"呪霊"と遊ぶ男 作:かごめかごめ
"彼"は幼い頃から異形の化け物が見えていた。
両親にあれはなんだと聞けばそこには何も無いという。
友人にナニカいると言えばナニカって何?と聞かれる。
彼以外には見えてないその"ナニカ"。
そんな日々を送っていると彼は2人の"ナニカ"と出会った。出会ってしまった。
初めは現代の社会には溶け込まない衣服を身に纏った珍しい"人"だと思った。でも違う。その名を聞いて"記憶の片隅にあるとある記憶"が引き出された。
「──わっちの名は"花天"。童よ、わっちと少し遊ばんか?」
▼▼▼
──どうしてこうなったのだろう。
そう思っては頭を抑えるのが日課になった我が日常。
辺りはすっかり暗く、夜の闇が空を覆う時間帯。
今日も今日とて、俺はこの時間に学校に来ていた。
名前は"
"今世の"名前である。
そう今世だ。
俺は転生した。前世の死因も何も覚えてないが気がついたらこの世界に生まれ落ちていた。
さらに調べたらどうやら呪術廻戦の世界。死亡フラグがそこかしこに存在してる世界。ここで胃が痛くなった。
渋谷の所までは読んだ。でもそこから先は知らん。もう心が痛くなってリタイアしてしまったのだ。
ここまででも頭も胃も痛くなるが、それ以上にさらに痛みを加速させるモノと出会ってしまった。
それが常に俺の傍らにいる"呪霊"。
「──物足りないね。学び舎の呪霊は歯ごたえが無さすぎる」
「……我慢してよ"花ちゃん"」
「……………」
花魁衣装に身を包んだ一見すれば綺麗な女性。
名前は"花天"。そして彼女の傍に引っ付いているくノ一衣装に身を包んだ美少女、"狂骨"。
そう、"花天狂骨"である。あのBLEACHの。
この世界になんでいるのか。なんで呪霊なのか。疑問は晴れないが、事実を言えば俺はこの2人に取り憑かれたのだ。
呪術廻戦と知って、下手に目立たず地方で平和に暮らしたかったがこの2人に取り憑かれたせいで半ば強制的に呪霊と戦う……いや、"遊ばなくてはいけなくなった"。
呪術師としての才能は無い。そもそも一般家庭生まれ。
だが、取り憑かれてからというもの最低限"遊ぶ"ことができるように呪力の扱いを覚えさせられ、さらに彼女らの能力……いや、この世界では呪術か。彼女らの呪術である"童の遊びを現実にする力"も使えるようになってしまった。
しかも狂骨に至ってはあの"八鏡剣"を呪具として持っているという正しく至れり尽くせり。さらに能力が神の力を跳ね返すものではなく呪いを跳ね返すというものになってる。これを聞いて胃が蜂の巣のように穴ぼこだらけになった。
呪霊を2体引き連れて、扱う術式は特殊なもの。さらにこの世界においてチートじみた力を持つ呪具持ち。
もはや呪術界に見つかったら放っておいてはくれないと丸わかりな男の子。誰か助けて。
「たまには呪いが強くなっている場所に行ってみぬか?ここら辺のじゃもはやわっちは満足出来ぬぞ?」
「これ以上俺の胃を痛めるのはやめて…」
「…………」
わがままを言う花ちゃんをなだめ、腹をさする俺の頭をポンポンする狂ちゃん。
可愛い子に挟まれるのは男として嬉しいけどデカすぎる地雷でしんどい。
「ふむ、それなら……呪術を学べる学び舎があると聞く。そこに行くか?」
「絶対に嫌」
「あれも嫌、これも嫌とな……わがままがすぎるのぉ」
……俺が悪いのかな?
「……まったく仕様もない男だねぇ。まあいい。今日もこれくらいで済ませておいてやろう」
「さいですか。あざますあざます」
「……腹が立つの」
辞めて、睨まないで、怖いよ。
思い足取りで学校に蔓延る数体の呪霊に目を向ける。
「じゃあ2人とも今日も俺を守ってね」
「ふん、主が遊ぶのだから守るも何もないだろうに」
「…………」
花ちゃんは俺の手を引き早く遊びたそうに、狂ちゃんは背中を叩き励ましてくれる。
こんな生活がこれからも続くのかと思うとため息がこぼれた。
前書いてたことあるけど途中でやめたやつをもういっぺん書いてみた。
けど続くかは分からない。