IS×仮面ライダーバトライド・ウォー (仮)   作:伊丹

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皆さま、大変お待たせいたしました。八話目を投稿致します。


話の内容と登場させるライダーが中々決まらず四苦八苦して今に至りました。


毎度の事ながら、出来に不安を覚えます。





RIDE-7 クラス対抗戦と襲撃者

 

 

「はあぁぁ~」

 

ダリルは自分の部屋に戻ってシャワーを浴び、バスタオル姿のままベットに仰向けで倒れこみ溜息を吐く。

 

「負けちまったな・・・私」

 

ダリルは今日の事を振り返る。

 

一夏と戦いたかったのは純粋に興味があったからだ。世界初の男性IS操縦者としてもそうだが、偶然カイザに変身して戦っている一夏の姿を見て戦ってみたいという思いが強かった。

 

「・・・・強かったな、あいつ」

 

そして戦ってみて分かった。自分なんかよりも遥かに強い、そして自分にはない信念、覚悟がヒシヒシと感じた。

 

ピットに連れて行ってもらった後、"どうしてそんなに強いのか"と聞こうとしたが、屈託のない笑顔でこう言って去っていった。

 

『また手合わせをお願いします。先輩』

 

その時の一夏の顔を思い出すと、顔が熱くなり胸が高鳴る。でも嫌な感じではない。むしろ心地よい・・・・

 

「な!?ち、違う!?私はあいつに惚れたなんて!?だ、断じて違う!?違うーーーー!?!?///」

 

突如立ち上がったダリルは、頭の中の一夏のイメージを必死に消そうと頭を振る。その際、身体に巻いたバスタオルが解けて全裸になるが、それすら気にする余裕のない。

 

学園では"姉御"と呼ばれるダリルも、今の状態は初恋したばかりの乙女そのものである。

 

そんなダリルの一人暴走はルームメイトが戻ってくるまで続いた。

 

 

翌朝 一年一組

 

 

SHRが終わり、一時限目の授業をはじめようとして千冬が教壇に上がる。

 

「それでは授業を始めるが、その前にクラス代表を決めねばならない。誰かいないか?自薦他薦は問わない」

 

「先生!クラス代表って一体何をするんですか?」

 

一人の生徒が手を上げて千冬に質問する。

 

「クラス代表とは今月末に行われるクラス代表戦への出場と委員会の出席・・・・まぁクラス長と考えてくれていい。一度決まると丸一年は変えられないからそのつもりでな」

 

「はい!一夏君がいいと思います!」

 

「私も!」

 

「わたしも一夏君を推薦します!」

 

次々と一夏を押す声が上がる。だが・・・

 

「ああそうだ。織斑はクラス代表を辞退するぞ」

 

『『『『ええ~~~!?』』』』

 

千冬のこの一言にクラスがざわめく。

 

「はいはい、みんな静かに。そういう事だから一夏は推薦できない。みんな分かった?」

 

『『『『・・・・・は~い・・・』』』』

 

マドカに言われてクラスの皆はしぶしぶ納得したが、落胆の声を漏らす。

 

その後、クラス代表は刀奈に決定して授業が始まるのであった。

 

 

 

そして時間が経って放課後。

 

「お~い織斑、いるか~?」

 

帰りのSHRが終わり、身支度を整えている一夏達の所に、ISスーツ姿のダリルが教室に入ってきた。

 

「先輩、もう大丈夫なんですか?」

 

「ああ、身体も機体も問題なしだ。ところでお前、今日暇か?」

 

「いえ、クラス対抗戦の特訓を一緒にすることになったんでこれからアリーナに向かうんですよ」

 

「そうか、なら丁度良い。だったら一緒にやらないか?」

 

「これからですか・・・刀奈さんはどうですか?」

 

「そうね~私は賛成ね。そういう一夏君は?」

 

「そうですね・・・・わかりました。先輩、よろしくお願いします」

 

「よし決まりだな。そらっ、行くぞ織斑!」

 

そう言ってダリルは一夏の手を引っ張る。

 

