まばほむ短編   作:鶴(鳳凰)

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一緒に居てくれたから、立ち上がれたの。


綺麗事もきっと嘘じゃない

ねぇ、まばゆ。

「なんですか?」

 

愛ってなんだと思う?

「あ、愛ですか?えーっと……」

 

ふふっ。

「その、相手を好きだと思う気持ち……ですかね」

 

それもあるかもね。

「じゃあ、暁美さんはなんだと思ってるんですか?」

 

希望よりも熱く絶望よりも深いもの。

「デスヨネー」

 

じゃあ、その愛はどこにあると思う?

「どこに……?どこに……えー……」

 

時間切れ。

「早くないですか!?」

 

いい?愛はね、隠れてるの。

「隠れてる?」

 

そう。人と、人の、間。そこに神様が愛を隠したの。

「神様ぁ?暁美さん、神様とか信じてるんですか?」

 

ええ。私が引き裂いたもの。

「わ、笑えない……」

 

笑いどころよ?

「笑えるわけ無いでしょう」

 

ふふっ。私は私の為に神にも等しく聖なるものを貶め蝕んだ、自分勝手で最低な悪魔だもの。

「……それで、愛が人と人の間に隠れてるってどういうことですか?」

 

人と人の間に隠れているから、一人では探せないし、見つけることはできないの。

「ほうほう」

 

右手で右手を掴むようなものよ。

「……ほっ、はっ、やっ……にひひ、無理!」

 

愛って、きっとそういうものよ。

「なんか、独特の感性ですね」

 

そういうものじゃないと、アイが居ない理由に説明がつかないわ。

「あの子たちが偶に言ってる『最後のアイ』ちゃんですか」

 

ええ。……もういい時間だし、今日はこの辺りにしておきましょうか。

「えっ、いいとこで切るのやめてくださいよ。続きが気になるじゃないですか」

 

いい?私は疲れていて、眠いの。学校をサボって遅くまで寝ていたあなたには分からないかもしれないけど。

「そういえば私も眠くなってきました!早く寝ましょう!早く!」

 

その言い方はその言い方で頭に来るわね。まぁいいわ。おやすみ、まばゆ。

「おやすみなさい、暁美さん」

 

電話を切り、横になる。

目を閉じれば、きっとあの頃を夢に見る。

あなたと世界を繰り返し、共に過ごした日々を。

 

 


 

 

あの工場の魔女にやられそうになったとき、身代わりになったあなたの赤色と同時に、長い道のりの出始めで転んでしまった私と一緒にしゃがんでくれた人の顔を知った。

あの時の私は、弱い私を消したくて。

まどかを救うためにまどかとの関わりを捨てようとしてて。

捨てようとしていた私の悲しみを、あなただけが肯定してくれた。

最後の一滴ほどだったけれど、惹かれ合うだけの寂しさが私の胸には残っていた。

残っていて、本当に良かった。

 

 


 

 

眠りに着く前に、物思いに耽る。

あなたは自分の事を、自分のために円環の理を引き裂いた自分勝手で最低な悪魔だなんて言ったけど。

私からすれば何処が?って感じです。

今までずっと鹿目さんを、美樹さんを、巴さんを、みんなを救おうと、誰かを想って生きてきたクセに、って。

 

 




AquaTimezの新曲『OLDROSE』はいいぞぉ!!(ダイマ)
是非みんなも聴いてくれ!!!!

https://youtu.be/ui6Sop-Edo8?si=mEkf9jDKOMOY4UyN

楽曲コードまだ無いみたいなので追加されたら追記します。

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