超次元ゲイム ネプテューヌX BLACK STAR GAZER 作:黒無月
中々一万字を超えられない・・・
此処は、現実世界とは異なる異世界 ゲイムギョウ界。
この世界は、それぞれ四つの大国を中心にして、其れを治める四人の守護女神によって統治されていました。
女神ブラックハートが治める、重厚なる黒の大地
ラステイション
女神ホワイトハートが治める、夢を見る白の大地
ルウィー
女神グリーンハートが治める、雄大なる緑の大地
リーンボックス
そして、
女神パープルハートが治める、革新する紫の大地
プラネテューヌ
各女神達は、人々からの信仰心にして自分達の力の源である「シェア」を巡り過去から現代にかけて競い、時には女神同士が激しく争い合っていた。
しかし、「守護女神戦争」とも呼ばれる女神同士の戦いは、
記憶を失い、元凶であった「マジェコンヌ」に力を奪われながらも、人々からの信仰心によって改めて女神として覚醒したパープルハート事「ネプテューヌ」と仲間たち、他の女神達の結束によってマジェコンヌはその力の大半を失う代わりに嘗ての心を取り戻し、地上を混乱させた罪を償い続ける事を史書「イストワール」やネプテューヌ達に誓い、永くも続いた争いや騒動は終わりを告げたのであった。
そして、天界からネプテューヌ帰還から半年。
再び戦いが始まり、決着が着こうとしていた。
「よっしゃーーーー!!!私の勝ちーーーー‼︎」
「嘘でしょ!三対一でネプテューヌに負けるなんて・・・。」
「あり得ないわ・・・」
「ですが、あのタイミングでクリティカルが出始めてから流れが明らかにネプテューヌに向いたのは間違い無いですわ。今回は私達の負けですわね。」
女神達は嘗ての戦いが終わった後も、争いあっていた。
・・・プラネテューヌにてネプテューヌの自室にて行われているテレビゲーム大会でだが・・・。
「ふっふーん。嘗ては三対一でやられたけど、昔の様には行かないよ!ネプ子様は常に進化し続けているのだ!」
「ぐぬぬ・・・。もう一回!もう一度よネプテューヌ!次は勝つわ!」
「みっともないわよノワール。ネプテューヌの挑発に乗りながらも負けたのだからぐうの出も出せないわ」
この三対一はネプテューヌの挑発から始まったのだが、圧倒的不利からネプテューヌが巻き返し、勝利したのだが、負けず嫌いな「ブラックハート」事「ノワール」は再戦を申し込むが其れを抑え負けを認めているのは「ホワイトハート」事「ブラン」である。
「仕方がありませんわ。今回はネプテューヌの勝利と言う事で国民の皆さんに報告致しましょう」
と、呟くのは「グリーンハート」事「ベール」である。
ちなみに、最初は全員が一対一で総当たりを行いネプテューヌが完勝してゲームオタクのベールがもう一戦を申し込んだ際に二人も其れに乗り、ネプテューヌが挑発して今に至るのだ。
「皆さーん。オヤツが出来ましたよー」
と、部屋に入って来たのはネプテューヌの妹でもあり、プラネテューヌの女神候補生でもあるネプギアであり、彼女手作りのプリンやクッキーがトレイに載せられて来た。
「おおっ。ナイスタイミングだよネプギア !皆そろそろ休憩にしない?私お腹ぺこぺこなんだよねー」
「そうね。ベールのゆう通り。今回はネプテューヌの勝ちと言う事でお開きにしましょう」
「ふぅ・・・解ったわ。ウジウジ言っても仕方が無いし、今回は私の負けでいいわ」
ネプギアがオヤツを持って来たタイミングが丁度良かったのも手伝い全員がコントローラーを置いていき、オヤツに舌を打ち始めた。
のは良かったのだが、そこに
「皆さん‼︎ネプテューヌさん‼︎昨日から今日まで!いったいいつまで対戦ゲームしてるんですか‼︎」
と、怒り浸透のイストワールがやって来るまではだったが。