「うわぁっ!?せ、先輩!?そんな急に引っ張んないで~!?ってゆうか、俺がメインじゃないんですよ~~!?」

 

一夏はそのまま引き摺られるようにして連れて行かれた。

 

「ちょっと先輩!勝手に一夏君を連れていかないで!虚ちゃん、急いで追いかけるわよ!」

 

「はい、お嬢様!」

 

一夏とダリルの後を追うようにして、刀奈と虚も教室を出て行った。

 

その後、アリーナに入った四人は日が暮れるまで特訓をして今日はお開きとなったのだが、その頃には刀奈・虚・ダリルは肩で息をするほど疲れきったようで仰向けに倒れていたのに対して、一夏だけは多少汗を掻いた程度でけろっとしていた。ダリルは「あれだけ動いて、なんで平気なんだ?」と尋ねたところ一夏は・・・・

 

「鍛えてますから」

 

と、敬礼に似たポーズをしてこう返したのである。

 

これ聞いたダリルは「はっ?」と意味が分からないという顔をしており、前に聞いた事がある刀奈と虚は苦笑していた。

 

そして、クラス対抗戦までこの日々は続くのであった。

 

 

 

ある日の深夜、繁華街のとある路地裏

 

 

薄暗い路地裏で、一人の女が白服で無表情のセールスマンと称する男とある物の売買をしている。

 

その女とは、一ヶ月前に一夏を襲い返り討ちにされた挙句に学園をクビにされた三人の内の一人だった。

 

「これとこれを頂戴!」

 

女はセールスマンのトランクの中にあるガイアメモリ二本を指差す。

 

「・・・よろしいのですか?決して安い買い物ではありませんよ」

 

「関係ないわ!目的が果たせるなら、お金には糸目をつけないわ!」

 

「なにか込み入った事情があるとお見受けしますが?」

 

それを聞いた女は、憎悪に染まった顔で叫んだ。

 

「・・・復讐よ!私をこんな惨めな目に遭わせた"あの男"への復讐するためよ!!」

 

それを聞いたセールスマンは少し考え・・・・

 

「でしたら、このメモリはいかがでしょうか?」

 

トランクの底から厳重に保管されたガイアメモリを見せる。

 

「このメモリは試作品ですが、あなたが選んだメモリよりも性能は上の上になりますよ」

 

「本当!だったらそれを頂戴!いくらなの!」

 

「試作品ですので代金はいただきませんが、一つ条件が・・・」

 

無表情だったセールスマンは、一瞬だけ不適な笑みをしていた。

 

 

 

 

それから時間が経ち、クラス対抗戦当日。

 

 

 

 

第三アリーナ Aピット

 

 

アリーナの第一試合の組み合わせが表示された。

 

 

第一試合 一組 更識刀奈 対 二組 フォルテ・サファイア

 

 

「ありゃりゃ、いきなり当たっちゃうなんて」

 

ISスーツ姿の刀奈はモニターを見て扇子を開く。扇子には『驚嘆!』と書かれている。

 

「本当、いきなりですね」

 

「お嬢様とフォルテさんが戦うのはこれで何回目ですかね?」

 

一夏と虚は口々にそう言う。本来は試合に出る選手以外は立ち入り禁止なのだが、二人は千冬の許可を得てここに居る。

 

「刀奈さんって、フォルテさんと戦ったことあるんですか?」

 

「ええ、模擬戦で何度かね。まあ勝率で言うなら私のほうが勝っているけどね」

 

「でも、どの模擬戦も接戦でしたよね?」

 

「そうなんですか?」

 

「そうなのよね~フォルテって防御が結構堅くって手強いのよね」

 

三人はしばし雑談を交えていると・・・

 

「お嬢様、そろそろ時間です」

 

虚に言われて時間を確認すると、試合開始時間が迫ってきた。

 

「そうね。フォルテも待ちくたびれているだろうし・・・・いくわよミステリアス・レイディ!」

 

刀奈は、自身の専用機"ミステリアス・レイディ"を展開する。

 

「さて、じゃあ二人とも、行って来るわ」

 

「ええ、行ってらっしゃい」

 

