼女の感じたことの無い喜びの感情が伝わって来た。

 

「たった・・・こんな事で・・・人類は・・・俺たちは・・・滅亡しかけたのかよ・・・」

 

創也は激しく動揺した物の、彼には其れを喚く力は残されていなかった。

 

「クソ・・・したくも無いネブレイドしても・・・助からねぇなら・・・意味・・・ねぇ・・・だろうが・・・」

 

傷の回復にはエネルギーが全く足りず自身の命運尽きるのは時間の問題であった。

 

「(ああ・・・ちくしょう・・・生きてぇなぁ・・・死にたくねぇなぁ・・・UEFの奴ら・・・此れからが大変だろうなぁ・・・ステラにナナ・・・めっちゃ泣かせちまうなぁ・・・キョウ・・・後は・・・頼む」)

 

力尽き、仰向けに倒れた創也はこれまでの仲間や家族達の想いを最後に閉じようとした瞳がズボンのポケットから溢れ出ていた光に気が付いた。

 

「な・・・何だ?」

 

ポケットから引っ張り出して出て来たのは、自分の携帯端末だった。その画面が今は眩い光を放ちながら何かのデータを解凍していた。

 

「此れは・・・確か・・・二体目を倒した後に拾ったROM Diskの・・・」

 

と、言い終わる間も無く光は益々強くなっていき、最大に達した瞬間

 

パリン‼︎

 

と言う音と共に光は一瞬で消滅したが、その場に残されていたのは画面の割れた端末と血溜まりだけであった。

 

2051年8月19日

 

黒井創也 コードネーム BLACK LOCK SHOOTER

月面にて「総督」 シング・ラブと交戦

後に、ステラ及びナナ・グレイの月面調査により遺体確認出来ず、破損した端末が現場から発見され回収。

兵器群停止の確認からシング・ラブの撃破並びに異星人全滅を確認。

 

人 類 勝 利

 

一人の英雄に、心からの哀悼を

 

 

 

 

やっと・・・・・!

 

 

やっと見つけた・・・!やっと来てくれたか・・・・・!

 

 

我が力を受け継ぐに足る・・・新たな後継者が・・・・・!

 

 

お前の命は・・・我が繋いでやろう・・・・・

 

 

我が力も・・・少しだけ渡せそうだ・・・その代わりに・・・頼む・・・・・!

 

 

我に変わって・・・我が生み出した世界を・・・・・!

 

 

我が子孫でもある・・・女神達を・・・・・!

 

 

ゲイムギョウ界の・・・未来を‼︎

 

 

 

その壮大さを思わせる声は意識を失った彼には聴こえることはなかった。




BRS sideの設定は基本的にPSP版を原作にした漫画版を基準にTV版とオリジナル設定に別の漫画作品の設定ちょっと加えてあります。妹達の出番は結構先になると思います。
弟の出番?いつか別作品で描きたいですね・・・
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