しかし、ネプテューヌは
「まぁまぁいーすん。私が完封勝ちしたんだから、今回の守護女神戦争は、私の勝ちって事になったんだからいいじゃん」
「まぁ、確かに昔の様に直接戦闘に発展しなかったのは良かったですけど・・・」
「でしょでしょ!」
嘗ては、激しい戦いを繰り広げてでもシェアを獲得しようとしていた昔に比べれば確かに穏やかになったと言えるだろう。
「ですが!昨日の分の仕事はちゃんとやってるんですか!」
と、イストワールが女神達に大声で問い出すと、
ノワールは、
「私は昨日の内にやって来たから全然大丈夫よ」と答え、
ブランは、
「私もよ」と短く答え、
ベールは、
「重要な案件は全て片付けて残りはイヴォワールやチカに任せて来ましたわ」と答え、
問題のネプテューヌは、
「えーべつに大した仕事なんて無いでしょ?マザコングの一件から大した事件も騒動も起こって無いでしょー?」と、サボりの常套句を答えた。
「ちょっとずつ案件が溜まってるんです!平和だからと言っても仕事が無いわけでは無いんです!」
「解ったよー。オヤツ食べ終わったらーちゃんとやるよー」
ネプテューヌも流石にこれ以上、イストワールからのカミナリは受けたく無いらしく言う通りにする様だ。
「ただいまですぅ〜」
「イストワール様。ただいま帰りました」
そこに丁度それぞれの用事から帰って来たのは、ネプテューヌの親友であるプラネテューヌ総合病院の研修医「コンパ」とプラネテューヌ情報部員「アイエフ」である。
「二人ともおかえりー」
「おかえりなさいアイエフさん。調査結果はどうですか?」
「怪しい奴等は居たんですが、中々尻尾を出しませんでした・・・。もう暫く調査して見ます」
「最近、裏ルートに流出し始めたコピーツールの出所が解らなければ検挙してもまた別ルートから流出が始まってしまいますから、製造場所を割り出さ無いと・・・」
アイエフは最近になって裏ルートに流れて来て四大国のシェア低下の原因になっている謎のゲームソフトのコピーツールの出所の調査からかえってきて、
「コンパ〜研修の方はどうだったー?」
「前より手際が良くなったって、先生に褒められたです!」
「私達と冒険して、何度も私達の手当てして、解毒薬調合とかやってたらそりゃあ手際も良くなるよねー」
コンパはプラネテューヌ総合病院での研修からの帰宅であり、未だ研修生の立ち場であったがネプテューヌ達との冒険が彼女の医療スキルを高めるきっかけになった様で看護婦への大きな前進になった様だ。
「コンパさんもアイエフさんも自身の仕事をやっているのですから本当によろしくお願いしますよネプテューヌさん」
「分かってるよいーすん。プリン食べ終わったら仕事始めるからさ。あーあ、なんか私みたいに誰かが空から降ってきてさ、なんか起きたりし無いかなー」
と、言いながらネプテューヌがプリンを開けようとしたが、窓から見える青空に何かが光った。
「ん?ねぇ、今一瞬だけ空で何か光らなかった?」
「ん?気のせいでしょ。ネプ子みたいな事がそう何度も起こる訳無いでしょ」
「そうだよねー。私みたいな落下系主人公がまた出て来て、新たなる日常の始まりーなんてそんな都合のいい事なんて、
・・・アレ?マジで何か落ちて来てない?」
「え・・・マジで?」
「あ・・・本当ね。青色の何かが燃えながら落下して来てるわね」
「しかも・・・このままだと、よりにもよって此処に。「プラネタワー」に向かって来ておりませんか・・・?」
「お、お姉ちゃん!しかもこの角度だと、タワーの展望台に落ちて来るかも‼︎」
「え・・・ウソぉ!」
と、言っている合間に其れはプラネテューヌに、プラネタワー向かって堕ちて来ると、
ドゴォォォン!!!!
