"呪霊"と遊ぶ男   作:かごめかごめ

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気が向いたから書いた。


第3話

 

 

「──つまり君は特級呪霊に取り憑かれただけの一般人なんだね?」

「……その通りですはい」

 

五条悟に捕まりやってきたのは何の変哲もない公園。

そこにあるベンチに並んで腰かけ日常会話という名の尋問をかれこれ小一時間してる。帰りたい、切実に。

 

「なるほどねぇ……じゃああのファミレスの件に関してはどういうことかな?」

 

少し重いトーンの声音。

呪力の残穢ってやつから俺がやった事だと気づかれた。

 

……六眼て便利ね。

 

「……呪詛師1人と特級の呪霊が3体。そいつらに絡まれまして、やむを得ずにドカンと」

「………」

 

目隠しで見えない目がこちらを射抜く。

怖いって。胃も頭も痛くなってきた。

 

「……ま、信じるよ。ファミレスの死体に残ってた呪力の残穢は君とは一致しない。何かしらに巻き込まれた……っていうのは想像つくしね」

「……わかってて質問したんですか」

 

「そりゃね」

「性格が悪いですね」

 

そう言うとはははとおどけたように笑う。

それを見てもはやため息しか出てこない。

 

「さて、それじゃあこれからについて話そうか」

「………」

 

来たな本題。

特級2体を連れた男。そしてあの破壊規模。呪術師としては放ってはおけないもんな。

 

「君は今何歳?」

「え?……今年で20になりますけど」

 

「学生の頃はテストの成績は良かった?」

「ま、まあ。ほぼ満点取ってましたよ…?」

 

なんだ?要領が掴めないぞ?

問答無用で祓うって言われると思ったのに。

 

「そっかぁ……じゃあ君さ、うちで教師やらない?」

「…………は?」

 

教師?教師って……あの教師?

なじぇに?

 

「呪術師ってのは少なくて万年人手不足なんだよねー。生徒も少ないし……教師もまた然りってやつ?」

「……でも自分呪術のことなんてさっぱりなんですけど」

 

「いやいや、そういう教師じゃなくて普通の教師」

「……生徒に勉強教えろってことですか?」

 

「そゆこと。うちは呪術について教えるとこだけど彼ら生徒はまだ学生だ。そういう分野を疎かにするわけにもいかないしね。僕らも教えれるけど普通の学校みたいにじっくりとなんて出来ない」

「だからその役目を……ってわけですか」

 

「そっ、どうかな?」

「…………」

 

断れるなら断りたい。

呪術師の世界に足を踏み入れたくなんてないし、危険なことなんてしたくない。

 

いやまあ花ちゃんに目をつけられた時点であれだけど。でもやらなくていいことはやりたくない。

でも……、

 

「ちなみに断ったら?」

「そうなるとあの呪霊は即刻祓って、君を拘束する。あとは上の判断だけど……まあまず今まで通りの平和な生活は無理だと思った方がいいね」

 

だろうねぇ。

 

砂場で遊ぶ狂ちゃんと、それをブランコに座り眺める花ちゃん。

面倒事ではある。でもこんなに長いこといたら情も湧く。てか俺も死にたくない。

 

となればもう選択肢はひとつしかないよね。

 

「……よろしくお願いします」

「おっけー、任せてちょうだいよ。この五条さんに」

 

腹をさすりながら頭を抑え、俺はため息をこぼした。

 

 

▼▼▼

 

 

さて、そんなこんなでやってきたよ呪術高専東京校。

あれだね、広いね、敷地が、ほんとに。こんなん迷子になる。

 

「んじゃ、今から学長と顔合わせだから」

「あ、はい」

 

「ちなみに気に入られなかったら教師の話はなしね」

「えーーーーー」

 

マジかよ。虎杖にしたことみたいなことされんの俺?

これにより俺の死は確定しました。今から逃げてもいい?

