今回の話は短めです。
今回でIS学園に舞台を移しますが、原作ヒロイン五人は出てきません。
ここ、大事な事なので二回言っておきます。原作ヒロイン五人は出てきません。
IS学園 一年一組
「みなさん入学おめでとう。私は副担任の山田真耶です!みなさん一年間よろしくお願いしますね」
『『『・・・・・・』』』
教室に入ってきた真耶は生徒に挨拶する。しかし、まったく反応が返ってこない。
「あっ・・・・えっと・・・そ、それじゃあ自己紹介お願いしますね。出席番号順で」
真耶はうろたえたが、気を取り直して自己紹介を始めるのであった。
なぜ反応が返ってこないかというと、生徒達の視線が一人の男子生徒"織斑一夏"に集まっていたからだ。
「(ここまでキツいとはな・・・・)」
興味津々の視線に晒されている一夏はそう思っている。
まあ、この学園でただ一人の男子生徒なのだから無理もない。
一夏は同じクラスになった刀奈と虚に助けを求めたいところだが、二人は一夏の後ろの席にいるためそれは叶わない。
「(いつまでこの状況に耐えなきゃいけないんだ・・・・)」
と、そんなことを考えていると自己紹介の順番が回ってきた。
「では次、織斑君お願いします」
「・・・はい」
一夏は気を取り直して立ち上がると、後ろを振り返って自己紹介を始める。
「初めまして織斑一夏です。趣味は料理と体鍛える事。特技は剣術と格闘技と家事全般。それとご存知かと思いますが、俺はみなさんよりも一つ下の十四歳です。よろしく"お姉さん"達」
自己紹介を終え席に座ろうしたその時、
『『『キャアァァァァーーー!!!!』』』
クラスの女子達が一斉に黄色い歓声が上がる。
「年下のイケメンキターーーー!!!」
「"お姉さん"だって、キャアァァ可愛いいぃぃ!!」
「年下の子・・・・私色の染めて・・・いえ、私が彼色に染められるのもイイ・・・・・ジュル」
・・・・・後半、なにやら危ない発言と涎を拭く音が聞こえる。
その光景に一夏と刀奈そして虚は若干引いていた。
すると・・・・
「ほう、今年のクラスは随分と騒がしいな」
スーツ姿の千冬とマドカが教室に入ってきた。
「あっ、織斑先生、マドカ先生。もう会議は終わったんですか?」
「ええ。クラスの挨拶を押し付けてごめんね、真耶」
千冬とマドカは教壇に立ち、自己紹介を始めた。
「諸君、私が織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物にするのが私の仕事だ」
「皆さん、私は織斑マドカ。山田先生と同じクラスの副担任です。それとここには織斑が三人もいるから、私のことはマドカ先生って呼んでね♪」
『『『『キャアァァァァーーー!!!!』』』』
先程の一夏の時よりも大きい黄色い歓声が上がった。
この状況に千冬は呆れ、マドカは苦笑している。
「・・・・まったく、どうして私が受け持つクラスはこうも馬鹿共が集まるんだ。私への嫌がらせか?まあいい、お前らに言っておかなければならない事がある」
そう言うと千冬とマドカは一夏の前に立ち、そして自分達の胸元に抱き寄せる。
「"私達"の一夏に手を出してみろ。地獄の果てまで追いかけて処刑するからな。覚悟しておけ」
「言っておくけど、私達は本気だからね」
「「「「「えええぇぇぇぇ!!!!」」」」」
この千冬とマドカの爆弾発言に教室内は驚愕の声が上がる。
この時、千冬とマドカに抱き寄せられている一夏を見て、刀奈と虚が少し不機嫌な顔をしていた。
そして、一夏は言うと、
「(・・・・高校生デビュー、失敗したかも・・・・)」
と、そんな事を思っていた。
そのあと千冬の一喝で騒ぎは収まり、自己紹介が続けられた。
昼休み 食堂
時間は飛ばしてお昼時、
「一夏君、あそこ空いてるわ」
刀奈は空いている席を指差す。
「じゃあ、あそこにしましょう」
三人は空いている席に座り、食べ始めようとする時、
「三人とも、一緒にお昼いい?」