と、轟音と地響きを立ててプラネタワーの屋上、展望台エリアに直撃すると数回天井と床をぶち抜く音が響き渡り止まった。
「ねぷうッ‼︎」
「ノワあッ‼︎ちょ、ちょっと何‼︎」
「ほ、本当に直撃するなんて・・・!」
「ギアちゃん!あいちゃん!他の皆様も大丈夫ですか!」
「だ、大丈夫です・・・」「私も大丈夫です!コンパは!」
「お尻うっちゃいましたけど・・・大丈夫です・・・」
「いったい、何が・・・!」
イストワールが状況を確認しようとすると、
「イストワール!ネプテューヌ!いったい何があった!」
「あっ!マザコング!私達は平気だよ!上の展望台に何かが墜落しただけだから、とりあえず他の人達避難させといて!」
「ええい!今は名前の訂正を訴えている場合では無いか!此方は任せろ!」
ドアの向こうから下の階にて政務を行っていたマジェコンヌが慌てながらもネプテューヌ達の無事を確認すると指示に従い下の階へ向かった後、ネプテューヌ達は行動を始めた。
「とりあえず、堕ちて来た物の正体確認しに行かない?敵とかだったら流石にヤバいし!」
「分かりました。私はマジェコンヌと一緒に下の皆さんの避難誘導とタワー付近の封鎖を行います。皆さんは落下物の確認をおねがいします!」
そう言ったイストワールはマジェコンヌの後を追って行き、ネプテューヌ達は、
「というわけで、今まさに隕石が落下している部屋の前に居るんだけど其れがよりにもよって・・・ネプギアの集めたジャンクパーツの物置部屋とは・・・」
「わ・・・私の・・・集めたパーツが・・・もう手に入らない貴重品も・・・みんなスクラップになっちゃった・・・
あはははは・・・」
謎の落下物の調査に来たのだが、その落下場所がネプギアがコツコツと自身の趣味の為に集めていたジャンクパーツの物置部屋であり、部屋の中は当然メチャクチャになっておりほぼ全てのパーツが駄目になっていた。
「此れは・・・何というか・・・」
「ご愁傷様・・・としか言えないわね・・・」
「うわぁ・・・このパーツとかもう生産停止になったレア物じゃない」
「ギアちゃん・・・此処で色々作ったりしていたのに、此れじゃもう・・・」
「ギ、ギアちゃん。大丈夫ですか?」
部屋の惨状に、各々の反応をしている中ベールがネプギアを気遣うが、反応は散々な物であった。
「大丈夫じゃ・・・無いです・・・ああ・・・作りかけだった物も全部・・・駄目になっちゃったよぉ〜」
「大丈夫だよネプギア!今度お姉ちゃんと一緒に新しいの探しに行こうよ!好きなだけ付き合ってあげるからさ!」
「ほ、本当に・・・。解ったよお姉ちゃん。今は落ち込んでる場合じゃ無いもんね!」
ネプテューヌの励ましも有り何とか精神を戻したネプギアが部屋に入って行き、他のメンバーも部屋を調べ始めると部屋の奥に其れは見つかった。
「ん?アレじゃ無い?落ちて来た物?と言うよりマジで人っぽく無いかな?」
「お姉ちゃん!気をつけて近づいてよ!」
「大丈夫だって!動いて無いから気を失ってるぽいし!君、大丈夫?私の声聞こえてる?」
ネプテューヌは落ちて来た人に近づくと肩を揺らして起こそうとするが、
ベチャ
「ん?何か?手に生暖かい物が・・・」
手に付いた物を確認するとそこには、赤黒い血液がべったりと付着していた。
「ね、ねぷうウウウウッ‼︎こ、この人!めっちゃくちゃ怪我してるよー‼︎」
「す、すごい傷!落ちた傷より、身体のあちこちの切り傷や銃傷や火傷が酷い・・・!」
「ネプテューヌ!どうしたの!」
「こ・・・此れは・・・生きているの?」
「ま、まずは脈拍があるか確認しませんと!」
「コンパ!お願い!」「は、はいです‼︎」