 

「それにしても面白いとこだねえここは。これから楽しくなりそうじゃないか」

「…………」

 

花ちゃんも狂ちゃんもそんな満喫しないで。これから俺の死が掛かってるんだよ?もっとこう……危機感というかさぁ。

 

花ちゃんと狂ちゃん、そしてゴジョ先と並んで歩く高専敷地内。

みんなの足取りは悠々と、俺の足取りは重々と。なんでみんなそんなに元気なの?

 

「それにしても花天と狂骨か……聞いたことがないな」

「それもそうだろうさ。わっちは別に悪名高くも何かしらの栄誉も掴んではおらぬからな」

 

「わっち、ねぇ……やっぱり狂骨は君の呪力から生み出した呪霊だったりする?」

「……主はよほど目が良いのだな」

 

花ちゃんが狂ちゃんを生み出した……原作通りのお話。

それにしても、それに気づくだなんて……やっぱり六眼って便利。

 

「ま、これ以上踏み込む気はないけどね。さて、目的地に到着っと……」

「……でっけー扉」

 

足を止めて見上げるその巨大な建物。

デカさに応じて扉もまたでかい。巨人用とかだったりする?もしかしてひとつなぎの大秘宝系漫画のエルバフ的なとこなのここは?

 

「さ、入るよ」

「あ、うっす」

 

扉を開けて入るとそこは薄暗い場所だった。

……んー、見たことあるぅ。虎杖くんが入学できるかどうかの問答してた場所ぉー。

 

俺の場合どうなんだろ。生き様で後悔したくない(`・ω・´)キリッっていえば許してくれんかな。

 

「……来たか」

 

ボケーとしてると奥の方から現れた1人の人物。

グラサンをかけた強面の男。夜蛾正道。傍らには人形をいくつか侍らせてもはや臨戦態勢。

 

まあ特級2体いるし用心はするか。

 

「学長どうもー。連れてきましたよー」

「……全く、お前は厄介事ばかり持ち込む。特級呪霊2体を引き連れた自称一般人の男……面倒事の予感しかしないな」

 

……うん、だよね。俺もそう思います。

 

「さて……名前は?」

「……安倍春秋です。こっちは花天と狂骨。どうぞよろしく」

「それで、お前はここで何をする」

「教師」

「それから?」

 

食い気味やなあ。あと圧がすげえ。

喧嘩腰って受け取られかねんぞ。

……まあ俺は優しいので手は出しません。はい(ビビってる)

 

「別にそれからも何も無いですけどね。やらないと死ぬからやるだけなんで。こっちとしちゃ平和に暮らしたいんですよ。暴力とか嫌いだし。なんで、人間的な最低限普通の生活するために働きに来ました……ってとこですかね」

「…………」

「…………」

 

目と目が合う数秒の時間。

お、重苦しい空気。帰りたいなあ。帰っていい?あ、だめ?そすか。

 

「わっちは遊べればそれでいいからねえ」

「花ちゃんはちょっと黙ってましょうねー」

「………」ツンツン

「狂ちゃんは人形をツンツンしないの…!」

 

余計なことしないで2人とも!

悪印象を持たれたくないの!やめて!

 

「はっきり言おう。私は君を疑ってる」

「まあ、そらそうでしょうね」

「とはいえ、野放しにするのはもってのほか。ここでぶつかりあって大きな被害が出るのは君の呪力を見た限りの実力でわかる」

「しぶしぶ?」

「ああ、そうだ。しぶしぶ君を教師にすることにする。幸い野心も理想も持っていなさそうで危険人物では無いと判断した」

「……どうも」

「大まかな業務は悟から聞いておくといい。今日から君もここで教師だ。よろしく頼む」

 

手を出し握手を求めてくる学長さん。

 

「……もうちと愛想良くした方がいいと思いますよ。強面すぎるんで」

「……余計なお世話だ」

 

あ、言葉に詰まった。

ちょっと気にしてたのかな?




呪術も終わってしまったなあ。
スピンオフとかいっぱい出して欲しい。
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