「お嬢様、ご武運を」

 

一夏と虚に見送られた刀奈はピットから飛び立った。

 

 

刀奈がアリーナの中央に来ると、すでにIS"コール・ブラット"を展開しているフォルテが待っていた。

 

「フォルテ、今回も勝たせてもらうわよ」

 

「こっちも、そう何度も負けてらんねえッスよ!」

 

そう言葉を交わした両者は規定の位置に付く。

 

 

『これより、一組 更識刀奈 対 二組 フォルテ・サファイアの試合を行います。・・・・・始め!』

 

 

試合開始のアナウンスと同時に、両者は得物を構えて動こうとした・・・・その時、

 

アリーナの上で爆発が起こり、遮断シールドが破壊された。刹那、破られたシールドから複数の黒い何かがアリーナに入ってきた。

 

「こ、こいつら何なんッスか!」

 

突然の侵入者出現にフォルテは狼狽する。

 

「アレって・・・あの時の!」

 

一方の刀奈は侵入者の姿を見て思い出す。進入してきたのは一年前にあの研究施設で一夏と戦った"無人機"だった。だが前に見たリヴァイブを纏った姿ではなく、手足が異様に長い黒い姿をしている。

 

『更識!サファイア!試合中止だ、すぐピットに戻れ!』

 

管制室に居る千冬から退避するよう指示が出るが、逃がさないとばかりに無人機達が攻撃を仕掛けてくる。

 

「逃がす気はないようね・・・・フォルテ!ここは二人で迎え撃つわよ!」

 

「りょ、了解ッス!」

 

こうして二人は無人機を迎え撃つのであった。

 

 

その頃一夏は、ピットからアリーナに入ろうとしたが、ピットゲートが塞がれてしまい、立ち往生していた。

 

「確か近くに・・・あった!」

 

近くにあったコンソールを見つけて操作してゲートを開けようとするが、何度やっても開かないのである。

 

「ダメか・・・・仕方がない!」

 

一夏は腰に"デルタドライバー"を装着して、銃のグリップの形状をした携帯型マルチデバイス"デルタフォン"を頬に近づけ、トリガーを引く。

 

 

「変身!」

 

 

『Standing by』

 

 

音声入力したデルタフォンを、右腰に携行したデジタルカム型マルチウェポン"デルタムーバー"に接続する。

 

 

『Complete』

 

 

完了の音声と同時にデルタドライバーから白いフォトンフレームが一夏を包み込んで一瞬輝くと姿が変わる。

 

黒のボディーに、白のエネルギーライン"ブライムストリーム"が全身に通り、ギリシャ文字の"Δ"を模したオレンジ色の人工複眼"アルティメットファインダー"を持つ、

 

 

"仮面ライダーデルタ"となった。

 

 

「はあぁぁ!」

 

デルタはゲートに向けて渾身の右ストレートを放ち、ゲートをぶち破ってアリーナに入る。入った直後、目に映ったのは体勢を崩された刀奈とフォルテに無人機が迫る所だった。

 

そう認識した瞬間、デルタはピットからダッシュして跳躍するし・・・

 

「うらぁ!」

 

二人に近づく無人機に跳び蹴りを喰らわせて吹き飛ばすと、二人の下に駆け寄る。

 

「二人とも、怪我はありませんか?」

 

「一夏君!」

 

「えっ?一夏っち!?また違うISッスか!?」

 

前とはまた違う姿で現れた一夏にフォルテは驚きを隠せないでいる。

 

「それはまあ置いといて、二人ともここから離れて!」

 

デルタは二人に離れるよう促すが、すでに囲まれてしまい退路を塞がれてしまった。

 

「囲まれちゃったわね、どうする?」

 

「どうするって、やるしかないッスよ!」

 

「決まりね。一夏君もそれでいい?」

 

「・・・のようですね。それじゃあ、行くとしますか!」

 

かくして、デルタ達と無人機達の戦闘が開始されたのである。





Open your eyes the next φ's


如何だったでしょうか。


次回で原作第一巻分を終わらせる予定です。


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