落下地点にいたのは白いラインと肩と背中に星マークの付いた黒いフード付きコートと長ズボンの十代後半から二十代前半ぐらいの男性であり、顔の右半分を白い眼帯が覆っており身長は180cm位で少し筋肉質の身体には夥しい数の切り傷や銃傷が刻まれており、特に左肩辺りから右腰に向かって付けられている切り傷が大きく未だに血が少しずつ溢れ出ていた。
「・・・まだ生きているです‼︎でも今の持ち合わせではとても足り無いです・・・!あいちゃん!下からもっとお薬や包帯を持ってきてくださいです!」
「分かったわ!待ってて!」
アイエフが医療道具を取りに行っている間に処置が行われていると、
「あ・・・ウ・・・」
「!目を覚ましたですか!意識はありますですか?!」
「君、大丈夫?何か言いたいの?」
男性が何とか意識を戻しはしたが体力の消耗が激しいのか辿々しい受け答えしか出来なかったが、ネプテューヌの持つ物を視界に捉えると
「ア・・・アッ・・・!」
口を開けて指を刺した。
「?もしかしてお腹が空いてるの?」
「?もしかして・・・ネプテューヌ。アンタの持ってるプリンが欲しいんじゃないの?」
「えっ?私のプリン?あっ!プリン持ったまま来ちゃった!ていうか、駄目だよ!此れはネプのプリンなんだよ!」
そう言ったネプテューヌがいやいやな態度をとるが、
「ゴチャゴチャ言ってねぇでプリンぐらい食わせてやれや!!!!」
「何か意味が有るかも知れませんわ。ネプテューヌ、今回は・・・」
「ねぷうっ‼︎わ、解ったよブラン・・・ベールも」
怒りの余り自が出てしまったブランとベールから急かされたネプテューヌは止む無くプリンを開けるとスプーンで掬い取った。
「けどまぁ、君も幸運だね〜。主人公で有る私からプリン食べさせて貰うなんて・・・一生の自慢「早く食べさせなさいよ!」「お姉ちゃん!この人、今にも意識を失いそうだから早く!」分かった!分かったよぉ!ほら、口開けて!」
ノワールとネプギアから再び急かされたネプテューヌは掬ったプリンをゆっくり男性の口に運ぶと
「・・・ア・・・アーーー」 パクッと
口に含み良く味わうと、喉を鳴らし飲み込むと少し涙ぐみホッとした顔をするともう一度口を開けて再び指刺した。
「え?全部食べたいの?もう・・・しょうがないなぁ・・」
ネプテューヌは止むなくコンパが処置している隣で残りのプリンを全て食べさせ終わると、
「コンパ・・・って言ったか?「えっ?は、はいです」ちょ・・・っと、退いて・・・くれ・・・。「え!だ、駄目です!まだ処置は終わって」大丈・・・夫だ・・・死ぬ・・・つもりは無い・・・「わ、分かりましたです・・・」よし」
男性は処置をしているコンパや他のメンバーとの距離を空けさせると
「フゥ・・・スゥッ・・・フッ!」
と、息を吸って吐き力を入れると
ボオッ‼︎
と音を立てて男性の身体が蒼い炎を上げながら燃え上がったのだ。
「え、えええええー!!!!」
「は、はああああー!!!!」
「う、嘘‼︎」
「た、大変ですわ!!!!」
「も、燃え始めたですぅ!!!!」
「ど、どうしようお姉ちゃん!!!!コンパさん!!!!と、とりあえずひ、火を消さないと・・・!」
男性の突然の奇行に全員が慌てていると、ネプテューヌが何かに気づいた。
「アレ?この蒼い炎、熱く無いよ?」
「「「「「え??」」」」」
ネプテューヌ達が疑問を浮かべている間に蒼い炎は勢いを弱めて行き弾けるように炎が消え去るとそこには、胸の大きな切り傷以外の傷が綺麗に消え去った男性が横たわっていた。
「え!うっそぉ!ほとんどの傷が消えちゃったんだけど!」
「こ・・・此れなら助かるかもしれないです!」
「コンパ!遅くなったわ!言われた物!全部持って来たわ!」
「あいちゃん!最高のタイミングですぅ!あいちゃんもギアちゃんも処置を手伝ってくださいです!言われた通りにすれば良いので、お願いしますです!」
「分かったわコンパ!」「わ、分かりました!」
