アリウス生まれ、トリニティ育ち。   作:ぱんだひーろー

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SEASON2は合宿所で〔1001〕

「さて、着いたよ。ここが合宿所だ」

 

 トリニティ本校舎から歩きで1時間ほどの場所。先生たちは車を使ってここに来ていた。そう、合宿所である。先生がいるということで、安全面、体力面、その他諸々を考慮して合宿所に来ていた。

 

「うぅ……」

「うっぷ……おぇ」

「これは……なかなか」

「…………」

 

 ……この大惨事は何たることだろうか。ヒフミとコハルは青い顔をし吐きそうな様子、普段余裕のあるハナコも少しきつそうな顔をし、タフなアズサも黙りこくっている。もはや殺人的なドラテクを披露したリエは「一体何たることか」といった様子で、自分が悪いとは微塵も考えていなそうな顔である。ちなみに先生は、シッテムの箱のバリア機能、衝撃吸収機能などをもろもろ使ってダメージは少なく抑えてある。そのうえでこれだ。ドライブテクは伊達()ではないようだ。

 

 少し時間をとって、合宿所に入る。

 

 ……この大惨事は何たることだろうか。合宿所は埃と蜘蛛の巣であふれており、いかに最近手入れが行き届いていないのかを暗示していた。

 

「けほ……これはなかなか汚いですね」

「ずいぶん長く使われていなかったようだから……まぁ仕方ないね」

「ティーパーティーなら他の場所用意できなかったの!?」

「すまないコハル、空いていてかつ一週間使えなくなっても支障が出ないのはここだけだ」

「そ、そんなぁ……」

「み、皆さん!」

 

 ヒフミが突然大声をあげて話し始める。

 

「これから私達はこの先最低でも1週間ここで過ごすことになります!しかしこの埃の多い状況で勉強に身が入るでしょうか!?」

「お、おう……あ、圧が……」

「いいえ、そんなわけがありません!ですから、先ずは掃除をするべきだと思うのでしょうがどうでしょうか?」

「“いいんじゃないかな。勉強には心身共に健康が大事だし”」

「……ヒフミ、君扇動者向いてるよ」

「“そうかな……?(アビドスでの一件を思い出す)そうかも……”」

「そ、そんな……」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 はい。

 

 ということで掃除タイム。

 とはいっても、もうみんなほとんど終わっていて、あとは私がベッドルームの作業を終えるだけ。今のうちに盗聴器でも仕掛けておこうかと思ったけれど、それは流石にプライバシーに反する、という考えのもと盗聴器や監視カメラの類はつけないことに決めた。

 

「……で、ハナコ?いつからそこに?」

「あら、ばれていましたか……仕方がありませんねぇ……」

 

 警戒心駄々洩れなんですけど。ティーパーティーの身分とかそういうのがなければ思い出話に浸りたいところだが、生憎と公私混同をするわけにはいかない。……許してくれ。

 

「ナニをしようとしていたんですか?」

「……なんでもないよ」

「そうですか……ふふ……信頼していますね?」

 

 あー、罪悪感で死にそう。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 全員が持ち場の掃除を終え、ロビーに再び集まった。なんだか表情が硬いリエと、怒気を感じるハナコの2人は、なかなかのものだったが。

 

「これで、大体の場所の掃除は終わりましたね!」

「“うん。大分きれいになったんじゃないかな?”」

「あら、でもまだ掃除が終わってない場所がありますよ?」

「む、そうなのか?まだ任務が終わっていないと?じゃあすぐに終わらせてしまおう」

「ふふ、では案内しますね?」

 

 そして合宿所の中を歩くこと10分ほど。

 

「ここは……プール?」

「にしてはやけに汚いな」

 

 プールは緑色の草が浮き、プールサイドの石はところどころにツタが茂っていて、過去の賑わいは見る影もない。

 

「どうです?ここも掃除しませんか?」

「まぁ、ここだけ掃除しないのも何か悪く感じるし、なぁ……」

「あら、リエさんもそう思いますか?」

「“じゃあ、ササっと終わらせちゃおうか”」

「そうですね!じゃあ始めましょうか!」

「あら?皆さん、プールを掃除するのですからプールに遭った服装があるんじゃないですか?」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 現在、今私の前にはヒフミ、アズサ、コハル、リエの4人がいる。

 皆私の身体能力では考えられないほどの動きで掃除をしているのだ。

 

 それはそれとして、眼福ではないだろうか。この光景は。女子高生の水着ですよ!?*1

 

「先生……?何か変なことを考えてないでしょうね!?」

「“な、なんのことかな?気のせいだよ、コハル”」

「な、ならいいけど」

「“とはいえ、ハナコがまだだね”」

「もう少しだと思うんだけど……」

「待ちましたかー?」

「もう、遅いんだけ……ど……?」

 

 絶句。絶句であった。

 

「なっ!?なんで下着なのよ!?エッチなのはダメ!死刑!」

「し、死刑はさすがに罪が重すぎなんじゃ……?」

「まあハナコはこれが平常運転だし……」

「“普段何をしてるの!?やばすぎるよ!?”」

「あら?ダメですか?これはただの水着ですよ~?一体『ナニ』と間違えたんですか~?」

「え……そう……なの?」

「そんなことより、2人を援護してはどうですか?ほら、今水を出しますよ~……それっ!」

 

 そういってハナコはホースを持ち、プールに……いや、正確にはプールの中のヒフミに思いっきりかける。

 

「うひゃあ!?ハナコちゃん!?」

「楽しいでしょう?」

 

 もう一度言っておこう、眼福であったと。

*1
先生……

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