三人は声のするほうを向くとそこに黛薫子、サラ・ウェルキン、フォルテ・サファイアが立っていた。
「ああ、いいですよ。刀奈さん達もいいですよね?」
「私は大丈夫ですよ。お嬢様は?」
「平気よ。一緒に食べたほうが楽しいしね」
「じゃっ、お言葉に甘えて」
許可が出たので、薫子・サラ・フォルテは一夏達が使っているテーブルの空いている席に座り、昼食を食べ始める。
「お、ここの学食おいしいッスね。さすが国立」
「確かにここのご飯は美味しいけど、やっぱり一夏君の作るご飯が一番ね」
「えっ?かたちゃん、一夏君の手料理食べたことあるの?」
「ええ。一年前から一緒に住んでてね、ここに来るまで毎日一夏君の手料理を食べていたのよ。ねえ虚ちゃん♪」
「え、ええ///」
なぜか虚は頬を赤らめる。
「えっ、それって・・・・同棲?」
「そうよ♪」
「お嬢様、嘘はいけません。織斑先生達も一緒なんですからね」
サラの質問に答えた刀奈に虚はツッコみを入れる。
「ほほう。ねえ三人とも、そこのところもう少し詳しく聞かせてくれない?」
「あたしも聞きたいッスねえ」
「私も」
三人は一夏達に色々聞こうとした時、
「おっ、いたいた。ちょっといいか?」
突如、後ろから声を掛けられる。一夏は声のするほうを振り向くと、金髪のホーステールで背の高い女子生徒が立っていた。リボンの色からして二年生のようだ。
「えっと・・・・あなたは?」
「あっ、わりぃ。私はダリル・ケイシー。二年でオーストラリアの代表候補だ。よろしくな」
そう言ってダリルは一夏に手を差し出す。
「あっ、これはどうも。織斑一夏です。よろしくお願いします、先輩」
一夏も手を差し出して握手する。
「おう、こちらこそ。それで会って早々に悪いんだが、私と手合わせしてくれ!」
その発言に一同は"えっ?"となる。
「え、えっと・・・先輩、それって・・・」
「一夏っちと勝負ってことッスか?」
「そうだ。私は織斑と勝負がしたい!」
ダリルは一夏を指差し、そう宣言する。
「せ、先輩、いくらなんでも急過ぎますよ」
「そうですよ先輩。一夏君は専用機を持っていないんですよ」
「いや、それはないな。織斑は専用機を持っている」
「どうしてそう言い切れるッスか?」
「お前らも噂で聞いたことあるだろ?一ヶ月前、ここにいた女性至上主義者の教員達が一人の新入生にボコボコにされた上に学園をクビになったって話を」
「ああその話ですか。新入生の間でも結構聞きますよ」
「私も新聞部の先輩に聞いたんですが、その新入生が誰かってのは分からずじまいだって言ってました。けど、それと一夏君が専用機を持っているのと関係あるんですか?」
「その時私はそこに居てな、織斑が妙なISを使って三人相手に大立ち回りして無傷で勝ったところをな」
「・・・えっと、ちなみに何処で見てたんですか?」
「観客席に繋がる通路からな。それで、受けてくれるよな?」
「あ・・・いや・・・俺は勝負とかは・・・」
「頼むよ。なっ。この通り!」
ダリルは手を合わせながら頭を下げ一夏に頼み込む。
「・・・・わかりました。ですから、頭を上げて下さい」
それを聞いたダリルは頭を上げる。その表情はなんとも嬉しそうな顔をしている。
「よし決まりだな。今日の放課後、第三アリーナでやるぞ。私のほうで使用許可取っておくからな。じゃっ、楽しみにしているぜ♪」
ダリルはそう言って立ち去った。
「入学して早々に先輩と手合わせなんて、災難ね一夏君」
「・・・心中お察しします。一夏さん」
「・・・ハハハハハ」
最早、乾いた笑いしか出ず、一夏はがっくりと項垂れる。
「・・・・入学して初日でこんなことになるとは・・・」
今さらながら、一夏は自分の巻き込まれ体質を嘆いた。
如何だったでしょうか?
次回は対ダリル戦になります。さて、どのライダーをぶつけようか・・・・
感想と又はアドバイスありますたらお願いします。(ただし、批判するだけはやめて下さい)
これで決まりだ!