そうして、コンパは二人に男性を押さえるように指示を出しながら麻酔を注入すると、胸の刀傷を針と糸で縫い始め手際よく縫っていくと、あっという間に縫い終わった。
「後は、胸に包帯を巻いて・・・包帯を止めれば・・・これで処置は終わりですぅ・・・。疲れたです・・・」
「お疲れ様コンパ。けれど、コイツは一体何者なの?落ちて来た事と言い、酷い怪我と言い、挙げ句の果てには身体が燃え上がったら怪我がほとんど治った事と言い、いったいなんなの・・・」
アイエフは居ない間に起こった事を聞き、今は落ち着いたのか眠るように意識を失った男性に対する疑惑を向けており、其れはこの場に居る全員の総意であった。
「流石に、解らないわね・・・」
「明らかに普通の人間では無いわね・・・」
「敵?では無いようですが・・・」
「どうするの?お姉ちゃん?」
ネプギアの疑問に皆がネプテューヌへ視線を向けると、
「とりあえず聞きたい事が沢山有るし、教会で保護する一択でしょ!」
「まぁ、そうなるわね。治療も完璧って訳じゃ無いし」
「ひとまず峠は越えたのでこの人には休む場所が必要です」
「じゃあ、ひとまず教会の医務室にでも移しましょう。私が運ぶわ・・・」
「じゃあブランさん。私が案内します」
ネプテューヌの意向によりプラネテューヌ教会預かりと言う事になったのを確認したブランは男性の身体に負担を掛けぬ様に軽々と背に担ぐとネプギアの案内で医務室に向かい始め、他のメンバーもそれに続いた。
担がれている男性はさっきまでの痛みに悶えるような顔では無く、安らかな顔をして眠り続けていた。
★
今見えている光景はすぐに夢だと分かった。
何故なら自分が見えている光景は既に終わった景色だったからだ。
回想か走馬灯の様な物だと理解して身を任せた。
『なんだよ・・・何なんだよこれはッ‼︎』
突然過ぎる17歳に迎えた日常の崩壊。両親の死。
『止めろオオオオオオオオオオオ!!!!』
『兄さん・・・仇を・・・取って・・・!』
妹の死。自身の復讐の原点。
『失敗すれば君たちは無駄死にだ。其れでもやるのかい?』
『弟も了解済みだ。奴等を皆殺しに出来るなら何だって良い・・・‼︎力を・・・くれ!』
『適合率、250%突破!理論的限界値を超えます!』
『これ程だと言うのか・・・!君の憎しみは・・・!』
『今日から弟君のコードネームはBLACK COMMANDER そして君。
兄のコードネームはBLACK ROCK SHOOTERだ』
19歳に迎えた新たな新生の時。
『新たに二体の異星人の撃破に成功した事と、避難民の救助を放棄した事について何か一言!』
『あんな乱戦状況じゃ救助なんて無理と判断しただけですがナニカ?それよりも一体でも多く異星人を殺す事の方が大事では?』
反撃の始まり。復讐に身を焦がす日々。
『この子達が君の妹達、そしてあの黒髪の子がステラだ』
『えっと・・・兄さん?って、呼べばいいの?』
『・・・マト?』
『?違うよ。わたしの名前はステラだよ』
新たな家族との出会い。
『準備は良いな、アイン。ナナ』
『いつでも!』『大丈夫よ兄さん』
『俺とキョウで本体を叩く。お前達には髑髏の雑魚を任せる。全て殲滅しろ!そして死ぬな!行くぞ‼︎』
『父さんや母さん、マトだけじゃあ飽き足らずッ‼︎また俺の家族を・・・妹達を奪うのかッ‼︎シング・ラブウウウウッ!!!!』
『そうだ‼︎もっと!もっとだ‼︎もっと私と撃ち合え!斬り合え!本来私はその為にこの星に来たのだから!!!!』
そして、喪失と、激戦。
『随分久しぶりだな。マト』
『ステラだよ、兄さん』
『わるい』
『ロスコル、俺が休眠してから何年経ったんだ?』
『7年だよ。戦争開始から19年、人類は後、150人だ・・・』
『2桁よりはマシか・・・』
再開と再稼働。
『奴等のクーデターに協力するのは俺たちだけで良い。UEFは基地に引き返せ。足手纏いだ』
『本気で言ってんのか』
『僕たちに引っ込んでろって事!』
『そうだ。無駄死にしたく無かったら、マンハッタンの基地に引き返せ』
『ここから先は、俺だけで良い。UEFの奴等に伝えてくれ。黒井創也は任務を全うしたと、伝えてくれ・・・せめて、お前達の未来を護らせてくれ』
『何言ってるんだ‼︎兄さん‼︎』
『ダメだよ兄さん!』
『置いていかないで‼︎』
仲間と、家族との別れ。
『お前らが!!!!地球に!!!!来なければ!!!!こんな所で大砲ぶっ放す事も!!!!刀持って斬り合う事も!!!!無かったんだっ!!!!』
『何だ‼︎楽しく無いのかブラック‼︎私は今!最高に楽しいぞ‼︎あの日、お前のマトとか言う妹と、グレイの妹達を殺して置いたお陰で最高の刻を迎えられたのだからな‼︎』
『その刻の果てはテメェの死だ!!!!死に晒せシング・ラブウウウウッ!!!!』
迎えた最期の刻。
『・・・死にたく・・・ねえなぁ・・・』
生への渇望。
そして、
『え?全部食べたいの?もう・・・しょうがないなぁ・・』
薄紫色の髪色の少女から久しぶりに口にしたプリンの卵とキャラメルの味が、朧げながらも、気を失うまで口いっぱいに広がっていた。
気づくと創也は暗闇の中に居た。
しかも、自分がその暗闇に溶け込み始めている事に気付くと、声すら出せない状態で目の前の光に必死に手を伸ばすが全く届く事なく、力尽きようとした
瞬間、
(色々聞きたいし、速く目覚めてくれないかな〜)
と言う高めの女性の声と共に誰かに手を掴まれ光へ浮上すると共に彼の意識は現実へと引き戻されていった。
☆
「様子見に来たわよネプテューヌ」
「あ、ノワールに皆も来てくれたんだ」
「わざわざありがとうございます。あ、ユニちゃん達も来てくれたんだ」
「やっほーネプギア。私も気になっちゃって」
「全然おきないねーロムちゃん」
「ラムちゃん・・・突いちゃダメ・・・だよ」
「辞めなさいラム。そんな事じゃ起きないわ」
一週間前に落下して来た青年は未だに目覚めぬままプラネテューヌ教会の医務室にて眠り続けていた。
一時は大変な騒ぎにこそなったが、一週間も経てばプラネタワーも元通りとなると人々は忘れていき日常に戻っていた。
しかし、プラネテューヌに住むネプテューヌ達は一日に一回は様子を見に来ており、今回ノワール達は妹達と共にやって来て彼の目覚めを待っていた。
「この人が例の・・・結構カッコイイ顔付きね」
「ユニ、話したことの無い相手を顔だけで判断するのは辞めなさい」
「身体かたーい!筋肉質って言うの?お姉ちゃん達とぜんぜんちがうねー」
「ダメだよ・・・ラムちゃん」
「だからラム、辞めなさい」
ノワールとブランがお互いの妹達に対応している間にベールが近況をネプテューヌに訪ねる。
「ネプテューヌ、あれかどうですか?」
「怪我は完治したから後は目覚めるだけだよ。いや〜この人中々のお寝坊さんで・・・」
と言いかけていると、
ギュッ・・・と、ネプテューヌの右手を眠っていた青年が握り返し、
「此処は・・・何処だ?お前が・・・助けてくれたのか?あの時・・・プリンを食わせてくれたのは・・・お前か?」
と言う声が青年の眠っているベットから聞こえて来た。
「お、おおう!やっと起きた?私の事、わかる?随分なお寝坊さんだったね!そうだよ、私が君の命の恩じ「「「私達が(でしょ)(よ)(ですわ)」」」ねぷっ!打つ事ないじゃん‼︎」
ネプテューヌ達の漫才を素っ頓狂な顔で見つめていた青年もネプテューヌ達もこの出会いが、大きな意味を持つとはこの時、誰も思いもしなかった。
自己紹介かよろしくフェイズまでいけなかった・・・
丁度歯切りが良かったから、今回はここまでです。